僕は異常?と思われるほど、
言わずと知れたブロードウェイ
ミュージカル好きなのだが、
国内で舞台を観ることが
すっかり少なくなってしまった。
若い頃に随分と観させてもらったし、
どうしても本場のモノに比べると・・・というようなことは確かにある。
何から何までお金を使う、
というワケにもいかないため、
多額のお金を使うのは、
海外旅行の時だけ、と決めたというのも
大きい理由だった。
とは言え、このコロナ禍、NYには
丸2年行けていない。
そういう鬱憤が溜まっている中、
知り合いが劇団四季の「アラジン」の
チケットを取ってくれて、
昨日本当に久しぶりに行って来た。
恥ずかしい話だけど、
劇団四季を最後に
観させてもらったのは、いつだろう。
「ライオン・キング」?
「ライオン・キング」?
ひょっとして、「春のめざめ」?
いずれにしても、10年近くになると思う。
もちろん、初めて行った四季の劇場「海」は
僕がブロードウェイで「アラジン」を観た
ニュー・アムステル劇場よりも
少し小さい。
日本の劇場の場合、ほとんどあちらの
劇場よりも大きいことが多いので、
ちょっと驚いた。
開演前、劇場の幕が、プロジェクション
マッピングだったことにもびっくり。
マッピングだったことにもびっくり。
近年の舞台は、このPMを使用することが多く、
少し薄っぺらい感じがすることが多いものの、
今回の四季は成功しているように思った。
オープニングは、僕が観たオリジナルとは
ずいぶん違った演出だったが、
全編を通して、オリジナルの舞台を
ほとんど踏襲している。
そういう意味では、オリジナル脚本や
演出の良さはあるものの、
キャストも非常に良かった。
とにかく小気味が良いセリフや
リズムある演出で流れを作っている。
このコロナ禍、どれほど気を使いながら
練習を重ねたのだろうと思って観ていると
途中、涙さえ出てきた。
そして、オリジナルから魔法使いジーニーを
やっているという瀧山氏が本当に素晴らしい。
何度も観ているだろう観客の拍手などを
うまく使い、客席を盛り上げながら、
巧みな話術でどんどん場を盛り上げていく。
アラジン役の厂原君も
36歳とは思えない若々しさで交換が持てた。
(ちょっと老け顔の瀧山氏と2歳差とは思えない)
欲を言うともう少しマッチョでも
良い気がするけれど(笑)
舞台セットや衣装は、改めて本国の
映像をYouTubeで見直してみると、
かなり落ちてしまうけれど、
予算のことを考えると、これは致し方ないんだろう。
海外オリジナルのモノを
国内で観て、まったく同じ、というモノを
かつて観たことがない。
それほどNYやロンドンはふんだんに
お金をかけられるのだ。
ただ、どれだけオリジナリティを生かしながら、
ゴージャスに、楽しく作られているか、
ということだろう。
そんな部分でも、この「アラジン」は
とっても良く出来ている。
いずれにしても、このコロナ禍、
本当に行って良かった、
そう思える一作だった。
まだ未見の人は是非とも。
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