2024年01月31日

大阪での旧友と再会

この前の日曜日は、エド・シーランの
コンサートを観るために、
大阪の京セラドームなるところに
初めて行った。

僕は心斎橋に宿を取ったが、
ここから地下鉄に乗って、
ドームまで5分。
また、駅から歩いて、やっぱり5分と
めちゃくちゃ近い。

エド・シーランは、過去メキシコで
観るはずが、観られず、
その同じツアーを日本武道館で観たのが
2018年の春。

その翌年も来日をしたけれど、
この時はドームツアーだったので断念した。
しかしまさにそのツアーの翌日に行った
ジョン・メイヤーの武道館ライブに
エドが急遽登場したのはびっくりだった。
改めて、この時のツアーを
観逃したことは悔やまれた。

そして、今回。
気がつくと、東京公演はすでに発売されており、
大阪での公演が追加する、と決まった時に
大阪に住むストレートの旧友と行くことに決定。

エドのライブは、やっぱり素晴らしかったが、
過去、この友人とライブを観ると、
楽しさは格別だ。何故なのか。

この友人のことは、以前、このブログにも書いている。

http://bar-bridge.seesaa.net/article/278074743.html?1706682615

僕が店をオープンしたあと、彼は東京出張の際に
店に寄ってくれたことが3回ほど。
あと、僕が関西に墓参りに行ったりした際に
2度ほど会った。

今回はかなり久しぶりだった。
相変わらず彼は変わらず、ライブ前もライブ後も
酒を酌み交わした。

最初に会ってから、四半世紀以上が経った。
僕よりも6歳年下のにっしゃんだが、
お互いに歳をとったねと笑った。

ただ、彼自身もIT系の仕事のかたわら、
バンドをやり、歌い続けている。
また、近々、焼き鳥屋を
始めようとも考えているらしい。

二人で居酒屋で深夜まで飲み、
それでも話も尽きないのはいつものことだ。

そんなに距離があるワケでもないから、
ついついいつでも会える、
そう思いがちだが、あっという間に
時間は流れていく。

これからは、半年に一度くらい会って行こう、
そう約束して大阪をあとにした。

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2024年01月28日

お勧め映画「哀れなるものたち」

僕はゲイとして生まれて、おそらく
ストレート男性よりも、セックスへの
執着が大きいと思う。

もちろん、異性愛者であれ、
同性愛者であれ、男という動物は
性的願望は、さほど変わらないのかも知れない。

ただ、性的弱者とされ、ある意味
男社会で長く虐げられていた女性に比べると、
そこに対する思いも強く、
さらにお互いに同じ性嗜好として
ゲイは自由に求め合うんだろう。


映画「哀れなものたち」は、
女性の、というだけではなく、
人はいかに自由に解放されるべきか、
という問題を、摩訶不思議に描いた怪作だ。

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この映画の主人公、ベラは、
不幸な過去をふりきろうと海に
飛び込み自殺を試みた。

その後、ゴッドウィン博士に寄って、
彼女の腹の中にいる赤子の能を
自身に移植されることで、
新たな人生を歩み始める。

まさに、女性版フランケンシュタインだ。

見るモノ、触れるモノすべてが
新鮮で、わがままで手がつけられないほどの
幼児期から、ありとあらゆるモノを
吸収し、自我を持ち、自由を求めていくまで
それほど長くはかからない。

何よりも、今回、このベラを演じる
エマ・ストーン、映画のプロデューサーも
やっていながら、ここまでやるか、という
物凄いモノを見せてくれる。

なり多くのセックスシーンには、
目をそむける人もいるほど
グロテスクに見えるかも知れない。
そんな中で、彼女は
惜しげもなく、乳首から股間まで
全裸を見せる。

彼女は「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞を
手にしているから、今回は難しいかも知れない。
おそらく世論では「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」の
リリー・グラッドストーンだと言われているし、
おそらくそうなるだろうけれど、
僕はエマに取らせてあげたい。


奇妙奇天烈、ぶっとんだ世界観で、
毎度興奮させてくれる
ヨルゴス・ランティモス監督は
今回も華麗なる美術、シチュエーション、
メイキャップと、これまた度肝を抜かせてくれる。

余談だけれど、先日、Prime Videoで観た
「Soltburn」というこれまた奇想天外な
ゲイ(?)ムービーは、クライマックス、
性的なシークエンスでもないにも関わらず
ガッツリとモザイクが入っていて興醒め。

ただ、この「哀れなるものたち」は
映画館で上映しているにも関わらず、
前編モザイクなし。

ネットを開けば、いくらでもペニスや
ヴァギナが見られる世の中、
そろそろ、このワケがわからない線引きを
なんとかしてほしいモノだ。

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2024年01月27日

2回目で汐を吹いた

ちょっと今日は久しぶりに
成人指定のネタ。

昨日の深夜、マモル君を含めた3人組と
僕と同世代のヒデカズが、
ゲイバーあるあるのタチウケの話を。

ヒデカズちゃんは若い頃にウケの
練習をして、やっと受けられるように
なったけれど、挿入されているだけで
それほど感じるか、というとそうでもない。

男同士でも、必ずしも男女のように
挿入行為が必要なんだろうか、
っていうのが、そもそもの
僕の考えなんだけど、
「気持ちが良いんだから、
仕方ないじゃないですか〜と
マモルちゃんは言う。

もちろん、気持ち良い、と思う人は
どんどんやればいい、僕もそうだと思う。

ヒデカズちゃんいわく、
お尻の穴というのは
性器ではないから、慣れるまでには
時間がかかるし、感じる、感じない、
というのは、もうその人の
DNAみたいなものだと。

それに最初から、ものすごく
感じる人はいるんだろうかという議論(笑)に。

マモル君が
「僕は経験二度目で、汐を吹きました。」
と言うから、一同、びっくり。

もちろん、相性というモノはあるけれど、
相手のやりかたと、自分の持って生きかた次第で、
誰もが「ここまでも!」と
思うほど感じることが出来るはず!と豪語。

人それぞれと思ってはいたけれど、
その性行為に対する執着や熱が
そこに到達できるのかも知れない。

それには、う〜むと僕も
かなり乗り遅れた感(笑)

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2024年01月26日

パートナーの家族の葬儀に

アキトシとショウジカップルが
数ヶ月ぶりに来てくれた。

二人は、8年一緒に住んでいる。

この正月明け、アキトシのお父さんが
急に亡くなったと言う。

84歳で、体調は悪くしていたものの、
直前に会った時はまったくそういう様子も
なかったらしい。

二人とも親、兄弟にはカミングアウトしていて、
それぞれの家族と一緒に会ったことも
何度もある。

そんなワケで、東京から4時間かけ、
ショウジは仕事の休みをもらい、
アキトシの実家に行くことにした。

ただ、アキトシの親族は誰も何も知らない。
ちょっと家族間で面倒なこともあり、
通夜の直前に、ショウジのことは
古い友人ということで、とお母さんや
お兄さんと決めたと言う。

ただ、ショウジは通夜の日も含めて、
葬儀も出るし、うちに泊まることになる。

母方のおばさんが「あの人、誰」と
細かく聞いてくるが、
お兄さんがそのあたりは
ものすごくうまく取り計らってくれて
アキトシは、とても感謝したと言う。

お父さんはそれなりの往生なので、
親族のそれぞれは酒を酌み交わし、
淡々と通夜で昔の話などしている。

ただ、ショウジは、アキトシの
お父さんがどういう気持ちで二人を
受け入れてくれたか、その時の様子などを
思い出し、一人、号泣して
しまいそうになったようだ。

泣けば、泣くほど、親族だちから
なんでこの人が?と
思われてしまうのは、と
二人は焦ったらしい。

しかし、このことがさらに二人を
強く結びつけたようで、
それはそれで良かった、と笑っていた。

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2024年01月24日

アカデミー賞ノミネート発表!

日本時間の昨夜、アカデミー賞、
ノミネートが発表された。

image.jpeg

去年は発表前に公開されていたモノも
多数あったけれど、今年の作品賞10本のうち
日本で観られたのは
「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」
「バービー」「マエストロ その愛と音楽と」
そして今週から始まる「哀れなるものたち」と
来月公開の「落下の解剖学」でやっと半分。

ゲイ映画関連で言うと、バイセクシャルの
コンダクター、バーンスタインの「マエストロ」は
色々入っているけれど、評価が高い山田太一原作の
「異人たち」は無視されたようだ。

また、公開はまだ決まっていないけど、
カミングアウトしているトッド・ヘインズ監督
(『キャロル』!!)の"May December"も、
前哨戦ではかなり注目されていたのに
脚本賞のみのノミネート、残念。

ちなみに「落下の解剖学」は、
カンヌのクイア・パルムに
ノミネートされていた。

映画の中心には描かれていないけれど、
レズビアンの遠泳選手を描いた
「ナイアド〜その決意は海を越える〜」
(Netflixで観ることが出来る)の
アネット・ベニング、ジョディ・フォスターは
他の賞ではほとんど無視されていたのに
共に、主演助演女優賞に入った。

もちろん、日本では視覚効果賞に入った
「ゴジラ-1.0」、長編アニメーションの
「君たちは、どう生きるか」
海外長編映画賞の「PERFECT DAYS」
加えて、批判を浴びながらも、
メイキャップ&ヘアスタイリング賞に
ノミネートされたヒロ・カズ
(とったら、3回目)も話題になるだろう。

おそらく、13部門という最多ノミネートの
「オッペンハイマー」が、かなり強そう。
長く待たされたこの映画も3月末、
公開決定で僕も大変楽しみ。

さて、僕の予想は「オッペンハイマー」作品、監督、
主演男優、助演男優は総なめ。
主演女優は「キラー・オブ〜」のL.グラッドストーン、
助演女優は、"The Holdvers"っていう未公開の
下馬表が高いダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(長い名前!)

ただ「オッペンハイマー」未見の僕としては、
スコセッシの「キラー・オブ〜」に
頑張ってほしいところ。
リメイクの「ディパーデッド」じゃ、
あまりにも可哀想だし。

さあ、日本時間、3月11日が楽しみだ。

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2024年01月22日

恋人との「鍵」問題

昨夜は、スタッフの新年会、
そして新人歓迎会、
ちょっと遅れたけれど、
16周年パーティの打ち上げで
店はお休みでした。

一応、Xや、スタッフカレンダーでは
発表していたけれど、
万が一、来ていただいていたら、
申し訳なかったです。ごめんなさい。


さてさて、一昨日の営業の中で、
自分の彼氏が出来た時に、
どれくらいで部屋の合鍵を
渡すか、もしくは渡さないか
そんな話になった。

トキオは、パートナーと付き合って
10年経つけれど、会って1年後くらいから
同棲を始めたらしい。

3年過ぎた頃にエッチがなくなり、
それについては、二人で話し合った。

好きだし尊敬はしているけれど、
もうセックスという
気持ちになれないというトキオ、
それなら他の人とやりたい、
というパートナー。

そんなワケで、気が向けば、
他で自由にセックスはしよう、
といういわゆるオープンリレーションシップと
いう関係になることに。

だからか、どうかはわからないけれど、
別々に暮らすことになった。

そこで鍵を渡すと、何かあった時に
急に来られてもそれは困る、ということだそうだ。

なるほど。

トキオは、そういう理由だからともかく、
他の人たちの中では、付き合ったらすぐに渡す、
という人もいれば、絶対渡さない、という人もいた。

男女の場合、愛人、不倫とかでなければ、
鍵を渡さない関係というのは、それほど
ないような気がする。

ゲイカップルは、性的なことだけではなく、
やっぱりプライバシーを非常に尊重する
傾向にあるようだ。

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2024年01月20日

二度と会えない人への想い

ジョウは、うちのオープンの頃から
5年ほどよく来てくれていたけれど、
その後、パートナーが出来、
とんとご無沙汰だった。

しかし、このコロナ禍で、
ある著名人のブログで、
一人の作家が亡くなったことを知ったようだで
先日、訪ねて来てくれた。

そう。その作家の彼は、うちの店に
随分よく来てくれていたけれど、
ある時から長く癌を患い、
とんと店に来られなくなった。

彼の家に見舞いに行った時に、
好きだった相手とうまく行かなくなって
非常に寂しがっていたことがあった。

それから数ヶ月経ち、彼は48歳という
若さでこの世を去ってしまったのだった。


ジョウは、実はその彼のことを
うちの店で二度ほど見かけたようだった。
そして「どういう人がタイプなんですか?」と
聞いてアプローチをしたことがあったと言うけれど、
さりげなくかわされたのだそうだ。

当時は、彼がどういう仕事をしていて、
性格もまったく知らなかったようだが、
その記事に載っていた顔写真で
あの時の彼だ、と気がついたらしい。

それから残された彼の書物などに
目を通し、ますます好きになり、
かなり辛く、切なくなったのだと言う。

恋愛はともかく、もう二度と会えないことが
とても辛い、そう言っていた。

そんなジョウの話を聞いて、
亡くなった彼の短い文章を読み返した。
偶然なのか、何故か鎮魂歌のような
話で驚いた。

彼は非常にクローゼットだったため、
多くの人に勧められないのは残念だけれど。

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アキオ君は40を過ぎて、うちの店も含めて
ゲイバーという場所に初めて来た人だ。

去年の夏過ぎに、マッチングアプリで
知り合ったうちの常連客と出会い、
連れて覗いてくれて、それから
週に一度くらいは必ず来てくれている。

彼はずっと40前まで仕事に追われ、
そのせいかどうかはともかく、
自分の性癖を封じ込めていた。

もともと、非常に人見知りで
引っ込み思案だと言うけれど、
何が、何が、大体、近くの
カウンターにいる人に
必ず、声をかけてくれる。

お客さんの中には、自分の好きなタイプでないと
絶対声をかけない、かけられても
ほぼ適度にしか、答えない人もいる。

逆に、この人、自分に興味があるの?と
思わせるような雰囲気で語りかける人もいたりする。

それが、アキオ君は、そういう感じではなく
少し気の利いたジョークを交え、
ごくごく普通の会話に持ち込んでいく。

彼がとても人見知りで、
人と付き合ったこともない、というのは
信じられない。
それも心から求めているのに。


僕自身も昔(ある意味では今もか)極度の
人見知りで、他店のカウンターなどに座ると、
何か理由がないと(それはタイプ、
タイプじゃない、ということではなく
共通の趣味があったり、相手から
話しかけられたりしない限り)
ほぼ話が出来なかったりする。

そういう意味では、店を持って
お客さんと会話をしなければならない仕事、
という大きな理由があって、
これはこれで良かった、そう思える。

ともあれ、そんなアキオ君だけれど、
心底望めばすぐにでも良い人が
現れる、そんな気がするんだけれど。

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2024年01月19日

呪われた家族からの解放

初めて来てもらった
50歳を迎えるノリタケさんは、
非常に厳しいおじいさんや
お父さんに育てられたと言う。

いわゆる家父長制度のど真ん中のような
家庭で、とにかく家族がいかに大切か、
親子の繋がりが大事かと
日々、説かれるような家庭だったらしい。

もちろん、30代になる前から
祖父からは「結婚はまだか、
早く子供を作れ」と急かされ、
その祖父とあまり仲が良いワケではなかった
父親も、その点については同様だった。

そんなワケで、ノリタケさんは
自分がゲイであることも含め、
彼はかなり悶々とした時代を
過ごしていたのだそうだ。

ノリタケさんは30代の頃、
自分が愛読している、とある雑誌に
自分が書いた簡単なコメントと
イラストを送ったところ、
その編集者が気にいってくれ、
もし良かったら、小説の
挿絵を描かないかと、連絡が入ったようだ。

それが、ノリタケさんの
大きなターニングポイントとなったと言う。

その転機が、まさに、自分は自分のままで良い
という思いにもなった。

そうだ。
この家父長制という「呪われた家族」を
壊すために、子供を持たないゲイ、
という存在として自分は生まれたのだ、
そう思うと、かなり楽になったと言う。

その後、彼はデザイン事務所を辞め、
フリーランスとして
今は好きなように生きているのだと言う。

逆に、ゲイだから、子供を持てなかった、と
ちょっと後悔し続ける僕自身に
ノリタケさんの言葉は、
悔いても仕方がない、
という気持ちになるかもしれない。

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2024年01月18日

自分の中の人見知り

アキオ君は40を過ぎて、うちの店も含めて
ゲイバーという場所に初めて来た人だ。

去年の夏過ぎに、マッチングアプリで
知り合ったうちの常連客と出会い、
連れて覗いてくれて、それから
週に一度くらいは必ず来てくれている。

彼はずっと40前まで仕事に追われ、
そのせいかどうかはともかく、
自分の性癖を封じ込めていた。

もともと、非常に人見知りで
引っ込み思案だと言うけれど、
何が、何が、大体、近くの
カウンターにいる人に
必ず、声をかけてくれる。

お客さんの中には、自分の好きなタイプでないと
絶対声をかけない、かけられても
ほぼ適度にしか、答えない人もいる。

逆に、この人、自分に興味があるの?と
思わせるような雰囲気で語りかける人もいたりする。

それが、アキオ君は、そういう感じではなく
少し気の利いたジョークを交え、
ごくごく普通の会話に持ち込んでいく。

彼がとても人見知りで、
人と付き合ったこともない、というのは
信じられない。
それも心から求めているのに。


僕自身も昔(ある意味では今もか)極度の
人見知りで、他店のカウンターなどに座ると、
何か理由がないと(それはタイプ、
タイプじゃない、ということではなく
共通の趣味があったり、相手から
話しかけられたりしない限り)
ほぼ話が出来なかったりする。

そういう意味では、店を持って
お客さんと会話をしなければならない仕事、
という大きな理由があって、
これはこれで良かった、そう思える。

ともあれ、そんなアキオ君だけれど、
心底望めばすぐにでも良い人が
現れる、そんな気がするんだけれど。

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2024年01月17日

思わぬ場所から失くしものが

スグル君は、本当によく忘れ物、
落とし物をするらしい。

去年の暮れ、とある書類を作るため、
身分証が必要で、運転免許証を探したが、
どこに置いたかわからず、焦った。

スグル君はほとんど季節に一度くらいしか
運転をしていなくて、前に運転したあと
どうしたか、まったく思い出せない。

免許証は、革細工の名刺入れに
自分の名刺と一緒に入っていて、
名刺を渡す時には持ち歩いているはずだ。

しかし、名刺は財布の中にも
数枚入っていて、最近はそちらを使っていた。

だから、日常、自分の鞄に入れているけれど、
最近とんと見ていないような気がした。

職場の机の引き出し、家の中、
あらゆる洋服のポケット、
くまなく探すが見当たらない。

仕方がなく、交番に遺失物の届けを出し、
近いうちに再交付を受けに行かなければ
そう思っていた。

そんな時に、学生時代の友人から
新年会の知らせが届き、
きちんとした格好をしなきゃ、と
お気に入りのスーツを着ようとしたら、
11月頃にクリーニングに出して
取りに行くことも忘れていた。

クリーニングにスーツを取りに行くと
「ポケットの中に、これ、入っていましたよ」と
店のおばさんに、免許証入りの名刺入れを渡された。

おおお!と思うと同時に、何故、
見つけたと同時に連絡くれなかったんだろう、と
一瞬、クリーニング屋のおばちゃんを
責めるような気持ちになった。

しかし、そのおばさんが「あとね。
内ポケットにもうひとつ、くしゃくしゃになった
このお金が入っていました」と
5000円札と千円札2枚と
タクシーの領収証を出された。

あ。前回、友人の結婚式の時に
帰りにタクシーに乗った。
その時のおつりを内ポケットに入れたのだった。

何度もお礼を言いながら、心の中で
おばさんを責めた自分を恥じた。

スーツをクリーニング屋に出したことも、
ポケットにお金や、名刺入れを
突っ込んだこともすべて忘れていた。

恥じながら、その7000円は
そのお店にあった地震の義援金の箱に
入れたのだそうだ。

クリーニング屋の女性は
「みんな、助け合って生きていかなきゃ
いけないですね」とにっこりと笑ったらしい。

何度もこのブログにも書いているけれど、
僕も再三、落とし物を繰り返していたから
きちんと反省をしないと(最近はちょっとないけれど 笑)

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2024年01月15日

見合いの果てに

土曜日に初めて来てくれたススム君、
45歳は、かなり由緒ある家に生まれたようだ。

お父さんは誰もが知る大会社の社長で
お母さんも、他の会社を持っている。

妹二人がいる3人兄妹の長男で、
子供の頃から、それぞれを「さん付け」で
呼ぶようにしつけられたのだと言う。

食事の食べ方や、外での行動、言動は
細かく注意されて、学校に通うようになって
級友と生活がまったく違う、ということに
初めて気がついたらしい。

そんな家庭で育った中、
高校時代から、結婚のことを
やんやと言われていたそうだ。

結婚は、大学を出て、就職をしたら、
すぐにでも見合いをしろ、と
言われ続けた。
それも良い家のお嬢さんを選ぶから、と
全時代的なことを強いられたらしい。

そんな高校時代、自分がゲイだと
気が付き、同級生を好きになり
告白したのだそうだ。

その相手は、自分は男は好きには
ならないけれど、お前のことは
友人として、一生大切にする、
そう言ってくれたと言うのは
また別の話として書かせてもらおう。

とにかく、ススム君は見合いを8回くらいし、
そのたびに二人でデートの際に
「自分は男が好きだから、
他の理由で断ってほしい」と頼んだのだそう。

ただ、その中に、どうしても、
将来的にも経済的にもススム君の家に
入りたいから、ゲイでも良い、
という人がいたらしい。

結局、ススム君が断った腹いせに、
彼の両親に彼がゲイであることを
アウティングされた。

彼は家を勘当され、結局妹が婿養子を
取る、という形になったらしい。

今どき(と言っても、もう20年近く前らしいけれど)
まだまだそういう家庭があるのかと
驚かされる話だった。

その後の彼の後日談は、またの機会に。

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2024年01月13日

肉親との別れ

サトルはこの正月、実家に住む
88歳になられるお母さんを訪ね、
元気そうな顔を見て安心し、
東京に戻ってきた。

その2日後、近所の人から
ずっとテレビの音がしっぱなしだ、と
連絡があり、すぐトンボ帰り。

家に帰るとお母さんは
ベッドの上で、亡くなられていたそうだ。
横たわっているその顔は
まるで何事もなかったようで
安らかだったと言う。

何も心の準備が出来ていなかったけれど、
今まで色々な人から聞いていたように、
すぐに警察に電話をした。

そこから警察と医師が到着。
どうやら、心筋梗塞だったようだった。

一人っ子で、若くして父親を亡くした
サトルは、親戚とも縁遠く、
そのまま一人で葬儀の準備をしたのだそうだ。

ショックや、悲しむような時間は
まったくなく、ただ、ただバタバタと
色々な場所に電話をかけたり、
ネットで調べたりしたようだ。


僕は両親それぞれが亡くなった際は、
病院や介護ホームだったけれど、
葬儀への流れと、哀悼を感じるような
時間は確かになかった。

これから、数週間、そしてひと月を
超えた頃に、悲しみが襲ってくるのだろう、
サトルはそう言っていて、
まさに僕自身がそうだったことを思い出した。

肉親との別れには、それぞれの想いがある。
時間が経過すればするほど、
そんな悲しみよりも、
自分が親族と費やした時間を少し懐かしむ、
そんなふうに思うようになったのは
僕自身が歳をとったからだろうか。

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2024年01月12日

中高年の生き方

僕より一歳年上のショウジさんは
もう仕事を辞めて、悠々自適な暮らしを
している。

ショウジさんは、ピアノも弾くし、
料理も作るし、結構多趣味だ。

昨日もジムに行って、食事を作り、
食べる前に一杯、と思って
店に来てくれたようだ。

外で食べると高く付くし、
好きなモノが食べられないし、
この年齢でコンビニのモノとかは
絶対イヤだから、と話す。

過去、何人かと付き合ったり、
共に暮らしたこともあるけれど、
もうこの年齢になったら、
必死に相手を探すことはあまりないらしい。

それよりも、自分らしく
好きなように生きていくことが理想だと言う。

ショウジさんに限らず、
ゲイの人は趣味をたくさん
持っている人が多い。

おそらく、奥さんや子供に多くの
時間を割くこともない分、
時間が持てるだろうし、
友人などに色々誘われることもあるようだ。

ストレートの既婚者は
奥さんが亡くなったら、
何がどこにあるかもわからず、
またどう生きていけば良いか
頭を抱える人も多い。

そういう意味では、
今のところ、まったく問題なし、
そう、ショウジさんは笑う。

ショウジさんがとても恵まれているのは
若い頃に一歳年上のお兄さんにカミングアウトし、
仲が良い二人は、共に旅行をして
人生のさまざまなことについても話せると言う。

また、兄の子供たち、つまり
甥、姪とも月に一度くらいは
共に食事をしたりするそうだ。


おそらく多くの人たちが
目指す生き方が、ショウジさんの中に見えて
僕も頑張っていこう、そう思った。

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2024年01月11日

能登、輪島の思い出

昨夜、来てくれたミト君の親御さんは
能登の生まれで、もう関西に移って
いらっしゃるらしいけれど、
親戚は多数、能登に住まれていたみたいだ。

元旦の地震で、その方々は幸いにして、命を
奪われる方もいらっしゃらなかったようだが、
避難所生活を余儀なくされているそうだ。

ミト君が住む東京や、ご両親の関西に
来ないか、と聞いたらしいけれど、さすがに
生まれ育ったところを動きたくはない、
と言われているらしい。
残った家や、近所の友人などとは
離れたくない、その気持ちはわかる。


能登には、1年と少し前に、
仲代達矢氏の舞台を観に行った。

http://bar-bridge.seesaa.net/article/492172866.html

あの劇場は大丈夫だったのか。

ホームページを見ると、
休演する、とは書いてあったけれど、
大きな被害があったのかどうかは、
書かれていない。

去年、仲代氏はひとまず演じることは休み、
演出に徹しておられたようだが、
92歳になられる今年の秋に
改めて出演される予定は組まれていたようだ。


あの舞台を観に行った帰りに、演劇好きな
旧友と、能登をドライブし、輪島の市場など
ゆっくりと歩いて観光した。

いただいたお寿司も美味しかったし、
輪島塗の木や漆は、素晴らしかった。

初めて訪れたあの場所が、
日々、目にするニュース映像で
あのような状態になっているのは
本当に残念でならないし、
どれほどの恐怖だったかと思うと
胸が締め付けられる思いだ。


posted by みつあき at 19:00| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月10日

これって、リアルおっさんずラブ?

日曜日、うちの店に初めて
友人のサダヒロ君に連れてきてもらった
ジュンジ君、32歳。

一見、派手目に見えるけれど、
サダヒロ君いわく、
ほぼそれほど経験もなく
ジュンジ君はかなりピュアらしく
会社の上司に恋しているということだ。

その上司は、ジュンジ君よりも
ふた周り以上、上の
50代、既婚者で二人の子供がいる。

入社して10年近くなる
ジュンジ君は、その上司とも
それくらい長い付き合いになるようだ。

ずっとかっこ良いなあ、
と思っていたその上司だが
5年ほど前に、出張の際、
みんなで飲んでいて、飲み直そう
ということでジュンジ君の部屋に
やって来たことがあったと言う。

二人でかなり遅くまで飲んで、どうやら
上司は自分のベッドの横で
一緒に寝ていたようだ。

朝方、はっと気が付くと、
自分のお尻のあたりに上司の固いモノが。

もちろん、ジュンジ君も上司も
下着は付けている。

ジュンジ君が目を覚ますと、上司も
気がつき、「お!起きたか。
すまんすまん!」と言って
ジュンジ君の唇にチュッとキスをし、
部屋を出て行ったのだそうだ。

あまりの咄嗟の出来事に
何が何だかわからなかった。

もちろん、その後、何ごとも起きることなく、
上司も自分も、まったく普通通りに仕事をしている。

しかし、この新年になり、
久しぶりに一緒に出張が入っている。

ジュンジ君の友人は、「積極的に」と
言っているけれど、とてもジュンジ君は
自分からは口火を切るのは無理だ、と。

上司は50も過ぎているから、そんな
ちょっとしたことでたじろくことも
ないだろうと僕も思うけれど、
そのタイミングや、その後の
仕事、という意味では
なかなか難しいのかも知れない。

新春から少しドキドキする話だった。



さて、ブログでは、このような
能天気なことを書いていますが、
メディアなどでは相変わらず、
石川県で続く余震や、まだ見つからない親族、
そして被災されている方々の
ニュースが流れています。

特に水が足らず、生活のみならず、
医療機関もかなり大変な様子です。

同じ国にいて、どうすることも出来ない
現状が辛いですが、少しでも
一刻も早く現状が
より良く回復することをお祈りします。

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2024年01月08日

月曜日営業のお知らせ

去年の初夏から月曜日に
入店していくれていた
トクジですが、仕事の都合もあり、
急ですが、本日、8日をもって
一応、最後となってしまいます。

急な話で申し訳ございません。

来週、15日からは、またマスター
みつあきが入店いたしますので、
よろしくお願いします。

ただ、週末のスタッフとしてのお手伝い、
また、みつあきが所用の場合、
彼の仕事の都合がつき次第、
入店してくれるということです。
(ちなみに、1月29日 月曜日は
トクジが入ってくれます。)


トクジは、まだ30代前半という若さで、
クラシック音楽や、盆栽、
料理など多岐にわたる趣味を持ち、
お客さんたちを魅了してくれました。

そういう意味では、毎週、彼に会うのが
楽しみであったお客様は残念ですが、
今後、入店する際は、早めに
スケジュールなどにアップするので
また、くれぐれもよろしくお願いします。

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2024年01月07日

日本語は宇多田ヒカルから

昨日、ニューヨークから来てくれた
ヴェトナム系のティン君 32歳。
カタコトだけれど、
日本語を話すことが出来る。

うちに来ていただく日本語を話す外国人の
多くのお客さんは、アニメから学んだ、
という人が多い、とこのブログにも書いた。

ただ、ティン君は、10歳の頃、
日本のJ POP好きな従姉妹
(彼女は嵐の大ファンだったらしい)が
宇多田ヒカルを聴いていて、
一瞬にして打ちのめされたそうだ。

それから、彼女の曲をどんどん
ダウンロードした。
この、10歳でダウンロード、というのが
時代を感じさせてくれる(笑)。

そこから、日本のあらゆることを学んだらしく、
今回、4回目の来日らしい。

J POPが好きで、宇多田をはじめ、
色々聴きかじり、最近では藤井風まで
聴いていると言う。

ただ、ティン君が残念だと思うのは、
あちらで多くのアメリカ人が、アジアのPOPSは
韓国のモノがヒットチャートを踊らせていること。
日本の楽曲には、なかなか目を向けることがなく、
誰も知らないのが残念だと言う。

確かに、日本の楽曲で、ビルボードチャートの
ベストテンに入ったのは、1963年の坂本九のみ。

片や、韓国は2012年にPSYが「江南スタイル」が
2位になってから、BTSで爆発的に火が付き、
今や、多くのアーティストがトップ40を
目指すようになっているらしい。

単に、世界マーケットを意識した韓国と
自国だけで勝負しようとする日本の
違いだろうけれど。映画も同様だった。

ただ、この年末に来て、「ゴジラ-1.0」と
「君たちはどう生きるか」が全米の興行収入の
チャートの上位に入り、オスカーにも
ノミネートされる可能性も高いようだ。

アメリカで評価されることだけが良いとは
思わないけれど、それを超えて世界で高く評価される
新たな日本の文化で勝負できるようにならなければ、
ティン君と話をしながら、そう思った。

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2024年01月06日

当時の恩師が

新年早々、37歳のアキオ君が東北地方の
高校の恩師を連れて来てくれた。

彼らは、まったくそういう関係ではなく、
アキオ君が高校を卒業して、
10年ほど経った時に、ゲイの友人から
先生の存在を聞いて、何人かと一緒に
会ったのだそうだ。

先生は、ある科目と、
部活のコーチだったらしく、
当然、その時はまさかゲイだとは思いも
しなかった。

地方都市だし、多くの同年や同僚は
どんどん結婚していく中で、
先生(僕とほぼ同世代)は結婚しなかった。

彼の30歳前後の頃は「なぜ、結婚しない?
しないのはよほどモテないか、
ホモだって思われるぞ」なんて
よく言われたものだそうだ。
確かに。そう言う時代だった。

彼は幼少の頃から、自分が同性に興味がある、
それはわかっていた。

中学になった時に、どこかの地域で
男性同士の殺人事件が起こった。
その際、大手の新聞には
「異常性愛車の殺傷事件」という
見出しが載ったことは、
今でも忘れられない、と言う。

その時の傷を受けながら、
彼は自分らしく生きていくことを決め、
今では(おそらく誰も気がついては
いないだろうけれど)もし
今、ゲイですか?と聞かれると
いつでもそうだよ。何が悪い?と
答える準備はあるのだそうだ。

地方都市にいながら、色々な経験で
成長できたことは、現在のネット、
SNS社会にも疑問符を持ちつつも、
感謝している、そう話していた。

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posted by みつあき at 16:05| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月05日

2023年 配信、放映 ベストテン

一昨日は、去年公開された映画で
僕自身がこれ、と思ったベストテンを
書かせてもらったけれど、
今回は去年あらゆる配信サイトで
公開されたモノのベストテン。

もちろん、一昨年以前に配信されたモノも
たくさんあって、その中で選ぶと
これはキリがないので、これは別々に。

まず、去年の配信から

1位「西部戦線異状なし」(Netflix)

20230213111736.jpg

こんな時代だから、戦争とは愚かなことだと
胸に刻みつけられる映画。

2位以下は、
2「STILL マイケル・J・フォックス ストーリー」(Apple TV +)http://bar-bridge.seesaa.net/article/499359644.html
3「マチルダ・ザ・ミュージカル」(Netflix)
4「ディープブレス 呼吸、深く」(Netflix)
5「ブラックベリー」(U-NEXT)
6「ブラック・イナフ?!? アメリカ黒人映画史」(Netflix)
7「ワイルドキャット」(Amazon Prime)
8「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」(Netflix)
9「エルドラド ナチスが憎んだ自由」(Netflix) http://bar-bridge.seesaa.net/article/501509175.html
10「ナイブズ・アウト  グラス・オニオン」(Netflix)

次点「俳優リタ・モレノ 彼女は前を向くと決めた」(Star Channel)


そして、2022年以前に、劇場、もしくは
配信で公開された初見映画のベストテン

1位「最後の日々 生存者が語るホロコースト」(Netflix)

20210819025725884.jpg

「西部戦線異状なし」と同様に、今だから
観てほしい一作だけれど、これは
凄まじいホロコーストを描いたドキュメンタリー。
必見。

2位以下は、

2「ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して」(U-NEXT)
3「北(ノルテ) 歴史の終わり」(ラヴ・ディアス監督)(U-NEXT)
4「ラベンダー・ヒル・モブ」(チャールズ・クライトンス監督)(TSUTAYA DISCUS)
5「ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック」
6「ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密」(Amazon Prime)
7「美しい都市(まち)」(アスカー・ファルハディス監督)(Star Channel)
8「ナワリヌイ(U-NEXT)
9「ひとつの太陽」(Netflix)
10「ペルセポリス」(TSUTAYA DISCUS)

次点 「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」(TSUTAYA DISCUS)

去年の配信の2.4.6.7.次点
そして過去のモノの1,2,5,8は、すべてドキュメンタリー。
老いて、現実に目を向け出したっていうことだろうか。

ともあれ、今年もたくさん、観られますように。

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2024年01月04日

リュウノスケのこと

先月のヤスに続き、新人スタッフ、
リュウノスケが入店してくれた。

38歳のヤスが182cm、
39歳のリュウノスケが186cmと
一緒に入る僕がいると、何だか
カウンターがギュウギュウな感じ。

そう、まさに昨夜の新年の実質的な
オープン初日、そういう感じだった。


リュウノスケは、スタッフ、トシの
友人で、珍しく常連のお客さん、
ということではなかった。

39歳というには、落ち着いている感じだが、
話しだすと、すこぶる面白い。
と言うか、なかなか会話が途切れない。
好奇心も旺盛で、パッと見とは
良い意味で違う。

とても上品な感じで、すこぶる
良いところのお坊ちゃんかと思いきや、
いえいえ、下町のお気軽家族の元で
育ちましたー!とアッケラカン。

これは、先日、店に入る前に
食事をした際も感じたことだけれど、
とにかく自分のことで隠し事を
ほぼしない、この部分は先に入ったヤスにも
通じていて、気持ちが良いくらい。

また、勉強のために、過去、スペインや
コロンビアに住んだ経験もあり、
スペイン語はペラペラ。

現在入っているダイスケはフランス語、
トシは台湾語、と語学に堪能なスタッフは
ありがたい。

インバウンド需要も多いから、楽しみだ。

posted by みつあき at 19:11| Comment(0) | スタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする