この前、再放送できないテレビドラマが
意外と多い、ということを書いたけれど、
先日、テレビで再放送をやっていた
向田邦子の「阿修羅のごとく」を
何十年かぶりに観た。
知ってます?「阿修羅のごとく」。
人に寄っては、故森田芳光監督の映画版なら
知っている、という人もいるし、
若い人では「向田邦子?誰、それ??」という
人もいるかも知れない。
そりゃそうだ。これ、もう40年も前に
NHKで放映されたドラマ。
向田邦子さんは、当時売れっ子の脚本家で
このシリーズ(第1が3話、第2が4話)が
放映された翌年の1981年に飛行機の
墜落事故で亡くなってしまった。
彼女の書くドラマに登場する
人物たちの辛辣な言葉や
鬼気迫る感情表現はことごとく生々しい。
この「阿修羅のごとく」は、
20代後半から40代後半に渡る4人の姉妹と
その親や連れ合いが織りなす
ある意味、ドロドロの怨恨劇、
と言っても言い過ぎじゃないと思う。
夫に先立たれ、仕事先の既婚者男性と
不倫関係にある長女の役を加藤治子。
夫の浮気を心配しながら、2人の子供たちとの
日常に忙しい専業主婦を八千草薫演じる次女。
堅物で、男っ気がないとされていながら
自分が雇った興信所の探偵と
関係を持つ三女がいしだあゆみ。
そして、無名でわがままなボクサーと同棲して、
大きく人生の転換期を迎える末娘の風吹ジュン。
その4人の姉妹、自分たちの父親(佐分信)が、
妻がいるにもかかわらず、浮気をし、
小学生の子供の面倒まで見ている、
ということを知ってしまうところから
ドラマは始まる。
この4人が何かにつけて集まったり、
電話で話したりするのだけれど。
そのやり取りに爆笑しながらも、
背筋が凍るような瞬間がところどころにある、
背筋が凍るような瞬間がところどころにある、
というのが向田ドラマの魅力。
過去、彼女が書いたコメディ
「寺内勘太郎一家」のような
ドタバタはないものの、
そこに流れる可笑しさや
悲哀は、この「阿修羅のごとく」でも
悲哀は、この「阿修羅のごとく」でも
変わらない。
昨今の日本のテレビドラマをしっかりは
観ていないから、何とも言えないけれど、
当時のドラマはやはり大人っぽくて良いなあ、
改めてそう思った。
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