2021年08月11日

映画「イン・ザ・ハイツ」のこと

2008年にブロードウェイ・ミュージカルの
最高峰とされるトニー賞をとった「イン・ザ・ハイツ」。

僕は1年半くらい後に劇場で観て、
キャストは多少変わっていたものの、
そのエネルギッシュな演出力には圧倒された。
またその後、日本でも観たけれど、
これもまた良かった。

これが映画化されると聞いたのが、3、4年前だったか。

そして日本でも無事に映画館で公開された!

p-5172.jpg

この作品の目玉は、舞台は
ニューヨークでも、出演者がほぼ
プエルトリカンということだ。

移民、難民がいかに差別され、
大変な思いをしているか、という
いささか重いテーマを持ちながらも、
明るく希望に満ち溢れた演出になっていて、
楽曲もすこぶる楽しい。

舞台では、雑貨屋を営む主人公ウスナビが
日々の生活をラップで歌いながら紹介する
シーンから始まるが、映画ではカリブ海を
バックに子供たちにNY生活を説明する。

舞台では海や子供たちなど出ないのに何故?
という疑問は、クライマックスで
明らかにされるので、これもなかなかのお楽しみだ。

シーンがウスナビのベッド、そして
街に移ってから、音楽に合わせたショットの
積み重ねが興奮を掻き立ててくれる。

ラップと書いたけれど、カリプソから
ポップソングまで名曲が並ぶ。
そんな曲に載せて、派手に見せられる
ダンスシーンが見事。
特にプールを使ったダンスなどは
映画でしか、観られない豪華版。

オリジナル舞台では、
主人公、ウスナビを演じながら、
楽曲も作り、演出もしたリン・マニュエル=ミランダは
これで火が付き、その後「ハミルトン」という
大ヒット作で、全米で有名になった。

このミランダは、この映画でもプロデュースし、
映画でも脇役ながら、キラリと光る登場の仕方。
クレジットタイトル後も、彼の1曲が
歌われるので、途中で席を立つと、少しもったいない。

もっさりと暑いこういう季節に
ぴったりで、ミュージカル好きにはオススメ。

このあと年末に公開されるスピルバーグの
「ウエスト・サイド・ストーリー」に
この興奮が続けばいいのだけれど。

*******************
各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F





posted by みつあき at 18:38| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする