2018年01月18日

ゲイとなる境界線

先週の土曜日、背の高いハンサムな青年が
初めて来てくれた。


彼は資格をとるために勉強をしていて、
普通のマッサージではとても
高い学費が払えない。

そんな中で、偶然ネットで見つけたのが
ゲイ専門のマッサージだった。と言う。

そう。彼はストレートで、

ゲイに対しては、偏見もなければ、
男性器に触れたりすることも
特に抵抗はなかった。
だから、これは大丈夫だなと思ったと言う。

うちの店のことも、彼のお客さんから
良い店だと聞いてくれたようだった。

そのお店で働く数人のゲイも楽しいし、
特に嫌なことも今のところはない。

マッサージはかなり自信があり、
それで喜んでもらうのが本望だと言う。
しかし、マッサージ以外で言うと
手で抜いてあげるのは問題ないけれど、
フェラされたり、まして掘ったり、
ということはやっぱり無理のようだ。

その時にいた常連のモリオちゃんは
彼の言うことはよくわかる、と言う。
自分も女性の体を触ったりするのは
仕事であれば問題ないけれど、
しゃぶられたり、性行為に及ぶ、というのは
抵抗がある、と言うし、
改めてそう言われると、なるほどなあと僕も思う。

彼がいるその店は
「手抜きオンリー」ということだけを
うたっているようなので、
彼自身もちょっと安心しているようだ。

そういうお店の中には、ゲイなのに
ノンケ売りをしたほうがお客さんが喜ぶ、
というところもあって、
ノンケっぽさ、ということが
ゲイの中で最高の褒め言葉、と言われる
ゲイの人も多いということで
わからなくもない。

ちなみに僕自身はノンケっぽいゲイは好きだけど、
ノンケにはそういう相手をしてほしいとは思わない。

そういう仕事をしていて、
そのままゲイになった、
という話も聞いたことはよくあるが、
そのあたりはどうかと尋ねると
きっとそういう風にはならないと思うと
言っていた。

その境界線というのが、一体どこにあるんだろう
というのが僕の中の一番の興味だった。




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2018年01月15日

日本人的心

昨夜、アイルランド出身で、
スウェーデンのストックホルムに住んでいると言う
ステランさんという人が初めての日本で、
初めてのゲイバーと言って来ていただいた。

彼にとって、日本は夢見た国であったようで、
それは成田に到着してから、
想像通りだと思ったそうだ。

あまりに美しいトイレ。
初めて経験したお尻の洗浄機。
大人しいけれど、親切で穏やかな人々。
渋谷や新宿に来ると、すごい大都会なのに
騒音も少ない。

「ああ、これが夢見ていた
日本人的心なんだなあ」そういうふうに
ステランさんは思ったのだそうだ。

そんなAmazingで、Coolな日本だが
ステランさんが不思議だと思うことが3つあった。


ひとつはあまりにも多くの人が無表情に見えたこと。
挨拶したり、お店に入ったりすると
笑顔があったり、英語を多く語らずとも
なんとか接してくれようとする人は多いけれど、
電車や街行く人の顔をずっと見ていると
笑っている人も、怒っている人も
悲しそうにしている人も少なく、
地下鉄では半分が寝ていて、半分がスマホ。
ストックホルムでは見ない光景。

そして、もうひとつは、もっと見ない光景だった。
多くの人がマスクをしていること。

これは海外では考えられないことで、
確かに、前にマイケル・ブーブレのライブに
行った時「この武道館のお客さんの多くの人が
マスクを付けて、僕のライブを見ていて、
みんなダース・ベイダーに見えて怖い」と
言っていたことを思い出した。
ステランさんもとても怖いと。

そして、最後のひとつは、ゴミ箱が極端に少ないこと。
これはどうしてなのか、と尋ねれ、
僕は、あの何十年も前の
オウムの事件からテロ対策として
多くのゴミ箱が撤去されてから
少なくなったのではないか、そう言った。

お客さんのヒサジいわく、
いや今さらテロ対策ではなくて、
そこに予算はかけられないからではないかとのこと。

ふうむ、そうなのかも知れない。

ステランさんは「それじゃ、ゴミはどうするの?
街はあまりにも綺麗だし」と言う。
みんな、自宅に持って帰っている、
そう言うと、それこそ"Amazing!"だと驚いていた。

僕も噛んだガムの包み紙や、ティッシュやらを
ズボンのポケットや、カバンの中に入れるが、
いくら綺麗に包んでも、すぐに捨てたい、
そう思ってしまうほう。
小さかろうが、ゴミが入っているということが
気になってしまう。

スタッフのタクヤや、お客さんのノリオ君は
しかし、特に臭いが出るモノなど
むしろ、街のゴミ箱に入れてしまうのが
申し訳なく思うくらいだと言う。

なるほど。
そういう精神がまさに日本人的心なのかもしれない。

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2018年01月14日

ワニワニパニックで大盛り上がり

大晦日と言うか、空けたばかりの元旦の朝に
店のスタッフやOB連中、そして常連が
ドドッと入って来てくれて、
マサトが持って来たワニワニパニックという
おもちゃをやってみようということになった。

ワニの並ぶ歯を一人ずつ、押していき、
口が閉まるとアウト、という
いわゆる黒ひげ危機一発のような
ゲームだ。

その時は、お題を決めて、
負けた人間がそれを答えるというようなモノで
店に来る人でやりたい人だとか、
今までどこまでエロいことをしたか、
というような告白大会だったようだ。

先週、スタッフのヒデキが店に入った時に、
お客さんのケンゴが「10周年パーティの
エロショウをやったヒデキの裸が見たい」と
いうことになった。

そこで出てきたのが、ワニワニパニック。
お客さんが勝ったら、ヒデキに一枚ずつ脱いでもらう。
お客さんが負けたらテキーラショットを飲む
ということだったのだが、
これがヒデキが強くて、
なかなか脱がせられない。

結果的にヒデキが脱いだ時には
ケンゴも連れて来てくれた友人もベロベロ。

そういう流れで、昨日は元スタッフのジュンが
ヒデキに挑戦。
ところが、先週、あれだけ強かったヒデキが
どんどん負けて行き、最終的にはパンツも脱ぎ、
裸にエプロン状態。

入ってくるお客さんたちが「こんな店だっけ?」と苦笑。
新年も明けて、もう半月。
思えば、その昔、脱ぎたがりの裸レモンという
あだ名を持つスタッフもいた。

昨日、書いた「落ち着いたバー」の
イメージが少しだけ壊れてしまうけれど、
こういうスタッフがいてくれることによって、
ゲイゲイしさを醸し出すというのも
うちの店の一面なのだと確信した。



posted by みつあき at 14:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

PCとの対決の日々

僕はこのブログを仕事の行き帰りの地下鉄の中や
たとえば映画を観る前や、ジムに行った帰りに
ちらっとカフェに寄って書いたりしている。

外で書くことが多いので、愛用の
MacBook Airを持ち歩いている。

ものの15分から20分くらいなのだが、
ここのところ、書いて保存しようとすると
出来ていなかったり、何故か飛んでしまったり
という不具合が起こり、
最初に書いた文章をほぼ忠実に
書き直せなかったりする。

去年の周年用の映像編集がぶっ飛んでしまったことは
ここにも書いたけれど、
それ以外にも、家でのiMacで、
ファイルがうまく保存されていなかったり、
送ろうと思っていたエクセルが
起動しなかったり、と
パソコン環境に悩ませられることは多い。

自分がPCに結構疎いということもあるだろうけれど、
ここのところの不具合を
親切なアップルサポートに電話をして
尋ねても、何故か理由がわからなかったりする。

中には再起動をかけると、うまく行く、
という場合もあるけれど、
その再起動をかけること自体で、
開いているアプリケーションが
閉じなかったり、ということも多く、
そんなことで半日が過ぎてしまったりするのだ。

そう。こうやって書いていても、
ちゃんと保存できているのか、不安となり、
最近は文章の途中で、コピペして
ワードなどに保存しておく、
ということさえしたりする。

今の若い人たちは、こういうブログや
他の作業も、携帯でスイスイとやるようだが、
僕自身、文章を書くのに、携帯で、
という気にはとてもならない。

日々、あまりストレスを感じることがない僕も
このPCの問題だけは、とてもストレスになっている。

かと言って、先日手放した車のように、
PCや携帯とはおさらば、なんていう
生活は、さすがに想像できない。
僕と同世代で、鼻からそういうモノを
否定し、使っていない人はいるけれど、
そこには戻れないワケで。

とは言え、しょせんマシンなのだ。
それに振り回され、ストレスを感じること自体が
問題なのだと気が付いた。
そう気が付いてからは、何か支障があっても、
またMacちんが機嫌そこねたんだね、ハイハイ、
そう思って次に進むようにしている。

とは言っても、このブログの送信ボタンを
送る時に、ドキドキするのは変わらないけれど。。。(笑)
posted by みつあき at 19:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シドニーからのカップル

一昨日は日本に初めて来た、という
オーストラリア、シドニーで10年付き合っているという
ゲイのカップルが来てくれた。

シドニーと言えば、僕は15年くらい前に
行ったが、オックスフォード・ストリートという
ゲイ・タウンに多くの人が集まり、
なかなかの賑わいを見せていた。

今はどんな感じかと尋ねると、
シドニーには大きめのクラブが一軒しか
なくなってしまったとのこと。
それには結構、ショックだった。

でも、それはシドニーに限らず、
他の国もそうなようで
ニューヨークやロスなども
かつての活気はなくなっていた。

東京だって、バブルの頃はともかく、
たぶんうちの店が出来た頃からは、
スマホの出会い系が生まれ、
人の流れはずいぶん変わったのだと思う。

それでも、東京だけでゲイバーは
小さい規模ながらも、
700軒とも、800軒とも言われているから
これはもう世界一と言われるのも
おかしくないし、ホントにすごいんだろう。

そのカップルは、本当に東京のその数に驚き、
かつ、このようにのんびりして、落ち着いた
話が出来るようなゲイバーは、
さらに他国にはないのではないかと
言ってもらえて、有り難かった。

もちろん、カラオケも日本の文化のひとつだと
思うけれども、うちのようなまったり
という店があるのも、
日本ならではなんだなあ、
そんな事を思った。


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posted by みつあき at 05:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月11日

路上の出会いから起こること

昨夜、うちのスタッフのマサヤが
連れて来てくれたのは、40代女性と
その親戚筋にあたるという二十歳の大学生だった。

シンガーのマサヤが、10年ほど前に
新宿の駅前で路上ライブをやっていた時に
熱心に彼の歌を聴き、応援してくれていたのが
宝くじ売り場のおばさんだった。

彼女はマサヤのCDを買ってくれ、
行くたびに、声援を送ってくれたと言う。

そんなおばさんが数年前に
マサヤにひとつの詩を渡した。
彼女の若い頃の切ない思い出を書いた詩だった。

マサヤはそれに曲を付け、
いつかきちんとした楽曲としてCD化しようと
考えていたと言う。

そんな話が、おばさんの娘さんに伝わり、
昨日、共にやって来てくれた女性こそ、
宝くじ売り場のおばさんの娘さんだった。

そして、大学で映画を勉強している、という
その親戚の子供さんが、いつかそのPVを
撮影しないか、という話になったのだそうだ。

マサヤが持って来たその仮歌は、
僕の年代からしてみると、
ちょっと懐かしくなるような
いつものマサヤの曲とはちょっと違う
でも、良い曲だった。

いずれにしても、不思議な縁で繋がった
その三人の話は、
宝くじ売り場のおばさんの過去だけでなく、
マサヤのCDからPVまで将来の話へと
繋がっていき、また素敵な夜となった。

CD化される日が楽しみだ。

posted by みつあき at 12:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

愛車との別れ その2

今から30年前。
最初は会社の同僚から安く買った
トヨタ スプリンターはボロボロで
一度、目黒の坂道の途中でブレーキが
効かなくて焦ったことがあった。

その後、新車でニッサンのスカイラインに乗って
この時期はあらゆる場所にドライブした。
車を持ったことがない両親を乗せて
多くの場所に行ったのもこの車だった。

その後買ったニッサンティーダは
小回りが利くなかなか良い車だったが、
店をやって2年目に、早朝、ハンドルを
切り損ねて道路脇の壁にぶつけて、
大破させてしまった。

朝だったこともあり、人身事故さえ
この時は、さすがに今後、車を使うのをやめるか
かなり考えたけれど、この時は
まだ今のような思いに至ることはなかった。

そして、今から8年目に買ったのが
今回のホンダのオデッセイだった。

この時ほど多くのディーラーを周り、
悩んだことも初めてだったが、
当時店でアルバイトをしてくれていた
ツカサが、車に詳しく、
ずいぶん多くの店舗に付き合ってくれた。

当時出たばかりのこの車に試乗した瞬間に
これだと思った。

他の車には例を見ないかなり広めで
まるで宇宙船の操縦席か、と思うばかりの運転席。

7人も乗れるミニバンのこの車は
多くの人を乗せるというよりも、
パーティ用の美術やら照明、
そしてワインやそのほか多くの荷物を
運んでくれた。


まさに店と共に8年間、走ってくれた愛車だった。

ここ3日間で、売却の手続きをし、
昨日、車は引き取り業者によって
持って行かれた。

「一緒に写真を撮りますか?」
業者の方に言われて、一瞬迷ったけれど、
気恥ずかしさもあり、「大丈夫です」とお断りした。

うちの駐車場を出ていく愛車を見ながら、
たぶんこれが僕自身が所有する最後の車に
なるのだなあ、とちょっとだけセンチメンタルな気持ちになった。

多くの思い出をありがとう。
posted by みつあき at 15:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛車との別れ その1

自宅から店までが12キロ少しあることもあって、
平日は僕が車で通勤していたことを
知っているお客さんは多いはずだ。

この10年の間の平日のほとんどは
車で店に来て、ほぼアルコールを飲むこともなく
帰って行った。
これだけ飲まないと、休みの日や
週末も昔ほどお酒が進む訳ではない。
めっきり弱くなった、と言うよりも
飲み屋をやってて言うのもなんだけれど
それほど飲みたいという欲求がなくなった。

一緒に飲みたいとおっしゃるお客さんには
本当に申し訳なかったけれど、
おかげで、体調は良く、健康的な日を
送らせてもらっていた。

しかし、こと、歩く、
ということになるとこれが違う。
iPhoneに付属している歩数計を見てみると、
1日2000歩前後などざらで、
下手すると1000歩ほどしか歩かない日もあった。

僕が免許をとったのは比較的遅く
30歳の時で(仕事でロスに行き、ほとほと参ったので
帰国後取ることにしたのだった)、
それからは、前の職場への通勤も含めて
ほぼ30年、車にはお世話になった。

その分、ジムに通っているから、
足腰は大丈夫、という勝手な思い込みで
時間だけが流れてしまった。

死んだ母がお世話になっていた介護施設で
多くのお年寄りが骨折をする。
もちろん、強い骨を作る、ということも大きいだろうけれど、
そこから寝たきりになるか、
また元気に歩くことができるか、というのは
いかに足腰を鍛えているか。
つまり歩いているか、ということに
今さらながら気がついたのだ。

いくらジムに行ってたからと言っても
30年もの間、ほぼそんな生活をしていたと思うと
いささかぞっとする。

思い立ったのは去年の秋口。
夏以降、ラファエルが深夜に入店してくれていることや、
月曜日もマサヤが朝まで入ってくれることで
僕はちょっと早いけれど、終電で
帰宅する、ということにさせてもらうことにした。

深夜遅く、僕がいると思って
わざわざ来てくださるお客さんには
大変申し訳なかったりするけれど、
その分、3月あたりからは19時オープンに
しようかと考えている。

ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。


posted by みつあき at 15:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月08日

10周年シネライブ上映会を終えて

多くのお客さんから、
10周年の映像は観られないのかと
尋ねられたりしていた。

基本的には、ああいうモノは一期一会だと思っていて、
周年で観られなかった人に改めて観せることは
今までは避けてきた。

しかし、今回は三部に分けて、どうしても
その一部が観られなかったりした人もいたことと、
映画という形を作った、ということで
一度限り、ということを条件に
昨日、上映することを決めた。

あれから3ヶ月経ち、
改めてお客さんと一緒に観てみると、
かなり客観的に感じることが多く、
ここはこうするべきだったとか、
ああしたら良かった、
当然そんなことを考えてしまったりする。

それは、単に映画を観る、ということではなく、
やはりゲイバーの周年パーティだということを
念頭において、作られているか、ということだった。

お酒を飲んでワイワイと盛り上がる中、
スタッフがいくら真剣なパフォーマンスをしても、
そこには笑いや、ノリが求められてくる。

ある意味、それだけユルくもあり、
しかしながら、どれだけ楽しんでいただくことが
出来るか、ということだった。

当然、エロや笑いのシーンには、多くの反応があり、
そうではない部分は、退屈さや
白けたムードも漂ったりする。

自分やスタッフがやりたいこと、と
こういうパーティ用だからこそ、
お客さんが満足してもらうモノとの
ギャップがどう埋められていくか。

いずれにしても、スタッフたちの労力や
熱意に支えられているだけに
それが最も大きいということだ。

11周年以降、パフォーマンスをするかどうかは
まだ未定で、あらゆる意味で
またゆっくり考えてみたい、
そんなことを考えた一夜だった。

来ていただいた皆さん、
ありがとうございました。

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posted by みつあき at 17:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

若さと孤独と

セイヤは、ちょうど1年半ほど前から
店に来てくれている26歳。
まだまだ長い仕事の研修期間中で、
今年には本業で、力が発揮できる感じだ。

とは言え、セイヤはその歳にしては、
とても落ち着いていて
僕から見ると、彼の周りの
同世代よりも大人っぽかったりする。

僕がそんなことを言うと、
「いやいや。そんな事はないです。」
セイヤはそう言う。

去年、彼がした数少ない恋愛の中で
自分が甘えん坊で、寂しがり屋であることを
実感させられたのだそうだ。
おまけに自分のプライドの高さも。

忙しい中で、時間がある時には
相手に強く会いたいと思うし、メッセージも送る。
僕に言わせると、そんなことは
恋愛していれば普通だと思うけれど。

とは言っても、相手の趣味について
とても興味深いクセに
色々それについて尋ねたり頼んだり出来ない。
プライドが邪魔してしまうのだそうだ。


そういう中、この2年間にセイヤに出来た
たった一人の同い年のゲイの親友が
仕事で日本を離れることになってしまった。

恋愛と同様、いやそれ以上に
寂しさが募る。
そういう時には、いつものプライドが
出てこないのだ。
ただ、ただ悲しい。


僕はそういうセイヤの一連の話を聞いて、
ゲイの友人も恋人もまったくいなかった
26歳の頃の自分を思い出した。

口では説明できない切なさと
なんとも言えない空しさ。
それは30を越え、
40を過ぎたあたりには
かなり影を潜め、
むしろ人と関わらないでいられる
気楽さを楽しめるようにもなった。

若い頃から多くの友人に囲まれ、
ワイワイと楽しめていることは
素敵なことでもあるけれど、
孤独を感じるそういう時間こそ、
自分を成長させ、人には必要なんじゃないか。
今となってそんな気がしてしまう。

いつか、セイヤもこんな時代を
気恥ずかしくも、懐かしくなる時がくるはずだ、
僕はそう思う。
posted by みつあき at 16:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月06日

29歳 初めての2丁目

うちの店が、生まれて初めてのゲイバーです、
と言ってくれた人はかなり多い。
年間、ひょっとすると15人前後は
いるような気がする。
このブログに初心者、という言葉が
出てくる、ということも原因かもしれないのだが・・・。


昨日も、29歳のヒデツグ君が
一人でやって来てくれた。
たまたま仕事で知り合った
うちの常連でもあるミズサワちゃんに
紹介されたとのこと。

ガッチリ型のヒデツグ君は、
ルックスもなかなかで、すぐにでも
相手が見つかりそうなモノだが、
高校生の頃から自分がそうだと気がついても
かなり慎重なタイプだそうだ。


去年、出会い系アプリに初めて
登録し、年上、年下、二人の男に出会った。
ちょっとお茶をして、
二人とも、そういう関係にはなったモノの、
触られただけでちょっと痛くて
気持ちが萎えてしまったのだと言う。

相手が下手なのか、
それとも自分が弱いのか。
性的なことは、まだまだわからないし、
病気も怖いのでどこまでやればいいかも
悩むところなのだそう。

彼から僕や他のお客さんに飛ぶ質問の多くは
「ストレートとゲイの違い」だったり、
「何パーセントのゲイが浮気をするのか。
肉体関係だけなのか。
どういうことをしたら、病気が移るのか。
長く付き合うということに意味があるのか」
等々。

その質問のすべてが人によって
まったく違うことだと話す。
経験値が少ないとは言いながらも、
心配することが多過ぎる彼が
なかなかその先の一歩を踏み出せない理由も
わかるような気がした。

彼は高校時代、同級生と先輩が
部室で性行為をしたことを耳にして、
もどしそうになるほど、不快になったと言う。

ゲイビデオなどでよくあるシチュエーションだし、
多くのゲイが憧れたりすることだと思う、と
話をしても、ビデオはファンタジーで、
実際、絶対あり得ない!と言っていたから
それなりに潔癖症でもあるようだ。

これからどこで、どういう人と出会い、
どういうセックスをし、
どういう付き合いをしていくのか。

このルックスにして、未知数な部分が多過ぎるからか、
それとも持ち前のクリーンな性格なのか。
いずれにしても、うちの店に6時間以上も
いてくれて、とりあえず第一歩を踏み出せて良かった、
そう言ってくれたのは、嬉しく、ありがたく思った。

posted by みつあき at 20:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

正月の過ごし方

昨日、来てもらったお客さんたち
それぞれに、どんな三が日を過ごしたのか
尋ねてみた。


元旦から出会い系アプリで初デートした
という20代のケンゴ君もいれば、
うちから歩いてすぐの場所にある
とある神社に行くと、
年末にあった事件のせいで
(と書くと、どこかわかってしまうが)
かなりガラガラだったと言うエイジロウちゃん。

そして年末、年始はずっと外で
仕事で明日から2日間だけ休み、
とかなりゲッソリとした表情で
「ビールがうまい!」と飲んでいた
サブロウちゃんもいたりした。

思えば、僕も十代の頃に
ホテルでアルバイトをしたいた時期があり、
前夜は紅白歌合戦を観ることもなく、
四畳半の部屋で早々に一人休み、
元旦の初詣に行く酔っ払った若い人たちを
横目に、早朝、仕事場に向かったことを思いだした。

あの頃の正月は、コンビニもほとんどなく
(どれだけ昔やねん)
デパートも、どのお店もまったく
開いていなかった。
大晦日までに食事の準備などしていれば
良かったけれど、忙し過ぎて
そういう事も出来ず、
押入れの奥に眠っている
親から送ってもらったインスタントラーメンを
すすった正月だった。

今、思うと、とても惨めな感じはするけれど、
当時はぐったりと疲れて帰って来ても、
そのあとジョゲングをしたりしながら、
貧しくても元気でいられる、
その若さがなんとなく誇らしく思える時代だった。


今や正月と言うと、
一部のお店は休んではいるものの、
多くの店舗は普通にオープン、
帰省している人がいながらも、
それなりに人通りも多い東京。

正月など一年に一度だけ。
あの頃の静けさは素敵だったなあと
思うのは僕だけだろうか。

年に3日間くらい、すべての店が
クローズしたところで、それほど
困らないんじゃないか、
そんなことを考えた1月4日の夜だった。

posted by みつあき at 15:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月04日

新年の幕開け

例年は1月3日がBridgeの初日なのだが、
今年は2日が火曜日で、担当のタクヤが
六尺デイを、ということで
一昨日は大いに盛り上がったようで、
本当にありがたい。

六尺デイ、僕は一度しか除いたことがないのだが、
そこには常連だけではなく、他の六尺バーから
聞きつけて来ていただいたり、
こういうお休みの時期は、
わざわざ地方からいらっしゃる方も
多いようだ。


さてさて、僕がオープンした昨日の
Bridgeとしての通常営業の初日も
多くのお客さんに来ていただき賑わったのだが、
そこに来てくれたうちで出会った大物カップル(笑)
もう今年で4年目になるらしいのだが、
二人は去年の後半に、
1章ずつ、小説を書き、
その続きを相手が書く、というノベルを書き上げ、
製本して、持って来てくれた。

共作というには、ほぼ打ち合わせや
キャラクター設定の相談もせずに、
とにかく渡されたモノからそれぞれが
想像を膨らませて、次の章を書き上げるという代物。

渡されたばかりで、まだ読んでもいないのに、
色々言うのもなんだが、
二人のキャラクターもよくわかっているだけに、
どんな世界が繰り広げられているか、
とっても楽しみだったりする。

そか。
うちの店で出会ったカップルは
こういう共作を書いてくれる!ということになれば、
結構、素敵なのかもしれない。

なんて、そんなほんのりとした正月、第一日目だった。


posted by みつあき at 19:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

おめでとうございます! 映画ベストテン

あけまして、おめでとうございます。
2018年、今年もBridgeをよろしくお願いします。


さて、去年の映画ベストテン。

去年は例年のように200本を越えることが出来なくて、
なおかつ、邦画は本当に少なかった。

色々選ぶのには苦労したけれど、
とりあえず選んだものの、絶対的なモノではなく、
順不同。

1.ラ・ラ・ランド
20170322231243.jpg
2.ムーンライト
3.マンチェスター・バイ・ザ・シー
4.ブレードランナー 2049
5.笑う故郷
6.ダンケルク
7.ヨーヨー・マと旅するシルクロード
8.ギフト 僕がきみに残せるもの
9.沈黙 サイレンス
10.お嬢さん
次点 メッセージ

これ以外にも、デ・パルマ
セールスマン
エリザのために
わたしは、ダニエル・ブレイク
ハクソー・リッジ
ベイビー・ドライバー
キングコング 髑髏島の巨神
エンドレス・ポエトリー
グッド・タイム
ノクターナル・アニマルズ
僕と世界の方程式
美女と野獣
ドクター・ストレンジ
ゴッホ 最後の手紙
LOGAN ローガン
ルージュの手紙
などは、どれも良かった。

「ラ・ラ・ランド」はアカデミー賞授賞式でも話題となった
「ムーンライト」と、迷ったけれど、
二度観て、唸らされた一本、
ミュージカル映画としてだけではなく、
恋愛映画、そして人生とはこういうモノ、
というメッセージを強く描いた秀作だった、そう思う。

今年も素敵な映画とたくさん出会えますように。
posted by みつあき at 03:10| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする