2018年11月10日

それでも俺はやってない

お客さんのヒデオが、
帰宅ラッシュの電車に
乗った時の話を聞いた。

その電車がいわゆるゲイのハッテン車両
と言われる場所であることは
ヒデオももちろん知っていた。

PB050108.jpg

その日も何人かのゲイらしき人たちが
乗っており、見えないところでは
今日はどんな事が行われているんだろう
なんて考えていた。

まあ、さすがに派手なことはないけれど、
他のお客さんにわからないように
触り合ったりしている人がチラホラいる。

そんな中、新宿駅に着くやいなや、
ヒデオの横にいた同世代の男が
ヒデオに向かって「お前、触っただろ!」と
大声で怒鳴ってきた。

「は?」ヒデオは、ビックリした。
横に立っていたガッチリ型で髪が短い彼を
ゲイだろうと思ったことは確かだったが、
まったく身に覚えがなかった。

「いや、触ってないですよ。」
「いや、俺の股間を握った!」と
かなり強気だ。

それからなんと駅員、警察と話が繋がり、
二人して署に行くことになる。

驚いたのは、警察官から、
ヒデオが触ったのかどうか
という事だけでなく、
「新宿2丁目に行ったことあるのか」とか
「ゲイの雑誌やビデオは買ったことあるか」など
まったく関係のない事を聞かれる。

要は、ヒデオがゲイであれば、
絶対犯人だと言わんばかりに。
嘘を付くのは嫌だったけれど、
そこでさらに面倒になるのも、
もっといやだったので
自分がゲイであることは一切言わなかった。

持ち物もすべて見せろとも言われたらしい。
結局、なんの証拠もない。
お互いの連絡先だけは
警察官が見ている前で交換をさせられる。

そのあと、結果的に、
これは民事ということになるので
二人でよく話し合って解決してください、と
解放された。

署を出てから、その男が言うには
「俺はお前に100パーセント触られた。
それは間違いない。
だから、これは金で解決するしかない。
20万、払ったら許す」と。

出た。結局、これかよ、ヒデオは思ったようだ。
「それは出来ない。」
そう言うと、
「さっき警察でそちらの
実家の連絡先とか聞いたので、
自宅に出向いてもいいんだぞ」と言う。

凄い脅迫。
確信犯なのか。

家族に迷惑がかかったら、という
頭が脳裏をかすめる。
でも、これで屈服したら、
言われるがままとなってしまう。

結局、ヒデオは「どうとでも」と言って
その場を立ち去ったが、
正直、それから携帯が鳴ったり、
実家の電話が鳴るたびに嫌な思いをする。

こういう件は初めて耳にしたけれど、
かなりたちが悪い。

思えば、ゲイだということを理由に
脅されたりする人は
意外にいるのかも知れない。

この話から学ぶことはたくさんある。
いずれにしても、ひるまずに
堂々と出来るような世の中に
なるべく、それぞれが努力出来れば、
そう思う。

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GAY BAR BRIDGE
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posted by みつあき at 16:36| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする