昨日の休みの1日、
物凄く久しぶりに映画「タクシードライバー」を観た。
これは、大学生時代以来。
もちろん、ところどころ忘れているところも
あるけれど、逆に細かいシークエンスを
しっかりと覚えているところも多かった。
ずっと考えていたことなんだけど、
この映画を作ったマーティン・スコセッシ監督。
彼の映画が大好き、というノンケ男子は多いけれど、
ことゲイとなるとあまり多くはないと思う。
これは何故だろう。
これは何故だろう。
バイオレンスシーンが多い、というのが
理由なのか。
思えば、「ワイルド・バンチ」で有名な
サム・ペキンパーも確かにゲイ好みじゃない。
ただ、タランティーノや、クローネンバーグは
ゲイでも比較的好きな人はいるだろう。
それを思うと、スコセッシは、
スタイリッシュさが欠けている、
ということなんだろうか。
しかし、昨日観て、1970年代当時の
ニューヨークの街の風景の切り取りかた、
そしてそのエディティング。
また、バーナード・ハーマンの音楽の
使いかたなど、非常にスタイリッシュだったりする。
まあ、それがゲイ好みのスタイリッシュさか、
どうかはわからない。
それにしても、僕は改めて観て、
NYの街で暮らす一人の男の
狂おしいほどの孤独、怒り、そして優しさなどを
ここまで克明に描いている、という意味で
この映画が歴史的評価が高いことに納得した。
なおかつ、ロバート・デ・ニーロの
見事なる演技。
歴史に残る"You Talkint to Me?"の台詞が
彼のアドリブだったというのは有名だが
改めて観ると鳥肌が立つ。
若干30歳前後の若さだ。
また、何かの記事で読んだ「現実と幻想説」
僕が初回に観た時にはまったく気が付かなかったことに
膝を打った。
ここからはちょっとネタバレ。
主人公トラヴィスが、大統領候補の事務所に
勤めている女性に恋し、ふられてしまい、
自暴自棄になってその候補暗殺という
テロ行為に出る。
と同時に、12歳というジョディ・フォスター扮する
少女アイリスを娼館から救い出す、という命題も
彼の心の中に生まれる。
テロ行為に失敗したトラヴィスは、
その後、頭をモヒカンにして、
その娼館に繰り出し、銃撃戦の末、
アイリスを救う、というシーンがある。
このシーンが目を覆うほど強烈なのだが、
このモヒカンシーンが、ゴッソリと
幻想シーンだ、という説なのだ。
確かに、その前に初めて娼館に
行くシーンから最後、彼が通常営業を
している運転手のシーンに直結していると
考えるのはまったくおかしくない。
増して、モヒカンで
あれだけ人を殺しまくっていて、
その後、英雄とされているラストは
いくらなんでも不思議だったりする。
いずれにしても、孤独な男の妄想劇、
そう考えても、凄い映画であることは確か。
今では、ほぼ残っていないだろう
猥雑な犯罪都市ニューヨークを
猥雑な犯罪都市ニューヨークを
目にすることが出来る傑作だ。
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