昨日はロスから帰国した
サエジマ君 36歳が久しぶりに来てくれた。
彼はあちらに行って6年ほど。
仕事も順調で、コロナ禍の中でも
忙しくはしていたようだ。
ただ、さすがに冬になり、
新たに感染者が増えたことによって
PCR検査を受け、陰性であることがわかった。
ひとまうず、健康なうちに、と
日本に帰国することにしたようだ。
3月。まだそれほどコロナが
広がっていない時期、
トランプが「チャイナ・ウィルス」と
言い始めた頃に、サエジマ君は
仕事帰りにバスに乗っていた。
その中で40代くらいの男に
「お前は国に帰れ!
これ以上、感染者を増やすな」と
胸ぐらを掴まれたと言う。
サエジマ君は、この6年間、
アジア人とか、日本人ということで
それほど嫌な思いをすることはなかったのに、
この時の怖く辛い思いは忘れられないと言う。
その日、ダウンタウンにあるアパートに戻って、
日本のゲイの友人から久しぶりに
SKype電話がかかってきた。
さっき起こった話をすると
「ホントに迷惑だよな。
だから中国人はイヤだ。
間違えられたくない。」彼はそう言った。
サエジマ君は、アメリカでの差別の話を
しているのに、その友人が、
まさかそれが中国人への嫌悪に
飛び火するとは思わなかったと言う。
自分はゲイということで、
差別を受けたことはないけれど、
差別を受けた人のことはよく耳にする。
だから、差別する、差別される、
ということに人一倍、敏感だと思うようだ。
自分には関係ないとは、とても思えない、と。
人種が違うから、女だから、ゲイだから、
違う政党を支持しているから、
そのような事で差別が起こり、
分断が始まるのだ、サエジマ君は
そんなふうに思う、と言い、
僕も同意した。
僕の子供の頃は、まだまだ色々な差別があった。
三国人、なる言葉が使われていたり、
多くの差別用語が会話の中でも
普通に出てきた。
「女こども」なんていう言葉でさえも。
ここ20年ほど、少しずつ
そういう意識が改革されてきている、
僕はそう思っていた。
でも、サエジマ君の話を聞いたり、
昨今のニュースなどを見ると、
世界には激しく、他者を
傷つけてしまう差別がまだまだ
はびこっているのだ、ということを強く感じるのだ。
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