2022年07月14日

宗教の選択について

元首相襲撃事件のニュースから
犯行した彼の発言を元にして、
宗教について、多くのメディアで
取り上げられている。


僕自身、クリスチャンの家庭で育てられ、
幼少時期から小学校に上がるまでは
毎週日曜日教会に礼拝に行き、
そのあと子供たちで日曜学校へと通った。

それが5年ほどだったのか、
7、8年に近かったのか
覚えていなかったけれど、個人的には
おごそかながら、楽しくも、
懐かしい思い出だったりする。

信者の多くの人たちはいつも優しく、
両親からの教えは「人に嘘をつくな」
「モノを盗むな」「人を傷つけるな」
「争いを起こすな」
という人として生きていくための、
基本的なことばかりだった。

僕も含む子供たちは、聖書にもとづく
話をわかり易く聞きながら、
あとはバーベキューや、山歩きなどした。

今、メディアでは多額の献金について
問題になっている。
おそらく、うちの両親が教会に行くたび、
募金の籠に入れていたのは、
500円から1000円ほどだったと思う。
月にすると、2000円から5000円。


その後、小学校に上がったあとは、
両親も強制しなかったせいか、
僕は教会に行くこともなく、
洗礼を受けることもなかった。

幸か不幸か、僕の中にも
特別な信仰心を持つという気持ちは
生まれることはなかった。

両親は僕よりも7歳年下の妹が
小学校に入る頃あたりからか、
日曜日、礼拝に行かなくなった。

今、思うと、父が大学時代に読んだ
聖書の中の教えから、僕ら子供たちにとって
きっと良い方向に行くだろう、という
考えから、教会に連れて行ってくれていた
そんな気がする。
ただ、食事の際、父は祈りを唱えていたので
両親の信仰心はずっとあったんだろう。


その後、僕は比較的特殊な高校でに通い、
日本神道の教育も受けたが、
特にそれも強くは影響を受けることはなかった。


ずいぶん時間が経過し、オウム事件や
統一教会の合同結婚式などが
マスコミで報道されたあと、
僕が癌になった時に、何人かの知人や友人が
いくつかの宗教を勧めてくれたこともあった。
ただ、それにも僕は興味を抱かなかった。
病気を治すのは、自分の力だ、と
信じていたのかも知れない。

舞台美術や、建築デザインが好きで
いまだに神社仏閣や教会には行くことは多い。

しかし、おそらく、今の現状、日常に
満足しているせいか、宗教的なモノに
救いを求める、という気持ちに繋がらないのだと思う。


長々と書いたけれど、僕は宗教を持つこと、
信仰心を持つことは決して悪くはない、
そう思っている。

もう少し歳をとって(もう十分歳だけれど 笑)
死を目の前に強く感じた時、
もしくは自分の人生を改めて省みた時に、
何かを信じたい、そう思うかも知れない。


ただ、ひとつ思うのは、
日々、生きることに苦しく、
辛い人たちを救うのは、
宗教へ入信を勧めることでも
献金を募ることでもない。

幸福に導いていく教えは素晴らしくとも、
多額のお布施で、周りの家族を苦しませる
ということは、絶対にあってはならない。
そう思う。

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posted by みつあき at 18:33| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする