2023年02月27日

盗撮の話

30歳成り立てで、マッチョなユウジ君が
先週末来てくれた。

つい最近、友人から「SNSで見つけたんだけど、
これって、ユウジじゃない?」と
スマホを見せられたのが
去年の夏、電車でハーパン、
Tシャツででスマホを見ていた自分の姿。

ギリギリ顔は切れているモノの、
その姿は自分に違いないと。

思えば、去年の週末、飲みに出た帰り、
自分が電車に乗っていた時に、
向かい側に自分と同世代の人間が
真正面からスマホを立てていて
自分のほうは、チラ見していたことが
気になっていたことがあった。

その時に何を着ていたか覚えてないけれど、
雰囲気的にその時だったのではないか、と。

画像は、彼の少し汗ばんだ首筋や、
ハーパンのモッコリを度アップで
舐めるように撮影されていたようだ。

「そういう時、もしそうかな、
撮影されてるんじゃないかなと思ったら
マスターならどうします?」
そうユウジ君は尋ねる。

ふーむ。確かに正面に座っていて、
スマホを縦に持っている人は少なくない。
ゲームをしていても、動画を見ていても、
SNSを読んでいても、おかしくないし、
それはわからない。
確実にそうだと思えない限り、
何とも言えないのは確かだ。

ゲイに限らず、ストレート社会でも
普通にあることだろうけれど、
こればかりはなかなか防ぎにくいだろう。
良くも悪くも、これがネット社会の
実態なんだな、そう思った。

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2023年02月26日

レジェンド・オブ・GOGO

昨夜は10年ぶりくらいに、僕よりも
5歳ほど年下のスグルが
新しい彼氏(スグルよりも18歳年下)
を連れて来てくれた。

スグルは、うちの店がオープンする直前、
当時、最高齢GOGOとして40代後半で
クラブデビューした。

そんな年齢だったのに、
何がそうかきたてたのか聞くと、
「とにかく人がやっていない、ということを
やりたかったのだ」と言う。

そして、スグルは当時付き合っていた
元カレとうちの店には、よく来てくれた。

思い出すのは、二人で銀座の
ティファニーに行き、指輪を作った帰りに
楽しそうに来てくれたことだ。

その話を改めて「若くもないのに、
やっぱり若かったんだよなあ」と
笑いながら話すスグルに、
笑顔でうんうん、とうなずく今の彼氏。
相手の過去の話にも嫉妬する人もいる中、
大人だなあと思った。

そんな元カレと別れてから、
スグルは仕事を辞め、
酷い腰痛で入退院を繰り返したかと思ったら、
その後は、親御さんの介護で大変だったのだそうだ。

4年前に最後のGOGOをやる、
ということで舞台を踏んだのも、
今は懐かしい思い出だと言う。

「そっか。スグルはレジェンド・オブ・
GOGOだったんだね」と僕が言うと
照れくさそうに、でも頑張った、と
スグルは笑った。

体調は戻ったものの、親御さんが亡くなり、
このまま自分も死んでしまったほうが
いいのかも、なんて考えている矢先に
出会ったのが、今の彼らしい。

SNSがあったところで、僕らの世代は
10年も会っていないと何をしているか
わからない人もたくさんいる。

そういう意味では、とりあえず元気で
また、新たなパートナーと会えた
スグルの顔を見て、つくづく良かった、
そう思った。

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2023年02月25日

宮古島のVILLA AZZURRAのこと

ここにもずっと書いていた古くからの友人の
タダシと、カツカップルが
いよいよ宮古島にVILLAを
昨日、オープンした。

その名もVILLA AZZURRA(青)で、
2室ある部屋の名前もそれぞれ空、と海が
あるようだ。

去年の1月、熱海から宮古島に移って、
それから1年と少し。
僕からするとあっという間だったけれど、
彼らにすると、この1年は楽しくも、
大変だったようだ。

その様子は、うちのリンクにもある
宮古島日記(リンクには、まだ前の
神宮前日記と書かれている。ごめん、タダシ)で
色々と読みとることが出来る。

本当なら去年の秋までくらいには
オープン出来る感じだったようだけれど、
なかなかそうは行かなかったと言う。

そして、今回のオープン前、11月に
僕もふらりと遊びに行く予定を組んでいたのに、
季節はずれの台風で、断念した。

とにかく、彼らカップル、二人だけで
作り上げた、と言っても過言ではないVILLAで、
以下のHPを見ただけで、どれだけ
素敵な場所か、わかるかと思う。

https://azzurra.jp/

二人の愛情とクリエイティヴィティが詰まった
素晴らしいこのVILLAに少しでも
多くの人たちが訪れるように祈りたい。

タダシ、カツ君、オープン、おめでとう!

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2023年02月24日

お勧め映画「逆転のトライアングル」

リューベン・オストルンドっていう
スウェーデンの映画監督がいる。

この人は「フレンチアルプスで起きたこと」
そして2作目「ザ・スクエア 思いやりの聖域」
の2本で、不可思議で残酷だけれど、
先がまったく読めないサプライズの中で
独特な風刺を、とくと見せてくれた。

上のような流れに、スウェーデン映画?と聞くと、
なんだか小難しそうな感じがするけれど、
基本的には、ブラックなエンターテインメントとした
作りになっているから大丈夫。

ただ、かなり過激、下品、下劣という
ある意味、ダメな人はまったくダメかも。
でも、僕は大のお気に入りの監督なのだ。


前置きが長くなっちゃったけれど、
今回も、この「逆転のトライアングル」
(原題は"Triangle of Sadness"
美容業界での眉間の皺を刺すらしい)という
これまた異様な世界観を持ちながら、
楽しませ、そしてじっくりと
個々の人生について、考えさせてくれる。

triangle_of_sadness_ver2.jpg


映画は、男性ファッションモデルを男性カールが、
ファッションショーの観客席で
著名人が来たために、良い座席を
外されてしまうシーンから始まる。

そんな彼が、インフルエンサーとして
稼いでいる彼女ヤヤと、リッチな夕食の
支払いを払う、払わないで揉める。

そう。彼はどこかで自分は一流の
仲間入りをしているような気分でいながら、
日常の中では、金を持っているほうが払うという
ケチくささも露呈する。

人からすると、ちっぽけでくだらない
とされるこの喧嘩は映画始まってすぐに
さらりと描かれるけれど、
この二人の関係が、
映画の後半、どうなるかが見ものだ。


ありとあらゆる富裕層が
乗っている豪華客船の旅に便乗するこの二人。
もちろん、そこにはお客様は神様!とする
スタッフたちが、自分たちもいつかは
そんな金持ちに!と言わんばかりに、てきぱきと動き、
その階下で働く有色人種の裏方に指令を送る。

それぞれの立場や感情がうごめくさまは、
少し長いながらも飽きさせないけれど、
このあと、大きな事件に寄って
すべての境遇が変化していく。

まさに現在、問題になっている格差社会の分断を
こういう形で描いているのが、僕にとって
とても魅力的だった。
まだ2月と今年も始まって2ヶ月だけれど、
早くもベストテン候補の1本だ。

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2023年02月23日

仲良しカップルの再来訪

店をオープンして、4年ほど、
よく来てくれていた日本人とアメリカ人カップル、
シンイチとバリーが10年ぶりくらいに
来てくれた。

ついひと月ほど前だったか、シンイチとは
バッタリジムで会い、おお!久しぶり!と
挨拶したばかりだった。

彼らは20代後半の頃から付き合って、27年。
それこそ、当時、ゲイに人気があった
ジムで、バリーが一目惚れをして
声をかけたことがきっかけだったらしい。

それにしても、彼らが店に来る時は
常に一緒で、それぞれ別の友人や
一人で来たということは一度もない。

そういうカップルは、
うちの店に数組いるけれど、
逆に長年付き合っていても、
まったく二人で一緒に来ない、
というカップルもいる。


この27年の間に、彼らは犬を2匹飼って、
一匹は自動車事故で13歳くらいで亡くなり、
今の犬は15歳なのだそうだ。

犬が二人の絆を強くしていることを
二人はとても感謝していのだと言う。
長年付き合っていて、
そういう事をさらりと言えるのは
素敵だなあ、そう思った。

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2023年02月22日

LOVE ≠ VIOLENCE

この前来てくれたアツオが
高校の卒業式の時の印象深い話をしてくれた。
まったく友人でもなかったクラスメイトに
前からお前が気に食わなかった
と一発、頬っぺたに見舞われたらしい。

まったく思い当たるふしがなく、
痛いとか腹立たしい前に、
不思議だったと言う。


僕が幼少の頃は、周りの子供たちが
よく殴り合いの喧嘩をしていたものだけれど、
当時は、僕もほとんど人から殴られたことも
殴ったこともなかった。


ただ、恋愛の中で、一度だけ
相手を殴ってしまったことがあった。
今思い出しても、恥ずかしく
悔いが残る行動だった。

大好きだった相手と、付き合って1年くらい
経つか経たないかの頃、彼を誘い、
仲間たちと一緒にクラブに行った。

そろそろ帰ろうとした頃、
相手が見当たらないので、探していたら
クラブの暗闇の中で、知らない男と抱き合い、
キスをしていたのを目にしてしまった。

彼がドアから出てくるのを待ち、
嫉妬にかられた僕は、
彼を殴ってしまったのだった。

それが別れの理由となった。
まさか自分がそんなことで手を出すとは
思えなかったけれど、ただ、ただ
若かったのだと思う。


たまに店でも付き合っている相手から
DVを受けていたという話を耳にすることがある。
愛しているからこそ、手が出てしまう、
だからこそ、自分も許してしまう。
そんなことから、果ては精神のみならず、
関係も決して元に戻るどころか、
ボロボロになっているのだ。

僕も含めて、たった一度であっても
決して暴力は許されることじゃない。

愛するが故なんて、言い訳に過ぎないのだ。
自戒を込めて、暴力は闇しか生まない、
改めてそう思う。

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2023年02月20日

鈴木亮平という俳優

ゲイ映画「エゴイスト」がとても評判だ。
日本ではそれほど多くはないけれど、
ゲイを題材にした映画が
それなりに作られてきた。

ただ、予算が限られていることもあり、
著名な俳優が出演したりすることも
それほどなく、題材的に
どちらかと言うとミニシアターで
上映されるモノが多かった。

大きな劇場で公開された中には
妻夫木聡がゲイ役をやった「怒り」や
北野武監督の「御法度」、
少し異色のモノの中では
長瀬&七之助コンビの
「真夜中の弥次さん喜多さん」などがあった。

また、それ以外にも「Mr.レディー 
夜明けのシンデレラ」という、もう時代錯誤も
甚だしいゲイ=お笑い、変態、というような
描き方をされているモノもあった。

余談だけれど、この映画の脚本、監督をした
瀬川昌治さんは、僕が行っていた映画学校の
演出の講師で大変お世話になった人。

ただ、1990年という時代を考えると
仕方がなかったと言えばそうかも知れない。
ただ、もし彼が健在で、僕が今のバーを
やっていたら、あの作品について、
色々聞きたいし、話したい気がする。

ちょっと本題から外れたけれど、
とにかく世の中は2000年代に入って、
腐女子が支えるBL文化というモノに
注目が集まった。

昨今のゲイ映画はBLムービーと
識別が出来なくもなっていたりして、
少なくとも、邦洋問わず、その手のモノは
ひと握りのゲイと多くの女性で
それなりにヒットするようになったようだ。


そういう中で、今回の「エゴイスト」。

個人的には、僕自身が若い頃に
自分に対してのホモフォビアや
色々なモノを思い起こしてしまった。
そういう意味では現在の
若いゲイライフとは少し違うかな、
などと思ったりもした。

しかしながら、過去ゲイを扱った日本映画よりも
男同士の純愛を描いた、という意味では
新たな試みだと受け入れることも出来た。


そして、何よりも僕の中でいくつか
沸いた疑問(たとえば、何故
あそこまでオネエに寄った演技に
しなければならなかったのか、
海外の多くのゲイ映画を観ていると
何か物足りない、というような疑問)は、
以下の鈴木亮平のインタビューを読んで、
なるほど!と腑に落ちたところも多かった。

とにかくこの人が、他者を演じることで
その他者をいかに受け入れることが出来るか、
そこに到達しようとしていることが見て取れた。

また、少なくとも、彼や監督が、ゲイの世界を
絶対こうだ、と断定することではなく
迷いながらも、謙虚に
作っていこうとする姿勢を聞くことが
出来たのは嬉しかった。


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2023年02月19日

バーでの再会

昨夜、かなり久しぶりに来てくれた
ヤスヒサは、ガッチリ骨太で
モテ筋の40代後半。

そして、2週に一度くらい来てくれている
同世代でスジ筋のマサオと隣り合わせになり、
「お!久しぶり」ということになった。

二人は、20代の頃からの知り合いで
こうしてバッタリ会うのも、
15年ぶりだと言う。

数十分は、誰それは誰かと付き合ったとか、
誰それが亡くなったのは知っているかとか、
それぞれ共通の友人の話で盛り上がっていた。

そこにふらりと入ってきたのが、これまた
久しぶりに来てくれた
短髪で童顔の40歳のクワタ君。

クワタ君はマサオの顔と見て、
よく会いますよね、と声をかけると、
ああ、ホントに、とマサオが応える。

二人はお店や、色々な場所で
よく見かけるけれど、会話をしたのは
初めてだったらしい。

その後、会話を続けていたら、クワタ君と
マサオはとあるゲイバーでスタッフと
入っていた先輩と後輩だったとことがわかる。

マサオが手伝っていた7、8年後に
クワタ君が入っていたようだった。

アルバイトだったけれど、横に座った人と
話すのが苦手というクワタ君。
逆に自分に興味がないとまったく
話さない、と言うマサオ。

逆にヤスヒサは店など手伝ったことはないけれど、
友人もすごく多く、
こういうバーでも人と話すことが
それほど苦じゃないと言う。

そんな3人がそれぞれ共通の話で
どんどん盛り上がる土曜日の深夜。

初めての新しい出会いも良いけれど、
こういう偶然の再会こそ、
ゲイバーの醍醐味でもあるなあ、
そう思った。


posted by みつあき at 18:42| Comment(0) | ゲイバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月18日

それぞれのゴールとは

昨夜は比較的暖かい金曜日の夜なのに、
比較的早い時間はヒマで、
深夜に近づくに連れ、混んでくる、
という不思議な一夜だった。

深夜になればなるほど、
それぞれのプライベートな話となる。

毎週のように来てくれているマキオと
タダハルカップル。
40近くになってやっと自身が
ゲイだと受け入れたマキオだからなのか、
外を歩く時に、タダハルと自分との
距離が近すぎるから、恥ずかしいと言う。

だからなのか、うちの中でマキオが
タダハルにベタベタしようとすると、
そんな勝手なことばかり言うな、と
タダハルは拒むんだと笑っていた。


既婚者ゲイのオクムラちゃんは、
奥さん、子供もいながらにして、
2年前に彼氏が出来た。
双方を大事にする、と言っている
オクムラちゃんに対して、
隣に座る同じく既婚者ゲイのリュウゾウは
自分は結婚すると決めた時に、
同性の恋人は作らない、
それよりも家族が壊れることを
恐れているからだとも言った。

リュウゾウの友人でもあり、ここ10年ほど
シングルゲイのススムは、「もう僕は
特定の相手はいらない。」と
それなりにいるセックスフレンドと
楽しくやっていると言う。

2年前に彼氏と別れて、必死で相手を
求めているけれど、どれも自分の身の丈に
合わない気がする、そう言うシュウゾウからは
そういう周りの人を見ると、どの人も
幸福だとしか映らないとぼやく。


こうして聞いていると、
本当にゲイの群像劇が
簡単に出来そうな気もしてくるけれど、
それぞれが自分の求めるモノを模索して
みんな自分自身のゴールに向かって
走っているんだなあ
そう思わずにはいられなかった。

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2023年02月17日

ジムのジャグジーで

一昨日、店が始まる前にジムに寄った。

僕がバスルームに入ろうとした際、
手前の更衣室(鏡があるところ)には
数人、人がいたけれど、シャワーや
サウナには誰も人がいなかった。

ひとしきり、トレーニングを済ませて、
シャワーを浴び、ジャグジーに入った。

ジャグジーに入っていると、いつの間にか
30代のマッチョな青年が、バスルームにいた。
ジャグジー前で僕のほうを見て、
ちょっと目を見開いた気がした。

お、お客さんだっけ?と考える途端、
彼はザブンとジャグジーに入ってきた。

ジャグジーには、泡が出てくるところが
3つあり、1メートルずつほど
距離があったりする。

しかし、彼は僕の真横にしゃがみ、
すぐに僕の手を握ってきたのだ。

さすがに驚き、「え!」と僕が彼を見た瞬間、
彼は大きな声で「あ、すみません。
間違えました!」と、飛び出ていった。

ほんの一瞬の出来事だった。
僕は呆然とした。誰とどう間違えたのか。
このおじさんと友達と間違えるワケもないし、
もしくはゲイとノンケを間違えた、と
思ったのだろうか。。まさか。

いずれにしても、まだ波打っている
ジャグジーをぼ〜っと眺めながら、
僕は良かったのだか、悪かったのだか
不思議な気分で身体を温め続けた。

5、6分経過して、改めてシャワーを浴びて
外に出たけれど、先ほどの彼の姿はなかった。


店でこの話をすると、
「バカだなあ、もったいない。」とか
「握り返すべきだ」
「近づいてみたら、ただのおじさんだった」とか
お客さんたちは言いたいことを言って笑った。

いずれにしても、良い歳をした
ゲイバーの主人が、さすがにパブリックスペースで
愚かなことは絶対したくない。
増して、スタッフも良く知っているワケだし。

ただ、おそらくゲイであっただろうマッチョ君が
仮りに間違いであっても、一瞬、僕を
選択してくれたことは、
有り難かったことは確かだ(笑)

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2023年02月15日

映画のインターミッション

昨夜、劇場でやっている「タイタニック」を
リアルタイム以来、観に行った。
IMAX、それも3Dで上映していて、
ジェームズ・キャメロン監督自ら
監修したという25周年記念バージョンだった。

IMAXや3D効果は、もともとそういう風に
作られていないだけに、残念ながら
特にすごいとは思わなかった。
しかし、ベタベタであざとい演出と
わかっていても、
主演二人の恋愛模様、そしてあの時代に!と
思われる特殊効果は、改めて良く出来ている、
こりゃヒットする、と思った次第だ。

驚いたのは、3時間を遥かに超える
この映画にインターミッション(つまり
休憩時間)がなかった、ということだ。
あ、そうだったっけ、と。。。

そう。最近、3時間超えの大作映画は
「RRR」「アバター」「バビロン」と
次々と公開されているけれど、
どれもインターミッションがない。

特に「RRR」など、途中に休憩が
入っているにも関わらず
(ほとんどの長いインド映画には
オリジナルでは入っている)、
日本で公開する時はそのまま繋いで
上映される。
もう膀胱が破裂しそうだし、
とにかく一服したい、飲み物買いたい
という人も多いだろう。

それでも、一日の上映回数のために、
過去の何本かのインド映画や、
名作「ライトスタッフ」が
バッサリカットされた事を思うと
まだ良いのかも知れない。

それにしても、「風と共に去りぬ」や
「ベン・ハー」などそこまで古くなくとも、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」など
インターミッション入った映画が懐かしい。

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2023年02月13日

旅先での忘れ物

一昨日の土曜日、来てくれた韓国人のお客さん、
日本に観光で来ていて、翌日(つまり昨日)
帰国する予定だったと言う。

しかし、なんとうちの店にパスポートを
忘れて帰られてしまった。
こちらから連絡しようにも、まったく
連絡先がわからない。

1日経って連絡がなければ、警察に届けようと
思っていたら、なんと僕が休みの昨夜、
取りに来てくれたようだった。
それもなんとうちの店は六尺デー。

結局、帰国を延ばした彼は、安心し切って、
結局、店でレンタルの六尺で
楽しんで帰ってくれたと言う。
有り難かったし、ちょっとホッとした。


旅先での忘れ物というので思い出すのが、
僕がニューヨークから、ボストン経由で
プロヴィンスタウンに行った時。

ニューヨークを出る際、ホテルの部屋の
セーフティボックスに、パスポートや
国際免許証を入れたまま、ボストンまで
来てしまったということがあった。

それもボストンに向かうバスの中で気がついた。
ボストン、プロヴィンスタウン往復の
船のチケットは持っているものの、
ボストンからコネティカットまで
車で移動する予定だった。
そのレンタカーに乗れないどころか、
このままでは日本に帰ることが出来ない。

ボストンに着くやいなや、
ニューヨークのホテルに電話をして、
プロヴィンスタウンに送ってもらうことを
告げるとそれは出来ないから、大使館か
領事館に連絡をしてくれ、と。

領事館に電話をし、その旨を伝えると
間接的な受け取りは出来ないため、
とにかくニューヨークのホテルに戻るしかない、
とのこと。
電話口で、唸っていたら、
その領事館で電話に出てくれた人が
「もし、よければ、領事館の私個人宛に
送ってもらえるようにしたら、私が
手渡しします」と言ってくれる。

結果的にプロヴィンスタウンから
ボストンに戻ってきて、
レンタカー屋に行く前に
彼から受け取ることが出来た。

驚きながらも、本当に感謝だった。
プロヴィンスタウンで買ったつまらないモノを
お渡ししようとしたが、
彼はまったく受け取ろうとはしなかった。

旅先でいくつかのトラブルも、
今となっては良い思い出だ。

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2023年02月12日

お勧め映画「対峙」

もう1年以上前に、アメリカで
話題になり、でもあまりにも地味な作品で
日本では公開出来るのだろうかと
思っていた"Mass"「対峙」が
公開された。

mass_xlg.jpg

このあまりにも地味なタイトル、
まるで小劇場の舞台劇か、と思うほどだったけれど、
確かに前編演劇のを見ているようだった。

メインの役者は4人。
高校生銃乱射事件を起こした加害者の少年の
両親と、被害者の少年の両親。

謝罪と嫌悪、憎悪と赦し、そして双方にある
絶望的とも言える深い悲しみ。

ぶつかり合い、それでもどこかで
受け入れることが出来るのか。
両者ともの子供に対する愛情、
どれだけあの子を愛していたか、
それを吐き出すことで
まるで死んだ子を取り戻すかのような時間。
それが、ほぼリアルタイムで描かれていく。

そこには事件が起こった背景になった
映像や、ニュース、外部からの情報などは
一才入らず、彼らの言葉を頼りに
我々は事件の全貌を少しずつ見えてくる。


あまりにも悲惨な出来事。
多くの人がほぼ経験はしてない、
しかしながら、ことの大小あれども、
十分想像できるような世界がそこにある。

たとえば友人の過失を責める者と
かばうことなど、この日本でも
小さな現実を思い起こす人もいるかも知れない。

また、世界中で起こる言われない殺人事件、
その被害者は、いかにしてその実現を
赦すことが出来るのか、と考える人もいるだろう。

キリスト教のベーシックな教えが
生活の基盤になっている人も多い欧米人と
無宗教な人間も多い日本人との差を
強く感じるかも知れない。

結末まで見て、納得する人も、
涙を抑えられなくなる人もいれば、
どうしても腑に落ちない人もいるだろう。

しかし、そういうセンシティブな問題を
こういう形でとりあげた製作者、監督に
僕は強く敬意を感じた。

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2023年02月11日

地方都市から見たゲイシーン

昨日は2週間前同様、雪が積もるほど降る、と
ありとあらゆるニュースで取り上げられた。
大騒ぎした割には、オープンして30分もしたら
雨さえすっかり上がった。

不要不急の外出は避けて、など
降る降る詐欺かと思うほどのその後の
晴れ具合には参った。

とは言え、地方の大雪は大変なようで、
高校時代の友人たちが住む島根、鳥取なども
かなり降ったらしい。


そう言えば、高校の時の同級生の一人から
「なんだか国のLGBTに対しての件、
めちゃくちゃだなあ。」とLINEがあった。

「でも、俺もたぶん、お前(僕のこと)が
そう(ゲイ)でなかったら、あの秘書官の
ように思っていたのかも知れない」
そう書いてあった。

旧友の正直な気持ちを聞いて、なるほどなあ、
そう思った。

彼も含めて、地方都市に住むストレートの人たちに
とって、同性愛者など、会ったこともなければ、
テレビやメディア上のもの。
だから、まったくピンと来ない、
それが真実なのだろう。

沖縄に住む友人は、那覇よりも少し
離れているせいもあってなのか、
ものすごく気を使って暮らしているらしい。

町内会がとっても盛んである仲で、
50も過ぎた男同士だけに、
「仲が良い友人に部屋を貸している」
と言っているものの、どう思われているかわからない。

逆に、東京のど真ん中でゲイバーなど
やっていたりすると、そういあ実情が
どんどんわからなくなってしまいがちだ。
冷静に現実を踏まえながら、
考えていかなければいけない、
友人からの連絡でそんな事を考えた。

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posted by みつあき at 19:27| Comment(0) | LGBTQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月10日

モノを見つけていく旅

20歳から37歳くらいまで、
ずっと売り専で働いていた、という
40を超えたモトキ君が、先日来てくれた。

家の経済状態が悪かったことと、
当時はあまり物事をを
深く考えていなかったからか、
とにかくお金が欲しかったのだと言う。

その長い間、色々な人と接触し、
多くのことを感じ取ったと言う。
もちろん恋愛感情も湧いたことも、
また、不快なことも多くあったようだ。

途中、モトキ君は大学に入り、
ある資格を取り、いつかはその道に進むべく、
それでも、売り専を続けたと言う。

モトキ君は自分のことを
淡々と話しながらも、表情は
明るく、爽やかにも見えた。
その言葉、ひとつひとつは
妙に説得力もあり、素敵だった。

彼の人生観を聞きながら、反省はすれども、
後悔はしていないことがよくわかる。

彼のその17年間は、決して
失うものではなく、見つける旅だったのだろう。

そして、その多くの経験からくる反省は、
これから彼がやろうとするあらゆることに、
より良く反映されるだろうなあ、
そう思った。

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2023年02月09日

20年という時を超えて

昨日久しぶりに顔を出してくれた
ミチヒコは海外出張から帰国したばかり。

そんなミチヒコだが、昨日、
他のお客さんに、数ヶ月前に
うちの店で数奇の出会いがあったことを話していた。

ミチヒコも、コロナになってから
よく来てはいるけれど、
もう8年ほど前から、
週に1度か2度来てくれている
常連のアキラの横に座った。

ミチヒコは、アキラの声を聞きながら、
あれ?この声はどこかで耳にしたようだ、と
思い、よくよく顔を見ながら
「あの、フルネームってこうじゃない?」と
尋ねたら、確かに当たっている。
なんと大学のゼミが
一緒だったことが判明し、
お互いに大声をあげた。

卒業して20年以上が経過している。

今はぐ〜んと体が大きくなったという
アキラは、当時は2丁目で朝まで飲んで
それから学校に行きながら、ゼミのみんなを
まとめたりしていたようだ。

まだ男性経験がなかったミチヒコは、
六本木のクラブなどで女のコをナンパしたり、
というチャラいイメージだったと言う。

その後、アキラはなかなか大変な資格を若くして取り、
会社に所属したあと、自分の会社を持った。

逆に、ミチヒコはそれこそ、海外を飛び回りながら、
その後、結婚し、子供が出来た。
いわゆる既婚者ゲイ、と言うか、バイセクシャルだ。

それぞれが、この20年間で
お互いに大きく変化していることに
びっくりしながら、お互いの成長に
乾杯したのだそうだ。

それにしても、本当にスモールワールド。
僕自身、さすがに同級生などが
ゲイだった!という経験はまだない。
やっぱり世代もあるのかも知れない。

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2023年02月08日

されど愛しのニューヨーク

4年ぶりにNYに10日間、行って来たという
キョウヘイちゃんが一昨日来てくれた。

あれだけ毎年、それも年に
2度ずつ行っていた僕としては
物凄く羨ましい。
とは言え、この途方もない円安と
世界恐慌かと思うほどの物価高で、
まったく行く気もしていなかったのは事実だ。


キョウヘイちゃんは、僕と同じく舞台好き。
僕は言葉がわからなくても、
多少の予習や歌、ダンスなどで楽しめる
ミュージカルが基本だけれど、
キョウヘイちゃんは主にストレートプレイ、
そしてオペラやジャズライブなど幅広い。

今回は、そんな演劇を中心にあちらに住む
彼の多くの友人に会いに行く、
というのがメインだったそうだ。


コロナ禍、ニューヨークがどれほど変わったか。
それが最も興味がある事だった。

話を聞くと、想像以上に変化はあったそうだ。
かなり多くの店がクローズしており、
そこ、ここにホームレスが目立つ。
大麻が合法化され、街中
マリファナの臭いが漂うし、堂々と
違法薬物を売っている人も見受けられる。

当初言われていたアジア人差別というのは
あまり気にならなかったようだけれど、
地下鉄に乗ると、大声を上げる人も
たびたび見たと言う。

マスクは、聞いていたほどまったくしていない、
ということではなく、2割くらいの人は
しているようだったらしい。

劇場に至っては、冬だということもあり、
観光客もそこまで来ていないせいもあって、
比較的どこも人は少なかったと言う。

外国人や地方都市からの観光客が多い
ブロードウェイはほぼマスクを
していないことには驚いたと言う。
オフや、小さいNY市民が来ている劇場は
マスクをしている人が多かったらしいけれど。

もちろん、物価はめちゃくちゃ
上がっているようだが、
こういうものだと思ってしまえば、
彼はそれほど気にならなかったらしい。


色々ネガティブなこともあったけれど、
キョウヘイちゃんいわく、それでも
やっぱりNYはすこぶる魅力的で、
街を歩いてもカフェに入っても、
やっぱりワクワク感は
止まらなかったらしい。

僕は情報をキャッチしてしまうと
途端に行きたくなっていくタイプなので、
コロナ後、まったくブロードウェイ情報も
知らないでいる。

ただ、人からそういう話を耳にすると、
どうしても胸が騒ぎ出してしまう。

次にニューヨークへ行くのは
一体いつになるんだろうか。
posted by みつあき at 18:48| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月06日

未来を夢見て

一昨日、「終電で帰れないので」と
初めて来てくれたのが、シュウ君25歳。

彼はシンガポールと日本のハーフで、
3年前に日本に来て、東京から電車で
約1時間半の場所に一人で暮らしている。

5年前にお父さんの
母親(つまりお祖母さん)が
亡くなり、そこから東京の会社に
通うようになったのだそうだ。
しかし、ほとんどがテレワークで、
隙間風が入る寒い家屋で
毎日、仕事をしているらしい。

駅から歩いて30分。
それも周りは田畑ばかりなのだそうだ。

この日は、大学時代の知り合いの誕生日で
久しぶりに都内に出て来たけれど、
深夜に帰るとあまりにも寂しいので、
初の新宿2丁目に出て来たとのことだった。

シュウ君は、シンガポール時代は
ほぼ男性経験もなく、日本に来てから
初めてネット社会で会った人と経験をした。

ただ、今、住んでいるところは、
マッチングアプリを開いても、
5キロ先にひとり、
10キロ先に数人、という田舎。
とても人と会える場所ではない。
だから、友人もなかなか出来ない。
でも、家賃が出ないのは有難い。

そして日本、特に東京の魅力は
彼にとって、生まれた国とは
まったく違う自由度がある、
そう思うのだそうだ。

近い将来の東京の生活を夢見ながら
まだ見ぬ友人やパートナーとの
出会いを期待して
コツコツとお金を貯めているようだ。

今は大変だろうけれど、
先に夢を持つ力強い気持ちには
心揺さぶられるものがあった。

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2023年02月05日

初心に戻る

僕はこのブログには、極力ネガティブなことは
書かないようにしている。
特に人が侵した過ちをああだ、こうだと
言うことは言うことは極力避けている。

人それぞれ考えは違うし、自分側からの
意見を強く言うということは、
日頃からそう思っている。
それが多数であろうが、少数であろうが。


しかし、一昨日の夜に飛び込んできた
首相秘書官の「同性愛者が隣に住んでいたとして
見るのも嫌だ」という発言を耳にして、
僕自身も含めた、多くの同性愛者が
ずっとくすぶり続けた僕の思いが爆発した。

僕の子供の頃、まだゲイや同性愛、という
アイデンティティもきちんと照明されていなかった時代、
「おとこおんな」と揶揄され、
泣きたくなっていたことを思い出す。

そして、小学校、中学校、高校もそういう思いは続き、
大学や職場に入った頃は、
自分の周りだけではなく、メディアでも
「アイツ、ホモじゃないの?キモ!」とか
「俺、そっち系じゃないから」とか
「ホント、女の腐ったみたいなやつだな」とか
多くのその手の言葉が乱れとんだ。


そういう事に対しての不快さを、どういうふうに
自分で落とし前を付けるか、そう思った時に、
自分でバーをオープンする、ということに
合致したような気がする。
それもずいぶん歳をとってから気がついたことだった。

店をオープンしてからの15年、世界は、そして
日本も少しずつ変化した。


しかし。
一昨日のあの秘書官の上記のオフレコの会見
に加えて、同性婚に関しては
「秘書官室みんなが反対している」
とも言ったという言葉。

それが公になってしまった
、ということで急遽、
発言を撤回し、当事者ではなく、首相に
謝罪をする、という流れ。

こういう人が国の中枢にいる、ということは
本当に無念の気持ちでいっぱいだ。

改めて、自分は異端子であり、
外れた人間だと思い込んでいたことを
くつがえすべく、この新宿2丁目で
店をやろうと思ったのだ、と
強く確信した一日だった。






posted by みつあき at 17:09| Comment(0) | LGBT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月04日

ここにもいたシネフィル(映画狂)

コロナ禍、ぶらりと尋ねてくれた
トオルさんは僕よりもひと周り下だ。

2年ほど前に来てくれた時に
壁際にズラリと並んだ新作の映画ポスターに
興味を持ち、店に貼ったほとんど誰も
知らない「鳥類学者」という映画のポスター
(映画祭でしか上映されていないゲイ監督の
無修正版映画)にも反応するという
数少ないお客さんのタイプだ。

それから何度か店に来てもらったものの、
多くのお客さんの前で、そんなディープな話も
出来ずに終わっていたが、
一昨日は寒くて、最初の何組かと話をしたあと、
トオルさんと二人、かなりディープな映画話で
盛り上がった。


僕くらいの世代は、まだビデオやゲームもなく、
子供時代、そこに時間を費やすことを知らなかった。

だからなのか、映画館で幕が開くのを待つ
(ってか、今、映画館の劇場に幕が付いているところって
どれくらいあるんだろう)。

僕は幼少の頃から、両親が好きだった
「サウンド・オブ・ミュージック」を
レコードで聴きまくり、
小学校6年から中一くらいに映画熱に火がついた。

中学生の時には親に図書館に行くと言いながら、
大阪の戎橋や大毎地下という名画座に通った。

高校時代は邦画と洋画2本立ての一館しかない、
という街で3年間を過ごしたが、その反動か
東京に出て来て、大学生活の傍ら、バイトをして
フィルムセンターや都内でまだまだあった
多くの名画座を荒らしまくった(笑)


そんな僕よりも少し下のトオルさんは、
地方都市で高校まではほとんど映画は
テレビで観る娯楽大作くらいで、
大学に出てきてから映画にハマったのだと言う。

今やビデオを通り越して、配信の時代だけれど、
彼が凄いのはほぼスクリーンでしか
映画を観ないということ。

僕もトオルさんも似ているのは、
映画を監督で観る、という癖が付いてしまっていること。

内容がどうであれ、この監督、と思えば
その人をとことん追いかける。

そして驚き、嬉しかったのは、日本では
ほとんどきちんと公開されていなかった
インド映画の巨匠、グル・ダッドが好きかと思いきや、
70年代のアメリカエンタメ映画監督、
ドン・シーゲルの特集を都心から少し離れた
小さな映画館まで観に行っているとの話。

いずれにしても、店ではほぼ出来ない
オタク話が店でひっそりと出来たのは嬉しかった。

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posted by みつあき at 17:18| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする