昨日、僕よりも5歳くらい若いゴロウが、
今の若いゲイの人たちは圧倒的にインターネットの
出会い系の時代になったけれど、
自分は伝言ダイヤル時代、ど真ん中だったと言う。
確かに、今から20年から15年前くらいにかけて
ゲイの出逢いの中で
伝言ダイヤルというのが猛威をふるった。
1メッセージ60秒だけ20回まで録音できて、
24時間で消去されてしまう。
その多くは、エロ系の言葉を
モジった暗証番号からたどる。
0105(男)やら、0213(お兄さん)
というごく普通のモノから
2686(ジム野郎)、2986(肉野郎)、
6489(六尺)、0501(501ジーンズフェチ)
9280(ケツ割れ)、2929(肉肉)、4500(汚れ)
とかいうフェティッシュなものまで多くあり、
聞くだけでも笑ってしまうモノから、
かなりそそられるダイヤルがあった。
そこに各々メッセージなどを入れたり、
自分の電話番号を入れ、
やり取りするのだが、携帯もなかった時代、
ダイヤルQ2と共に、法外な電話料金に
苦しめられた人も多くいたようだ。
今のネットSNS上での短文のメールのやり取りと違い、
声を聞けるし、電話番号さえわかれば、
お互いにゆっくり話すことも出来る。
これはプラスでもあるけれど、
マイナスということにもなる。
相手の存在が目に見えないということが大きいのだ。
あれだけ電話で盛り上がったのに、
会ってがっかりしてしまう自分に自己嫌悪するし、
当然、がっかりされることもあった。
ゴロウは、それからと言うもの、
あまり長く話さず、電話で話したらすぐに会う、
という事に決めたと言っていた。
僕も苦い失敗を何度かしたので、よくわかる。
いかに外見に捕われているのか、と
そんな当然のことだけに、
電話中には良い相手だ、と思ったことで
頭を抱えたりしていたものだ。
今、ネットのSNSをやっている
多くの人だってそれは同じだろう。
20年後、ネットでのまた違う形の出会い系が
横行しているけれど、
その時は、今の携帯アプリと、同じように
懐かしく思い出されるんだろうなあ。
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それは知らなかった。そう言えば、僕は彼氏が出来て、伝言ダイヤル、途中からまったく聞かなくなったんだった〜。