2012年06月15日

僕のアイドルだった男の話

今日は、他店のマスターに
「Bridgeのマスターが、
イスラエルでマドンナ観て来たらしいよ」と
聞いて、久しぶりに尋ねて来てくれたのが
タロウちゃんだった。


タロウちゃんは、実は僕の友人サトシの元彼で、
彼らが付き合っていた6年ほど前に、一緒に食事をし、
店をオープンしてから2度ほど来てくれて、
今回3年ぶりくらいだった。


サトシとは、実は僕がこっちの世界に
出たばかりの20代中盤に
ゲイサウナで知り合った。

4歳下のサトシは、まだ二十歳を少し越えた頃で、
バスケットで鍛えた太い足と、体格の良い身体、
そして何よりも爽やかで男っぽい
ルックスにノックダウンさせられた。

しかし、そんな彼をもちろん
誰もが放っておくワケがない。
彼は多くの人から追いかけ回されていた。
でも、サトシはそんな多くの人をふりきって
僕のほうにやって来る。

こんなカッコいいヤツが何故、
俺なんかのところに・・・。
それがサトシとの出会いだった。

何度か肉体関係を持ったあと、
僕は彼に交際を申し出たけれど、
サトシいわく、男の人と付き合うつもりはない、と。
しかし、たまに会いながら、
空しくも楽しい時間を過ごした。

それからずいぶん年月が経ち、
僕にも相手が出来、
すっかり連絡も途絶えた頃、
人と付き合わないと言っていた
サトシにも相手が出来たと聞く。

彼氏など作ることに興味がない、と聞いていたのに
随分話と違うじゃないか。
まだ、若い僕は心の中で彼を責めた。

それから、僕はしょっちゅう、
サトシの彼氏との
恋愛相談に乗ることになり、
結局、俺とはセックスの関係だけだったと思い知る。

その後、何人か新しい彼氏が出来るたびに
紹介をされたり、一緒に食事をしたりする。
タロウちゃんもその一人だった。

もうあれから何十年経ったんだろう。
ここ数年会っていないけれど、
相変わらず歳をとっても
サトシは良い男だ。

もちろん、僕の中の恋心も、
性的な野望もすっかり失せてしまったけれど、
彼の周りの人と会ったり、話したりするたびに、
若かった自分のちょっと
せつなかった時期を思い出して、
ついつい苦笑してしまうのだ。

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posted by みつあき at 05:07| Comment(0) | 恋愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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