2020年01月26日

東北からのジェントルマン

一昨日の営業中、店の電話がなり、
「マスター、いますか」と言われ、
僕だと答えると、「明日もいますか」と
聞かれて、いますよ、と答えた。

地方都市から出てきて、ネットで
うちの店や僕を知り、
会ってみたいと思ってくれたらしい。
そんな奇特な人がいるんだと
有難いなあ、そう思った。

さてさて、昨夜土曜日、
結構混み合っている11時を回った頃、
それらしき人がいた。

彼は東北地方から来た46歳。
既婚者で3人の子供を持ち、
昔から男性には興味はあったものの、
このネット時代、ほぼ経験はないと言う。
また、自分の住む街から
ほぼ一歩も外に出て暮らしたことはないそうだ。

数年前、ネットで知り合った
とある人と、お酒を飲み、
一度だけそういう関係になった。

とても良い人だったし、
初めての経験も悪くはなかった。

しかし、何かうしろめたさがあったのだと言う。

それは自分が家庭持ちだということなのか、
そう聞くと、それもあるけれど、
それよりも、お尻を使う性交に
抵抗があったのだと言う。

その相手が強くそういうことを
求めたワケではなく、
単純に自分の頭の中で、
ゲイとの関係を持つと、
必ずそういうことをしなければならない、
という勝手な思い込み、偏見だったようだ。

僕は古い人間だからか、肛門を使う
性交渉が当然だとは思わないし、
店にいた何人もが、色々な感じ方、
好みがあるから人それぞれだという意見を聞き、
ちょっとホッとしたようだった。

いずれにしても、ずっと地方都市に
住んでいるといても、さわやかな雰囲気や
きっと良いお父さんをしているだろうなあ
そんな感じと共に、真面目さが滲み出ている。

それが彼にとって、得なのか、損なのか
わからないけれど、こういう生き方もあり、
それはそれで正解だなあ、
そんなふうに強く思わせてくれた。

時計が4時を回る頃、
「本当にありがとうございました。
良い勉強になりました。」と
硬い握手をして、彼は店を出ていった。
何十年かぶりの東京らしかったが、
また来てもらえればいいなあ、
そんなふうに思った。

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posted by みつあき at 16:33| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする