2018年10月22日

「字」を書くということ

昨夜久しぶりに来てくれたセイヤは、
行きつけのバーのスタッフが書道家だ。
その彼は、実も僕も
よく知っている人なのだが、
そのスタッフから最近、
書道を習っていると言う。

その先生の作品を見た時に、
おおっ!こんな風に
文字を書くのか、と
セイヤは魅せられたそうだ。

確かに彼の書は、
紙の上を見事なまでに文字が
泳いでいると言うか、踊っていると言うか
どう表現すれば、伝わるのだろう
とにかくじっと見ると胸を打たれる。

セイヤは、もちろん
そういう作品、というようなモノではなく、
まずは楷書体のきちんとした文字から
教わっているようだ。

それは、美術でのデッサンと一緒で
基本をしっかりと学ばなければ、
面白かったり、美しかったりする書は
なかなか生まれないだろう。

毛筆がうまくなるとペン字も
うまくなるのだろうか。
僕がセイヤにそう聞くと、
たぶん文字のバランスは
よくよく考えて書くことになるから
たぶん変わるのではないかとのこと。

僕は決して文字がうまくはない。
この時代、なかなか字を書くことは
少なくはなった。

そして、必ずしも、性格がそのまま
文字に出るか、と言うと
そうでもないだろうけれど、
たまに、何故に、この人が
こんな文字を!?という現場に立ち会うと
単純に素敵だなあ、そう思う。

僕がやりたい多くのこと。
語学をもっと勉強したい、
筋量をあと5キロほど増やしたい、
ピアノをそこそこ、弾けるようになりたい、
絵を改めて勉強したい、
と、やりたい事は色々あるけれど、
そこに字を綺麗に書きたい、というのも
加えておこう。

vewooca000047.jpg
写真はネットで拾った「男」の文字。


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2018年10月21日

bridgeならぬbulgeの話

古い友人のエモリが来てくれた。
エモリは自ら「度変態」というエロマニア。

彼が若い頃からMの受けを堂々と名乗り、
友人知人からSっぽい、
雄っぽい野郎たちを募り、
毎週末、享楽の日々を繰り広げていた、と
その武勇伝を聞いていたのが
もう何年前になるのだろう。

「45を過ぎても、
Mだったり受けだったりすると
十分にセックスを楽しめるので、
お前もウケを学んだほうがいいぞ」
そんな事を言われたのも、かなり前だ。

それはともかく。
ヤツは昔から、地下鉄や電車に乗って
男たちの股間をじっくりと見るのが
むしょうに楽しいのだ、そう言っていた。

images-3.jpeg

「最近はスマホとかがあるやないか
俺は撮らないけど、
ネットを探れば、日本中、世界中の
bulge(つまりモッコリ)が
いくらでも手に入るから嬉しいよ。」
頼んでもいないのに、
エモリのスマホに入った数々の
モッコリ画像を見せてくれる。

確かにスーツに異様なまでの膨らみや、
ジーパンのザラついた部分のかすれ具合から
浮き出る形、
またごくごく普通のトランクスから
少しだけ見える竿の先、
もちろん、そこにはエロ下着から
ラグパンから六尺、ケツ割れサポーター、
そしてジャージや、作業着のモッコリまで
あらゆる角度からのコレクションが並ぶ。

「前は度変態同士でセックスが
本当に楽しかったけれど、
この程度で満足できるようになったのは
さすがに歳とったかな」
そうやって笑うエモリは、
いやいや、まだ現役なんだと思う。
誰にも迷惑かけてないんだから、
やりたいように、とことんやればいい、
それがエモリなのだから。
そう思った。

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2018年10月20日

お知らせ

平日、入ってくれていたラファエルの深夜営業は
今月いっぱいとなります。

それに伴い、当面は日曜日を除いた
平日は20時オープンに戻ります。
水、木はマスターみつあきが
2時まで店をあけることにします。

色々ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。

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父親との対話

セイジロウ君28歳の両親は
関西に住む55歳になる
お父さんと、53歳のお母さん。
一人っ子だったせいなのか、
二人からは、とても
愛されて育ったと言う。

子供の頃からいい子でいよう、
としていたせいなのか
怒られた記憶が本当にないようだ。

そんなセイジロウ君が
自分がゲイだと
気がついたのは、
小学校低学年の頃。
キャンプに行った時に、
同級生のかっこいい男の子が
上半身を脱いで、
川に入っているのを見て
ドキドキし、その日から
そのコのことがどんどん好きに
なってしまったのだと言う。

それから中学、高校に進み、
そういう気持ちは
確信から自信へと変化したと言う。

世の中で、ニュースなどでは
同性愛を扱うことも増え、
大学に進んだ頃に、2丁目にも来だした。
出会い系アプリで、
初体験も済ませた。
そして人と付き合う幸せも学んだ。


両親とは帰省するたびに、
色々なことについて
話すことは多かった。
それも自分の立場に立って
色々と教えてくれてきた父親とは
二十歳を超えてから
よく酒も飲んだらしい。

しかし、愛し愛されている両親に
カミングアウトするということは
さすがに考えられなかった。
彼らを傷つけたくない、
誤解を受けたくない、
というのが一番の理由だったらしい。

2年前のある日、
父親が上京し、話があるから
一緒に飲もうと
居酒屋に誘われた。

セイジロウ君は、ひょっとして
自分のことを聞かれるのじゃないか、
かなり緊張したのだと言う。

父親は自分の顔を見ながら、
「真剣なことだから、
しっかりと答えてほしい」
そう切り出された。
「え?何のこと?」と尋ねてみた。

「俺は同性愛者だということだ」

セイジロウ君は自分の耳を疑った。
「お前が同性愛者ということだ」と
言っているのかとさえ思った。

しかし、それは違い、父親は結婚前から
ずっと悩み苦しみ、セイジロウ君が
10歳くらいになった18年ほど前に
母親にちょっとしたことからバレてしまったと。

離婚の話にもなったけれど、
お前が成人するまでは
ということに落ち着いた。
しかし、その後、時間をかけて、
やはり離婚するのは正しいことではない、
そう両親は結論づけたらしい。

「お前はどう思うか。
正直に答えてほしい。」
そう言われて、セイジロウ君は
凍りついた。
正直、驚きを通り過ぎ、
ショックで長い時間、言葉が出せずに
その間、お父さんは黙って下を向いていたそうだ。

そして、やっと振り絞って出した言葉は
「これからも、お母さんを
傷つけないでほしい。」
それだけだったらしい。

お父さんは涙をためて
ゆっくりと頷いていたそうだ。

どういうふうにお母さんに
バレてしまったのか、
今、お父さんには恋人がいるのか、
お母さんは実はどう思っているのか、
そして何よりも、
本当に自分(セイジロウ君のこと)は
ゲイだとわかっていないのか。

そんなことをたくさん考えながらも、
ひと言も聞くことも、
カミングアウトもとても出来なかった。

それから2年。
二人はそのことについて、
まったく触れずにいるらしい。

父が満身の力を振り絞って
自分の告白したのに、
セイジロウ君は、
どうしても言えない自分を
責めたりもしたようだ。

初めて耳にした凄い話だった。
お互い様だから、
カミングアウトしてみれば?
などと、とても軽くは言えない。
それほど、デリケートな話だとも思った。

この話を聞いて、思い出したのは
Fun Homeという漫画が原作のミュージカル。
レズビアンの娘とゲイの父親の
確執と愛情を描いたモノだった。
日本で発売されている漫画も必読。

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写真は舞台"FUN HOME"

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2018年10月19日

博多の夜から

昨夜、ふらりと来てくれたのが
なんとつい3日前に、博多で会った
僕よりも5歳ほど年下の
タカオちゃんだった。

先日、長崎でのことはこのブログにも
2回に渡って書いた。
30年ぶりに会ったムラナカさんは
もう1日長崎でゆっくりすれば、と
言ってくれたけれど、
長崎、福岡へのチケットや
福岡から帰りの飛行機を取っていたため、
今回は博多に寄ることにした。

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博多は、前働いていた会社の社長が急死し、
その墓参りで、20年ほど前に、
一度だけ訪れたことがあった。
その時は、かなりバタバタで東京に帰り、
どこかに飲みに行くこともなかったので、
今回は東京で聞いた何軒かを
覗いてみることにした。

ただ、僕は東京でこういう店をやっていることを
伝えると、ついつい営業っぽくなってしまい、
店同士の会話になったりしてしまう。
よほど知っている店ではない限り、
普通のお客さんを装って飲むことが多い。

博多のゲイバーが集まっている地区、住吉は
住宅街にあって、それも新宿や大阪の堂山のように
軒並みゲイバー、ということではないので、
Mapを頼りに探さなければいけない。

一軒目のお店は、
まだオープン時間に近かったせいか
お客さんは少なかったけれど、
20年以上やっているという大先輩で、
引き出しの多いマスターの会話が
とっても面白かった。

そのあと、店のお客さんや友人から聞いた
有名なお店を探したが、なかなか見つからない。
そこで、何度かすれ違ったのが、
タカオちゃんだった。

3度目にすれ違った時に、
僕が彼にその店の名前を伝えると
「僕もそこに行こうとしていたんです。」と
彼も東京から出張で来ていることを知った。

二人でMapを頼りに探しても見つからない。
あとでわかったのだが、そのお店は看板がなく、
休みのため、シャッターが閉まっていたのだった。

そこから3軒。
店を始めてから、自分の店以外で
それも同世代の人と知り合ってハシゴをした、
というのは初めてだったかも知れない。

タカオちゃんは20年ほど一緒に住んでいる
パートナーがいて、
なかなかヤンチャなタカオちゃんと
その彼の関係など、
とても面白い話をたくさん聞いた。

そして、僕も最初は話さなかったのだが、
新宿でバーをやっている、ということを伝えた。

それがまさかその後、2日目に
来てくれるとはびっくりだし、
本当に嬉しく思った。

海外ばかりに行っていて、
なかなか国内旅行をしていない自分だが、
思いもよらない出会いや再会などが
あらゆる場所で待ち受けているのだと
新たな気持ちが湧いた。

博多のお店、タカオちゃん、ありがとう。

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2018年10月18日

不思議な力

昨日来てくれたイワタさんは、
結婚して30年近く。
子供もいるけれど、
ゲイとしての活動も
せっせとしている。

イワタさんは、つい最近まで
ずっと海外赴任が長く、
妻子を日本に置いての生活だった。

アメリカ生活が落ち着いた
15年ほど前に一人の
若い青年と付き合ったことがあった。
そんな彼には強い霊感があったらしい。

そんなある日、
突然奥さんから国際電話があり、
「あなた、誰かと付き合っていうるでしょう」と
いきなり言われた。


戸惑いながらなぜかと聞くと
「わかるの」とひと言。

そう。その青年と同じように
彼の奥さんにも
人に見えないモノが見える、とか
感じる、というような
強い第六感ということが
そなわっていたと言う。
それは結婚した当初から不思議に思っていたこと。

そのあと、突き詰められて、
自分はゲイなのだ、と初めて奥さんに告白。

その若いコと付き合う前、
何人かの人とも関係を持ってはいたけれど、
今までそういうことを言われたこともなかった。

何故なのか。
彼は常々、奥さんとは別れてほしいと言い、
「今、奥さんは気持ちが離れている」
そして「別れたがっている」とも
言っていた。

その青年が奥さんに何らかの信号を
送ったとしか思えない、
イワタさんはそう言った。

確かに、お客さんや僕の友人でも
人にはそんなに言わないけれど、
見えないモノが見えてしまう人は
それなりにいるようだ。

僕に関して言うと、幸か不幸か
まったくないほうなので
これだけ気楽でいられるのかも知れない。

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画像は映画「シックス・センス」
ふるっ!(笑)

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2018年10月17日

長崎にて 30年ぶりの再会 その2

車を走らせて2時間。
海を見下ろせる高台にある中華料理屋で
ムラナカさんと会った。

IMG_7248.JPG

薄くなった髪を隠しているのか、
キャップを深々と被った
ムラナカさんだったが
30年前、僕が映画館で観た時の面影が
しっかりとある相変わらず良い男だった。

「久しぶり」
しっかりと握手をして、席につく時に
少し足を引きずっていることに気がついた。

尋ねると、ここ10年くらい
仕事で腰を痛めたこと、
加えて癌を患ったことなど
かなり体調に変化があったようだった。

食事は近所の人と
農作物を交換したりしたモノを食べ、
こうして外食することなど
本当に珍しいらしい。

PCもスマホも持たず、
人と連絡を取り合うのは、
ガラケーで電話とショートメールだけ。

こちらに戻って来て25年。
ゲイの人との交流は
まったくないのだそうだ。

親戚や前の職場、
近所付き合いなど
面倒なのじゃないかと聞いてみると、
とても充実しているし、それなりに楽しいよと
ムラナカさんらしい言葉が帰ってきた。

病気をしたりすると、みんな心配して
色々やってくれる分、
自分も少しでも力になることをやりたいのだと。

若い頃は、東京で恋愛やらセックスやら
男のことばかり考えていた時期もあるけれど、
こういう生活をしていると、
自分がゲイだということさえ
忘れてしまう。

なるほど。

僕も未だにストレートの連中との交流は
たっぷりあるけれど、
それはあくまでも僕がゲイであることを
知っている関係。

バーを経営し、
自分がゲイである事を
考えない日はない自分の暮らしとは
ずいぶん違う。

もちろん、そのどちらも
良し悪しはないけれど、
ムラナカさんのような生き方は
とってもシンプルだけど、
心から素敵だなあ、そう思った。

翌日、長崎市内の多くの
観光地に付き合ってくれ、
「坂を歩くのはなかなか辛いな」と
笑いながら歩いているムラナカさんを見ながら
この人と35年も前に出会った意味、
そしてこうして再会した意味を
改めて噛み締めた。

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2018年10月16日

長崎にて 30年ぶりの再会 その1

生まれて初めて長崎県に来た。
それも雲仙まで、
長崎空港から車を借りて約1時間半。
東シナ海に沈む夕日を見ながら
のんびりと運転する。

IMG_7238.JPG

今回、何故こちらに来たかと言うと、
僕が生まれて初めて
好きになったゲイの人と
30何年ぶりに会うことになったからだった。

ムラナカさんと僕は
僕が25歳、彼が32歳の頃に
新宿の映画館で出会った。

彼にはその頃、
もう10年付き合っている男がおり、
僕にも6年ほど付き合っている彼女がいた。

何度かお茶を飲んだりしながら。
たまに会おうと言われて
相手がいるのはお互い様だと
僕は承諾した。

生まれて初めてのゲイバーも
彼が連れて行ってくれた。
今は移転してしまい、マスターも
変わったが、当時あったそのお店は
現在のうちの店から歩いて30秒くらいの
ところにあった。

知り合って数ヶ月後、たまたま彼に
電話をかけた時、
彼のボーイフレンドが横にいることを察した。

それが想像以上にショックで、
初めてゲイの男性を好きになってしまっている
という気持ちに気がついた。

自分にも長く好きでいる彼女が
いながらにして、
この気持ちは何だろうと。

あまりに辛くて、
僕からもう会えない、そう言った。
二人でデートしたのは、
ほんの3、4ヶ月だったと思う。

それからの数年、
彼の連れて行ってくれた店で
知り合った友人たちと
彼とで食事をしたりという事はあった。

ムラナカさんは優しかったし、
いつも朗らかだった。

とは言え、何となく連絡もとらなくなり、
そのあと何年か経ってから、
彼が長崎の実家に帰ったことを
バーのマスターから聞いた。

「たぶん退屈しているから
電話でもしてやってよ」
そう言われて、久しぶりに声を聞いたのは
もう最初に会って、
15年くらい経ってからだった。

「もう、度田舎暮らしたい。
すっかりジジイの気分さ」
まだ40代後半でそんな事を言っていた。

それから数年に一度、お互いの様子を
電話、その後メールでやり取りをした。

そして、一昨年、彼の東京に
住むお姉さんの見舞いで
上京するので店に来る、
という連絡があった。
久しぶりに会うことは
楽しみにしていたものの、
当日、僕の母が他界し、
会うことは出来なかった。

それから2年。
今年、九州地方に台風が来たこの夏、
安否確認に電話をした際に
「また東京に来る予定はないの?」と尋ねると
「もう歳だし、ちょっと体調悪いので
たぶん、もう行けそうもない。」そう言われた。

30年も会っていないし、
それじゃ、長崎旅行も兼ねて、
僕が顔を覗きに行くよ、
そう応えたのだった。


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2018年10月15日

5年目に突入した六尺デイ

昨日は、タクヤがやってくれる六尺デイで
連絡によると、30人もの人が
詰め掛けてくれたらしく、
本当に有難いなあと思った次第。

思えば、2014年のちょうど9月から
六尺デイが始まったのだ。

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そもそも僕が母親の介護施設に
月に一度来ており、
日曜日担当だったタクヤの提案から
始まったものだった。

と言うことでなんと
もう5年目に入るのだ。
これは、ひとえにスタッフの
タクヤに感謝するばかりだ。

思えば、うちの店を始めて
1年くらい経った頃、
当時のスタッフのエイスケが
「六尺の日ってどうですか?」
と言っていたことがあった。

さすがに、その頃、まさか
うちの店で、
そういうイベントをする自信がなく、
僕は苦笑いをするしかなかったけれど、
今思えば、エイスケには悪いことをした。

母が亡くなり、僕もその後
一度だけ六尺デイを見に、と言うか
手伝いに行ったことがあった。
その時、思ったのは
エロという事を超えて、
裸同士の付き合いという
親密さというのがとっても良い感じだと思った。

うちは他店にはあまりない、
着衣でもOKという
少し変わった趣向を取り入れている。

また、当初はいつものように
特にゲイ男性、ということにこだわらず、
誰でも入れる、という形にしていた。
しかし、何度か女性が来てくれたようだったが、
さすがにそれを見て、
帰って行ったお客さんもちらほらいた。

思えば、フィラデルフィアの
レザーバーに行った時に、
全裸にコックリングだけの人やら
ハーネスだけの男と
そこに来ていた女性客が
普通にハグをしていた。

その良し悪しはともかく、
日本じゃさすがに時期尚早と言うか、
さすがにゲイのエロいところは
女性には見せたくはない、
見られたくはない、という思いは理解できるし、
2年ほど前からは、男子のみ、
ということにさせてもらった。

年に数回、日曜日ではなく、
祝日や正月などがタクヤの火曜日と
重なった時の六尺デイは
スペシャルとして、着衣なし、
全員が六尺、としている。

色々趣向を凝らしながら、
まだまだ、六尺デイは
少しずつ変化しつつも、
それぞれが楽しく、ドキドキするような
イベントにするべく続いていくはず。

今後とも、よろしくお願いします。

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2018年10月14日

好きなことをとことんやる

昨夜、googleでご覧になった、と
非常にジェントルな紳士トモヒサさんと
ガチムチでアバクロのTシャツに身を包んだ
ユキヤさんの二人が初めて来ていただいた。
共に40代後半。

トモヒサさんは学生時代から東京に住み、
その六本木や銀座で、飲食の
オーナー業を長くやっているという
僕よりも年は下でも大先輩だ。

ユキヤさんは、40歳を超えるまで
実家がある関西に身を置き、
つい数年前に、今さらながら
やはり東京に住みたい、
と移動を決めた。

二人が出会ったのは、
たまたまユキヤさんが
東京に遊びに来た20代の頃。
それから連絡を取りつつも、
なかなか会わないでいて、
3年前に上京して、
そのまま二人で暮らしたのだそうだ。

友人という垣根を超えた瞬間に、
やはり友人に戻ったほうが良いだろうと、
二人は1年後に別れたらしい。

同世代ということもあって、
同居していた時には
喧嘩も絶えなかったけれど、
少し距離を置くと、
良い関係になったと言う。

そして昨日、久しぶりの電話が
トモヒサさんからユキヤさんにあり、
二人はゆっくりと食事をしたあと、
いつも行っている2丁目とは
違う店に、とうちの店を
選んでいただいたらしい。

二人の話を聞くと、
共に好きなことをとことんやる、
というタイプだ。

トモヒサさんの多くの店の経験談、
そして幅広い人間関係には
僕には到底真似が出来ない部分を
感じたし、なるほどこれこそ
一般的なサービス業に携わる
人の心得なんだなあと
学ぶことも多かった。

トモヒサさんが先に帰ったあと、
残ったユキヤさんと
ゆっくりと話をした。

ガチムチでいかにも、と見える
ユキヤさんだが、
実はアート全般を愛する
かなり繊細な人。

この前亡くなったアレサ・フランクリンが
大好きだったこと、
フェリーニの映画にも夢中で、
「カリビアの夜」「サテリコン」の
僕が知らない撮影の裏話や、
最も好きだという市川崑の「犬神家の一族」を
何度も観て、そのたびにどういう発見をしたか、
出てくる話がとても面白く、
なんと魅力的な人なんだと学ぶところが
たくさんあった。

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写真は、ユキヤさんが尊敬する
アレサ・フランクリン。

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2018年10月13日

ケンイチのこと

昨日から、新人のケンイチが
入店してくれた。

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彼は、ここ1年ほど、友人たちと
たまに来てくれていたお客さんだった。

先日の11周年のパーティの
紅白カラオケ歌合戦で
歌ってくれることになり、
そのパーティの時に、
手伝ってもらえないかと
声をかけたのだった。

ちょうどマサトが辞めることになり、
良い人を探している最中だった。

ケンイチ君は、理系の仕事を目指し、
アメリカの大学へ進み、
色々な勉強をしてきたと言う。

仕事では、ただ、ただ黙々と
自分に課せられた研究を続ける、
ということらしい。

普段、明るく、くったくない感じだが、
真面目でまっすぐなところは
その仕事にもきっと生かされているんだろう、
そう思う。

昨日は、その生真面目なところが
多くのお客さんからの注目を浴び、
なおかつ、みんながちょっと苦労する
生ビールの注ぎ方でどうしても
泡が多すぎて、失笑を買いながらも
初日から愛されキャラを生んだ。

小柄で笑顔が絶えないケンイチを
これからも、よろしくお願いします。

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2018年10月12日

ニューヨークからのアーティスト

海外からのお客さんは
毎日のように顔を出してもらったりするのだが、
僕が毎年のように行くNYからも
月に何組か、来てくれる。

今回、NY、ブルックリンから
来てくれた30歳前後の友人同士
(これは強調していた。笑)は、
日本に来日公演の舞台関係者の
コスチュームデザイナーのエンヴァーと、
照明技師のマイクの二人だった。

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衣装担当のエンヴァーはトルコ人だが、
家族でNYに移り住んでいたらしい。
子供の頃から洋服、ドレスなど
とっても好きだったと言う。

片や、ライティングのマイクは
テキサス生まれで、
とってもノンケっぽい。
どこからどう見ても、あまり
ゲイには見えない(笑)

特にエンヴァーがオネエさんかと言うと
そうではないけれど、
このマイクの無骨さは、
話の流れからして、
ほぼ、ほぼゲイらしさが見えなかった。

野球にフットボールの話で
盛り上がるってやつだ。

ただ、二人に共通して言えるのは、
舞台と言うよりも、
映画をたくさん観ているということ。

もちろん、エンヴァーは、
ロマンティックな恋愛ドラマが多く、
マイクは、アクション系
またはコメディが多い、
というのも面白かった。

二人とは、たっぷり2時間半ほど話をし、
次に僕がNYに行った時に
再会を約束した。
あちらで二人と会うのが楽しみだ。

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2018年10月11日

地下鉄の隣りに

昨日、最初に来てくれたのは
リーマンで仕事帰りに
空手道場に通っているという
イケダ君、33歳だった。

このイケダ君、仕事は5時きっかりに終わり、
5時半から7時まで空手の稽古。
そのあと、地下鉄に乗って新宿へと向かい、
最近、SNSで知ったうちの店に
来てくれたのだそうだ。

イケダ君はワイシャツからも
腕や胸の大きさはわかるけれど、
それよりもスーツのズボンが
パツパツで、十分エロいのだが
さっき、電車で隣に座った同世代の
リーマンが膝を押し付けてきた。

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最初はムッとして、
ちょっとこちらから
膝を外したのだが、そうすると
またくっつけてくる。

なんだ?と思って顔を見ると
かなりいい男だ。
そして彼の手元にあるスマホに
写っているのは、なんと
ゲイのアプリ。
彼はイケダ君が写っている写真を
指差していたのだそうだ。

渋谷から副都心線で新宿までの
とても短い時間だった。

新宿で食事をしていたら、
早速メッセージが来た。
「前から何度も見ていました。
良かったら、
友達になってもらえませんか。」と。

「どう思います?」
スーツがビシッと似合うイケメンから
こんなメッセージが来るなんて。

「ちょっとない展開だったので
アプリを見せるところなんか
ストーカーっぽい気もするし、
かと言って、外見は誠実そうだし。」

それにしても、凄いやり取り。
昔なら、まったく考えられなかった。

雑誌の投稿欄で
やり取りするのに3ヶ月かかり、
顔もわからない伝言ダイヤルでは
やっと会ったら、
声とはまったく違っていた、
というガッカリ感。

そんな時代とは違うアプリ時代。

「少し時間をください。」
イケダ君は、店でそう返信を打ちながら、
「少しやり取りを続けて、
様子を見てみます。」
そう言った。

初めて来たのに、ブログネタをありがとう。

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2018年10月10日

本庶さんから学ぶこと

昨夜、NHKの「クローズアップ現代+」で
先日、ノーベル賞を受賞された
本庶佑教授が出演されていた。

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その昔、ガンになった僕にとって、
ガンの治療薬についての情報は
非常に関心があることだ。

ただ、それよりも何よりも、
大きく心が動いたのは、
彼が大切だと思う6つの「C」についてだった。

Curiosity 「好奇心」を常にもつこと。
Courage 「勇気」をもって挑むこと。
Challenge  困難な問題に「挑戦」すること。
Confidence  必ずできる、と「確信」すること。
Concentration  全精力を「集中」すること。
そして
Continuation 決して諦めずに「継続」することだ。

これは、僕自身、常に心に留めておきたい
日頃からそう思っていることにかなり等しい。
等しいが、なかなか出来ないこと、
逃げてしまうことも多い。

このブログでは、
去年亡くなられた日野原重明氏や、
三浦雄一郎さん、そして大谷翔平選手など、
リスペクト出来る人たちの言葉や、
考え方を書かせてもらった。

ってか、ゲイバーとかやってる店主が、
何、綺麗ごと、言ってんだよ、とか
言われそうだけれど、
どういう職業、ポジションであれ、
生き方、というのは
大きく学ぶところはある。

とは言え、また明日からはエロく、くだらない話を
綴ってしまうような気もするけれど(笑)

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2018年10月09日

「男はつらいよ」の楽しさと残念さ

なんと、ここ1年半ほどかけて、
渥美清の「男はつらいよ」シリーズ
48作品をすべて観た。

僕が若い頃、夏休みやお正月の
日本映画と言えば寅さんで、
今のようにシネコンの
指定席がなかった時代だけに、
映画館には長い行列が出来たりしていた。

40歳以上の人はテレビも含めて、
何本かは観ているはずだ。

映画は、連続したドラマではなく、
どれを観ても、一作品として独立しているので
一作ごとに、十分楽しめる。

とは言っても、最後の数本は
吉岡秀隆演じる寅さんの甥っこ、
満男の恋愛ドラマとして
繋がりがあったことは
あまり知られていない。

と同時に、数本観ただけで、寅さんが
その時代を代表する「マドンナ女優に恋をして
ふられる」というワンパターンのマンネリ、
という印象も強いのかも知れない。

ところが、きちんと観ていくと、
これがそれぞれに、まったく流れは違い、
時には寅さんがふられているワケではなく、
マドンナは寅さんを好きなのに、
照れがあったり、自分から引き下がる
ということも多数あったりするのだ。

何よりも、素晴らしいのは渥美清の演技。
脚本を現場には持ってくることはないらしく、
セリフは完璧に入っていると言う。
テキ屋のシーンなどは、
ほぼアドリブというのもホントに凄い。

他の役者とやり合う時の
間(ま)のとりかた、
一人で語る流暢、
かつ職人芸と思うほどの芝居は
何度観ても、唸らされる。

寅さんを観ながら、ゲイ的なモノを
感じることは何もなかったけれど、
今さらながら「え...?」と思う光景があった。

42作目の「男はつらいよ ぼくの伯父さん」だ。

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笹野高史扮するバイクに乗る中年男が
バイクで怪我をした甥の満男を救う。
そして同じホテルの部屋に泊まるのだが、
いきなり深夜に女装して、
満男に迫る、というシーンがある。
これはさすがに、今なら、かなり問題になるだろう。

ゲイなら男のコを目にすると迫りたくなる、
というのは良しとしても、
ゲイ=女装する、というイメージを
植えつけてしまう。
加えて、それがお笑いの要素として
描かれているというのが、とても残念だった。

もちろん、このシリーズで
そういう思いになったのは
ほぼこのシークエンスくらいで
基本的には世界に名だたる
映画シリーズであることは
言うまでもなく、48作のほとんどが
観るに値する作品であることは間違いはない。

来年、2019年に、50周年を記念して
新たな作品(それもフルキャストで)が
公開されるのは本当に楽しみだ。

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2018年10月08日

友人の結婚式で

40代のモリオが、昨日
友人の結婚式の帰りに寄ってくれた。

友人というのが、
モリオと同世代の新婦のほうで、
数年前に、彼女にはモリオが
自分はゲイであることを
カミングアウトしていたらしい。

1次会が終わり、
2次会になった時に、
新婦以外、モリオがカミングアウトしている
数人が、アウトしていないストレートの
友人たちの前で
「モリオって、本当にそうなの?」だとか
「だとしたら、男役?女役?と
矢継ぎ早に質問にあったのだと言う。

「どうでもいいじゃない、そんな事は」と
笑いながら、モリオは30分ほど経って、
お祝いを二人に伝えたあと、
その場を離れたと言う。


そんな話を聞いて、
僕も20代後半の頃に、
僕が行けなかった
自分の学生時代の友人の結婚式のことを
思い出した。

いない僕のことを指して、
「アイツも、結婚、いつするんだろうなあ」
そんな話が出た時に、
当時、僕が一人だけカミングアウトしていた
女友達が
「え?男同士って結婚できないじゃない」と
みんなにアウティングされたことがあった。

当時はまだまだLGBTという言葉さえなかった時代。
「えええっ!まじかよ?」
「ゲ!?ホモなの?信じられない」
という言葉が出たかどうかはわからないけれど、
その話を彼女自身から聞いた時に
「お前を信じて言ったのに。
言うのなら、自分の口からきちんと
伝えるよ。余計な事、言うなよ」と
彼女に怒ったことをよく覚えている。

今、思えば、彼女はまったく悪気はなく、
たぶん、僕がゲイであることは
周知の事実だと思ったのだろうけれど、
その時のなんとも言えない気持ちは
忘れられない。


昨夜、結婚式の話をしてくれたモリオは
友人を責めるわけでもなく、
カミングアウトを後悔するでもなく、
「まあ、仕方がなかったと思う。」
そう言った。

自分自身のカミングアウトの問題、
第三者から他人に伝えられてしまう問題。

「だから、他人にカミングアウトなど
しないほうがいい」のか。

それとも、聞いたストレートが
もう少し、こちら側の気持ちに寄り添うべきなのか。

何が良くて、何が悪い、ということは
一概に言えない。
ただ、いつの日か、
わざわざカミングアウトすることもなく、
どちらの性が好きか、などという話題が
まったくどうでも良くなる、
そんな日が来れば、そう思うばかりだ。

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写真は、結婚式、と言うと
思い出す僕の大好きなゲイ映画
「ウエディング・バンケット」
必見。

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2018年10月07日

おだやかな幸せ

常連だったけれど、
ここ何ヶ月も顔を見なかった
オサム、45歳と、
うちの店の周年でダンスをしてくれたこともあった
サトル 33歳が
昨夜、揃って店に来てくれた。

つい何週間か前に、どうやら二人が
付き合いだしたらしい、
そんな話を耳にしたけれど、
本人たちからきちんと聞くまでは
そっとしておこう、そう思っていた。

彼らに限らず、常連だったり、
僕と近しい人だったりする人同士が
こうして結ばれる、という姿を見るのは
本当に嬉しく、いいなあと思う。

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オサムとは過去、深夜のうちの店で
恋愛について、人生について
ずいぶん色々と語り合ったことがある。

かたやサトルは二人きりで
話したことはなかったけれど、
ずっと前からいい子だなあと思い、
うちのスタッフに誘ったこともあった。
仕事や他の都合で
ダメだったというのは残念だけれど。

そんなこんなで、
二人は前から顔見知りではあったけれど、
今年の春先にきちんと知り合って、
この8月末から付き合う、
ということを決めたようだった。

昨夜は10時過ぎから
来てくれていたのにもかかわらず、
ほぼ朝までの長い時間、
当然のように、友人たちに祝福されながら、
二人はずっと笑顔でいた。

7年くらい一人だったオサムは
「今回は腹をくくれた。
そう思わせてくれたのがサトルだったんだ。」
そう言った。

昨日のブログでも書いたツカサと言い、
とても穏やかで、幸福なカップルが
こうして誕生していくのは
喜ばしく思う。
末長く、幸せでありますように。

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posted by みつあき at 16:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

二人で暮らすということ

うちの店にいた旧スタッフのツカサが
11周年のお祝いに来てくれた。

彼は、店オープンした翌日くらいに
仕事帰りに寄ってくれたのが最初。
その頃、24歳くらいだったか。
配送業者の仕事をしていたツカサは
いつも疲れきっていて、1杯か2杯飲んでは
酔いつぶれて、カウンターで眠っていた。

その2年後くらいに、彼は店のスタッフとして
入ってくれ、それから6年ほどよく働いてくれた。

車好きなツカサは、
僕が8年近く乗っていた
オデッセイを買う時に、
ありとあらゆる車のディーラーに
付き合ってもらったりした。

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それから5年。
ツカサは新しい仕事に就き、
それからほどなく、彼氏が出来た、と
店に連れて来てくれた。

ツカサは人とつるむことはなく、
ほぼ一匹オオカミ、という印象が強く、
親父転がしとは言われつつも、
長く人と付き合う、
ということはないんだろうな、
なんて勝手に思い込んでいた。

それが新しい彼。
そして、ほどなく、色々理由があってか、
その彼はツカサと同じ会社に入ったと言う。

ツカサが入っていた会社の寮にも
彼は入り、それまでいつも職場の連中に
誘われていた飲み会にも
ほとんど行かなくなったのだそうだ。

それから2年くらい経ったのだろうか。
今度は二人で一緒に部屋を借りたとのこと。

一匹狼が似合っていたツカサは
「つがい」と言われるようになるんだなあ。

ツカサのあまりの変化、
そして幸せそうな笑顔が
ホッコリとさせてくれた。

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2018年10月05日

健常者と障害者

先週の11周年パーティに、
デフ(耳が不自由な)のお客さんも多く
駆けつけてくれた。

その昔、僕自身、
少しだけ聴覚障害者の人と
関わったことがあり、
数ヶ月手話を勉強したことはあった。

でも、さすがに25年ほど前だし、
ほぼ彼らと会話をするのは
筆談になってしまったりする。

それでも、うちの店にはポツリ、ポツリと
デフの人たちに来ていただけている。

そういう人たちのために、
改めて手話を少しでも覚えなければ、
とは思うものの、
ついつい疎かになってしまう。


さて、パーティの時、
何度か来てくれているデフのタカ君が
エスムラルダのショウに
引っ張り出された。

そのショウ自体は、音は関係なく、
肉体表現だったため、
彼も楽しんでくれたようで
ホッとしたし、
エスムラルダも彼を理解しながら
参加してもらったようだった。

そのあと、タケ君は僕の隣に来て
ショウの続きを観ながら
僕に携帯に「ショウの時だけ
手話通訳してくれたら、嬉しいです。」と
文字を打ってくれた。

プライド・パレードなど
大きな会場で何かがある時には
手話通訳は付くけれど、
確かにお店のイベントなどで
通訳が付くことはそれほどない。

なるほど。
非常に少数だけれど、
今後はそういう事もとっても必要なのだ、
そう思った。


思えば、耳が不自由なスタッフがいる
ゲイバーなんてあるのだろうか。
デフの人はIT系など、
直接人とコミュニケーションを取らないワークが多く、
サービス業などは最も遠い仕事なのかも知れない。

それでも、何らかの形で
健常者と言われる僕らが、彼らと
共に楽しめる場所、というモノを
もう少し積極的に考えるべきなのかも知れない。

難しいこともたくさんあるけれど、
12年目からは、聾唖の人だけではなく、
そういう人たちとも一緒に
何かを作ることが出来る店になれば、
そんな事を考えたパーティだった。

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写真は「ザ・トライブ」という
聾唖の人たちの寄宿学校の映画。
すべてウクライナの手話で構成されていて
字幕がない、というのが珍しかった。

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posted by みつあき at 19:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月04日

店のWi-Fi環境

思えば、うちの店のネット環境は
この11年の間にずいぶんと変わった。

仕事を辞めてから、
すっかりMac派となった僕は
会社で使っていた個人使用のWindowsを
店に持って来て、
お客さんに使ってもらっていた。

ちょうど、うちの店とオープンと同時に
iPhoneが発売されたが、
まだスマホ元年にはちょっと遠い頃だった。

それから3、4年経った頃から、
多くのお客さんは
ガラケーからスマホに乗り換え、
ほぼ、ほぼ店のPCも使われなくなった。

そして5年ほど前に、
WI-FIを導入。

しかし、マシンのせいか、
うちの建物のせいか、
何故か突然繋がらなかったりする。

一度、線を抜き差しすると
生き返るのだが、これがとっても面倒。

そして先週の11周年パーティでも
ネット経由のカラオケが、たびたび
止まってしまったりする、という
アクシデントに見舞われた。

結局、自宅でもう使わなくなった
Mac用のルータを持参。

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オーディオ関係の繋ぎかたなど、
ちょっとした事なら、なんとか
出来るものの、少し面倒になると
すぐにお手上げ。

ここで、先日もパーティの際、
写真やビデオを担当してくれた
旧スタッフのジュンイチロウに
頼んでみる。

パスワード忘れやら、ありとあらゆる問題が
起こりながらも、なんと奇跡的に
ルータが繋がる。

今のところ、今までになくスイスイと
繋がっていく。

ホント、ジュンイチロウに感謝。

これから、映像のダウンロードやら、
外国人のお客さんたちは、
今までのようにヒヤヒヤすることなく、
WI-FIが繋がるはずである。

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