オサム君、40歳は10代後半の頃から
ずっと長い間、売り専をやっていたらしい。
母子家庭で育ち、その後、母親の再婚相手が
とても厳しくて、10代は反抗の連続だったと聞いた。
高校も行くか、行かないかという状態で家を出て、
そこから雑誌の広告で売り専を知り、
自活し、母親にもお金を送金するようになった。
その売り専の店には、色々な若い子が出入りし、
彼自身、酒やドラッグに
溺れた時期もあったのだそうだ。
ただ、オサム君が他の人たちと違ったのは、
なんとか一般社会で通用するべく、
そのお金で高校を卒業し、大学へ通い、
そのお金で高校を卒業し、大学へ通い、
自分が興味がある経済の勉強も
どんどんしていき、
資格もいくつか取ったのだと言う。
プライドも高く、言いたいことも言う、
という性格は、誤解されることも多かったようだが、
彼をきちんと知る人は、
その生き方を応援し、リスペクトさえ
してくれていたようだ。
とは言え、自暴自棄になり、
落ちるところまで
落ちたこともあったらしい。
このまま、人間のクズと呼ばれ続けてもいいのか、
そう悩んだ時期も何年かあったらしい。
そこから、自分を立て直すグループに参加し、
ここ数年、自分に合った仕事を見つけ、
日々、悪戦苦闘しながらも、
自分が出来うる限りのことに
トライしていっている。
トライしていっている。
そして年に一度、郷里の母親の元に帰り、
若い頃には気がつかなかった
彼女の深い愛情に支えられ、
今があることを実感する日々なのだと言う。
「性を売る」ということに抵抗ある人は
ゲイでもストレートでも多くいる。
僕自身、自分に興味がない人とセックスをする、
ということに興奮できないタイプだけれど、
それでも性的サービス、という仕事は
世の中には、とても必要だと思っている。
知り合いでもあるハスラーアキラこと、
張由紀夫さんが書いた「売男日記」という本がある。
その世界観、人間観察、そして彼の心のひだが
手にとるようにわかった一冊だったけれど、
オサム君の話を聞いて、
あの本を読んで感銘を受けたことを思い出した。
オサム君、40歳。
30歳になった時よりも、50歳になった時よりも、
一番、僕がショックを受けた年齢だった。
それは、多くのストレート男性が
自立し、結婚し、強い責任感を持って
生きていることへの引け目のような
モノだらけだったのかも知れない。
でも、オサム君を含めた今の40歳は
あの当時の僕よりもずっと大人びていたり、
社会性があったりする。
SNSなどで、多くの情報を得て、
ストレートも含めて他人と比べず、
自分の力を信じることが出来る、
そんな時代になっているのかも知れない。
これから素敵な50代に向かって、
頑張ってほしいなあ、そう思った。
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