僕は、映画が好きで、舞台ミュージカルが好きで、
(それだけじゃなく、歌舞伎も、
ロックも、ジャズヴォーカルも、
歌謡曲から、オペラまで好き・・・
言い出すと、切りがないか・・・笑)
そんな中で
「先週はこんなミュージカルを観たよ」というお客さんが
ちょこちょこ来てくれる。
昨日もそうだけど、ここ数週間、
作詞、作曲家ソンドハイム(映画『スウィニー・トッド』や、
『ウエスト・サイド物語』などが有名)、
そして言わずと知れた宮本亜門演出の
「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」
http://www.parco-play.com/web/play/sunday/
を観て来た、という人がずいぶんと来てくれた。
普段、歌舞伎を観ることが多いタカダ君は
「日本語のミュージカルの良さを再確認した」と言い、
大のミュージカルファンだけれど、
今は東京を離れてしまったセツオ君は、
「その昔に観たブロードウェイのビデオを舞台と重ね合わせて
泣けて仕方がなかった」と言い、
一緒に見た友人のリョウスケは
「どうしても入り込めなかった。」とつぶやいた。
僕も先日久しぶりに行ったロンドンで
数々の舞台を観て(13本!←異常!!笑)
その中で、同ソンドハイムの「リトル・ナイト・ミュージック」に
いたく感激してしまい、
どうしても、その舞台と比較してしまった。
ロンドン(これはブロードウェイもそうだけど)の多様なお客さん
(老若問わず、男女比、ほぼ半々、
片や日本はほぼ30代前後の女性が8割を占める)。
始まる前は、期待や興奮でざわつくけれど、
(日本は始まる前からかなり静か)
舞台が始まると同時にもの凄い集中力
(日本は途中、うたた寝している人もあちこちに・・・)。
あちらは長期ロングランをもくろんでいるだけあって、
もの凄い予算をかけての舞台となっているけれど、
日本の場合は、やっぱり色々な部分でお金を削らなければならず
(これは仕方がないと理解しているけれど)
それのみならず、想像力で膨らませて欲しいと思うこともしばしば。
なおかつ、翻訳ものの場合、日本では一音符一文字で
歌わなければならないのも(英語の場合、一音符一単語)辛い。
歌の内容は8分の1くらいになってしまうのもしばしば。
おまけに韻を踏むこともなく、
ニュアンスを伝えるということだけに
終始するふうになりかねない。
それでも主演の石丸幹二、戸田恵子、両人の歌は
よくもこの難解な楽曲(それもほとんど
息継ぎも出来ないほどの早い歌)を
こなしていると思うほどで、感極まるところもたくさん。
しかしながら、素晴らしい楽曲はともかく、こ
のミュージカルの持つ魅力が理解出来ない僕は、
やっぱり今回の舞台は
今ひとつ乗れなくて、残念だった。
今まで亜門氏が演出したソンドハイム・ミュージカルの
「太平洋序曲」「イントゥ・ザ・ウッド」
「スウィニー・トッド」は
どれもが好きだっただけに、残念。
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