2019年05月22日

舞台「海辺のカフカ」

村上春樹原作、
故・蜷川幸雄演出の「海辺のカフカ」
最終公演と言われる今回の初日を観た。

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発売当初、読んでいた原作だが
すっかり内容を忘れていて、ここ4日間、
僕はその上下巻を読み直していたのだ。

まだ蜷川氏が健在だった
田中裕子、柳楽優弥が主演した初演、
そして宮沢りえの再演は両方とも
見逃していて、僕は今回の
寺島しのぶ主演バージョンを初めて観た。

舞台は原作にかなり忠実。
15歳の家出少年が何らかの理由で
東京から高松に行く話と、
ある事故から知的障害を持った老人の
ふたつの話が同時進行で進んでいき、
いかにそのふたつが融合されるのか、
というのが見どころ。

蜷川氏の演出は、他の作品でも
何度か使用しているガラスに見立てた
アクリルで囲まれたいくつもの箱に
ワンシーンが入り、それが舞台を
縦横無尽に行き交う。

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そこには図書館の本棚、トラックや、
自動販売機や男子トイレの小便器、
書斎、バス、ホテルの一室、
そして巨大な森林などが入っている。

簡素な文体だけれど、奥深い
春樹ワールドは、その舞台セットと
共に見事に舞台化されていた。

実はこの舞台の戯曲は、
10年以上前にアメリカのシカゴで
フランク・ギャラティという人が書き
上演したモノを、日本語版に
逆翻訳したモノだそうだ。

蜷川氏の追悼公演は、
ひとまずこれで幕引きとなるようだ。

まだ20代だった僕が、花園神社、
築地本願寺の「王女メディア」で
出会った蜷川作品は、
その後、シェイクスピアを中心に
大掛かりなセットや有名無名俳優の
絶妙かつ派手な芝居で、
僕を魅了し続けてくれた。

今さらながら、天国の蜷川さんには
ありがとうと言いたい。

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posted by みつあき at 17:49| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする