2008年にブロードウェイ・ミュージカルの
最高峰とされるトニー賞をとった「イン・ザ・ハイツ」。
僕は1年半くらい後に劇場で観て、
キャストは多少変わっていたものの、
そのエネルギッシュな演出力には圧倒された。
またその後、日本でも観たけれど、
これもまた良かった。
これが映画化されると聞いたのが、3、4年前だったか。
そして日本でも無事に映画館で公開された!
この作品の目玉は、舞台は
ニューヨークでも、出演者がほぼ
プエルトリカンということだ。
移民、難民がいかに差別され、
大変な思いをしているか、という
いささか重いテーマを持ちながらも、
明るく希望に満ち溢れた演出になっていて、
楽曲もすこぶる楽しい。
舞台では、雑貨屋を営む主人公ウスナビが
日々の生活をラップで歌いながら紹介する
シーンから始まるが、映画ではカリブ海を
バックに子供たちにNY生活を説明する。
舞台では海や子供たちなど出ないのに何故?
という疑問は、クライマックスで
明らかにされるので、これもなかなかのお楽しみだ。
シーンがウスナビのベッド、そして
街に移ってから、音楽に合わせたショットの
積み重ねが興奮を掻き立ててくれる。
ラップと書いたけれど、カリプソから
ポップソングまで名曲が並ぶ。
そんな曲に載せて、派手に見せられる
ダンスシーンが見事。
特にプールを使ったダンスなどは
映画でしか、観られない豪華版。
オリジナル舞台では、
主人公、ウスナビを演じながら、
楽曲も作り、演出もしたリン・マニュエル=ミランダは
これで火が付き、その後「ハミルトン」という
大ヒット作で、全米で有名になった。
このミランダは、この映画でもプロデュースし、
映画でも脇役ながら、キラリと光る登場の仕方。
クレジットタイトル後も、彼の1曲が
クレジットタイトル後も、彼の1曲が
歌われるので、途中で席を立つと、少しもったいない。
もっさりと暑いこういう季節に
もっさりと暑いこういう季節に
ぴったりで、ミュージカル好きにはオススメ。
このあと年末に公開されるスピルバーグの
「ウエスト・サイド・ストーリー」に
このあと年末に公開されるスピルバーグの
「ウエスト・サイド・ストーリー」に
この興奮が続けばいいのだけれど。
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