さて、ベルリン2日目(正式には3日目)は、
借りているアパートからゆっくりと
シャルロッテンブルグ宮殿に行った。
ここは15世紀終わりのフリードリッヒ一世の
王妃へのプレゼントだというから凄かった。
どこも、かしこもキンキラキンで
多くのヨーロッパの宮殿と同じく、
ついつい大きなため息が出る。
無料で日本語のイヤホンガイドがあったのは
嬉しかった。
このあと、前回も行ったブランデンブルグ門を
改めて訪問。
遺言を持ちながら堂々としたこのゲイトは、
パリの凱旋門を始め、インドの
かつて見た、多くの門の中では
抜きん出て、興奮した、
そしていよいよ「ヴァルトビューネ」
電車で到着したのは、ピシェルスベルクという駅。
老若男女が、電車を降り、楽しそうに
森を抜け、歩いていくと、そこには
2万人入ると言う屋外ライブ会場。
僕は幸運にも完売だったチケットで
キャンセルが出た前から10番目中央という
良い座席だったが、いわゆる演奏する
すぐ前の広い芝生の場所は、長く時間を
かけて並んだ人たちが、ゴロゴロ寝そべったり、
ピクニック気分で、ビールやワインを
楽しみながら演奏を聴くという。
映像配信が共にある、というコンサート。
だから、時間きっかりに始まる。
指揮者はアンドリス・ネルソンス
歌手はクラウス・フローリアン・フォークス
1部がワーグナーの曲を数々、
そして2部は、シュトラウスが次々と演奏された。
ラストは大好きな「薔薇の騎士」の総集編だ。
初のベルリン・フィルが
屋外で、というのは残念だったけれど、
(とは言っても、通常は冬だから辛い!)
それでも十分、楽しむことが出来た。
ヴァルトビューネが終わって、せっかくの
土曜日の夜。
前回来た時は、まったくゲイバーには
行けなかったので、今回は少し放浪してみようと
Googleで点数が高かったプリンツクネストという
ゲイバーに行った。
みんな、それぞれ楽しそうだったけれど、
(これはニューヨークなども同様)
ほとんどが友人同士でいて、
一人で来ている人が少ない。
また、若い人がそれほど多くない、
それは、この店の特徴なのか、
そのまわりのゲイバーには
入らなかったけれど、
近くのクラブ以外は
そういう感じだったような気がする。
ベルリン・フィルの余韻と、
ゲイバーの喧騒を背に
少しだけ物寂しい気持ちで
ベルリン、最後の夜を過ごした。