2018年02月21日

小学校時代の先生のことば

22歳のハヤトは、うちに初めて来たのが去年。

その頃は、将来どうしていいかわからない、
相手なんか出来るんだろうか、
などと色々ブツブツと言っていたけれど、
ここのところ、ちょっと変わった。

突然のように前向きになった。
「何かあった?」と聞くと、
実は、バッタリと小学生の時の担任の先生と
街中で会ったのだそうだ。

小学生!?と聞くといつの話だ、と僕なんかは
思うのだけれど、彼からしてみれば、
ほんの10 年前。
もう、うちの店がオープンしていたから
驚くどころか、笑ってしまう。

「おお、久しぶりだな。
お茶でも飲むか」
先生はそう言ってくれたらしい。

ここまで読むと、うちの店の中では
なかなかよくある話で、
その先生がゲイ、という話では今回はなかった。

実はこの先生、ハヤトが小学校の頃は30代半ば、
もう結婚していて子供も生まれていた。
その当時、授業の中で
「世の中には、男が男を好き、女が女が好き
という人たちがいる。
これは決して異常なことではなくて、ただ、ただ
人数が少ないっていうことで差別をされている。
君たちの中にも言えないけれど、
こういう人もいるかも知れないけれど、
恥ずかしいことなんかじゃないからな。」

そんなふうによく話をしていた。
ハヤトは、自覚しながらも、
もちろんそんな事は誰にも言えず、言わずに
小学校、中学校時代を過ごしていたのだそうだ。

そんな先生に、今回会って、今さらながら
「実は」と話したらしい。

先生は、カフェで、ハヤトの話を
「そか、そか」と笑って聞いてくれていたと言う。

「先生、当時、僕のこと、ゲイだと思ってました?」
と聞くと、
「う〜ん、誰がゲイとか、ストレートとか
あまり考えたことなかった。
女性的だから絶対ゲイっていうワケでもないしな。」
と笑っていたと言う。

「ひとつだけ言えるのは、先生はゲイじゃないけど、
中学校の時に、ちょっとだけそんな冒険もした。
すっごく気持ち良かったけれど、
やっぱり、先生は女の人のほうが良かったんだ。
でも、その友達はきっとゲイだったんだと思う。
彼と会ってから、ずっとそのことを考えてたんだ。」
そんなふうに話してくれたのだそうだ。

とても素敵な話だった。
日本中の学校の先生、それがゲイであれ、
ストレートであれ、こういう話を
フランクにホームルームなんかで
話してくれると、少しでも世の中が変わるのかも知れない。

ゲイバーのマスターなんかやっていて、
今さら、教員などになれないことを
ハヤトの話を聞きながら
ちょっとだけ悔しい思いをした。

まあ、ゲイの話以外、教えることなんて
ほとんどできないから、仕方ないのだけれど(笑)

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posted by みつあき at 03:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする