2022年04月08日

非情なまでの家庭で育って

31歳のミツヒデ君は、物心がついた小学生の頃から
両親がものすごく仲が悪く、
それこそ、殺傷沙汰の喧嘩を
何度も見ていたそうだ。

仕事で疲れていて気が短い父親と
アルコール中毒のように酒を浴びるほど飲む母親。
何度か家出を試みて、結局行く場所がなく
帰っていくと、こっぴどく殴られて怒られたと言う。

そのことは、友人にも、学校の先生にも
まったく相談出来ず、小学校時代はずっと
悶々としていたようだ。

もちろん、学校では出来るだけ
そんな事はないように、明るく元気に
ふるまっていたつもりだった。

しかし、小学校の時に、母が好きな
少女モノのアニメばかり横で観ていたせいか、
テレビの話題など、友人たちの仲間には
入れなかった。
それだけでなく、「女みたいだな」といじめられもした。

学校に行っても、家に帰っても、いつも居場所がなく、
小学校6年の時に自殺もをしようと思ったけれど、
どうやれば、痛くなく死ぬことが出来るかわからず、
そのまま中学に入ったそうだ。

そのうちに両親は離婚、母に引き取られ、
それまで専業主婦だった母親は
水商売をするようになった。

ミツヒデ君は、母が寝ている間に
学校に行き、家に帰ってきて
誰もいない部屋で、母の買い置きの
お惣菜を一人で食べた。

そのうちに母に男が出来たらしく、
母の出勤時間が少し遅くなった。
そこで、ミツヒデ君が邪魔になったのか
塾に行かされるようになった。

そこでミツヒデ君を受け持った
塾の先生は、ミツヒデ君の様子を見て、
すごく心配をしてくれたらしい。

あらゆる相談に乗ってくれ、
大いに勉強も教えてくれて、
まったく勉強ができなかったミツヒデ君は
名門高校に入れたそうだ。

高校に入って、塾はやめたけれど、
ミツヒデ君はその塾の先生が好きだということに
気がついた。
今さら会えないことを辛く思い、
1年生、2年生の頃は部活や
友人との関係に精を出した。

その間、若い男をとっかえひっかえ
連れてくる母親と何度も仲違いし、
3年の頃に家を出て、一人暮らしを
するようになったらしい。

そんな矢先に、中学の時の塾の先生が
母親に聞いて、ミツヒデ君の部屋を訪ねてきたようだった。


今回はまるで小説のような話。
書き出すと、あまりにも長いので
またこの続きは明日。。。笑

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2022年04月07日

長引くコロナのこと

昨夜、来てくれたミヤモトちゃんは、
ご両親と一緒に住んでいるようだが、
ついひと月前ほどにコロナに感染したとのこと。

今まではご両親のことが心配だったので、
極力人混みを避けていた。
おそらくたまたま行ったクラブイベントで
感染したのかもしれない、と言う。
ただ、そのイベントにずっと一緒にいた
友人はまったく何ともなかったらしい。


うちの店でも何人もの人から、
感染した、という話をずいぶん聞いた。
店に来た直後に、と耳にしたのは去年の初めに
一度だけで、その時はすぐに僕も
PCRを受けたことはここにも書いた。

ミヤモトちゃんが行ったクラブイベントや、
たとえばハッテン場、コンサート、映画館など
間違うと感染する、と言われる場所に
行っていても、まったく大丈夫な人と
そうでない人がいる。
なんだかとっても不思議な気がする。

それはDNAや、免疫などが
関係しているのだろうか。
僕も電車は毎日乗っているし、映画館も行く、
ジムも行く、たまに少人数だが会食もする。
いつ感染してもおかしくはない。
でも、今のところは大丈夫だ。

ここに来て、韓国や中国では
過去最高の感染者数が出ているとも聞く。
日本もなんだかんだと言いながら、
横ばい状態で、また数ヶ月後には
増加するのかも知れない。

片やロシアのウクライナ侵攻は
辛く長い闘いとなっているけれど、
このコロナも、僕が生まれて初めての
これまた長い長い闘いだ。

おそらく1年、2年経っても、
ひょっとすると、元のような日々が
戻って来ないことも十分想像できる。

それにすっかり慣れて、生活していくほかは
ないのかも知れない。

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2022年04月06日

コーチング、という仕事

一昨日、大雨の中、ショーゴ君、
42歳が来てくれた。
彼はうちの店がオープンした頃(そう思えば
彼は当時20代!)からちょこちょこ
来てくれていたけれど、一人で
訪れてくれたのは、初めてだった。

そもそも凛々しい顔でガッチリ型だった身体は
ここ数年で始めた柔道とかで驚くほど
大きくなっていた。

お客さんが来ない時間、
かなりゆっくりと色々なことについて話した。

その中で、彼はここ数年で、前の職を辞め、
自分一人でコーチング、という仕事を始めたと言う話が
とても興味深かった。

コーチング。
自分が思ったように物事がうまく
いかなかったり、
なかなか頑張ったりする気になれない、
また、人間関係で悩んでいる、
そういう人の話をきちんと聞いてくれる、という仕事。

本人いわく、いわゆる「聞き屋」だそうだ。

基本的には、どうしたほうが良い、とか
こうすれば?というサジェスチョンはしない。
ただ聞きながら、本人がどういう方向に
進めば良いかという道筋を作る
そんなお手伝いをしてくれるらしい。

ただし、うつ症状で体調を壊されている方など
メンタルヘルスで重い方は、受け付けてはいないそうだ。

ちょうどコロナが始まってからの仕事らしく、
対面で話を聞いたりということが難しい今のところ、
オンラインでやっていると言う。


実直で、穏やか、そして優しい彼なら
きっと良い方向性を示してくれるのだろう、
そう思う。

興味ある人がいれば、僕にまで伝えてもらえれば
ショーゴ君を紹介します。

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2022年04月04日

タイからの帰国

常連で仲良しのススムが出張先の
タイから帰国した。

今回は行きも帰りもPCR検査はあったけれど、
隔離もなく、スムーズだったと言う。

バンコクとチェンマイに行ったらしいが
どちらも38度でマスクをしていると
かなり辛かったようだ。

街ではみんなマスクはしているものの、
店などはどこもオープンしていて、
以前と変わらず、そういう意味では
今の東京のような感じだったらしい。

とは言え、海外からの観光客はいない分、
夜のパッポンや、ちらっと行ったという
ゲイクラブやゲイバーは閑散としていたみたいだ。

そう言えば、つい先日、バンコクに7年ほど
住んで仕事をしていたキヨヒコが帰国したけれど、
地方都市から仕事を求めてバンコクに
やって来たゲイの若者たちはコロナ禍、
路頭に迷っていたと言う。

その中にはエスコートや、
GOGOをやっていたのも多く、
一部はOnlyfannsなど、個人でなんとか
やっていく人もいるけれど、
地元に帰った人も多い。

ただ、この数年でぐんと伸びた
タイBLの評判もあり、これからは
それが引き金になって、タイに行く人も
増えるだろう、ススムはそう言っていた。

僕も母を連れて行ったのが、もう8年ほど前。
タイにはずいぶん行っていない。
少しずつ、また感染者が増えているらしいけれど、
早く落ち着いていけばいいのだが。

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2022年04月03日

初のゲイバー

昨夜、イベントで会った人に聞いてきてくれた、と
23歳、一昨日が会社の入社式だった、というサトシ君。

彼は地方都市出身だが、
お酒がどうしても飲めない、ということで
ゲイバーには行ったことがない。

そういう意味では、初のゲイバーだったらしい。
有難いことに、うちの店は
そういう人が少なくない。


そして、今の若いコにしては珍しく、
中学校や高校の頃、
ゲイだということにすごく悩み、
ネットでも、ゲイ関連のサイトには
一才手を出さなかった。

YouTubeでスポーツ選手の脱ぎ画像や
股間モッコリ画像を見てドキドキしても
「これは、スポーツ選手への憧れなんだ」と
自分に言い聞かせてきたと言う。

でも、友人に教えられ、ストレート用のAVを見ても
ついつい男を目で追ってしまう。

そういう悶々とした時期を持ちながら、
大学に入った。

それを聞いて、僕自身も大学時代に
本屋で当時のゲイ雑誌を見つけても、
絶対に手を出せなかったことを思い出した。
思春期のクローゼット感は
それほど変わらないのかもしれない。


さて、そんなサトシ君。大学に入りながら、
ネットでゲイの草野球チームの
サイトを見つけた時も「僕はゲイじゃない。
草野球がやりたいだけなんだ」と思い込んでいたと言う。

ただ、その中では奔放にふるまう人や
自由にセックスや恋愛の話をしている
同世代、そして魅力的なかっこいい人もいて、
自分を受け入れてこなかった
自身のほうがおかしいのかもと思い出した。

それから何人かと肉体関係を持つまでに至り、
今回、会社の入試屋敷と研修のため、
東京に来たと言う。

東京に来る前からゲイアプリを始め、
イベントをチェックして、
ドキドキしながらイベントに入ったようだ。

そこでは、GOGOボーイも初めて目にして、
まるでテレビに出ているタレントを
見ている気持ちになったと言う。

Z世代と言われるサトシ君だが、
少しずつ、自分自身を受け入れていく話が
よく理解も出来、ちょっと懐かしい気持ちになった。

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2022年04月02日

嬉しい再会

昨日はオープン早々に、僕が非常に
尊敬しているミュージカル評論家の
(公式にそういう活動を
されているワケではないけれど)
ミズタさんがいらっしゃってくれた。

ミズタさんは、僕よりも3歳年上だが、
もう何十年も前からブロードウェイや、
ロンドンのミュージカルを観ていて、
その詳細をブログにせっせとアップされていた。

僕が海外に行って、一日に2本も3本も
舞台を観るのは、圧倒的に彼からの影響だ。
あまりにその洞察力のの深さ、文章の組み立て方の
緻密さにしびれ、メールを出し、
丁寧なご返事をいただいたのが20年少し前。

そして、NYでお会いすることになったのだ。
ある意味、憧れの人だった。
ミズタさんは、僕よりも2歳上で、
落ち着いて非常に穏やかな方だった。
ある部分では厳しく切り込んでいく
その文体とはご本人の印象が少し違った。

それからも何度かメールのやり取りをしたものの、
僕も前の仕事を終えるのにバタバタしていて
結局、ミズタさんとは1度だけ会っただけで
ずいぶん時間が流れていた。

店をオープンし、4年ほど前、
ニューヨークへ行く際に、
彼のブログの中で丁度あちらに
行かれることを知り、失礼ながらも
10数年ぶりにメールをした。

そして久しぶりの再会はまたNYでだった。

その後、ちょうどコロナが始まった2年ほど前の頃に、
その時にNYから帰国されたミズタさんが
(彼は年に、3度も4度も行かれていた)、
突然、お店にいらっしゃった。

それからはSNSなどでミズタさんと繋がり、
舞台のこと、そしてそれ以外の社会的な意見など
つぶさに読ませてもらうことが増えた。


そんなミズタさんが2年ぶりにいらっしゃったのだった。
コロナが落ち着いたブロードウェイ。
あちらには行かれますか?
ということをしょっぱなに聞かれ、
今は店も落ち着いていないし、
まだ国内でのコロナ状況もわからないし、
と僕は答えた。

ミズタさんも同じく、色々なところで
悩まれているようだった。

ただ、それからは過去観た作品や、俳優のことを
たっぷり話をし、あっという間に時間が過ぎる。

かなり寒くなったエイプリルフールだったが、
昼間は、つい先日ここにも書いたNY帰りのケンと
ランチをしたり、花見をしたりしたあと、
ミズタさんの訪問に、すっかりポカポカした一日で
本当に幸せだった。

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2022年04月01日

長く、不思議な関係

50代の既婚者ゲイのトシキちゃんは
数ヶ月に一度顔を出してくれる渋いイイ男だ。
いつもこちらがバタバタしていて
ほとんどなかなか話が出来ない。

ただ、昨日は雨も降り出し、それほど
お客さんがいなかったので
ゆっくりと話をしたのだが、
初めて耳にする内容は
驚くことだらけだった。


彼は20代の頃から10歳上の人と付き合っていた。
10年近く経過し、どうしても子供が欲しいトシキちゃんは
意を決して結婚。

トシキちゃんの彼氏は、古くからの
先輩として奥さんになる人や、
ストレートの友人にも紹介していたと言う。
もちろん、結婚式にも呼んだ。
ただ、その彼は披露宴や、二次会でも
ずっと泣いていたらしい。

その後、その彼はトシキちゃんの新居から
近い場所に引っ越してきて、しょっちゅう、
トシキちゃん家族で食事をしたりする、
というある意味、複雑ながらも
良い関係へと発展したと言う。

今では20代になるトシキちゃんの子供からも
頼りにされているくらいらしい。


彼らの関係は結婚したあと、徐々に
それこそ家族的なモノに変化し、
その彼には若い新しいパートナーが出来た。

その若者は、トシキちゃんのもとかれ公認ということで
トシキちゃんとも関係を持つ、というから
これまた凄い話だ。

もちろん、そんな事とは別に
トシキちゃんは奥さんも子供も
非常に大切にしているとのことだ。

そして奥さんよりも長い元彼?とは
知り合ってもう35年くらいになる。

いつも書くけれど、店をやっていると
驚くような話を聞くし、人の人生は
それぞれだ。そう、つくづく思うのだ。

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