2018年05月30日

おっさんずラブ

4月から土曜日の夜に始まった
ゲイのコメディテレビドラマ
「おっさんずラブ」。

うちに来る広告代理店のお客さんから
こういうドラマが始まるよ、と
耳にしたのは、3月になるか、
ならないかの頃だったかと思う。

それを聞いた時には、
また、ちょっとゲイをバカにしたような
オネエキャラ満載、
面白おかしいモノかと
とりあえず、つまらなければ
途中でやめるつもりで観てみた。

ところが、これは滅法、面白い。

今週で最終回を迎えるこのドラマも
店で観ている人も多く、反響も大きい。

それは何故なんだろう。

お話は本当にバカバカしくて、
ある意味、リアリティがない。

不動産会社で働くリーマンの男に
思いを寄せる中年上司、
そして移動してきた部下までも。

自分はノンケだと思っている主人公は、
右往左往するんだけど、
その上司の奥さん、幼馴染の女友達、
そして部下と昔付き合っていた、
という課長(この役所はよくわからない)が
ドラマをさらに複雑のモノにする。

リアリティはないけれど、
ここに想像しているような
ゲイをバカにしているような描写はない。

それぞれが男同士で好きだったり、
付き合ったりすることが判明しても、
誰も「ホモ?」「キモ!」などと言わない。

むしろ、ああ、相手は男なんだね、
いいんじゃない?的な流れで
済まされてしまっていることが
ある意味、とても新しい。

もちろん、ゲイにとっても
あり得ないと言えば、あり得ない話だから、
ストレートにとっても、さらに
あり得ないかも知れない。

ただ、ここに流れているそれぞれの「愛」が
笑いの中でも、きちんとリアルに伝わってくる。

バカバカしいながらも、その一直線の気持ちが
リアルだったりするのだ。

そして先が読めないサスペンスフル(笑)な
展開が、ドラマとしても好奇心を掻き立てる。


今年になって「隣の芝生は青く見える」や
「女子的生活」(これはトランスジェンダーもの)、
そして「弟の夫」と、どんどんLGBTを扱うドラマが
放映されている。
今、放映の朝の連ドラ「半分、青い。」も、
主人公が仕事をする漫画家のアシスタントに
堂々とゲイキャラが存在する。


好きか、嫌いかは置いといて、
この多様性が、ストレート社会の日常に
ごくごく普通に登場する、というのは
世の中が少し変化しているということなんだろう。

そう思うと、かつて「同窓会」や「ロマンス」など
2000年代になる前の
ゲイ主演のテレビドラマは
2丁目でも話題になりながらも、
ちょっと人ごとのような感覚だったのが、
ずいぶん変化したような気がする。

今回の「おっさんずラブ」の流れが
それもありか、という流れになるのか、
というと無理もあるかも知れないけれど、
いずれにしても、個人的には
とっても好感が持てるドラマだと思った。

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2018年05月28日

マサヒロ、ファイナル・ デイ

昨日は、スタッフのマサヒロが卒業という一夜で、
店のスタッフや旧スタッフ、
そして彼を慕う多くのお客さんたちが
別れを惜しみに来てくれた。

マサヒロいわく、いくら仕事都合とは言え、
楽しかった店を辞める、というのは
悔しく、残念だったようだ。
それを聞いただけで、僕自身、
嬉しいし、有難い、そう思う。

いつもは、お客さんが引いていって、
静かになる2時前後にスタッフは
上がったりするのだけれど、
昨日は4時前まで盛り上がっていて、
そのあと、マサヒロと二人でゆっくりと話をした。

思えば、マサヒロが入ってから
スタッフたちが集まったりするようなことも増え、
彼らの絆が深くなったということは
先日も書いたし、それは僕としても
嬉しかった。

他店で、スタッフ同士がどうしてもうまく行かず、
頭を抱えているお店の話もたまに聞くけれど、
そう思えば、うちは恵まれているし、
そんなパイプ役にマサヒロがなってくれていた
というのは、とっても有り難かった。


マサヒロからは、誰が、ということではなく、
スタッフが店に対して、もしくは僕に対して
どんなふうに感じたり、思ったりしているか、
そして、それをどういうふうに運べばいいか、
など、彼の意見を忌憚なく話してくれる、
ということもこの2年半の中で
何度かあった。

そして、昨夜、と言うか、今朝がたは
その集大成だったのかも知れない。

「僕が店の人間じゃなくなると、
きっとこんな話はもう出来ないし、
だから、今日、話したいことは話しますね」

そんなマサヒロのひと言、ひと言は
彼の家族の中で、もしくは学校や職場で
彼自身が培ってきた人間関係に対する
とってもポジティブな思い、のような気がした。

多くの人たちに囲まれて、
ニコニコと笑っていたマサヒロを見ながら、
こうやって、一人、一人がうちの店を卒業し、
それでも顔を覗かせてくれ続けることも
心から感謝しなければならないなあ。
そんな事を噛み締めた一夜だった。

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2018年05月26日

ユウタのこと

この前のブログで、足掛け3年いてくれた
マサヒロが、今日、26日をもって、店を卒業する、
ということを書いたけれど、
彼と前後して、新人のユウタが
入ってくれる事となり、
昨日、オープンを手伝ってくれた。

ユウタが、店に来てくれたのはもう4年以上も前。
うちの店でも、評判のテレビドラマ”Glee"が全盛で
それを模したイベントが各地で開催されていた。
当時のうちの店のスタッフやお客さんが
2丁目のイベントや、街なかで
フラッシュモブなどをやっていた時に
その流れでダンスをしていたのがユウタだった。

そして驚くことに、なんと当時、
ユウタはストレート。
その後、そのダンス仲間の女のコとも
数年付き合って、二人で店に来てくれることもあった。

子供の頃から、なんとなく男に興味があった、
という人も多く、女のコとは世の流れもあって、
ある意味、仕方がなく付き合っていた、
という人も多いけれど、
ユウタは、もともとまったく男性に
興味を持ったことがない、
というタイプだったようだ。

そういう中で、知り合ったゲイから
言い寄られたということが、
ユウタを変えた。

あれよ、あれよという間に、
男と付き合う、ということになって
ふうむ、これがゲイ、ということなのか、
と確認した、ということ。

結局、そういう事に目覚めて、2年。
当時、付き合い出した男とは別れたし、
ゲイとしては、まだまだ初心者なのだそうだ。

とは言え、基本的にはまったく人見知りをする、
ということもない、という本人。
新たなるスタッフとして、
どんなふうな存在感を見せてくれるか、
楽しみだ。

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2018年05月24日

マサヒロのこと

2年半前に店に入るやいなや、
「デキる男!!」と言われたマサヒロが
突然、仕事の都合で今月いっぱいで
(明後日、26日)
店を卒業するということになってしまった。

仲良しのショウと共に、店を手伝ってくれ、
ショウが去年の暮れに転職と共に
卒業した時に
「一緒に辞めるなんて言うなよ〜」と
言っていたけれど、半年も経たないうちに
「自分も辞めたくはないけれど、今
今回はどうしても」ということになった。

マサヒロは30代半ばと、店の中では中堅で
20代のスタッフと、40代のスタッフを
結ぶそれこそ、ブリッジになってくれていた。

僕は参加したことはないけれど、
彼の自宅で新旧スタッフの集いは
インスタグラムなどで
みんないつも楽しそうだった。

また、僕に対しても、
店のこと、スタッフのことについても
忌憚のない意見を伝えてくれて、
それは常にポジティブなモノ言いであって、
常になるほどなあ、
そう思わせてくれることだった。

彼や、スタッフ、
そしてお客さんにもよく言うことだけれど、
店を手伝ってくれたスタッフの中で、
彼ほど変化を感じた人もいなかった。

店に飲みに来てくれていた頃、
結構黙々として、大人しく
およそゲイ感がない雰囲気があった。

だからと言って、ゲイっぽさが増えたのかと
言うと、そのあたりはわからないけれど、
色々な人とよく語り、常に笑顔で接する
という華やかなイメージが強く、
これにはビックリした。

こちらの世界の友人など、ほとんど
いなかった、と言う彼自身が、
その変化を最も驚いているのかも知れない。

ただ、よくよく考えてみれば、
それは彼が変わったということではなく、
もともと持っていた気質が
色々なことと連鎖して
湧き水のように出て来たのかも知れない。

いずれにしても、たった2年半の中で
存在を大きくし、多くのお客さんに
心地よく接してくれたマサヒロに
この場を借りて、お礼を言いたい。

また、ちょっと時間があえば、
旧スタッフとして、手伝ってくれることを
祈りつつも。

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2018年05月23日

母の命日

5月19日は母の命日。

あれから、もう2年も経ったと思うと

本当に年月が過ぎるのは早い。


去年もそうだったが、この日は

何となく1日、母の写真を見たり、

共にいた時のことを考えてしまう。


命日は週末だったので、明けた

月曜日に父と共に眠る墓を訪れた。


神戸の甲山にある巨大な共同墓地は、

木々に囲まれ、散歩をしたり、

咲いている花を見たりする人も多い。


去年もそうだったが、

この季節に母が死んだことは

訪れる僕ら家族にとっては、

本当にありがたい。

文字通り五月晴れの中を、

まるで森林浴を

するような気持ちで、

両親に話しかけられるのだ。


思えば、もう4年ほど前だったか、

母がまだ杖をついて歩けていた時に、

墓に眠る父に会いに来た。


今、月曜日をやってくれているマサヤが

大阪に暮らしていた頃で、

彼が車を出し、母の介護施設から

墓地まで乗せて来てもらった。


その時に、マサヤは車の中に鍵を刺したまま、

ドアを閉じてしまい、

その墓地の階段に母と座って、

JAFがやってくるのを待ったのも

懐かしい思い出だ。


墓地の石段に母と座っていたら、

母の目の前を蝶々が舞っていた。

母は「あら。お父さんかしら。

こうして、お父さんに会わせてくれるために、

マサヤ君は鍵を車に忘れてくれたのね。」

なんて、笑っていた。


今よりも、もう少し暑くなっていた時期だが、

それでも心地よい風に吹かれて、

気持ちの良い午後だった。


今回、墓参りに行き、

父と母の二羽の蝶々がいるか、なんて

ふと思ってみたけれど、

さすがにそれはなかった(笑)


もうこの年齢まで生きている僕に対して

なんの心配もしていないのかも知れない。


来年のこの季節に、また会おうね、と

挨拶をして、緑色の絵の具をばらまいたような

素晴らしい森に別れを告げた。


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2018年05月19日

からだの話

お客さんでもあり、
古くからの友人ヨウイチが
かなり酷い大腸炎になり、
入院したのは一昨年。
血便と激しい下痢が1時間ごとに続き、
とても日常を送れることが出来なかったと言う。

医者に言わせると、これは一生
付き合っていかなければならない
病気だと言われたようだ。
薬や、食事と日常生活を気を付けることで
多少は良くなるものの、
いつ、何時、トイレに
駆け込まなければならないかという不安。

これは本当によくわかる。
僕も20年近く前に胃癌をやり、
約2年間、そういう状態を過ごした。

大好きな映画や、コンサートの途中、
1時間ほどトイレに篭ったこともあったし、
会社に行く途中、何度も駅のトイレを
探したことも多かった。

ヨウイチは僕よりも10歳ほど若いけれど、
それでも決して「若い」と言われる年齢じゃない。

とりあえず、ここ数ヶ月、
ネットで知った名医にめぐり会い、
ちょっとホッとしている、という報告があった。

お客さんに限らず、僕の友人、知人たちで
体調を悪くしている人は、常にひと握りいる。

中には余命を宣告されてしまっている人もいるし、
いつどうなるか、わからないような爆弾を
抱えている人もいる。

僕の場合、癌を克服したあとは、
2年前に急性の頚椎のヘルニアに
なった以外は、おかげさまで風邪やインフルエンザに
かかることもなく、元気でいられる。

常に病は気からだなあ、と思いながらも、
そう言えば、自分は元気、と
たかをくくっている中で
癌を宣告されたことも改めて思い出した。

好奇心を持って、あらゆることに挑みながらも、
ずっと自分の身体と向き合っていくことを忘れずに
きちんとした日々を送っていかなければ。
そんな警鐘を鳴らしてくれたヨウイチの報告だった。

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2018年05月18日

ウォータースポーツ 水芸???(笑)

アメフトのタックル問題が話題になっているけれど、
30歳のセイゴは、中学、高校とラグビー部で
18歳の時に付き合った人が
実は大学のアメフト選手、それも
その世界ではモノ凄く有名だったようだ。

彼はそもそも高校にラグビーを教えに来てくれた
OBだったのだけど、
そんなつながりで付き合うことになったようだ。

まあ、馴れ初めも面白かったのだけど、
その彼は物凄く体臭が好き。
セイゴに、とにかくガンガンと運動をさせ、
汗をかかせて、その臭いを嗅ぎながら
抱きしめてくれたのだそうだ。

若かったセイゴは、その彼任せで
すっかりと「男の世界はそういうもんだ」
そう思い込んでいたようだ。

加えて、彼はウォーター・スポーツ、
つまりおしっこをかけたり、かけられたりする、
ということがとっても好きだった。
最初は抵抗があったセイゴは
それも男の世界、と受け入れ、
そういう事がセックスの前戯的なモノだと
思っていたのだそうだ。

ただ、彼と別れてから、セイゴに
そういう事を望む年上の人は皆無。
自分がかけ合いをしたい、
と言うと変態呼ばわり。

セイゴにとっては、
風呂場でオシッコを
身体中にかけたりするのは、
まったく普通の行為だと思うそうだ。

おちんちんからザーメンが出るのを見て
みんな興奮するのに、何故、オシッコは汚い、
そう思うのかわからない。


確かに、欧米のゲイポルノのプレイ内容などを
雑誌やネットで見てみると「W.S.」と
ちゃんと項目があったりするのだから、
れっきとしたプレイ(って何??笑)なのかもしれない。

ただ、ここ7、8年、
さすがに飲み屋などでそういう話をすると
多くの人がどん引きすることがわかって、
最近はめっきりしなくなったらしい。

僕自身、その手のフェティッシュな事柄は
他人に迷惑さえかけなければ、
人それぞれであると思っているので、
そのあたりのことがわかったのか、
セイゴは話してくれた。

このブログでも、過去多くのフェティシズムを
書かせてもらったけれど、
そこで「普通」とか「あり得ない」
という言葉を使うゲイの人は
ついついどうなんだろうか、
なんて考えてしまったりするのだ。

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2018年05月17日

中国からの訪問客

昨夜、一番に来てくれたのが
中国から来ているという学生の男女。
ゲイとバイセクシャルの女のコだった。

思えば、日本に来る観光客、
また留学している人たちの中で
圧倒的に中国の人たちは目立つけれど、
店には結構珍しい。

彼らは、日本の文化が大好き、
日本人の丁寧さが好き。
綺麗さが好き。

もちろん、アニメも漫画も
メイドカフェもアイドルも大好き。
出来ればずっとこっちで暮らしたい
そんな事を言う。

中国の人たちは、日本人と同じように
「人に迷惑をかけないように。
わがままにならないように。」という
教育を受けているのだけれど、
一旦、社会に出ると、どうしても
我が、我が、という人が多くなってしまっている、
と二人は言う。

それは、国の中では心から自由に出来ない、
そういうことに対する反発のようなモノが
そうさせているのかも知れない、
そう思うということだった。

片や、日本の人は親切で丁寧なのだが、
いつも思うのは、
何故、そこまで他人の目を気にし、
自分がやりたいことを抑えたり
我慢しているのだろうか、と
考えたりする、ということだった。

人と同じように生きていかなければ、
というのが、若い彼らにとっても、
とても気になる部分だと言う。

こんな自由な国ののに、
何故そんなに我慢しているのか。
そんな風に、彼らの目には映るようだ。

わがままと我慢。
反発と忖度。
色々な事柄がまったく違う国同士、
国民同士がどうやって向き合っていけば
良いんだろうか。

彼らのつぶやきから、
色々な事をぼんやりと考えてしまった。

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モヒートの季節

Bridgeでは3年ほど前からモヒートを始めた。

当時は、スーパーや食料品店で
ミントの葉を買ってきて作っていたのだけれど、
これが初夏から夏にかけて
すぐに売り切れる。
やっと買えたと思っても、
モヒートが出ない日には
すぐにミントが悪くなってしまう。

そんなワケで去年の夏から
ベランダでミントの苗を植え、
栽培したモノを使う、ということにした。

青々と茂ったミントを手で叩くと
何とも言えない香りが店中に広がる。
そんなミントをたっぷりとグラスに入れて、
ライムと共に潰し、ラムとソーダを加えると
何とも幸福な味覚が出てくる。

さあ、モヒートの季節だ。
作るほうは、何かと手間暇は
かかってしまうけれど、
それでもお客さんたちに楽しんでもらうことは
ありがたい。


思えば、去年行ったキューバのハバナでは
どこの店に行っても、最初はモヒート。
南米の街で飲むモヒートは格別だった。

この初夏も、大量のミントがテラスで
育っている。
みなさんの口にスッキリとした
幸福感が広がりますように。

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2018年05月16日

既婚者ゲイの恋

前にイベントで会ったことがある
コウジさん 50歳が、土曜日に来てくれた。
ずっと格闘技をしているということで
ガッシリとした体格と、
しっかりとした顔立ちは、
いかにも多くの男をな泣かせてきたんじゃないか、
そう思わせる。

聞いてみると、なんと既婚者。
中学生と小学生の子供が二人いるとのこと。
息子さんが障害を持っていて、
それから自身、多くを学んだのだと言う。

もともとバイセクシャルだったということもあり、
奥さんともセックスをしたい、
そうは思うけれど、
奥さん自身がそう思わない。
それで、たまに男性と
そういう関係になることもあるのだそうだ。

結婚して、唯一決めていたことは、
万が一、男性とそういう関係になっても
あくまでも割り切った肉体関係だと思うこと。

しかし、一度だけ、男性を
好きになりそうになってしまったことがあると言う。
その相手は、娘と同じ障害を持っていた、
というのが不思議だった。
コウジさんは物凄く揺れた。
その彼と会うたびに、息子の事を思い、
恋愛感情を持った自分を責めた。

しかし、結局、既婚者ということに
相手の気持ちが離れていった。
現在はその彼にもパートナーが出来、
良い友人となれたようだ。

今は、格闘技と、障害者に対しての学習、
その他にも趣味が高じてやっていることも
山ほどあるらしい。

生真面目でまっすぐなコウジさんの
心模様を聞いて、ちょっとキュンとなった。

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2018年05月12日

プライド・ウィークが終わって

ゴールデンウィークの終わりと共に、
プライドウィークが終了した。

僕もあまり睡眠は取れなかったけれど、
最後の日曜日、楽しく、渋谷の街を
歩かせてもらった。

今年はなんと2日間で、
14万人もの人が訪れたという渋谷の
代々木公園イベント会場。

去年まではタイ・フェスティバルがあったこともあり、
限られた場所でのブースだったのが、
今回は倍とも思えるほどの
広い会場がぎっしりと人々で埋まっていた。

思えば、今から25年も前に
東京レズビアン&ゲイ・パレードと名打って
新宿通りを、数百人で歩いているのを
僕は複雑な思いで沿道から見ていた。

冷ややかで、奇怪なモノでも見るような
ストレートの人々のまなざしと共に、
とてもそこを歩く勇気など持てない自分がいた。

あの頃、生まれたばかりの人たち、
もしくはまだ小、中学生だった人たちが
現在のブライド・パレードを
大きく支えている20代から
40前後の世代だったりする。

彼らの意識は、当時の僕のそれとは
大きく変わっているように思える。

もちろん、今回会場に来た人の中には
スペシャルゲストの浜崎あゆみ見たさに、
という人もいるだろうし、
ブースで飲んだり食べたりすることや
久しぶりの友人たちと会う、ということだけに
足を伸ばしている人もいる。
それでも、そこにいる、ということは
きっと意義があるのだ、そう思う。

人前で大っぴらにしてほしくはない、
放っておいてほしい、いまだに
そう思っている当事者は多いし、
僕も同様だったせいか、
そういう気持ちはわからなくもない。

僕もまさにそういう一人だったのだ。

でも、ストレートの人や、既婚者と
平等にしてほしい、という気持ちは
今ではしごく当然のように
理解できるようになったことは確かだ。

なぜなら、僕の場合、知り合いで30年
共に暮らして来た人の一人が亡くなった時に
親族が出て来て、
部屋を出て行かざるを得なかったことから
気持ちは大きく変化した。

そのパートナーは入院中、病院にも入れず、
葬儀にも出られなかったのだと言う。

同様の話をつい最近も訴訟問題となったことを
ニュースで耳にした。

いくら同性婚などが
認められていない国だからと言って
これは、あってはならないんじゃないか。
そう思うばかりだ。

しかし、これを決めることが出来るのは
僕たち自身だけではなくて、
法で守られるしかない。

かつては有色人種が白人と同等の権利を持てず、
女性も然りだったことが、
あらゆる事例や裁判によって
変化をしてきたのだ。

そういう意味で、少しでも
多くの人が賛同し、法が改正されること。
それが大切なんだと思う。

そんな色々な思いを胸にした1日だった。

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2018年05月05日

感謝の1日

去年の5月4日に、
うちに初めて来てくれた、という
ソウタ、シンジロウ、アキオの3人が
「今日が1周年です!」と乾杯してくれた。

店では、友人の誕生日やら、
恋人同士のアニバーサリーやら、
もちろん、うちの店の周年やら
お祝いしてもらったりするけれど、
うちの店に来て、何周年、というのは
初めてだった。

何せ、彼らはうちの店がオープンした時は
まだ10代だったりするワケで。

そう思えば、つい昨日、来てくれた19歳のコ
(コーラだけで大人しくしていたけれど)なんかは、
うちが生まれた時には、まだ小学生。

とにかく、そういう話を聞くと、
まだまだ新参者、と思っていたうちの店も、
ある意味、中堅、というところに
差し掛かったことを実感。

まあ、いずれにしても、感謝大き一夜だった。
ありがとうございました。
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2018年05月04日

キス恐怖症

昨夜遅くまでいてくれたリョウジ、
ゴウスケほか、
4人のお客さんがセックスについて、
トークを繰り広げていた。

リョウジは初めての人とエッチ、
という事態になった時に、必ず聞くのが
「HIVポジティブかどうか、
そして虫歯はないか」ということだそうだ。

HIVポジティブの場合、
NOということはないけれど、
いつもよりも用心深くコンドームを付ける。
そして虫歯がある場合は、
絶対にキス(特にディープキス)はしない。

そして、朝、起きた時には、
夜、口の中に雑菌が増えている、
ということがとても気になるので
歯を磨かなければキスはしない。

これはどれほど酔っ払っていても
必ず守ることらしい。

ひと回りくらい年上のゴウスケも
歯医者で「虫歯はキスから感染る」と聞いてから
気をつけていると同時に、
「フェラチオをする時は、共にシャワーを浴び、
自分の手で綺麗にしてからしか、
絶対にしない。」のだそうだ。

そういう事を気をつけていなかった若い頃は、
フェラチオをしたあとは、
必ずと言って良いほど熱が出て
すこぶる具合が悪くなった。
もちろん、クラミジアやら他の性病も
怖いけれど、そんな軽はずみなことで
体調を壊すのが本当に辛いからだと言う。


僕個人に関しては、ここんところ、
そんな事はすっかりご無沙汰だけど、
それなりにセックスを楽しんでいた若い頃は
そこまでデリケートに考えていなかったし、
それで熱が出たことも、
性病にかかることもなかったので
今思えば、とってもラッキーだったのかも知れない。

最後に残っていたのがこの4人だけだったし、
それについて、ゲイの人々がどの程度
気をつけているのか、というのは
確かめようもなかったけれど、
今の若い人は、ちゃんとしているなあ、
良いことだなあと単純に思った。

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2018年05月03日

君の名前で僕を呼んで

去年、NYに行った時に、ゲイの間のみならず、
多くの人たちの関心を集めていた映画
「君の名前で僕を読んで」は、
今年になり、アカデミー作品賞を含めて
多くの賞の候補となって、大きく話題となっていた。

それから約半年。一昨日がやっと公開された。
callmebyyourname_englishposter_fixw_234.jpg

多くの人たちの間で同性愛、特にゲイを描いた映画は、
ここ10年ほどの間に確かに増えた。
世の中がLGBTに対して真剣に考え出したということや、
ネット社会になり、マイノリティへの差別に対して、
とても敏感になってきたこともあるだろう。

ただ、この映画の新しさは、
他の多くのゲイ・ムービーのように
同性愛の苦しみや痛みに重きを
置いているワケでじゃないことだ。
むしろ、ごくごく普通の初恋、
その揺れ動く気持ちを、
たまたまゲイ、という形を借りて表現しているところに
この映画の魅力がある。そう思う。

主人公のエリオは、
経済的に恵まれた両親に育てられ、
ピアノの演奏や、読書、語学に堪能な17歳。

彼の家族の住む別荘にやってきたのが、
7歳年上の大学院生のオリヴァー。
この二人が濃いに落ちるまでの描かれかたは、
スローテンポなだけに、人によっては退屈するかも
しれないけれど、逆にとってもリアリティもある。

ティーンエイジャーの時代に恋心を持ったことが
ある人ならば、誰もが共感できると思う。

この中で、その恋愛に対して、ネガティブな
反応をする人間はまったく出てこない。
何よりも特筆するべきは、
マイケル・スタールバーグ演じるエリオの父親。
観る前の人に、多くは嗅がれないが、彼の存在が
この映画を他には観ないほどの名作にしていることは
間違いないと思う。
本当に素晴らしいシーンに、思わず
涙ぐんでしまった。

同じ監督、キャストで作られると言われている
続編の製作が本当に楽しみだ。

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posted by みつあき at 18:15| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロシアのゲイ事情

数日前、来てくれたセイイチ君は、
仕事でロシアに移住して1年目。
同日に来ていたヨウヘイは中国に移住して
4年目。
そしてアルゼンチンに2年住んでいたという
カオルちゃんも含めて、この日の深夜は
海外移住組の話で盛り上がった。

その中で、とっても興味深かったのは
ロシア在住のセイイチ君の話。

思えば、僕がかの地を一度だけ踏んだのは
19歳の時に、兄がいるスウェーデンを
訪れる経由地となっていて、
当時のソビエト連邦のモスクワに一泊だけした。

覚えているのは、やたら広々とした空港は
ただ、ただ薄暗く、働く人々の顔も
鬱々としているように見えた。
もちろん、ビザもないので、
バスの窓外はカーテンで遮られ、
それこそ鉄のカーテンとはよく言ったと思う。

セイイチ君によると
今、現在のロシアでも、
ほぼ英語が通じないというのは
よく聞く話だけれど、それは日本程度で、
逆に言うと、日本人程度に英語が
話せる人もそこそこいると言う。

とは言え、出会い系のSNSに顔を載せても
なかなか食いついて来ないらしい。

そこで、セイイチ君の
ガッチリしている身体をさらすと、
結構な頻度でメッセージが来る。

メッセージが来ても、
英語が出来る人は、上に書いたように
それほど多くない。

また、食いついてきたと思えば、
「ペニスを見せてくれ」という人が
物凄く多いのだそうだ。

それほど、あそこの形や大きさにこだわる民族かと
ビックリしたと言う。

仮に会うことになっても、ゲイ差別が強いせいか、
かなり警戒して、自分のことを
話す人もそれほど多くないし、
まして、ゲイバーに行く人も少ない。

やっとそういう相手を見つけて、
一緒にゲイバーに行こうとしても、
当の本人が、場所がわからなくなるほど、
ひっそりとした場所で、
もちろん看板などもなく、
入る時も、ものすごく慎重にチェックを
されるのだそうだ。

しかし、中に入ると大勢のゲイが
普通にいて、非常に興味深い
ロシアなりのゲイシーンが
繰り広げられているようだ。

ジムなどに行くと、鼻血が出るほど
いい男や、肉体派もたくさんいるけれど、
誰がゲイで誰がストレートかは、
絶対にわかならい。

ただ、セイイチ君も1年を過ぎ、
何となく鼻が効いてきたのだそうだ。

全世界で10分の1ほどいる、と言われる
同性愛者だから、ロシアでも当然、
それくらいの人間はいるのだ、ということだ。

これからロシアがどれくらい変わるか、
という問題はあるものの、
非常に興味深い国ではあることは間違いない。

僕もまた、改めて、
いつか、セイイチ君がいる間にでも
覗いてみたいなあ、そう思った。

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posted by みつあき at 16:46| Comment(0) | 海外からの訪問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする