3年前に、30回目の公演で
ひとまず幕を下ろしたゲイバー
「ぺんぺん草」の舞台公演。
コロナ禍を挟んで、
やっぱりどうしても(脚本を)書きたい、
演出したい、というマスター、
ヒロシさんの想いがつのって、
ヒロシさんの想いがつのって、
新劇団・ぺんぺんが新たな舞台を
見せる、という話を聞いたのが
今年の初めだったか。
うちのスタッフのハチや、
元スタッフのシンジ、
そして古くからの友人でもあり、
お客さんのユージが出演することも耳にし、
楽しみに待っていて、昨日、
店をオープンする前、
土曜日の夕方の回を観させてもらった。
今回のタイトルは「地下室」
これをアップする頃には、
もう千秋楽の公演が始まっていると思うけれど、
例年は7、8人の群像劇だったのが
今年は4人だけ。
どういうふうな料理が出来上がるのか
楽しみだった。
舞台は、真っ暗な地下室らしい部屋の中で、
この部屋にいる男と、
今、入ったばかりの男の声がする。
入ったばかりの男が電気のスイッチを
入れると、そこにはパンツひとつの
見事な肉体の男が鎖に繋がれ、
拘束されている。
拘束された男は「鎖を解いてくれ」と懇願し、
入ったばかりの男は、
男の見事な身体を褒めそやしながら、
この男への憧れを吐露する。
そのうちに次の男が現れ、
最初の男は隣の部屋へと隠れる。
2番目の男、昔から男に恋焦がれており、
相手にされず、辛い想いをしたことを語る。
余談だが、この2番目の男を演じたのがシンジ。
なんと一昨日の初日に彼は肉離れを起こし、
昨日の朝、病院に行き、なんと松葉杖での登場。
僕自身は、松葉杖自体が演出だと思い込んでいた。
それほど、彼が軽々と松葉杖を使いながら
動いていたのには驚きだった。
やがて、3番目の男が登場することで、
何故、男が拘束され、そこに3人の男が
次々に呼び出されたか、という謎解きが始まる。
それにしても、元々、鍛えていた身体を
さらに酷使し、とても50を過ぎたとは思えない
ユージがほぼ1時間半パンツひとつで
腕を上げたまま、芝居をしたのも見事だったし、
日頃、店ではいささかぶっきらぼうにも見えるほど
ノンケっぽい(と僕は思っている)ハチが
狂ったオネエを楽しげに演じていたのも見もの。
また、3番目の男を演じた最も芸歴が長い
加都信がまさに話のまとめ役として、
ラストの登場は、ところどころで笑いを誘っていた。
いつもの弘さんが得意とする
しつこいほど繰り返される台詞の数々。
特に、1番目と2番目の男たちが
繋がれた男とやり取りする部分。
ある意味、それは歌舞伎の様式に
ヒントを得ているかと思える
面白さも感じさせてくれるけれど、
比較的長く続くシーンには
退屈する人もいたかも知れない。
また、それが後半、謎解きが始まり、
それぞれの会話から、関係性や
用意された衝撃的なクライマックスだが、
猛烈なスピード感ある会話に
付いていけない人もいるだろう。
ただ、うちの周年での出し物もまさにそうだけれど、
素人の演者が、それなりに目の超えたお客さんに
どう捉えられるか、とうのは本当に大変だと思う。
8ヶ月近くも練習を重ねて
見せる、というその根気と、30年以上これを
続けてきたペンペン草の弘さんに
改めて敬意を表しながら、
まだ続くコロナの中で、
新たな第一章を経験出来たことを感謝したい。
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