先週から始まった「イニシェリン島の精霊」。
アカデミー賞前哨戦のゴールデングローブ賞の
ミュージカル・コメディ作品賞にノミネート
されていたのは不思議に思う。
個人的にはスピルバーグの「フェイブルマンズ」と
逆じゃないかと。
まあ、そのあたりは置いておいて、
この映画はすべての人に勧められるモノではい、
そう言っておかなければならない。
これはコメディはおろか、ホラーにも近い
残虐的な部分も多々あったりもするところも。
映画は、1920年代のアイルランド紛争の時代。
その紛争とはかけ離れたアイルランドの孤島、
当時のイニシェリン島が舞台だ。
この小さな島で、妹と暮らす中年男パードリック
(少年っぽい表情だったコリン・ファレルが
いまだにそういう顔を見せて演じるミドルエイジが
素晴らしい)が、仲が良い友人、コラムを
尋ねていくところから始まる。
しかし、このコラムはパードリックを無視し、
家の中にも入れることはない。
その後、いつも行く酒場の店主に尋ねても、
またそこで再会するコラムに語りかけても、
無視を繰り返される。
そしてそのうちに、これ以上、
近づけば、お前の指を一本ずつ折る、と
詰め寄られる。
この映画は「拒絶の痛み」を描きながら、
人と人のわかりあえなさ、
そしてそこから生まれる憎悪、怒りを
これでもか、と描き出す。
それはアイルランド紛争と重なるという人もいる。
あまりにも美しいこの島の風景が、
その「怒り」に寄って、血生臭く、崩れゆく。
自分自身の人生を考えても、
友人、お客さんんとの関係上で、
決してないとは言い切れないだけに切ない。
誰もが経験しうる関係性の問題を
考えずにはいられない、不思議な一本だと思う。
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