昨夜、たまに来てくれる3人のお客さんが
たまたま他店で横に座った29歳の
アキオ君に声をかけ、連れてきてくれた。
アキオ君は地方都市の山に囲まれた
小さな町に住んでいるらしい。
彼が住む場所では、なかなか
付き合う相手や友人でさえ
出会うことも出来ず、
過去、付き合った人も一人だけだそうだ。
今回は、久しぶりに連休で
東京にやってきたとのこと。
ただ、生まれた場所や家族は
かなり離れた県に住んでいて、
彼は一人暮らしなのだそうだ。
多くの一人暮らしのゲイは、
とかく都会に出がちだけど、何故、
そういう場所に?と尋ねると、
アキオ君いわく「田舎暮らしに
憧れていたのと、
実は古民家を買ったのです」と言う。
そんなに若くして買った古民家は、
競売物件だったらしく、
かなり広めの土地に畑もついている
2階建てでしかも安いけれど、
まず、内覧が出来なかったようだ。
そもそも入る前に、住んでいた人が
なかなか出ていかず、少し揉めたようだ。
やっと出て行ったと思うと、住人の
祖父母や祖先の写真や、仏壇ほか
多くのモノがそのままになっている。
連絡をとって何とかしてくれと伝えたけれど、
すべて捨ててくれ、と言われたのだと言う。
仕方がないから、アキオ君は一人、
片付けたり、捨てたりしながら
そこに住むことにした。
しかし、その母屋の一階で、
夜、寝ていると
2階で人が歩く音がしたり、
階段の上がり降りまで聞こえると言う。
それも走り降りるような音なのだと。
ものすごく気持ち悪い中、
会社の上司に相談すると、
笑い飛ばした彼が
泊まりに行ってやる、と言う。
しかし、その上司が来てくれた瞬間、
体調が悪くなって、泊まらずに
帰って行ったのだそうだ。
田舎から来る両親も、当日になって
体調悪く来られなくなったと。
アキオ君は、さすがに悩んだ結果、
近くにアパートを借り、
畑で育てたモノの様子を見るためだけに
通っている状態らしい。
今後、たぶん売ることも出来ずに、
お祓いでもしてもらおうかと画策中。
アキオ君と一緒に来た3人は
その土地にはぜひ行きたいけれど、
さすがにそこに泊まれないなあと
申し訳なさそうにつぶやいた。
あまりそういう経験もなく、
目に見えないモノも信じないタイプの僕だけど、
さすがに、これは怖い話だと思った。
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