2021年04月21日

歌舞伎「桜姫東文章 上の巻」

昨日、ものすごく久しぶりに
歌舞伎座へと出かけた。

なんと玉三郎、仁左衛門の名コンピが
「桜姫東文章」をやるのが、
36年ぶりということで
すぐにチケット完売。
友人でもありお客さんのセイヤが
このプラチナチケットを取ってくれた。

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さて、「桜姫東文章」。
僕はまだ歌舞伎をまったく観ていなかった時期に、
ゲイドラマ「同窓会」で、西村和彦演じる風馬が
山口達也演じる嵐に、「僕たちの物語だ」と言って
この歌舞伎の話をすることで知った。


もう20年以上前に、
一時期僕はすっかり歌舞伎にはまり、
歌舞伎座から国立劇場、
そしてあらゆる区民ホールまで
追いかけて観ていたことがあった。

仕事の都合もあって、海外に舞台を
観に行けなかった時のことだ。

その数年で、有名な演目はほぼ目にした、
と思ったけれど、この「桜姫」だけは
なかなか観ることが出来なかった。


舞台は仁左衛門が演じる寺の僧侶、清玄と
御児の玉三郎演じる白菊丸の
心中のシーンから始まる。

結局、清玄は死に切れないのだが、
その後、出会った桜姫が白菊丸瓜二つで
(玉三郎の二役)
清玄は彼女の姿に白菊丸を追う、という話だ。

その二人の間に入る盗賊の釣鐘権助
(これも仁左衛門の二役)、彼に
一度犯された桜姫だが、この彼のことが
忘れられず、再び抱かれる、というシーンがある。

この部分の演出は、鳥肌モノ。
桜姫が一枚真紅の上っ張りを脱いだかと
思うと、そのあと彼女が権助の帯を解く。
その帯の裏地に見える金系雀色とも
思える絵が見え隠れする。
少し暗く落とされた照明の中に
この赤と黄金色の二色が映え、
その後すだれが降りていく。

この演出もさることながら、
二人のいかにも艶やかでエロい所作が
本当に息を呑むほどに素晴らしい。

もちろん、この他にも見どころは山ほど。
再来月の後半が本当に楽しみだ。

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posted by みつあき at 17:16| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする