前回のサン・セバスティアンに続いて、訪れたのはバルセロナだった。
何しろ、初めてのスペイン。というワケで、行くのなら
マドリッドじゃなく、バルセロナだろう、と。
大体、僕の旅行というのは、基本的に観劇かライブが中心で
(もちろん今回もそうだったのだが)、
そういう意味では、バルセロナはただただ
友人(と言っても、友人の友人であるお客さん)を会うのと、
あとは完璧に観光オンリーという日程。
4泊という中で、サグラダ・ファミリア聖堂、グエル公園から始まり、
カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸などガウディ建築を
隅々まで楽しみ(いちいちため息が出るほど、魅力的だった)、
ピカソ、ダリ美術館を周り、
カタルーニャ音楽堂からカテドラル、ランブラス通りをぶらつき、
トラ・アグバルや、カンプ・ノウ・スタジアムまで行ったものの、
残念ながらサッカー観ることは出来なかった。
まあ、そんな観光の日々の中で、
2日目の夜にホテルに迎えに来てくれたKamiraとJanjo。
彼らはうちの店の常連のショウマが
2年ほど前に連れて来てくれたのだ。
Kamiraはフランス系の黒人で、Jaonjoは生粋のスパニッシュ。
あちらの人たちはまず8時から10時くらいまでお酒を楽しみ、
そのあと11時前後に夕食を穫るという話。
で、まずは彼らの行き付けという"People Lounge"というバーに。
店は平日だと言うのに、4,50人の男たちでごった返していた。
ピアノを弾いていたかと思うと、ジャズバラードが流れたり、と
かなりアダルトな雰囲気。
結局、バルセロナは盛り上がるクラブ(っていう歳でもないしね)に
行くこともなく、ここ一軒だったけれど、それはそれで大満足。
それにしても、スペインの人たちは非常に優しかった。
彼ら二人が紹介してくれる人たちは
みんなが素晴らしい笑顔で接してくれる。
優しいと言えば、あちらで道を聞いても
本当にみんなが丁寧に教えてくれるのだが、
ほとんど英語が通じず、それでも動ずることなく
スペイン語でまくしたてるのが、日本人とはまったく違う。
閑話休題。
彼らはその後、海の近くのフィッシュ・レストランに連れて言ってくれた。
魚介類はそれぞれにフライにしたり、炒めたりしていたけれど、
本当に美味しかった。
この翌日は、彼らカップルにもうひと組のカップルが加わり、
二人の住む家で、ごちそうをしてくれた。
笑いが耐えない食卓。
日本好きな彼らは色々な日本の土産を見せてくれたのだけれど、
驚いたのは、日本のゲイ漫画が、スペイン語に翻訳されていたこと。
そして、あちらの人たちが口を揃えて
「知っている日本語は『Bukkake!!』」
と叫んでいるのには笑った。
何よりも喜ばしいことだと思えた旅行だった。
【関連する記事】