2009年08月04日

ミュージカルの感想はそれぞれ。

僕は、映画が好きで、舞台ミュージカルが好きで、

(それだけじゃなく、歌舞伎も、

ロックも、ジャズヴォーカルも、

歌謡曲から、オペラまで好き・・・

言い出すと、切りがないか・・・笑)


そんな中で

「先週はこんなミュージカルを観たよ」というお客さんが

ちょこちょこ来てくれる。


昨日もそうだけど、ここ数週間、

作詞、作曲家ソンドハイム(映画『スウィニー・トッド』や、

『ウエスト・サイド物語』などが有名)、

そして言わずと知れた宮本亜門演出の

「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」

http://www.parco-play.com/web/play/sunday/

を観て来た、という人がずいぶんと来てくれた。


普段、歌舞伎を観ることが多いタカダ君は

「日本語のミュージカルの良さを再確認した」と言い、

大のミュージカルファンだけれど、

今は東京を離れてしまったセツオ君は、

「その昔に観たブロードウェイのビデオを舞台と重ね合わせて

泣けて仕方がなかった」と言い、

一緒に見た友人のリョウスケは

「どうしても入り込めなかった。」とつぶやいた。


 僕も先日久しぶりに行ったロンドンで

数々の舞台を観て(13本!←異常!!笑)

その中で、同ソンドハイムの「リトル・ナイト・ミュージック」に

いたく感激してしまい、

どうしても、その舞台と比較してしまった。


 ロンドン(これはブロードウェイもそうだけど)の多様なお客さん

(老若問わず、男女比、ほぼ半々、

片や日本はほぼ30代前後の女性が8割を占める)。

始まる前は、期待や興奮でざわつくけれど、

(日本は始まる前からかなり静か)

舞台が始まると同時にもの凄い集中力

(日本は途中、うたた寝している人もあちこちに・・・)。


 あちらは長期ロングランをもくろんでいるだけあって、

もの凄い予算をかけての舞台となっているけれど、

日本の場合は、やっぱり色々な部分でお金を削らなければならず

(これは仕方がないと理解しているけれど)

それのみならず、想像力で膨らませて欲しいと思うこともしばしば。


 なおかつ、翻訳ものの場合、日本では一音符一文字で

歌わなければならないのも(英語の場合、一音符一単語)辛い。

歌の内容は8分の1くらいになってしまうのもしばしば。

おまけに韻を踏むこともなく、

ニュアンスを伝えるということだけに

終始するふうになりかねない。


 それでも主演の石丸幹二、戸田恵子、両人の歌は

よくもこの難解な楽曲(それもほとんど

息継ぎも出来ないほどの早い歌)を

こなしていると思うほどで、感極まるところもたくさん。


 しかしながら、素晴らしい楽曲はともかく、こ

のミュージカルの持つ魅力が理解出来ない僕は、

やっぱり今回の舞台は

今ひとつ乗れなくて、残念だった。


 今まで亜門氏が演出したソンドハイム・ミュージカルの

「太平洋序曲」「イントゥ・ザ・ウッド」

「スウィニー・トッド」は

どれもが好きだっただけに、残念。


******************


GAY BAR BRIDGE
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posted by みつあき at 03:28| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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