コロナ禍、お客さんからイタリアの
「帰れない山」という本を紹介されて読み、
非常に感銘を受けた。
今回それが映画化されて、
非常に素晴らしい一本となっている。
これは、ミラノ(映画ではトリノ)という都会から
山好きな父親と共に、夏休み、モンテローザ山脈に
山登りにやってくるピエトロと、
そこで会った同い年のブルーノという少年との
出会いと、二人の成長を描いた作品。
山に夢を託し、常に一緒に登りたいという父親に、
どんどん不満を持つピエトロだが、
その山で育ち、巣立っていく
ブルーノの生き方に、影響を受けていく。
原作は、山岳小説とも言えるだけに、
山の描写、季節感の表現力が見事だけれど、
これが映像となると、圧倒的に
リアリティが出てくる。
リアリティが出てくる。
この映画を観て、思い出したことがある。
ずっと大阪という都会で育った僕が
高校時代、地方都市の小さな山村で育った友人宅に
遊びに行った時に、あまりの日常の違いに驚いた。
いや、驚いただけではなく、そのシンプルで
くったくないことで爆笑する彼に、
伸び伸びとしたその生き方に、
強く羨望さえ感じていた。
それが性的なことかは置いておいて。
この映画は、決して同性愛をテーマにした
モノではない。
モノではない。
成人したそれぞれが、女性とも関わっていく。
しかし、そのホモソーシャルだけれど、
お互いを思いやる感覚が、妙に切なく、
心揺さぶられていった。
この原作を読み、そして映画を観ながら、
そうか、自分は性的なことだけではなく、
男たちに友情の延長線上のようなモノを
昔から求めていたのかも知れない、
そんなふうに思った。
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