イタリアでは珍しくゲイと
カミングアウトしているフェルザン・オズペテク監督。
日本では、ゲイ・コメディ「あしたのパスタはアルデンテ」や
「カプチーノはお熱いうちに」(共に日本らしい邦題)が
有名だったりするこの監督。
彼が制作したドラマシリーズ「無邪気な天使たち」が
Disney +で放映を開始されたので観てみた。
これは、同監督が2001年に「無邪気な妖精たち」の
邦題で作ったモノのドラマ化だ。
この映画は、映画祭でしか上映されていないため、
残念ながら僕は観ていない。
ドラマは、既婚者のゲイの男が
本屋で出会った画家の青年と1年付き合った後、
バイク事故で急死するところから始まる。
何もわからず、悲観にくれる看護師の妻。
1年間、仲良くしていた仲間と共に
葬儀場の隅のほうから見つめる青年。
このあと、妻が夫と青年の関係を知る、
ということから話は進む。
この微妙な三角関係を軸に、
青年が共に暮らすアパートの人々
(浮気で悩むレズビアンカップルや、
同性婚にむけて浮かれるゲイカップル、
女性になったことを親に話せないでいる
トランジェンダー、
また、トルコから逃げるようにして
やってきた中年女性など)、
そして、妻の母なども含めて、
それぞれの問題が彼らと絡んでいく。
8話というそれほど長くはない
ドラマシリーズの中で、
少し詰め込み過ぎ感も否めないし、
その割にはまったりとした部分もある。
しかし、いかにもこの監督らしい
ペーソスとユーモアに溢れた演出が面白いこと。
そして、続々と出てくるイケメン俳優たちを
観るのも楽しいドラマだった。
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