2023年01月30日

究極のペットロス

35歳のカツロウちゃんは、5年ほど前に
生まれたての小さな猫を拾った。
それまでペットを飼ったこともなかった彼だが、
ネットや友人からの情報で、
懸命にその猫を育てたと言う。

2年前にボーイフレンドが出来たけれど、
その彼が激しい猫アレルギーで、
カツロウちゃんの部屋に来ることは出来ない。
その彼自身、家族と同居だったため、
結局会うのはいつもホテル。

こういう形は不自然だとお互いに思い、
続けることにピリオドを打った。
もちろん、その時にこの猫さえいなければ、
なんて考えたこともなかったと言う。

それくらい可愛がっていた猫だけれど、
3週間ほど前に彼の部屋から
忽然といなくなった。
自分が部屋にいる時、そして出かける際も、
ドアの開け閉めなど、ものすごく
気を使っていたのに、何故消えたのか。

唯一考えることができるのは、彼の部屋の
トイレの上のほうに換気も含めた屋外に通じる
小窓があった。
そこを開けていたのだ。

ただ、そこに上がるには、とても高過ぎて、
どうやって上がったのか、まったくわからない。

カツロウちゃんは、近所にポスターを貼り、
SNSなどにも発信し、喋ったこともない
近所の人も尋ねたらしたと言う。

結局、いまだに行方はわからず、
落ち込むばかりで、
ここまで落ち込んだのは恋愛でもないと言う。

ずいぶん前に、僕も逆に迷い猫を
譲り受けたことがあったけれど、
それもどこでどうやって
迷ったのか、当初、僕もわからなかった。
ただ、糖尿病で捨てられたのだろうと
育ててからわかった。

いずれにしても、病死は辛いながらも、
諦めも付くが、カツロウちゃんは、
想像以上のペットロスなのだそうだ。

せめて、どこかで元気に拾われていれば
良いのだけれど。
posted by みつあき at 17:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月28日

今年のアカデミー賞ノミネートについて

今週の火曜日(現地時間月曜日の夜)に、
今年のアカデミー賞のノミネートが
発表された。

2010年から、作品賞は10作品以内、と
言われ、数年は10本選ばれていたけれど、
ここのところずっと9本。
今年は久しぶりに10本選択された。
個人的には2009年までの5本で
十分だと思っているのだけれど。

さて、作品賞は以下の10本だ。


この中で、僕は公開前のモノも含めて
7本観ている。

下馬評では「エブリシング・エブリウェア・
オール・アット・ワンス」という
英語をカタカナ表記した最も長い?と
思われるタイトルのモノが獲る、と言われている。

個人的には、ドッと疲れてしまったけれど、
周りで観た人たちは「楽しかった」「凄かった」を連発。

ただ、過去もこれは獲る!と言われていた映画が
番狂せということは何度もあったので
こればかりは、わからない。
去年の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」や
過去も「ROMA/ローマ」、「スリー・ビルボード」や
もっと遡れば「ブロークバック・マウンテン」なんかは
他の多くの賞に輝きながら、無視された。


個人的にNetflixで放映されている「西部戦線異状なし」
と、昨日から劇場で始まった
対抗馬「イニシェリン島の精霊」
(この2本に関しては近々、紹介します)のほうが
好みだった。


いずれにしても、アカデミー賞に限らず、
多くの賞レースというのは、本当に厳選なモノか、
裏がまったくないのかは、わからない。
特にどこかの国の賞なんかは、
ヒットはしたものの、多くの人が
え?これが?と思うようなモノが
作品賞を獲っていたりもする。

とは言え、僕が子供の頃なんかは、まったく生で
観ることが出来なかった華やかな授賞式を
目にできる時代になったのは嬉しい。

賞に集う監督や俳優たち、そして
磨かれ抜いたスピーチの数々や、
時にはビッグニュースになったりする出来事
(去年のウィル・スミスのように)なども含めて
年に一度のお祭りを楽しみたい。

今年は3月12日(日本時間13日)。

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2023年01月27日

ネット世代の海外体験

昨夜は、寒い中、常連のお客さんと共に、
新しいお客さんが何人かいらっしゃって
16年目にもなるのに、有難いなあ
心からそう思う。

初めて、という方に尋ねると、
知り合いに聞いた、
ネット検索で知った、
このブログに辿り着いた、
看板を見たなど理由はさまざまだ。

ブログを日々更新しているせいなのか、
Google検索で、ゲイバーと入れると
意外に上のほうに出てくる、
というのが嬉しかったりもする。


昨日の新しいお客さんは、フミオ君、36歳。
身長高く、ノンケっぽく、
歳の割りに落ちついたいい男だ。


彼のゲイ初体験は、18歳の頃に
バックパッカーでタイの島にふらりと行った時に
知り合ったタイ人だと言う。

それからあらゆる国をひとりで回り、
多くの外国人と知り合ったらしい。

人それぞれ性格は違うけれど、
やはり、きちんと知り合ったり、
付き合ったりすると、その国の人柄、
というのが顕著に違うと感じるようだ。

少し付き合ったアメリカ人は、
ラフで大らか。
日本人に比べると、非常に紳士的だったけれど、
比較的自己中心的だったとも言う。

また、あらゆる国のゲイバーも覗いたけれど、
日本のような対面式のゲイバーはホントに少ない。
僕も色々な国に行きながらも、確かにそう思う。
オーナーと店長はまったく別、
という国も多い。

いずれにしても、フミオ君のように
10代からネットを通じて、こういう経験が
どんどん出来る世代は、ある意味、羨ましい。

コロナ対策も大きく変化しそうだから、
若い人たちは、どんどん世界へ出て、
色々なことを経験すればいい、そう思う。

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2023年01月26日

来日した20代のふたり

昨夜、寒い中、パリに住む
タイ、日本国籍のトガシ君29歳と、
アメリカに住むカンボディア国籍のクン君
21歳が待ち合わせをして来てくれた。

トガシ君は、お金持ちの両親に恵まれて、
子供の頃から、ヨーロッパ、アジア、
アメリカと多くの国を回り、
今はパリのファッション業界で
デザインの仕事をしている。

トガシ君のお母さんは日本人だが、
やはり英語圏で暮らしていたせいもあり、
息子のトガシ君には英語で話す。
そんなワケで、トガシ君は日本語が話せない。

クン君は、正常不安の
カンボディアから出るため、
学業に精を出し、アメリカの大学に入り、
アルバイトでお金を貯めて
念願の日本に来たようだ。
彼の将来の夢はエンジニア。

コロナ禍でのアメリカのアジア人差別には
かなり参っていたようだが
それと比べると、日本は最高だと話す。

さて、まだ若い二人にゲイとしての
生活について、話を聞いた。

トガシ君は、ティーンエイジャーの頃に会った
6歳上の男性と11年付き合い、昨年末、
相手がコロナ感染をしたことが原因で
その彼から別れを切り出されたと言う。

このひと月、かなり落ち込んだようだ。
と言うのは、彼にとって、最初のセックスが
その男性で、結局、今までその彼としか
関係を持っていない。
そういう意味では、今後の性生活は不安だと言う。

逆にクン君は、16歳の頃、アプリで知り合った男性を
始め、何人かと経験はしたが、
まだ付き合ったことはない。
セックスは楽しいけれど、恋愛のリアリティは
まったくわからない、とトガシ君とは真逆だ。

ただ、彼らもこれから色々な経験をしていき、
そのたびに不安もあり、幸福感も得るだろう。
それぞれの仕事と共に、
素敵な30代を迎えられればいいなあ、
そう思った。

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2023年01月25日

雪の警報から

先週あたりから、あらゆるニュースが
今週になると、日本列島全体が、
10年に一度の寒波が来る、と
取り上げていた。

昨日の夜、僕は休みだったが、
ジムに行った帰り道はものすごい風。
気温を見たら0度。寒いのなんの。

ただ、帰宅してテレビを付けると、
多くの場所で大雪になり、電車は止まるわ、
渋滞はするわ、飛行機は飛ばないわ、
大変な状態であることが流れてくる。

東京も今日は雪かも、という話があり、
ベランダに出ている植物を全部入れ、
いつもは付けない寝室の暖房も
入れっぱなしで寝た。

しかし、今朝起きると、驚くほどの
上天気。雪のちらつきなどまったくない。

ちょっとホッとしたりしながら、
ツイッターを見てみると、
うちのお客さんで九州地方でも
凄い大雪に見舞われたらしい。

彼は外での仕事に就いているらしく、
わかってはいたものの、車を動かすのも
雪道を走るのも、ものすごく大変で
まったく仕事が出来ず、自営なので
かなり辛い、そう呟いていた。

それを思うと、東京は今のところ
そういう感じではないだけに、
本当に感謝。

東京もそうだが、普段雪に慣れていない土地は
大雪や台風などの自然現象に弱い。

僕も子供の頃、ほとんど雪の経験がなかった
大阪で生まれ育ち、島根県の高校で
驚くほどの雪が降った時には衝撃的だった。

いずれにしても、早く春が来ますように。
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2023年01月23日

人間同士の距離感

お店をやっていると、人と人の相性だけは
どうしようもないなあ、そう思う。

僕は、ほとんどと言って良いくらい
あまり他人に対して、
苦手、嫌い、という気持ちにならない。
もちろん、そういう僕を、
いやそんな僕だからこそ
ホントに苦手だと思う人も、いるだろう。

それでも、僕に関して言えば、
そういう人が店に来なかったり、
僕自身に近づかなければ、それで済む。
ただ、店のお客さん同士の場合は違う。


僕に限らず、客商売(特に隣同士が
話をしたりするような座席がある場所)で、
そういうお客さんを
どのように座ってもらうか
と言うのは、いつも考えものなのだと思う。

それも、双方ともに苦手、ということであれば、
それはそれで仕方がないけれど、
Aさんは、Bさんを良しとしているけれど、
Bさんは、Aさんが大の苦手ということもある。

いずれにしても、それが僕自身がわかると
出来る限り、席を離す、というように心がける。

ただ、混み合っていて、その場所しか席が
なかったりした場合は、どうしようもない。

一時は、なんとかうまくいかないものか、
などと考えたりしたこともあった。
ただ、お客さんとしては、
気持ち良く飲みたいと思って
来ているのに、何故我慢しなければならないのか、
というのは理解できる。

それは、僕やお店から何らかの理由で離れてしまう
お客さんなり、友人だって、そうだ。
無理して追いかけていても、その人の気持ちは
決して変わらないだけでなく、
さらに火に油、ということもあるだろう。

人間関係は難しい、
だからこそ、深く、面白い。
自分にそう言い聞かせながらの日々が続く。

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2023年01月22日

ハーフのお客さんから学ぶこと

昨日2度目に来てくれた23歳のトニー君。
日本人のお母さんと
外国人のお父さんの間に生まれた
ハーフで、お父さんの血を強く引いていて、
見た目は、外国人に見える。

ただ、彼はほとんど日本語しか話せず、
街でいきなり英語で話しかけられたり、
勝手に外国人扱いされる。

子どもの頃は、いじめらたりもしたけれど、
大人になると気を遣われる。

もちろん、そういうことにも十分
慣れている気持ちでもいるけれど、
それでも、仕事でストレスが
たまっている時などには
面倒に思ってしまったりする。

心の中はすっかり日本人なのに、
外見だけでそういう扱いを受けてしまうのが
悔しかったり、残念に感じたりする。

それは、ゲイバーに行っても、
ハッテン場に行っても同様だと言う。

そういう話を聞くと、僕らゲイは
外見ではわからない。
これで外見だけで
そう見られてしまうとすると
一体どういう感じなのか
想像も出来ない。

欧米に行くと、いつもではないにしても、
微妙なアジア人差別を
受けてしまうことがある。
それは、おそらく日本人が他国に対する
違和感や、遠慮みたいなモノを
遥かに超えた嫌な思いである。

逆に言ってしまうと、人種は関係なく
いわゆる美男美女に当てはまる人は
ちょっと扱いが違ったりもする。

困ったモノだ、そう思いながらも、
僕自身も、性的なことだけではなく、
容姿で人の良し悪しを決めてしまったり
することはないかと問われると
正直、あるかも知れない。

トニー君のような人がお客さんで
来てくれて、こんな話を聞くたびに、
改めて自分を客観的に見ることが
出来るのはありがたい、そう思う。

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2023年01月21日

大谷選手への妄想

昨夜も来てくれたシュンスケ 40歳は
大の大谷翔平ファン、と言うよりも
彼がゲイなら、本気で付き合って
世話したい、といつもうそぶく。

シュンスケといつも一緒に来てくれている
ヨウタは、大谷は絶対ゲイではないから
どう転んでも無理だと笑う。

大谷のようなプロスポーツ選手は、
食事や生活も含めて、何かと
サポートやヘルプが必要。
それだけに30歳前に結婚する人も多い。
大谷も、2年後には30歳になるのだ。

しかし、多くのインタビューや、
彼についての記事からは、女性に、
と言うよりも、恋愛などにほぼ興味がない。
関心があるのは、野球だけ、と言い切っている。

下世話な我々は、それにしても
20代の男が性的なことに興味がないワケはない。
増して、アメリカにいて、彼のような
甘いマスクのアジア人を可愛い、
と思うゲイの選手だって必ずいる、
なんて妄想を抱く。

ただ、もう5年ほど前のブログにも
書いたように、大谷という青年は
野球に秀でている、というだけではなく、
ずっと若い頃から、人として
どうあるべきか、そこから
すべて野球に結びつける、
という技術を養ってきたのだ。

改めて、このマンダラートを見ていくと、
良い歳をしたおっさん(これは自分のこと)が
性に関して、lあまりにもくだらない
会話をしているのが
ほとほと恥ずかしくなってしまうけれど、
これは、もう人間の出来が違うのだろう。

いずれにしても、せめて彼の公私共に、
これからも応援していきたい、
シュンスケ、ヨウタと共に
強くそう思った夜だった。


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2023年01月20日

兄の来日

何人かのお客さんには話しているが、
僕の8歳上の兄はスウェーデンに住んでいる。

その兄が、先月末から日本にいるらしく、
突然今週になり、我が家にやってきた。


兄とその上の長男は、理由あって母が離婚したため、
僕と妹との父親は違う。
つまり4人兄妹の上二人は別の父で
僕と妹は同じ父だった。


長男は母と前夫の別離のあと、
母の弟(つまり叔父)のところに養子に行き、
スウェーデンで暮らしている兄は
二十歳そこそこまで、僕たちと暮らした。


その後、彼は独り身で海外で転々とし、
スウェーデンの大学に入った。
まだ、70年代で、1ドル360円時代だったし、
海外に出向く日本人はそれほど多くは
なかったようだ。

確かに僕も10代最後の頃、彼を訪ねて
ヨーロッパを一周したが、ロンドン、パリ以外で
ほとんど日本人を見ることもなかった。


兄はその後、フィンランド人女性と結婚し、
子供を授かり、家族と10年ほど連絡も
取れなくなったこともあった。

両親は、もういなくなった、と思うことにしよう、
などと言っていたこともよく覚えている。

ただ、僕が30も過ぎ、ゲイを自覚した頃、
何度か彼はふらりと日本にやってきた。

両親が僕やパートナーを受け入れたあと、
兄が、実家の居間の写真立てを見て、
兄夫婦や、妹夫婦の写真があるのに、
何故、僕とパートナーの写真を
飾らないのだ、と父に食ってかかったこともあった。
もうずいぶん前の話だが、
さほど深い繋がりもない兄に対して
少し嬉しくも、驚いた。

とにかく、海外生活が、日本よりもずっと長く、
あらゆる価値観も違う兄。
ふらりと帰ってきたと思えば、どこにいるか、
いつも、わからない。

わからないと思ったら、突然連絡が来る。
こんな良い歳をして、どこまで風来坊なのだ、
そう思うと、さすがに気が長い僕も
多少苛立ったりもする。

ただ、いつものことだが、
死んだ父や母の小さな思い出話を
し始めると、止まらなくなる。

あの頃、あんなことがあった、
こんなことがあった、と
書き留めた自分のPC上の小さな歴史を
僕に話して聞かせる。

父も違い、ほとんど一緒に育たなかった兄弟だが、
そういう話の中にちょっとした共通点が
見つかったりするから不思議なものだ。

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2023年01月19日

お勧め映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

今日、紹介したいのは、先週から始まった
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」という映画だ。

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エンニオ・モリコーネという作曲家を
知っている若い人たちってどれくらいいるんだろう。

と言うか、今の映画好きな若い人たちの
知っている作曲家って誰なんだろう。

僕の若い頃は、ニーノ・ロータや、
フランシス・レイ、ヘンリー・マンシーニ、
ミシェル・ルグランなどは、曲だけ聞けば、
作曲家や映画を知らずとも、
一般的にああ、これか!というほど
有名な楽曲だった。

もう、今や映画音楽がスタンダードに、
という時代じゃないし、映画を思い出して
そのテーマ曲が流れてくる、というのは
今や日本映画の主題歌になっているような
J Popくらいなのかも知れない。


話を戻すと、このエンニオ・モリコーネ。
僕が最初に知ったのは、テレビで
「夕陽のガンマン」や「荒野の用心棒」
「シシリアン」などの古い映画を観た時に、
耳から離れなくなった曲たちだ。

そして、僕よりも少し若い人たちも
「ニュー・シネマ・パラダイス」や
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
「海の上のピアニスト」などは
聴いてみたら、耳馴染みがあるだろう。
CMなんかで使われることも多いし。


さて、そのモリコーネが、いかにして、
その名曲群を作り出し、多くの監督が
何故にこの人をチョイスしたのか、
そして音楽家も含めて、多くの著名人が
この人を称賛し、永遠である、と証言したか。

この映画では、彼自身のインタビューと、
周りの人々証言、
そして彼の音楽が使われている
映像がこれでもか、と流されていく
ドキュメンタリーの傑作(と言ってしまおう)だ。

そもそも、映画音楽の巨匠とされている
モリコーネだが、元々クラシックから
前衛的な音楽の数々挑戦していた。
そこから行き着いた映画音楽が、
多くの音楽家に寄って、「あのような
軽いモノを作って」と嘲笑されていた、
という話は驚かされる。

かつてのアヴァンギャルドと言われた音が、
たとえば、口笛や、鐘の音、日常に流れる
あらゆるモノ音などに変化して、
作品に生かされていく。

そして驚くなかれ、彼はキーボードや
楽器を奏でることなく、頭の中で創作し、
それを譜面に起こしていく、という作業を
続けていったと言うから凄い。

あの名匠キューブリックが「時計じかけのオレンジ」で
彼を起用したかったらしいが、とある出来事から
断念した、という事を、モリオーネ自身が
悔やんでいたように、この映画を観た
多くの観客も残念に思うはずだ。

とにかく、ここまで優れた
ドキュメンタリーとは思わなかった。
先日紹介した「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」同様、
1月から素晴らしい映画が公開されているのは嬉しい。

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2023年01月18日

学生時代の友人と

一昨日、珍しく友人を誘って
来てくれたユキトシ。

ユキトシは40歳になるのだが、
彼は大企業に勤めているからなのか、
それとも育ちからなのか、
日頃から、一生、誰にも自分が
ゲイだなんて伝えない、と言っている。

そういう人は、都内に住んでいても
まだまだかなり多く、
かく言う僕も30歳くらいまでは
それに近い気持ちでいたりもした。
それがまさかのゲイバーを
オープンすることになるとは。。。笑

そんなワケで、ユキトシは家族にはもちろん、
ストレートの友達も、ゲイだとアウトされた
職場の人間にさえ、絶対言わない、
そう決めていたのだそうだ。

さて、そんな中、1年ほど前に
新宿のとあるゲイバーで、
自分の高校時代の友人
(それも、大学の時に一緒に
海外にまで行った仲)を見かけた。

え?と思ったけれど、
すかさず隠れるようにして
自宅に帰ったの。
ただ、なんと翌日
その彼から「2丁目にいたよね」と
電話があったのだそうだ。

目は合っていないものの、
完璧にわかってしまったと思い、
落胆しながら、ユキトシは認めたらしい。

その彼は、ゲイバーなどその時、2回目で、
この道、15年以上のユキトシよりも
ずっと奥手だったりしたと言う。

ただ、それから彼は2丁目に、
どんどん飲みに来るようになり
それこそ、ユキトシよりも早く
彼氏を捕まえたのだそうだ。

そんな1年で急成長した友人を
ユキトシは連れてきながら、
「これが最初で最後のカミングアウト」と
言って、笑わせてくれた。

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2023年01月16日

紳士であるということ

コロナ前には、数ヶ月に一度、
シンガポールから店に来てくれる
ジョンとライアンカップルが
年末、久しぶりに立ち寄ってくれた。

シンガポールはつい去年まで
同性愛は違法だったのが、法律的に
合法となって、それを記念に
彼らは日本のあと、
年末ハワイで同性婚をした。

ちなみに、まだ同性婚はできない
シンガポールや、日本は無効だが、
アメリカ本国で結婚証明書を出してもらい、
挙式をするのは、どこの国の人間も
大丈夫なのだ。

挙式を済ませてから、二人は
北海道にスキーに行き、
その帰りにまた東京に戻り、
土曜日深夜に店に来てくれた。

そして、昨日はたまたま休みだった僕を
彼らの宿泊しているホテル、
そしてレストランに招いてくれた。

若くして、ミリオネヤーとなった二人が
泊まっているのは、そのホテルの唯一の
スイートルーム。
品の良さと少し突き抜けた感があるセンスは、
まさにゲイ好みで素晴らしかった。

若くしてリタイアした二人は、このあとも
ヨーロッパを旅をするらしく、
コロナ後のツアーを楽しみにしていたようだ。

二人とも、子供の頃は大人数の家族で
それなりに苦労もしたようだからなのか、
彼らはLGBTのみならず、多くのマイノリティの
団体に寄附をしている。

加えて。どこに行っても非常に紳士的、かつ
細かいことに苛立つこともなく穏やかだ。
以前、彼らがずいぶん前から予約していた
レストランに誘われた際、
レストラン側の手違いで窓際のテーブルが塞がり、
玄関に近いことがあったが、僕には
頭を申し訳ないと頭を下げながら、
レストラン側に文句のひとつも言わず、
仕方がない、そう笑っていた。

持つものを持ってしまうと、
ついつい不遜な態度を取ってしまう人もいる。
そんなふうに、礼儀正しく、優しい二人には
教えられる事が多いのだ。




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2023年01月15日

新人トシの営業初日

ほぼ一週間前に入店が決まったトシが
スタッフの新年会を経て、昨日、
第一日目を手伝ってくれた。

持ち前の明るさと、人見知りもない
(本人はあると言っているけれど笑)
独特の空気感で、改めてホントに
初めて?と思える雰囲気から始まった。


開店1時間前に、お酒の作り方などの話をすると、
一生懸命覚えようとしながらも、
「うわあ、ダメだあ」と意外と
弱気な発言をしたりする。

そのあと、10時くらいには満卓、
そしてうしろのベンチシートにも
お客さんが入り、さすがの初日に
トシは焦り出す。

コロナ前は、ここに長くやっている
スタッフが加わって、3人でうまく
回していたけれど、これが僕と二人で
それも何から何まで初めて、となると
可哀想になってしまう。

それでも、偶然、トシの知り合いが
あちらにもこちらにもいたりして、
さすがに顔が広いのだなあと感心。

0時を過ぎた頃には、彼が
ゲイの世界に入ったばかりの頃の
悪友カズト君(?)が偶然に来店、
その2時間後には、そのカズト君と
先週、温泉に行っていた、という
ヒサシ君がこれまた偶然来店、と
引き寄せの法則のように不思議な流れに。

そんなこんなで朝まであらゆる話に花が咲き、
新人トシにとっては大変だっただろうけれど、
有り難く、楽しい一夜となった。

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2023年01月14日

再会と誤解からの解放

昨夜、久しぶりに来てくれヒロト、43歳が
仲間と来ていた同世代のタケヨリ君と
席が離れていながら、
それとなく会釈をしていたのを
少し不思議だなと思って見ていた。

その後、タケヨリ君がトイレに行った帰りに
ヒロトに声をかけて、ベランダに出て
二人で15分くらい話をしていた。

そのあと、数十分して、
タケヨリ君たちは仲間とみんなで
「また、来ます」と
帰って行ったのだが、ヒロトは
何とも言えない安堵感に満ちた幸せそうな
顔をしていた。

「いやあ、まさかこんなことが起こるなんて」
ヒロトが僕にそう言った。


8年ほど前、他の店で会った二人は仲良くなり、
よく食事や飲みに出掛けていたようだ。

しかし、そのうちにタケヨリ君に彼氏が出来て、
少し疎遠になった。
ただ、そのあと「久しぶりに食事しよう」とか
誘いのLINEを出しても、既読になったものの、
返信はなかった。
そのうちに既読にもならなくなってしまった。

ヒロトは何が原因だったのか、
共通の友人に尋ねても、よくわからなかった。

それから7、8年経過した昨日。
「全然連絡しなくてごめん。
俺が付き合い始めた時に、ヒロト、
親友が付き合いました、とツイートしたよね」と。

確かにヒロトは、めでたさと少しの寂しさで
ツイートをしたと言う。

それをタカヒロと繋がっていたその彼に
あた?人が目にしたのだそうだ。
「これ、君の友だちだよね。」と。

その相手はまだ付き合うと決めてないのに、
タケヨリ君が勝手にペラペラと喋った、と
かなり激怒したらしかった。

もう付き合っているものだと、
ヒロトに話してしまったタカヒロだったが、
その相手への想いの強さから、
ツイートしてしまったヒロトへ、
腹立たしさが募ったのだと言う。

それこそがヒロトに返信がなかった理由であり、
その後、その相手ともうまくいかなくなり、
ヒロトへもずっとそのままになってしまっていた。

ゆうべはその際の理由と謝罪だったのだと言う。
ヒロトは、まさかそんな事だと思えず、
逆に勝手に書いてしまって申し訳なかったと謝ったのだそうだ。

二人は近々ゆっくり食事をして、
また店に寄ってくれる、そう言った。

こういう誤解、またミステイクは
僕自身よくあることで、少し身につまされ、
日々の自分自身の言動について、
改めて考えさせられる話だった。
posted by みつあき at 15:50| Comment(0) | 友情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月13日

お勧め映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」

本日(13日)から始まった
「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」。

これは、数年前、アメリカ映画界の#Me Too 運動の
きっかけになった映画プロデューサーを
鋭く告発していった二人の女性ジャーナリストを
描いたモノで、非常にリアルで
強く心を揺さぶられた。

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告発されたハーヴェイ・ワインスタインは
多くの女優を含めて女性たちに
セクハラした疑いが出て、
それを二人の女性ジャーナリストが、
あらゆるプレッシャーにもめげず、
突き詰めていくというドラマだ。

ワインスタインと言えば、
「恋におちたシェイクスピア」
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、
「シカゴ」「英国王のスピーチ」
「アーティスト」などでアカデミー作賓賞を
数々とっただけじゃなく、
その他のタイトルを見ても、誰もが知っているモノが
ズラリと並ぶ。

「恋におちた〜」の際に、恋人のグウィネスに
このワインスタインが手を出したことを知った
ブラッド・ピットが、彼に「殺す」と訴えた話は
有名だった。
ただ、そんなピットが、その後、ワインスタイン製作の
「イングロリアス・バスターズ」に出演したことや
許せないと妻だったアンジェリーナは伝えたりもした。

そのピットが、奮起したのか、今回の映画の
プロデュースを買って出ているのも
とても興味深い。


アメリカ映画の告発モノの多くが
すべて実名、それにはいつも感心させれる。
ドキュメンタリーでもないのに、
役者が実在の人物の名前を堂々と語り、
演じることこそ、嘘くささが消え、
どこまでもリアルさが見てとれる。

そこには毎朝新聞もなければ、
山田総理大臣のような名前もない。笑

あらゆる事件を暴いていく二人も凄いけれど、
それこそ実名を出して、自分たちの
冒された苦難を恥を偲んで
出していく被害者たちには涙してしまう。

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posted by みつあき at 19:05| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月12日

2本の配信ドラマ「シングル・アゲイン」「スマイリー」

年末から年始にかけて、
Netflixで2本のゲイドラマを観た。

1本は、「SEX AND THE CITY」のチームが
作った、と言う「シングル・アゲイン」"Uncoppled"

もう1本はスペイン産の「スマイリー」だ。

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「シングル・アゲイン」はニューヨークを舞台に、
17年付き合った恋人同士(二人とも実際に
ゲイの俳優で、ブロードウェイでも有名)が
50歳のバースデーパーティの会場で
別れを切り出すところから始まる。

逆に「スマイリー」は、バルセロナでゲイバーの
バーテンとして暮らしている男が、
間違い電話から建築家の中年男と出会い、
それぞれが色々な誘惑の中で
どう向き合っていくのか、というドラマ。

「シングル〜」のほうは、いかにも
現代のマンハッタン。
セレブリティの匂いをぷんぷん漂わせながら、
それでもお金では買えない恋を
どうやって取り戻そうか、ともがいていく話だ。

「スマイリー」は、そういう意味では等身大。
南欧の街らしい明るさに加えて、
スペイン人独特のエロチックさ、
また、アルモドヴァル映画さながらの
色とりどりの美術セットが楽しい。

双方に通じるのは、ゲイの恋愛と
セックス事情。
これは、日本も含めて世界共通だ。

この人!と思いながらも、身体は
また他の男を求めてしまう理不尽さ。
それで失敗を繰り返す人もいれば、
許す人もいる。

特に「スマイリー」は、主人公のバーテンの
死んだ父親のゲイ疑惑と母の葛藤や、
働いている店のオーナー女性の
レズビアン関係の問題など
いくつかの性愛事情が
複雑かつ面白く絡んでくる。

双方ともに、コメディ仕立てで
リアリティのなさもありながら、
それぞれ個人的に色々考えさせてくれる
年末年始にはうってつけのドラマかも知れない。

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2023年01月11日

2023年 スタッフ新年会 そして新人トシのこと

一昨日は、店のスタッフ新年会をした。

コロナになってから、基本的に
僕ともう一人だけ、という営業だったので、
それぞれ会うことも昨年の夏以来、
咥えて新しいスタッフを知らない人も多かった。

面白かったのは、この新年会の直前に
決まったトシの存在だった。


彼はもう10年ほど前からたまにふらりと
来てくれるお客さんで、
なんかの拍子に「いつか2丁目で
アルバイトしてみたい、そう思っていたけれど、
自分が働くならBridgeかなあ」なんて
言ってくれていた。

それこそ、感染が拡大したこともあったりし、
そんな話もすっかり僕自身抜けていた。
つい先日、来てくれた時にその話になり、
急遽今週末から手伝ってくれることに決定。


新年会に来て、彼をもともと知っている人も数人、
また、彼自身、旧スタッフの何人も
よく知っていた。

2丁目にはそれほど出ていない、と言いながらも、
色々な付き合いであらゆるところで知り合いも多い。
そしてすこぶる明るく、ずっと笑いながら喋っていて、
とても新人スタッフとは思えない存在感(笑)
いずれにしても、また楽しい店になることが
楽しみだ。

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posted by みつあき at 18:29| Comment(0) | スタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月08日

胸に刻みつけられた言葉

この正月、ソウジロウ32歳は実家に帰省した。
ソウジロウの家族は、兄弟、そして両親と
共に非常に仲が良いらしい。

彼のお父さんも、人は良いのだけれど、
結構、差別感情が強いらしく、
人種などについてもそうだが、テレビなどに
オネエタレントなどが出ると
「気持ち悪い」とすぐチャンネルを変えたそうだ。

昔からそうだから仕方がないと思いつつ、
この人には絶対ゲイだとわかってしまうと、
大変なことになるなあ、日頃から
ソウジロウはそう思っていたようだ。

ただ、ソウジロウは随分前に
母親や他の兄弟にはカミングアウトしており、
店にも一度弟さんを連れて来てくれたりもした。

ソウジロウは同居しているパートナーがいる。
今回、彼からことづかったお菓子も、
父親がいない時にそっと母親に渡したりも
したらしかった。


そんな正月、家族で初詣に行った帰り、
途中、それぞれ別れた時に、
「ちょっと飲みに行くか」と
父親に誘われたのだそうだ。

二人で居酒屋で飲んでいた時に
ふと父親が「色々な生き方がある。
お前はお前らしく生きていけばいい」
そう言ったと言う。

ソウジロウは、それはどういう意味なのかと
問い詰めたら、どうやら1年ほど前に
母親から、ソウジロウが
ゲイであることを伝えられていたのだと言う。

加えて「お前が本気で
大事に思っている相手が
いるのなら、俺は喜んでうちに
迎え入れてやる」と彼の口から
想像もできない言葉が飛び出し、
居酒屋で、ソウジロウは号泣したのだそうだ。

ソウジロウのお父さんの考え方が
大きく変化したのか、どうか。
ソウジロウいわく、おそらくそれは
変わらないけれど、自分の家族は
別なのだと思う、そう言った。

世の中の流れで、同性婚などは
賛成だけど、自分の家族だと嫌だ、
そういう逆の話も耳にする。

いずれにしても、ソウジロウにとって
素晴らしい正月だったようだ。

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posted by みつあき at 19:07| Comment(2) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月07日

日本の歌詞と英語の歌詞

アメリカ人のスティーブは、古くからの
同世代の友人で、30年ほど前に
共にニューヨーク、ロンドンと
演劇巡りの旅をしたことがあった。

日本に長く住んでいる彼は、
日本人以上に日本的なモノも愛し、
なおかつ日本語と英語の違いなどを
面白く説明してくれたりする。

そんなスティーブが昨日店に来てくれた。

英語の歌は一音符にひと単語が多く、
日本語の歌は一音符に一語ということから
基本的にそれぞれの歌を
ほぼそのまま訳して歌うよね、
と歌の話を始めた。

それはミュージカルなどが好きな僕も
常々感じることで、海外の舞台を日本で
上演する時に、よくもあれだけの分量を
日本版として作るなあ、と感心したり、
モノに寄っては、かなり無理が
あるなあと感じたりもする。

昔から、ほとんどの英語の歌は
韻を踏む、ということに終始している。
それは歌詞を作る時に、非常に大変だと言えば
そうではあるものの、作詞家をする人は
楽しんでやっている事も多いだろう、と。

驚いたのは、同じ単語でも、
メロディに寄っては使えないという話だった。

たとえば、ビートルズの「イエスタデイ」という曲の中で、
“Yesterday” と歌われる音階と
これがミュージカル「アニー」の”tomorrow”という音階は、
共に3つの音符で歌われるけれど、
単語のアクセントの違いから、それが共に置き換えられた音階で
歌われることはないらしい。

しかしながら、最近のラップなどの出現で
そのあたりもかなり変化をしているらしいけれど。

なかなか興味深いけれど、文章で伝えるのは難しいですね。

いずれにしても、今さらながら、
興味深い英語の歌の話を色々と聞くことが出来て、
なるほど!と膝を打った。

posted by みつあき at 16:46| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月06日

冬のひとり旅ならぬバスツアー

ナオシ 50歳は、例年の友人たちとの忘年会や、
実家への帰省を今回はやめて、
東北をバスで回る、という
ツアーに参加したのだそうだ。

ナオシが、そういうツアーに参加したのは
初めてだったようだが、
大雪ということもあってなのか、
参加人数はなんと6人。
ナオシも含めた男性3名と女性3名。

12月30日出発からの5泊。
既婚者の人も、それぞれが
楽な形で新年を迎えようと
連れ合いとは別行動での一人だったり、
ナオシのような独身も他にもいたようだ。

とは言え、いずれにしても、
ほぼ全員ストレートの社会。

僕なんかは、大勢で動く、というのが
苦手な上に、全員知らない人、
それもストレート、と考えただけで
ちょっと想像できない。

しかし、ナオシは比較的順応できるようで
まったくストレスはなかったようだ。

それも、いつかは一人でのんびりと
行きたい、そう思っていた場所、場所を
バスで周りながら、
まずひと目、確認する、
そういう意味では良い旅行だったと言う。

それを思うと、僕自身、
比較的自由な気持ちでいるはずだ、
と自分自身が思っているクセに
協調性がなかったり、店以外では
人見知りだったり、ということを
自覚せざるを得なかった。

逆に言えば、こういう仕事をやっているから、
仕事以外では、ひとり旅だったりするほうが
楽だ、と思っているのかもという
言い訳じみたことをひとりごちた。

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posted by みつあき at 19:04| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする