2020年06月22日

今週のお勧めゲイ映画「ペイン・アンド・グローリー」

画面の隅から隅までヴィヴィッドな色使い。
登場人物たちの破天荒な言動。
そして、驚くばかりのドラマ展開。

常にそんな趣向を凝らした映画を
作り続けているペドロ・アルモドヴァル監督。

僕が彼の作品に初めて遭遇したのが、
ゲイムービー「欲望の法則」
その後作られた「バッド・エデュケーション」に続き、
この監督の自伝的要素を含んだ三部作の
最終作が、先週から公開された
「ペイン・アンド・グローリー」だ。

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映画は、身体中をむしばむ多くの病気と
闘い続けて、新作を撮ることが出来ない
一人の映画監督サルバドールが主人公だ。

30年以上前に彼が撮った作品が
再公開され、講演を頼まれることから、
かつて仲違いした主演俳優と再会する。

彼が主演する舞台を観に来ていたのが
サルバドールの元ボーイフレンド。
何十年ぶりかの逢瀬。

また、偶然ギャラリーで目にした
少年の絵。
これは、まさにサルバドールが少年時代に
自宅の壁塗りで雇われた青年が、
描いてくれた絵だった。
その青年こそ、サルバドールの初恋だった。

そしてかつて気丈で、美しかった母が
年をとり、弱々しくなっている。

そんなエピソードのひとつ、ひとつが
どこかで繋がり、サルバドールの人生を、
彼のキャラクターを浮き彫りにしてくれる。

サルバドールは、アルモドヴァル映画には
何度も登場するアントニオ・バンデラス。
ハリウッド・アクションで
イケメン、ラテン系役者の代表だった彼も
もうすっかり年配俳優の仲間入り。
しかし、その存在感はすごい。

ちょっとおこがましいけれど、この映画を
観ながら、ついついあらゆるシーンで
僕自身、自分の過去と対面していた。
初恋や恋愛、そして友情と母との関係を。

比較的ドタバタとしたコメディ色が
強かったこの監督だったけれど、
淡く、デリケート、かつ輝かしい日々を
アルモドヴァル版「8 1/2」とも
言うべく傑作を作り上げた。

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posted by みつあき at 18:59| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする