2022年11月04日

大切な新宿2丁目の先輩の逝去

本当は、昨夜の六尺デー・スペシャルのことを
今日のブログに書こうと思っていたが、
ここに来て、驚く訃報が飛び込んできた。

一応、その方に最も近い人からの了承を得て、
このブログに書かせてもらうことにします。

なんと、僕が若い頃に通った店、九州男さんの
元マスター、まっちゃんがちょうど一週間前に
お亡くなりになった、ということだ。

おそらく、九州男さんというお店は
45年も営業を続けているというだけでなく、
ゲイの中では、伝説とも言えるお店だった。

僕が最初の行ったのは、35年、いや、
40年近く前だったかも知れない。

当時の九州男は、女性は入れず、
それこそ短髪の野郎系のようなおじさん
(今の僕よりもきっと若い)や、
兄貴たちが飲んでいた。

他店では、オネエ言葉をまくしたてる
おばさんのようなお客さんが
「最近の若いコはねえ!」とか
説教をされる時代だった。

でも、九州男は黙々と飲んでいるか、
楽しくカラオケを歌っているか、
また店の片隅にあった
ピンボールマシン(!!)で
遊んでいるか、という感じだった。

そこにまっちゃんが「あ〜ら〜、
あにき〜、お元気?」と挨拶してくれる。
そんな素敵な挨拶とは真逆に
まっちゃんはバレーボールに水泳に、と
スポーツマンで、本物の野郎系
ということもよく知られていた。

フレディ・マーキュリーが店に来た、
ということは巷で噂だけれど、
ちょうどその時のクイーンのライブを観ていて
その直後、その話を聞いて、
地団駄を踏んだ思い出もある。

うちの店に来てもらった時も
「あ〜ら〜、うちの店(九州男)が
足元にも及ばない素敵な店ね〜!!」
なんて言ってもらえた。

まっちゃんよりも、少しだけ
僕に年齢も近い(と言っても、結構上だったけれど)
当時店に入っていたマッチョなハジメさんとも
仲良くさせてもらっていたことは
昔、ここにも書かせてもらった。

今日のブログと少し被るけれど、
まさに10年前、九州男さんのことを
こんなふうに書いていたようだ。

http://bar-bridge.seesaa.net/article/302256390.html

まっちゃんのブログを見てみると、
亡くなる数日前まで、いかにも
まっちゃんらしい文章を書かれている。


まっちゃんがとりあえず店のことを整理し、
カツキ君にマスターとして譲り渡し、
自分がしたいことをどんどんやる、と
決めたのは、今の僕よりももう少し若かったようだ。

病気になられてからのことはわからないが、
ブログを読むと、楽しく元気で
やりたいことをやられているのがよくわかって
悲しくもあり、ちょっと嬉しくもなった。

上に書いたハジメさんの時もそうだったが、
まっちゃんの偉大さにはとても
及ばないけれど、自分なりの
素敵な店を作り続けなければ、心からそう思う。


ちなみに、九州男のカツキ君に寄ると、
まっちゃんの生前からの強い意向で
葬儀や偲ぶ会などはせず、
お店としては公式の発表もしない、
ということだったけれど、
ブログには書いて偲んでくださいとのことで
書かせてもらった。

まっちゃん、たくさんの笑顔と元気を
ありがとうございました。

*****************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 19:10| Comment(0) | 新宿2丁目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月03日

日本人ゲイは長く付き合えない???

昨夜、ドイツからこのひと月、
帰国したキリシマ君は、
あちらでは友人や、友人の友達など
40代を過ぎたゲイは、長いカップルが
ものすごく多いと言っていた。

そして、ひと月、日本に暮らして
ゲイシーンを見てみると、
日本で、40代以上に限らず、
5年以上付き合っている、
というカップルがドイツに比べると
非常に少なく感じたと。

これは何故だろう、とキリシマ君は
僕に尋ねた。
改めて、他国と比較をしたこともないし、
キリシマ君が言うように、
そう思ったこともないので
僕にはわからない、そう答えた。


キリシマ君言うには、ゲイだから
(と言うか、男だから)性的な快楽を
求め続けるのは、どの国民も一緒。
ただ、日本の場合、たとえ付き合っていても、
隠れて浮気をする、というケースが多いんじゃないか。
外国では、オープンリレーションシップ
(お互い遊ぶことを容認するカップル)が
とても多い気がする、と言う。

隠して遊んでいるから、それがバレた時に、
別れる、別れないという話になる。
それが長く続かない要因のひとつかも
知れないね、そう話す。

また、そういう面倒なことがわかっていて、
もう人とは付き合わない。
自分は性的快楽だけを求めるのだ、
そう決めている人もかなりいるのでは、
ともキリシマ君は言っていた。

なるほど。
確かにセックスの問題(それは他人とのことにしても
お互いのことにしても)について、
日本人はいちいち向き合って話さない。
それは恥ずかしいことのようでもあるし、
言葉にして伝えることでもない。
しかし、欧米では、映画にも描かれるように
問題が起こると、しっかりと向き合って話す。
そして、カウンセリングさえ受ける。

他国の形が関係性を求め続ける、とすると
日本はそうではないと言われればそうかも知れない。

キリシマ君に言われて、
確かに、そう思うことも多々あった。

*****************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 23:55| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月02日

旅の帰路から

15周年の前、かなりバタバタしていたので
長くブログを休んでいて、再開したと思ったら
旅に出ることになり、今回もちょっと
休ませてもらっていた。

たぶん、読者や店のお客さんたちは
もう書く気が失せたんじゃない?と
思っているのかもしれない
以前は周年があろうと、旅に出ようと
ブログは書いていた。

ただ、どこで何をしていても、
ブログを書かなければ、
という思いがあったことは確か。

ブログを書くことは、決してストレスではないにしても、
色々なことに集中できない、
というジレンマがあった。

ということで、今回もしっかり
休ませてもらうことにして、今、帰りの新幹線だ。

ちょっと前にここに書いた宮古島行きが
台風と雨ということでキャンセルし、
結局、いつもの関西方面に行くことに決めた。


自分が生まれ育った関西という場所は
さすがに中学校までだったということもあり、
東京に比べると、それほど思い入れがない、
そんな気もしていたけれど、
いざ帰ってみると、やっぱり
懐かしくも、ホッとする何かがある。

今回は、古い友人と会うことも出来たし、
何より、なんと何十年かぶりに
万博跡地の太陽の塔に行くことが出来た。

万博があったのは、僕が小学校当時、
そして高校時代、その跡地にあったプールで
アルバイトをしていたこともあった。
自宅からバスで30分という比較的近い距離に
ある万博は、当時の僕にとっても
ある意味、未来の夢を想像し、
ワクワクする場所でもあった。


さて、太陽の塔。
再現するのにまったく資料が
なかったと言われる内部の展示。

それでも、細かく変化した部分もありながらも、
当時、ものすごい人の列に並んで
見たことが懐かしく思い出された。

今回、唯一残されていた、という
ゴリラの頭がロボット状態だったのは、
当時、溶接途中で火花が飛んで
間に合わなかったというのが凄かった。

それにしても、当時の万博のテーマだった
「人類の進歩と調和」。

また2年後、この大阪の地で、
行われる万博だが、あれから、我々人類が
どれほど進歩し、調和してきたのか。

外観は汚れてしまった太陽の塔の
新しい内部を見ながら、2022年における人類は
むしろ、後退し、混沌となっている
ような気さえしてしまった。

そんなことを考えながら、万博記念公園内にある
民族学博物館に初めて足を踏み入れた。

調べてみると、ここはなんと、万博が終わって
7年後にオープンし、すでに45年近く経っているとは
まったくわかっていなかったことが恥ずかしい。

世界を地域ごとに分布し、
そこでの生活スタイル、文化などを
見事なまでに細かく展示しており、
とても1日では見切ることは出来ない。

何度でも通いたくなったことは確かだ。


これ以外で、久しぶりに通天閣近辺
(まだあった新世界の国際劇場という
映画館のレトロでパワー溢れる劇場前コピーに
震えが止まらなかった!)に行ったり、
ハロウィンで仮装をする若者で賑わう心斎橋などを
通り、懐かしき良き大阪を堪能した。


さあ、今夜は祝日前。
そして明日は六尺スペシャルデー。
その翌日からまた週末。
頑張って乗り切ろう。
*****************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 13:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする