2021年05月13日

義理の妹からの電話

昨日、古くからの友人のヒサムネから
「ちょっと怖いことがあったんだけど、
電話していいかな」そうLINEが来た。

何、何???と尋ねると、
早速かかってきたヒサムネの声は
3、4年ぶりとは思えないほど
まったく変わらず、とりあえずは
元気そうでホッとした。

「それが、俺の死んだ弟の話なんだけど」
と切り出した。

そう、ヒサムネの弟さんは5、6年前に
まだ40歳という若さで奥さんと子供を残して
亡くなったことは聞いていた。


ついこの前、奥さんから連絡があって、
「突然、弟の友人というのが、
線香を上げさせてもらいたい」と
家にやって来たのだそうだ。

「同じ会社の方ですか?」と聞くと
「いえ、違います。」と言ったっきり、
詳細を話さない。

「それが、こんな事言うのもなんだけど、
ヒサさん(ヒサムネのこと)みたいな
雰囲気の人なの」そう義理の妹は言う。

え?どういう意味かときちんと聞くと、
その彼がゲイなのじゃないか、と。

そう。死んだ弟にも、その奥さんである彼女にも
ヒサムネはカミングアウトしていた。
でも、何故、彼がゲイだと思ったのだろう。


もう5年以上も経っているのに、
突然やってきて、仏壇の前に手を合わせながら、
泣きじゃくり、それで弟の話は何もせずに
帰って行ったのだということだったのだ。

「せっかく来てもらったから、
お茶も出したし、少しは彼の話も
聞きたかったけれど、ただ、ただ
彼の写真を見ながら泣くばかりで」
ということだったらしい。

今さら、亡くなった弟がゲイだったとか、
その彼とどういう関係だったのかを
聞いたところで、彼は戻ってこないことは
よくわかっている。
でも、どうしても気持ち悪い話だったと言う。

ヒサムネは、死んだ弟が
ゲイだと認識したことはないし、
おそらく違うだろう、そう義理の妹に
伝えたのだけれど、なんとも
奇妙でちょっと怖い話だったと話した。

世の中には不思議なことがたくさんある。

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posted by みつあき at 15:16| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする