昨日の大谷翔平選手のMVP受賞、
それも満票に日本中が沸き立った。
僕も朝のテレビを見ながら、
改めて、世界中がコロナで惑わされ、
辛く、苛立ちを覚えていたこの2年近く、
彼の活躍に、どれほどの人たちの
心を支えただろう、そう思った。
ずいぶん前にも書いたけれど、
彼の数々の偉業は本当にあらゆる
記録破り、という意味で凄いのだが、
僕が感心するのは、そこに行き着くまでに
彼が自分自身の人間力をいかに
高めていく努力をしているか、ということであり、
加えて、そこには常に謙虚さがある。
彼が両親やコーチから受けた教育と同時に
多くの本を読み、そこから得たモノが多いのだろう。
彼の同僚、マイク・トラウトが
大谷選手から感銘を受けたというのが
「折れた相手打者のバットを拾い、
デッドボールを受けた後に一塁手と談笑をしたり、
デッドボールを受けた後に一塁手と談笑をしたり、
落ちているゴミを拾ったり、球場外で子供たちに
サインをし、常に笑顔でいる」
というさまざまなことだと言う。
彼が怪我やスランプで苦しみ、
そのネガティブな感情をいかに
ポジティブに持っていくか。
27歳のその若さで、それを持てる
彼の力には驚かされる。
大谷選手の話に自分を重ね合わせるのも
おこがましいけれど、
僕の20代、30代なんてネガティブの温床だった。
自分に自信がなく、他人を怖いと思い、
悶々とした時代が続いた。
ただ、40を過ぎ、癌を患った時に
見えたきたモノ。
それは、ネガティブな出来事は
常にポジティブな未来に続く、と
信じることかもし知れない、そう思ったことが
その後の僕の人生を楽にした。
少なくとも、僕が癌になっていなければ、
僕の両親と僕の連れ合いが合うこともなかったし、
そこで両親も含めた僕の家族が
ゲイである僕をすべて受け入れる
努力をしてくれたこと。
癌により、痩せ細った身体や、その後の
後遺症などに怯えるよりも、遥かに
力強く自分を支えたのが、
ポジティブに生きようと決めたことだった。
ネガティブなことを心で思っても、
決して口にしない、行動にも表さない、
それ(ネガティブな出来事)には
きっと理由がある。
それを信じることが、未来が開く、
そう信じることだ、と何度も言い聞かせてきた。
大谷選手のように、若い頃からそれに気がついていれば、
もう少し尊敬される大人になれたのだろうが、
まあ、それでも気づけただけで良いか
今はそう思っている。
もちろん、すべからく僕が成功出来ているかは、
また別の話だが(笑)
いずれにしても、彼のMVP受賞が、
多くの若い人に、そういう気持ちを
与えてくれれば、世の中はもう少し
幸せで、前向きになれる、そう思う。
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