2023年07月06日

旅日記 ベルリン編 その2

さて、ベルリン2日目(正式には3日目)は、
借りているアパートからゆっくりと

シャルロッテンブルグ宮殿に行った。
ここは15世紀終わりのフリードリッヒ一世の
王妃へのプレゼントだというから凄かった。
どこも、かしこもキンキラキンで
多くのヨーロッパの宮殿と同じく、
ついつい大きなため息が出る。
無料で日本語のイヤホンガイドがあったのは
嬉しかった。
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このあと、前回も行ったブランデンブルグ門を
改めて訪問。
遺言を持ちながら堂々としたこのゲイトは、
パリの凱旋門を始め、インドの
かつて見た、多くの門の中では
抜きん出て、興奮した、

そしていよいよ「ヴァルトビューネ」

電車で到着したのは、ピシェルスベルクという駅。
老若男女が、電車を降り、楽しそうに
森を抜け、歩いていくと、そこには
2万人入ると言う屋外ライブ会場。

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僕は幸運にも完売だったチケットで
キャンセルが出た前から10番目中央という
良い座席だったが、いわゆる演奏する
すぐ前の広い芝生の場所は、長く時間を
かけて並んだ人たちが、ゴロゴロ寝そべったり、
ピクニック気分で、ビールやワインを
楽しみながら演奏を聴くという。

映像配信が共にある、というコンサート。
だから、時間きっかりに始まる。

指揮者はアンドリス・ネルソンス
歌手はクラウス・フローリアン・フォークス

1部がワーグナーの曲を数々、
そして2部は、シュトラウスが次々と演奏された。
ラストは大好きな「薔薇の騎士」の総集編だ。

初のベルリン・フィルが
屋外で、というのは残念だったけれど、
(とは言っても、通常は冬だから辛い!)
それでも十分、楽しむことが出来た。


ヴァルトビューネが終わって、せっかくの
土曜日の夜。
前回来た時は、まったくゲイバーには
行けなかったので、今回は少し放浪してみようと
Googleで点数が高かったプリンツクネストという
ゲイバーに行った。

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みんな、それぞれ楽しそうだったけれど、
(これはニューヨークなども同様)
ほとんどが友人同士でいて、
一人で来ている人が少ない。

また、若い人がそれほど多くない、
それは、この店の特徴なのか、
そのまわりのゲイバーには
入らなかったけれど、
近くのクラブ以外は
そういう感じだったような気がする。

ベルリン・フィルの余韻と、
ゲイバーの喧騒を背に
少しだけ物寂しい気持ちで
ベルリン、最後の夜を過ごした。

posted by みつあき at 12:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旅日記 ベルリン編 その1

昨日、無事に長旅から帰国しました。
長い間、留守で、お客さん、スタッフには
すっかり迷惑をかけました。
また金週末から、頑張りますが、
ブログは当面、旅行のブログとなります。


さて、デュッセルドルフに行くのなら、
もう一度ベルリンに行きたい、そう思った。

8年ほど前には、それこそスプリングスティーンを
聴くために行ったのだったが、
今回はのんびりと観光でも、と思っていた。

しかし、それこそ、そんな話をしたら、
以前ベルリンに行ったお客さんのタカシ君が
「『ヴァルトビューレ』知ってます?」と言われた。

以前、NHKのBSだったか、YouTubeだったかで
観たことがあるベルリン・フィルの
年に一度だけ行われると言う野外コンサートだ。

「もし、行かれる時にそれがあるのなら、
是非行くべきですよ」と。

調べてみたら、ベルリンに4日間いる
3泊目の土曜日の日の夜がその日だった。
日本で、聞いたその日にすぐに
うまい具合にチケットを取れた。


さて、デュッセルドルフまではホテルだったが、
ベルリン、ロンドンはいわゆるB&B(日本で言う民泊)だった。

ベルリンでは、家主は別のところにいて、
アパートは僕一人で、キッチンもバスルームも
もちろんベッドルームも人に遠慮することなく、
快適に使うことが出来た。

場所もトラムや中心地まで15分くらいで行ける。

初日は泊まるだけだったが
2日目の昼間は雨が降り、屋外を
ぶら付くのも、前から行きたかったユダヤ博物館に
行き、これは実に観甲斐があった。

ユダヤ人の歴史、生活、文化と共に、
ナチの元で迫害されえた彼らのが
閉じ込められただろう早のイメージする部屋や、
そんな悲しみを持つ金属で出来た顔を
踏んでいくと、泣き声、呻き声のような
音が響き渡る部屋で、切なくなった。

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そしてこれもロンドン行きを決めることになった
タロウちゃんとのLINEのやり取りで
オペラ「トゥーランドット」をやっていることを知り、
この夜は、初のベルリン・ドイツ・オペラ体験となった。

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この演目は過去、何度か観ていて、その中でも
ゼフィレッリが演出したメトロポリタン・オペラの
壮大な装置(これは日本にもそのまま来た)を
目にしているせいなのか、あまりにシンプル、
かつ、設定が現代ということで
出演者がすべて平服、という
陳腐とまでは言わないけれど、その地味な演出に
少しだけ落胆させられた。

歌手は知らなかったけれど、
さすがにオケと歌は堪能出来たから
もちろん、行って良かったけれど、
思えば、スプリングスティーンのロックを
聴いたあと、オペラやベルリン・フィルに
行く人っているのだろうか(笑)
posted by みつあき at 12:04| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする