2018年10月16日

長崎にて 30年ぶりの再会 その1

生まれて初めて長崎県に来た。
それも雲仙まで、
長崎空港から車を借りて約1時間半。
東シナ海に沈む夕日を見ながら
のんびりと運転する。

IMG_7238.JPG

今回、何故こちらに来たかと言うと、
僕が生まれて初めて
好きになったゲイの人と
30何年ぶりに会うことになったからだった。

ムラナカさんと僕は
僕が25歳、彼が32歳の頃に
新宿の映画館で出会った。

彼にはその頃、
もう10年付き合っている男がおり、
僕にも6年ほど付き合っている彼女がいた。

何度かお茶を飲んだりしながら。
たまに会おうと言われて
相手がいるのはお互い様だと
僕は承諾した。

生まれて初めてのゲイバーも
彼が連れて行ってくれた。
今は移転してしまい、マスターも
変わったが、当時あったそのお店は
現在のうちの店から歩いて30秒くらいの
ところにあった。

知り合って数ヶ月後、たまたま彼に
電話をかけた時、
彼のボーイフレンドが横にいることを察した。

それが想像以上にショックで、
初めてゲイの男性を好きになってしまっている
という気持ちに気がついた。

自分にも長く好きでいる彼女が
いながらにして、
この気持ちは何だろうと。

あまりに辛くて、
僕からもう会えない、そう言った。
二人でデートしたのは、
ほんの3、4ヶ月だったと思う。

それからの数年、
彼の連れて行ってくれた店で
知り合った友人たちと
彼とで食事をしたりという事はあった。

ムラナカさんは優しかったし、
いつも朗らかだった。

とは言え、何となく連絡もとらなくなり、
そのあと何年か経ってから、
彼が長崎の実家に帰ったことを
バーのマスターから聞いた。

「たぶん退屈しているから
電話でもしてやってよ」
そう言われて、久しぶりに声を聞いたのは
もう最初に会って、
15年くらい経ってからだった。

「もう、度田舎暮らしたい。
すっかりジジイの気分さ」
まだ40代後半でそんな事を言っていた。

それから数年に一度、お互いの様子を
電話、その後メールでやり取りをした。

そして、一昨年、彼の東京に
住むお姉さんの見舞いで
上京するので店に来る、
という連絡があった。
久しぶりに会うことは
楽しみにしていたものの、
当日、僕の母が他界し、
会うことは出来なかった。

それから2年。
今年、九州地方に台風が来たこの夏、
安否確認に電話をした際に
「また東京に来る予定はないの?」と尋ねると
「もう歳だし、ちょっと体調悪いので
たぶん、もう行けそうもない。」そう言われた。

30年も会っていないし、
それじゃ、長崎旅行も兼ねて、
僕が顔を覗きに行くよ、
そう応えたのだった。


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posted by みつあき at 20:00| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする