2024年03月16日

同性婚訴訟から

一昨日、同性婚についての控訴審で、
札幌高裁、東京地裁は「違憲」という
判断がくだされた。

僕の20代の頃には、同性婚どころか、
「LGBT」という言葉のみならず、
「ゲイ」というのは、どちらかと言うと
「ゲイボーイ」というフェミニンな
イメージだった。

加えて、「同性愛者」=「異常性愛者」と
思っていた人たちはまだまだ多かった。

それから思うと、それから40年を超え、
僕が店を始めた17年前あたりから
少しずつ変化が見え始めた。


ただ、他国に比べると、当事者(特にゲイ)で
同性婚があるべきだ、そう思っている人たちは
それほど多くない。
それは店をやっていてもよくわかる。

理由はさまざまだ。

まず、男女よりも、男同士のほうが
不特定な人との性的交渉が多くなりがちな
ゲイは、離婚訴訟などに面倒だという意見。

加えて、カミングアウトしている人が
少ないこともあり、自分がした場合、
親族や会社にバレてしまったら困る
という意見。

同性愛者は、自由恋愛だから良い、
何も異性間と同じにする必要もないという意見。

そして、LGBT法案と共に、同性婚が
決まったりすると、それでなくとも
自分がゲイである、ということが
公になりそうで嫌だ、という声もある。

いずれにしても、クローゼットで十分
幸せ、という、いかにも日本的な発想だと思う。
わざわざ西洋文化に
日本が合わせる理由はない、という人もいる。


色々な意見を聞きながらも、
それでも僕は「選択的夫婦別姓」も同じように、
やりたい、と思う人だけがチョイス出来る、
ということ。
それが最も大切な気がしてしまうのだ。

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posted by みつあき at 19:40| Comment(0) | LGBTQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする