2021年06月20日

「世界に嫌われる男 ピーター・タッチェル」を観て

ストレートの友人から、これ観た?と
Netflixで勧められたのが
「世界に嫌われる男 ピーター・タッチェル」だ。

これは、ゲイ差別に対して憤り、
立ち上がっているいわゆる「活動家」である、
一人のオーストラリア人を描いたドキュメンタリー。


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活動家と言っても、多くのリブ運動をしている人と
この人が少し違うのは、彼は自分一人だけで、
世界のLGBTに異を表現している国に
乗り込んでいき、闘いを挑んでいるところだ。

そんな彼を、オープンリーゲイで、
「ロード・オブ・ザ・リング」や
「X-メン」のイアン・マッケランが
インタビューをする、というところに、
多くの彼の活動シーンが流れる、とうい本作。


特に凄いのは、プーチンがプロバガンダ禁止法を
作ったことに腹を立て、ワールドカップ中の
モスクワで記者たちに声をかけ、赤の広場に
ひとり、差別反対のポスターを持って現れるシーン。

もちろん、彼は一時拘束されるけれど、
解放されたその後、ムスリムも含めて、
LGBTを受け入れない
多くの国に一人、挑んでいく。

彼は公務員など著名な人間を
アウティング(ゲイだとバラす)
という行動を取り、バッシングされるが
「彼ら(アウティングされたほう)は
自分がそうであるのに、真っ向から
LGBTを差別しているからだ」と抵抗する。


ハーヴェイ・ミルクもそうだけれど、
人のために立ち上がるこういう人は、
心から凄いと思わざるを得ない。

LGBT当事者の中でも、彼の行動に
多くの異議を訴える人も多いだろうけれど、
身体ひとつで、多くの恐怖と対峙する姿に
僕は強く胸を打たれた。

同性愛をどうしても受け入れられない
タッチェンの母親が
「それでも、彼を愛してやまない」
という言葉には泣かされた。

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posted by みつあき at 12:17| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする