ゲイ映画「エゴイスト」がとても評判だ。
日本ではそれほど多くはないけれど、
ゲイを題材にした映画が
それなりに作られてきた。
ただ、予算が限られていることもあり、
著名な俳優が出演したりすることも
それほどなく、題材的に
どちらかと言うとミニシアターで
上映されるモノが多かった。
大きな劇場で公開された中には
妻夫木聡がゲイ役をやった「怒り」や
北野武監督の「御法度」、
少し異色のモノの中では
長瀬&七之助コンビの
「真夜中の弥次さん喜多さん」などがあった。
また、それ以外にも「Mr.レディー
夜明けのシンデレラ」という、もう時代錯誤も
甚だしいゲイ=お笑い、変態、というような
描き方をされているモノもあった。
余談だけれど、この映画の脚本、監督をした
瀬川昌治さんは、僕が行っていた映画学校の
演出の講師で大変お世話になった人。
ただ、1990年という時代を考えると
仕方がなかったと言えばそうかも知れない。
ただ、もし彼が健在で、僕が今のバーを
やっていたら、あの作品について、
色々聞きたいし、話したい気がする。
ちょっと本題から外れたけれど、
とにかく世の中は2000年代に入って、
腐女子が支えるBL文化というモノに
注目が集まった。
昨今のゲイ映画はBLムービーと
識別が出来なくもなっていたりして、
少なくとも、邦洋問わず、その手のモノは
ひと握りのゲイと多くの女性で
それなりにヒットするようになったようだ。
そういう中で、今回の「エゴイスト」。
個人的には、僕自身が若い頃に
自分に対してのホモフォビアや
色々なモノを思い起こしてしまった。
そういう意味では現在の
若いゲイライフとは少し違うかな、
などと思ったりもした。
しかしながら、過去ゲイを扱った日本映画よりも
男同士の純愛を描いた、という意味では
新たな試みだと受け入れることも出来た。
そして、何よりも僕の中でいくつか
沸いた疑問(たとえば、何故
あそこまでオネエに寄った演技に
しなければならなかったのか、
海外の多くのゲイ映画を観ていると
何か物足りない、というような疑問)は、
以下の鈴木亮平のインタビューを読んで、
なるほど!と腑に落ちたところも多かった。
とにかくこの人が、他者を演じることで
その他者をいかに受け入れることが出来るか、
そこに到達しようとしていることが見て取れた。
また、少なくとも、彼や監督が、ゲイの世界を
絶対こうだ、と断定することではなく
迷いながらも、謙虚に
作っていこうとする姿勢を聞くことが
出来たのは嬉しかった。
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