2011年07月24日

エンドクレジットは最後まで見るか

週末になると、海外からのお客さんが

たくさん店に来てくれる。

その多くはアジア系で、台湾、香港、韓国、

マレーシア、シンガポール、バリ、

もちろん、アメリカ、ヨーロッパの人たちも

顔を覗かせてくれる。


 そういう中で、昨日来てくれていた台北からのチョウ君の話。

「日本で友達と映画に行くと、エンドクレジットが流れても

多くのお客さんは、じっと座って観ているのが不思議です。」

なるほど。


確かに、外国に行って映画を観ると、あっという間に

席を立つ、という人は多い。

日本は余韻を楽しむ、という習慣なのか、それとも

何となくみんなが座っているから、

という義務感からなのか。


とは言え、店に来てくれるフクシマ君のように、

映画好きなのに、さっさとエンドクレジットを飛ばして

ロビーで一服したい、という日本人も少なからずいる。

そう言えば、作家の村上春樹氏も

エンドロールは観ない派だと言っていた。



そう言えば、前にも書いたかも知れないが、ずいぶん前に

香港に行った時、「ブエノスアイレス」の初上映を観た。

(97年の作品だから、もう14年ほど前だ)

その際、上映が終わって、エンドロールが流れていて、

残っているのは僕だけのみならず、

劇場は灯りを付け、おばさんが掃除をし始めた。


お客のオカモトちゃんなど、

台湾で一人クレジットを観ていて、

分が悪くて席を立つと、

その途端に映写機が止まったようだ。


「ブエノスアイレス」を観た香港の映画館で驚いたのは、

当時、席が禁煙、喫煙に二分割されていたということ。

空気中では煙草の煙は流れていくのに、と不思議だった。


その上、当時はまだ日本ではそれほど

みんなが持っていなかった携帯電話を出し、

劇場内で大声で話している人が何と多いことか。

劇場の音量も大きくて、携帯で喋る人も、

負けじと大声を出す。

日本とのあまりの違いに、これまたびっくりした。


しかし、(今はそれほどの差異はないとしても)、

やっぱり色々な文化の違いで生きている者同士が

こうやって店で話し、新たな発見を見つけるのは楽しい。

日本以外の国で、エンドクレジットまで

座っているという国民は、ほかにはあるのだろうか。



posted by みつあき at 05:47| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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