今、映画館で上演中の「蟻の王」
そして「シチリア・サマー」と共に
イタリアで制作されたゲイ映画
「ニュー・オリンポスで」は
Netflixで観ることが出来る。
劇場での2本は、ゲイを治す
矯正施設などが取り上げられていて
重い部分もありながら、これまた
見応えがある実話の映画化。
この映画は「あしたのパスタは
アルデンテ」などココメディ映画を
作ってきたフェルザン・オズペテク監督。
それだけに、わかり易く、
今回はなかなか切ない展開。
二人の男のの出会いからその後を見せてくれて
これまた実話だというから驚きだ。
表題の「ニュー・オリンポス」というのは
イタリアにあったゲイのハッテン場となっていた
映画の名画座の名前。
ここに何度か書いたけれど、
僕のゲイデビューが、まさに
そういう映画館だったから
なんとも懐かしくも、
愛おしくも感じる。
いつも、そのニュー・オリンポスで
立ちんぼをして、知り合いも多いエネアと、
そこにふらりとやってきた
ゲイであることを受け入れられてないピエトロ。
70年代の映画館で知り合った学生の二人は、
数回の逢瀬のあと、気になりつつ、
連絡が途絶えてしまう。
その後、それぞれ気になりながらも、
エネアは新しい恋人と、ピエトロは
結婚生活を送り出す。
しかし、何十年後、映画監督になったエネアと
医師になった二人は、劇的な再会を。
これを聞けば、よくあるすれ違い恋愛映画、
と想像するけれど、時代の節目、節目の
エピソードと二人の変容が想像力を刺激する。
因みに、ちょいと下世話だけど、
それぞれの局部がモザイクなし、
という意味でもオススメ笑