2018年05月03日

君の名前で僕を呼んで

去年、NYに行った時に、ゲイの間のみならず、
多くの人たちの関心を集めていた映画
「君の名前で僕を読んで」は、
今年になり、アカデミー作品賞を含めて
多くの賞の候補となって、大きく話題となっていた。

それから約半年。一昨日がやっと公開された。
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多くの人たちの間で同性愛、特にゲイを描いた映画は、
ここ10年ほどの間に確かに増えた。
世の中がLGBTに対して真剣に考え出したということや、
ネット社会になり、マイノリティへの差別に対して、
とても敏感になってきたこともあるだろう。

ただ、この映画の新しさは、
他の多くのゲイ・ムービーのように
同性愛の苦しみや痛みに重きを
置いているワケでじゃないことだ。
むしろ、ごくごく普通の初恋、
その揺れ動く気持ちを、
たまたまゲイ、という形を借りて表現しているところに
この映画の魅力がある。そう思う。

主人公のエリオは、
経済的に恵まれた両親に育てられ、
ピアノの演奏や、読書、語学に堪能な17歳。

彼の家族の住む別荘にやってきたのが、
7歳年上の大学院生のオリヴァー。
この二人が濃いに落ちるまでの描かれかたは、
スローテンポなだけに、人によっては退屈するかも
しれないけれど、逆にとってもリアリティもある。

ティーンエイジャーの時代に恋心を持ったことが
ある人ならば、誰もが共感できると思う。

この中で、その恋愛に対して、ネガティブな
反応をする人間はまったく出てこない。
何よりも特筆するべきは、
マイケル・スタールバーグ演じるエリオの父親。
観る前の人に、多くは嗅がれないが、彼の存在が
この映画を他には観ないほどの名作にしていることは
間違いないと思う。
本当に素晴らしいシーンに、思わず
涙ぐんでしまった。

同じ監督、キャストで作られると言われている
続編の製作が本当に楽しみだ。
posted by みつあき at 18:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロシアのゲイ事情

数日前、来てくれたセイイチ君は、
仕事でロシアに移住して1年目。
同日に来ていたヨウヘイは中国に移住して
4年目。
そしてアルゼンチンに2年住んでいたという
カオルちゃんも含めて、この日の深夜は
海外移住組の話で盛り上がった。

その中で、とっても興味深かったのは
ロシア在住のセイイチ君の話。

思えば、僕がかの地を一度だけ踏んだのは
19歳の時に、兄がいるスウェーデンを
訪れる経由地となっていて、
当時のソビエト連邦のモスクワに一泊だけした。

覚えているのは、やたら広々とした空港は
ただ、ただ薄暗く、働く人々の顔も
鬱々としているように見えた。
もちろん、ビザもないので、
バスの窓外はカーテンで遮られ、
それこそ鉄のカーテンとはよく言ったと思う。

セイイチ君によると
今、現在のロシアでも、
ほぼ英語が通じないというのは
よく聞く話だけれど、それは日本程度で、
逆に言うと、日本人程度に英語が
話せる人もそこそこいると言う。

とは言え、出会い系のSNSに顔を載せても
なかなか食いついて来ないらしい。

そこで、セイイチ君の
ガッチリしている身体をさらすと、
結構な頻度でメッセージが来る。

メッセージが来ても、
英語が出来る人は、上に書いたように
それほど多くない。

また、食いついてきたと思えば、
「ペニスを見せてくれ」という人が
物凄く多いのだそうだ。

それほど、あそこの形や大きさにこだわる民族かと
ビックリしたと言う。

仮に会うことになっても、ゲイ差別が強いせいか、
かなり警戒して、自分のことを
話す人もそれほど多くないし、
まして、ゲイバーに行く人も少ない。

やっとそういう相手を見つけて、
一緒にゲイバーに行こうとしても、
当の本人が、場所がわからなくなるほど、
ひっそりとした場所で、
もちろん看板などもなく、
入る時も、ものすごく慎重にチェックを
されるのだそうだ。

しかし、中に入ると大勢のゲイが
普通にいて、非常に興味深い
ロシアなりのゲイシーンが
繰り広げられているようだ。

ジムなどに行くと、鼻血が出るほど
いい男や、肉体派もたくさんいるけれど、
誰がゲイで誰がストレートかは、
絶対にわかならい。

ただ、セイイチ君も1年を過ぎ、
何となく鼻が効いてきたのだそうだ。

全世界で10分の1ほどいる、と言われる
同性愛者だから、ロシアでも当然、
それくらいの人間はいるのだ、ということだ。

これからロシアがどれくらい変わるか、
という問題はあるものの、
非常に興味深い国ではあることは間違いない。

僕もまた、改めて、
いつか、セイイチ君がいる間にでも
覗いてみたいなあ、そう思った。





posted by みつあき at 16:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする