サトルはこの正月、実家に住む
88歳になられるお母さんを訪ね、
元気そうな顔を見て安心し、
東京に戻ってきた。
その2日後、近所の人から
ずっとテレビの音がしっぱなしだ、と
連絡があり、すぐトンボ帰り。
家に帰るとお母さんは
ベッドの上で、亡くなられていたそうだ。
横たわっているその顔は
まるで何事もなかったようで
安らかだったと言う。
何も心の準備が出来ていなかったけれど、
今まで色々な人から聞いていたように、
すぐに警察に電話をした。
そこから警察と医師が到着。
どうやら、心筋梗塞だったようだった。
一人っ子で、若くして父親を亡くした
サトルは、親戚とも縁遠く、
サトルは、親戚とも縁遠く、
そのまま一人で葬儀の準備をしたのだそうだ。
ショックや、悲しむような時間は
まったくなく、ただ、ただバタバタと
色々な場所に電話をかけたり、
ネットで調べたりしたようだ。
僕は両親それぞれが亡くなった際は、
病院や介護ホームだったけれど、
葬儀への流れと、哀悼を感じるような
時間は確かになかった。
これから、数週間、そしてひと月を
超えた頃に、悲しみが襲ってくるのだろう、
サトルはそう言っていて、
まさに僕自身がそうだったことを思い出した。
肉親との別れには、それぞれの想いがある。
時間が経過すればするほど、
そんな悲しみよりも、
自分が親族と費やした時間を少し懐かしむ、
そんなふうに思うようになったのは
そんなふうに思うようになったのは
僕自身が歳をとったからだろうか。
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