2021年06月01日

「明日があるさ」を信じたい

今日から、また今月の20日まで
緊急事態宣言が延長され、
休業要請が出された。

そんな中、先日ここにも書いた
自民党の「LGBTなど性的少数者への
理解増進法案」について。
今月あと2週間で閉会される国会への
成立が難しくなっているということで
一昨日から昨日にかけて24時間
(実際は26時間を超える)抗議集会が
自民党本部前で行われていることを耳にした。

週に一度、店を覗く以外は
ほとんど自宅とジムの往復の中で
当事者でもある僕も、理解さ受け入れられない
という理不尽なことには強く問題を感じ、
遅ればせながら昨日、現地へと向かった。

夜を徹して、座って意見交換をしたり、
「差別をなくそう」「命を守ろう」
などというプラカードを持っている
多勢の若い人たちがそこにいた。

一昨日の夜から行われていたリレー・スピーチ。
そこにはいじめを受けたり、
誰にも相談できずに
死んでいってしまった友人について語る人や、
誹謗中傷の言葉を投げられ、
果てには暴力を受けたりする人の話、
また、海外生活が長く、
日本のその対応があまりにも違い過ぎる、
という話を聞くことが出来た。


昨日、日が落ちる頃、司会進行をやっている
友人のフミノから「スピーチをお
願いできませんか」と言われ、面食らった。

僕は今まで世の中を変えてきてくれた
多くの先人のアクティビストには敬意を表しながら、
そこに同調できない、自分なりの生き方で良い、
と言い続ける人たちの心根も理解出来る。

風見鶏にはなりたくないが、
部分、部分で自分自身の気持ちも変化することを
決して否めないのだ。


それでも、世の中にはびこるすべての
差別やヘイトにはそもそも反対だし、
その差別だけではなく、そこに理解さえ
示すことが出来ない国の状態は
とても正常ではない、そう思い、
受けさせてもらうことにした。

この年齢になったからこそ、
大切なことに対して、
きちんと自分の意志を持ち、
発言することが必要だと思った。

店のカウンター越しではなく、
こういう多勢の人たちの前で
話すことは物凄く久しぶりだった。

コロナ禍でこういう状況でありながらも、
バーを経営していなければ、
こんなを考えたり、場を与えられたり
されなかっただろう。

そういう色々な流れに感謝しながら、
これからも出来ることはやっていきたい、
そう思わずにいられない一夜だった。


ちょっと興奮状態のまま、
帰りがけにジムに行き、イヤホンで
ラジオを聴いたら、偶然のように
ウルフルズの「明日があるさ」が流れてきた。

いつもは気恥ずかしくなる歌詞なのに、
妙に泣けてしまった。
本当に僕らにとって「明日がある」
そうなれば良いと。

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posted by みつあき at 17:37| Comment(0) | LGBT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする