昨日、ちょっと早い時間から
来てくれたお客さんたちそれぞれと、
ゲイの、と言うか、男のセックスについて、
色々と話をしていた。
ゲイがよく性欲が強い、などと言われるけれど
本当だろうか。ストレートよりも、
そういうチャンスを持つ機会が多いから
そう思われるのかも知れない。
そこには秘密めいたモノもあれば、
あけっぴろげで驚くほど、大らかなモノもある。
お客さんの中には、付き合っている人間もいれば、
シングルの人もいた。
ヨシロウは、今はシングルだけど、
相手が出来れば性的なことは
その相手以外とは考えられない、そう話す。
ツネオちゃんはここ数年つきあっている
相手がいるけれど
「たまに抜きありマッサージに行く」と言う。
ヒデヤはシングルで、自分は変態なので
それを追求していくのだと笑う。
セックスについて、自分のフェチや、
好み、どうやって愉しむか、など、
人に話したい人もいれば、
話したくない人もいる。
そういう事が苦手な人もいれば、
奔放な人もいる。
自分に最愛の人がいても、
エッチなことだけは知られずに
ひっそりとやろう、
そう思っている人も比較的多くいるだろう。
ひと昔前までは、セックスにまつわることが
まるで汚らわしいモノのように
思われていたこともあったけれど、
そういう世の中でも、エロスにおいて
とことん追求していく人たちもいた。
若い頃に、戯曲家のテネシー・ウィリアムズの
回想録を読んだ時に、この人はここまで
セックスに対して追求をおこたらず、
ある意味、依存症とも言うほど
凄まじいことまで書いてあった。
でも、今、この年齢になってみると、
どこからどこまでが依存症で、
どこが適当であるのか。
いまだに僕はわからなかったりする。
セックスや自分のフェティッシュを極めるために、
特定の相手を一生作らない人もいる。
付き合っている人も様々だ。
とても少ないけれど、
長くつきあっていながら
そのパートナーとセックスで
満たされている人もいる。
逆に、相手とはすべて性的なことを話し合う
オープンリレーションシップで
それぞれがやりたいように、
というカップルもいる。
上にも書いたようにどれだけ遊んでも、
墓場まで持っていき、
ずっと隠し通すタイプだっている。
HIVだけではなく、あらゆる性病を気にせず、
生でしかやらない人もいれば、
粘膜接触は絶対にしない人もいる。
本当に、人、それぞれだ。
そこに大きな問題が横たわっているとすれば、
未成年との接触や、
セックスしたいと思う相手が
(それがパートナーであっても)
望んでいないようなことを強引に
しようとすること。
性のファンタジー、願望、そして処理
それがある人は、
自分が自分であるために、
選択することで、それで良いんじゃないか。
人の価値観はそれぞれだ。
ただ、それは自分自身が決定づけるモノであり、
人がとやかく言うことではない、
僕はそう思っている。
一度きりの人生だ。
自分自身に責任を持ちながら、
いくつになっても(自分に言い聞かせている?笑)
性のみならず、自分に向き合っていくこと。
それこそが、大切だと思う。
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