2018年01月29日

沖縄のゲイバー

昨夜は、沖縄からLUVさんという
イベントスペースとバーをやっていらっしゃる
オーナーの方がいらっしゃった。

お店は今年でちょうど3年になると言い、
沖縄ではなかなかクラブ的なモノや、
エロティックなイベントが開催されないので
何とかしたい、とオープンしたと言う。

沖縄と言えば、たぶん国内の東京以外で
最もゲイが集う観光スポットだろう。
台湾と共に、年に一度や二度行っている
というのもよく耳にする。

かく言う僕はもう15年ほど伺っていないし、
その前となると四半世紀くらいだ。

だから、沖縄のバーも、聞いてみると
僕が訪れた場所で、まだ健在する
お店は一軒しか残っていなかった。
いつか行きたいと思っていたお店も
マスターが亡くなってしまっている。

そんな沖縄では、
ルネッサンスというイベントで
本土から多くのゲイが参加することは
僕も店でよく耳にする。


しかしながら、エロティックなモノに関しては
なかなか難しいらしい。
とても狭い世界なので、
「誰それはあそこに行っていた」
という噂がすぐに立つので敬遠されがちなのだそうだ。

結構、オープンでワイワイと騒ぐのが好きな、
という沖縄のイメージだけれど、
どちらかと言うと恥ずかしがり屋の人が多いと言う。

いずれにしても、海外ばかりに行ってないで
たまには沖縄に行ってみたい、そう思った。

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新宿2丁目 Gay Bar Bridge(ブリッジ)
東京都新宿区新宿2丁目13の16
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2018年01月28日

カバンの中身

昨日の土曜日、かなり大きめのデイパックと
スポーツバッグを持って来ていたお客さんがいた。

荷物を店の隅に僕が置こうとしたら
ずっしりとかなり重い。
「うわあ。すごいね。何がこんな入ってるの?」と
尋ねると
「本とか色々です。」と言う。

「マスターに聞いてもらいなよ。
信じられないカバンの中身だから」
隣にいた友人が言う。

聞いてみると、電車の中で読む本、
仕事中に読む本、
ノートパソコン、iPad、携帯が自分用と会社のが2台、
仕事用の資料(これがかなり多かった)
あと大きめのヘッドフォン、
大きめのカートケースと財布、小銭入れ、
ティッシュにハンカチが2枚。

スポーツバッグのほうには
スポーツウェア一式と、シューズ、
ベルト、グローブ、リストバンド、
プロテインのシェイカー、サプリメント、
トレーニング用の手帳、
ボディソープ、シャンプー、クリーム、
ヒゲ剃りほかちょっとしたコズメ関係、
これに手袋、マフラー、帽子、マスク、と
どっさりだ。

僕もこの半分くらいは持って歩くモノだけれど、
外国人の友人に言わせると、
日本人男性は化粧もしないのに
なぜ、バッグを持って歩くのか
不思議なのだそうだ。

確かに海外に行くと多くの男性は手ぶら、
ポケットに携帯と財布を突っ込んだまま
歩いていると言う。

ジムに行く時は、それだけ取りにうちに帰る人が多く、
PCは自宅や職場でするモノで
持って動くモノじゃない、そう言っていた。

僕も車に乗っていたついこの前までは
外を歩く時は、ほぼ手ぶらだったのに、
冬のこの時期、それじゃなくても、
着ているモノも多く、荷物の多さに辟易してしまう。

あなたのカバンの中身って、どうなっていますか。

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2018年01月27日

ストレートからゲイへ

先週だか、このブログに書かせてもらった
ストレートのゲイ向けマッサージ師は
なんだかんだ言って、ゲイの世界には入れないし、
特に性的なことは、あれこれと抵抗があると言っていた。

昨日、深夜に初めて来てくれたサブロウ君は、
二十歳の頃までは女性としか付き合ったことがなく、
おまけに男の性的なことなんて、これっぽっちも
考えたことがなかった、という現在32歳。

彼が地方都市の地元で、アルバイトで
水泳のインストラクターをしていた時の
3歳上の先輩がかなりのオープンリーゲイ。
その彼が「俺、アイツのこと、気になってるんだ」と
他のイントラを指して、サブロウ君に言ったことから
仲良くなった。

最初、そんな世界があるのかとビックリしたと言う。
え?ほぼ10年くらい前なんて、ゲイの話とか
普通に会話に出たりしなかったのかと僕が聞くと、
「田舎なんで、まったく」とのこと。
これには僕も驚いた。


ま、そんな訳で、仲良くなった先輩のうちに
行ったら、ゲイのDVDが置いてあり、
「ちょっと観てみたい」と言ったら、
「ドン引きするかもよ」と観させてくれた。

そこにはサブロウ君が
今まで想像したことがない世界が広がり、
女性のように、気持ちよがる男性の姿に
「おお!男でも射精するまでに
ここまで感じることが出来るのか」と
目に点だったと言う。

しかし、自分には絶対無理だなあとも思った。

もちろん、その先輩とは何が起こる訳でもなく、
そうこうしているうちに自分は仕事で
東京に来ることになった。

エロ動画なりをスマホで観たりするようになった頃、
ネットで「男同士」のようなモノを目にした時に、
先輩と観たDVDを思い出した。

その流れで「女性に満たされないノンケの人、
満足させてあげる」というような広告を見つけた。

そこにはストレート相手に群がるゲイが
多くいて、最初は面白半分でエロチャットをし、
そこから、少しずつゲイの世界に入ったと言うのだ。

少し抵抗がありながらも、
こういう入り方がするストレートもいる。
なるほど。。。

いつも思うのは、逆パターン(つまりゲイの世界から
ストレートの社会に入っていくという)が
ほぼないのは、元々「ノーマルではない」とふうに
思いがちな同性同士の世界だけに、
そのパターンはなかなかないのだろうと察する。

そういう景観をした現在ストレートなんているんだろうか。
そんな人がいたら、是非とも話を聞いてみたい。

↑どこまで好奇心旺盛??笑

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2018年01月25日

30年ぶりの恋

昨日来てくれていたシュンさんは50歳。
去年から4歳年上の人と付き合いだしたそうだ。
よくよく聞いてみると、
30年ぶりの恋だと言っていた。

30年ぶり???最初に聞いた時には
どういう意味なのか、僕はわからなかった。


30年前、シュンさんがまだ二十歳の学生の時に
プールでイケメンの男の人と目と目があった。
ロッカーで「お茶でもどう?」と誘われて
ドギマギしたことは忘れられないそうだ。

その時に帰り蜜にあった喫茶店で
2時間ほどお茶を飲んだ。
若いシュンさんにとって、
ゲイの人とお茶をしたことは初めてだった。

相手の人は社会人に成り立ての24歳。
つい最近、1年付き合った大好きだった年下の彼に
ふられたばかりだと言った。

ちょっと涙目になりながら、
「誰か、この落ち込んでいる僕を
引っ張り上げてくれないかと思っているんだ」と言った。

4歳違うというのは、今思えば
大したことはないけれど、当時は
とても年上に感じ、その彼が涙ぐんでいる事実に
シュンさんは胸を熱くしたと言う。

若いシュンさんは、彼の澄んだ瞳を見ながら
「僕が引っ張れるかもしれない」そんなことを思った。


翌週、同じ喫茶店で待ち合わせをした。
その一週間の長かったこと。

でも、7時の約束だが、9時まで待っても
彼はまったく現れなかった。

きっと何かがあったに違いない。
あれだけ誠実な人だったんだから。

携帯もネットもない時代。
一応自分の電話番号は伝えたけれど、
彼は自分の部屋には電話がないと言っていた。

シュンさんは、毎日電話を待った。
一週間、10日と過ぎ、
待ちきれず、彼が務めているという職場がある
四ツ谷駅で、学校帰りに7時から8時過ぎくらいまで
待っていたこともあった。

まだ、ストーカーという名称が出来るか出来ないかの頃だったが、
今思うと、まさにストーカーだったと思うと言う。

駅に行った二度目の時、
もう諦めてシュンさんが帰ろうと思って
四ツ谷駅から電車に乗ろうとすると、
明らかに仕事関係の女性と共に
彼が歩いてきた。

目と目が合った。会釈をしたら、
向こうも驚いた顔をしながら、「電話するよ」と
いう仕草をした。


それから数週間経ったある日、
彼から電話があった。

「申し訳なかった。あの待ち合わせをした当日、
ふられた元カレが寄りを戻そうと言って来たんだ」と言う。

結果的に、彼と寄りを戻し、シュンさんに連絡をするのは
失礼だと思ったということだった。

仕方がない、そう思ったと言う。
彼のことは忘れた。
いや、忘れようとしたらしい。

その後、10年ほどの間に一度、
2丁目で彼を見かけたことがあった。
彼氏だか、友達だかわからないけれど、
誰かと一緒で、その時も目が合い、
会釈をしたと言う。

それから20年近く。
シュンさんも2人ほど人と付き合って、
うまく行かず、もう誰とも付き合うことはないかな、
そんなふうに思っていた3年前のある日、
Facebookで友達申請が来た。

なんとプールで30年前に会ったあの彼だった。

お互いに名前は交換していたけれど、
最初は誰かわからなかった。
ダイレクトメッセージで「覚えていますか」とあった。

それから1年。いつか会おうと言いながらも
Facebook上でのメッセージのやりとりだけが続いた。

そして去年、二人は再会した。
相手はあれから色々あったらしいけれど、
今はひとりだった。

プール帰りの一度だけのお茶。
30年前にシュンさんんの妄想だけで
広がっていった部分は大きく、
イメージが違う部分もあったけれど、
それ以上に素敵な部分もあった。

二人は晴れて付き合ったと言う。
奇跡と言うか、赤い糸と言うか、
シュンさんは、あのストーカーのようなことを
してしまった自分を恥じながらも、
よくFacebookで自分を見つけてくれた、と
感謝している、と言う。

出会い系ですぐに探せる時代の中で、
こういう出会いもあるのだなあ、と
幸福な気持ちをいただけた。

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2018年01月22日

エロい妄想を膨らませるイベントの話

さて、土曜日に来てくれた警察の年頭視閲式に行った
というセイジ君の話。 

この時期、各県で警察音楽隊の合奏に合わせた
警察官や警察犬行進や、
警察車両のパレードなどがあり、
その手のモノが好きな人たちにとって垂涎のイベントのようだ。

東京で行われるのは、かなり大規模なモノのようだが、
セイジ君が行ったのは、他県のモノ。
とは言っても、大勢の警察官、それをとりまく観客の数も
かなり多いらしい。

セイジ君は、警察車両も含めた車を観るのが好きらしいけれど、
共に、警察の制服姿にはゾクゾクするようだ。
警察に限らず、自衛隊や体育系大学の
こういうイベントに多くのゲイが集まることは
僕もよく知っているし、何度か誘われたこともあった。

ただ、僕にとってその手のイベントに行くということは
目の前でドキドキさせられながらも、お預けをくらう、
という感じで、空しさばかり残ってしまうので
行ったことがないのだ。

たぶん警官や、自衛艦、体育大学生などの
ルックスや制服、という以外でも
楽しませてくれる事柄は
とても多い気がする。
エンターテインメント好きな僕にとって
たぶん実際、目にするとそうだと思う。

しかし、舞台を観て、偶然目にする裸などは
先に舞台を観る、という目的があるので
良いのだけれど、これがそういうイベントになると
エロが先に立ってしまう、という困った性分なのだ(笑)
だから、行けない、行かない。

そう思うと、何度か参加したお祭りのお神輿などは
たぶん自分が参加することでOKなんだろうけれど。

そんな僕の話を聞いて、
古い友人のタカオは
「お前はエロいことを期待し過ぎるからだよ」と笑った。
心の中の声として、書き留めておかなければ。。。

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2018年01月21日

山登り好きな3人

昨日の土曜日は、店オープン早々、
山梨に行って来たという
山岳チームの3人組が来てくれたり、
この時期は、警察の年頭視閲式というのがあるらしく、
警察車両や、制服を見ているだけで
ドキドキワクワクする、というセイジ君の
話を聞いたり、と、なかなか楽しい話を聞かせてもらった。

今日のところは、まずは山岳チームの話。


他の人たちと登ることもあるけれど、
48歳、38歳、35歳というこの3人で
山に登ることが多いらしく、
登りながら、男のエロ話をすることも
なかなか楽しいということだった。

本格的に山を登る、という経験がほぼない僕は
ただ、一心不乱に登る、というストイックな印象を
勝手に持ってはいたけれど、
それでは疲れてしまうから、
出来るだけ楽しんで登る、
そして降りて来てからとことん飲む
というのがたまらない、そう言っていた。
なるほど。それは楽しいのかもしれない。

48歳は元既婚者、子供もいて、ほぼゲイデビューが
ここ3年。その間に付き合う男も出来たという。
38歳はシングル、今は山が恋人。
35歳の彼は遠距離恋愛でほぼ10年
付き合っている相手がいるとのことだ。
それぞれが独自のゲイ・ライフを送りながらも、
こうして集まって山に登る、ということが
本当に幸せだと言っていた。

彼らを見ていると、誰が敬語を使うということでもなく、
これだけ年齢差があっても、
そこがストレート社会とは違っている。
もちろん、うちのような飲み屋の中で
こういう光景はよく見ることなのだが、
年代を超えたその分け隔てがない友人関係こそ、
ゲイだからこそだなあ、と
僕はついついほくそ笑んでしまうのだ。

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2018年01月20日

小室騒動で考えること

小室哲哉が引退をした。
正直言って、僕は彼がJポップチャートを賑わしていた頃、
もうすっかり大人だったし、
特に何の影響も受けていない。
ただ、改めて耳にすると、
そのほとんどが聴いたことがある旋律だ。
そういう意味じゃ、彼が時代の寵児となり、
日本歌謡史(Jポップ史?)に残る
一人であることは間違いないと思う。

昨日、そんな彼が不倫疑惑とかで
引退を余儀なくされた報道を聞いた。
店の何人かが、その話をしていた。

正直、またかと思った。
ここ数年、芸能界や政界で、いったい幾人が
不倫報道で槍玉に挙げられたのだろう。

それは、アメリカのセクハラ報道もそうだ。

もちろん、傷を負った人が出てしまうことは
当然遺憾に思うし、不倫や
セクハラなるモノが良いことだとは言わない。

ただ、それを公にして、一般大衆がSNSで炎上させ、
メディアがこぞって取り上げ、叩き続けること。
そういうことに、とっても疑問を感じるのは
僕だけだろうか。

恋愛や、セックスは、古今東西、何百年も前から
性的対象者がいる限りは、あらゆる形で成り立っていた。
それは、あくまでも個人対個人
(配偶者、パートナーも含めてだけれど)の問題であり、
それをまったく無関係の人間が
いちいちジャッジすることなのだろうか。

許せないと思うのならば、その相手を
訴訟するなり、金を取るなりすればいいし、
それは両者の話し合いで解決するべきだと思う。


「信じられない」「あり得ない」という言葉から
人非人呼ばわりをされてしまう人々。
個人、個人の思惑や、背景などまったく無視して、
騒ぎ立てる報道。


日本のゲイの場合、婚姻制度がなく、
いくら付き合っていると言っても、
どこから線を引くのか。
付き合って、いつくらいから、
不倫だとか、浮気というカテゴリーに入るのだろうか。

もちろん、今回も含めた報道は
僕がゲイだから思うことではない、そう思うが。

いずれにしても、聞くにつけ、
やれやれ、と思う今日この頃だ。

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2018年01月19日

どんな映画監督が好きですか

先日、映画を勉強しているという大学生の
ツトム君が来てくれた時に、
「映画を真剣に観出したのはここ1年ほどで
どうやって映画を選べば良いか、わからないんです。」
そう言っていた。

僕はかなり幼い頃から両親に
映画館に連れて行かれていて、
中学生の頃までは俳優で映画を
選んでいたけれど、
(オードリー・ヘップバーンや
カトリーヌ・ドヌーヴの映画を
片っ端から観ていた。ふるっ!笑)
高校に進学する頃から
映画を観る時の決め手は
監督になるようになった。

当時、僕が好きだったのは
「麗しのサブリナ」や
「アパートの鍵、貸します」を作った
ビリー・ワイルダーから始まり、
「素晴らしき哉、人生」などのフランク・キャプラ、
そして「ダウンタウン物語」や「フェーム」を
作ったアラン・パーカーなどなど。
上に書いた彼らは、今観ても、
そして多くの人が観ても、さほど難しくなく
楽しめるだけではなく、唸らせられるモノも多い。

大学になってからは、シドニー・ルメット、
ルイス・ブニュエル、増村保造などに夢中になった。

その後は、ギリシアのテオ・アンゲロプロス、
ドキュメンタリーのフレデリック・ワイズマン、
テレンス・マリック、タル・ベーラ、
アルフォンソ・キュアロンなど。

「そういう映画監督の一体、何に
惹かれるんでしょう」と
改めてツトム君に聞かれて思ったのは、
かつてはドラマ展開のサスペンスフルな作り方や
そのセリフ回しだったりするのが、
年をとってからは撮影の絵のような構図や
ワンシーン、ワンカット、そして色使いに
目が行くようになった。

ワイルダーや、キャプラは今観ても
楽しく新鮮ではあるものの、
最後に書いたキュアロンは「ハリー・ポッター」や
「ゼロ・グラビティ」で有名にはなったけれど、
「リトル・プリンセス」や「大いなる遺産」の
緑色の使い方、そして絵の作り方は
何度観ても、ため息が出るほど美しい。


年と共に好みは少しずつ変わるもんだと
ツトム君と話しながら、
自分の変遷を懐かしく思い出した。

今日はちょっと映画オタクのつぶやきでした。

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2018年01月18日

ゲイとなる境界線

先週の土曜日、背の高いハンサムな青年が
初めて来てくれた。


彼は資格をとるために勉強をしていて、
普通のマッサージではとても
高い学費が払えない。

そんな中で、偶然ネットで見つけたのが
ゲイ専門のマッサージだった。と言う。

そう。彼はストレートで、

ゲイに対しては、偏見もなければ、
男性器に触れたりすることも
特に抵抗はなかった。
だから、これは大丈夫だなと思ったと言う。

うちの店のことも、彼のお客さんから
良い店だと聞いてくれたようだった。

そのお店で働く数人のゲイも楽しいし、
特に嫌なことも今のところはない。

マッサージはかなり自信があり、
それで喜んでもらうのが本望だと言う。
しかし、マッサージ以外で言うと
手で抜いてあげるのは問題ないけれど、
フェラされたり、まして掘ったり、
ということはやっぱり無理のようだ。

その時にいた常連のモリオちゃんは
彼の言うことはよくわかる、と言う。
自分も女性の体を触ったりするのは
仕事であれば問題ないけれど、
しゃぶられたり、性行為に及ぶ、というのは
抵抗がある、と言うし、
改めてそう言われると、なるほどなあと僕も思う。

彼がいるその店は
「手抜きオンリー」ということだけを
うたっているようなので、
彼自身もちょっと安心しているようだ。

そういうお店の中には、ゲイなのに
ノンケ売りをしたほうがお客さんが喜ぶ、
というところもあって、
ノンケっぽさ、ということが
ゲイの中で最高の褒め言葉、と言われる
ゲイの人も多いということで
わからなくもない。

ちなみに僕自身はノンケっぽいゲイは好きだけど、
ノンケにはそういう相手をしてほしいとは思わない。

そういう仕事をしていて、
そのままゲイになった、
という話も聞いたことはよくあるが、
そのあたりはどうかと尋ねると
きっとそういう風にはならないと思うと
言っていた。

その境界線というのが、一体どこにあるんだろう
というのが僕の中の一番の興味だった。

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2018年01月15日

日本人的心

昨夜、アイルランド出身で、
スウェーデンのストックホルムに住んでいると言う
ステランさんという人が初めての日本で、
初めてのゲイバーと言って来ていただいた。

彼にとって、日本は夢見た国であったようで、
それは成田に到着してから、
想像通りだと思ったそうだ。

あまりに美しいトイレ。
初めて経験したお尻の洗浄機。
大人しいけれど、親切で穏やかな人々。
渋谷や新宿に来ると、すごい大都会なのに
騒音も少ない。

「ああ、これが夢見ていた
日本人的心なんだなあ」そういうふうに
ステランさんは思ったのだそうだ。

そんなAmazingで、Coolな日本だが
ステランさんが不思議だと思うことが3つあった。


ひとつはあまりにも多くの人が無表情に見えたこと。
挨拶したり、お店に入ったりすると
笑顔があったり、英語を多く語らずとも
なんとか接してくれようとする人は多いけれど、
電車や街行く人の顔をずっと見ていると
笑っている人も、怒っている人も
悲しそうにしている人も少なく、
地下鉄では半分が寝ていて、半分がスマホ。
ストックホルムでは見ない光景。

そして、もうひとつは、もっと見ない光景だった。
多くの人がマスクをしていること。

これは海外では考えられないことで、
確かに、前にマイケル・ブーブレのライブに
行った時「この武道館のお客さんの多くの人が
マスクを付けて、僕のライブを見ていて、
みんなダース・ベイダーに見えて怖い」と
言っていたことを思い出した。
ステランさんもとても怖いと。

そして、最後のひとつは、ゴミ箱が極端に少ないこと。
これはどうしてなのか、と尋ねれ、
僕は、あの何十年も前の
オウムの事件からテロ対策として
多くのゴミ箱が撤去されてから
少なくなったのではないか、そう言った。

お客さんのヒサジいわく、
いや今さらテロ対策ではなくて、
そこに予算はかけられないからではないかとのこと。

ふうむ、そうなのかも知れない。

ステランさんは「それじゃ、ゴミはどうするの?
街はあまりにも綺麗だし」と言う。
みんな、自宅に持って帰っている、
そう言うと、それこそ"Amazing!"だと驚いていた。

僕も噛んだガムの包み紙や、ティッシュやらを
ズボンのポケットや、カバンの中に入れるが、
いくら綺麗に包んでも、すぐに捨てたい、
そう思ってしまうほう。
小さかろうが、ゴミが入っているということが
気になってしまう。

スタッフのタクヤや、お客さんのノリオ君は
しかし、特に臭いが出るモノなど
むしろ、街のゴミ箱に入れてしまうのが
申し訳なく思うくらいだと言う。

なるほど。
そういう精神がまさに日本人的心なのかもしれない。

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2018年01月14日

ワニワニパニックで大盛り上がり

大晦日と言うか、空けたばかりの元旦の朝に
店のスタッフやOB連中、そして常連が
ドドッと入って来てくれて、
マサトが持って来たワニワニパニックという
おもちゃをやってみようということになった。

ワニの並ぶ歯を一人ずつ、押していき、
口が閉まるとアウト、という
いわゆる黒ひげ危機一発のような
ゲームだ。

その時は、お題を決めて、
負けた人間がそれを答えるというようなモノで
店に来る人でやりたい人だとか、
今までどこまでエロいことをしたか、
というような告白大会だったようだ。

先週、スタッフのヒデキが店に入った時に、
お客さんのケンゴが「10周年パーティの
エロショウをやったヒデキの裸が見たい」と
いうことになった。

そこで出てきたのが、ワニワニパニック。
お客さんが勝ったら、ヒデキに一枚ずつ脱いでもらう。
お客さんが負けたらテキーラショットを飲む
ということだったのだが、
これがヒデキが強くて、
なかなか脱がせられない。

結果的にヒデキが脱いだ時には
ケンゴも連れて来てくれた友人もベロベロ。

そういう流れで、昨日は元スタッフのジュンが
ヒデキに挑戦。
ところが、先週、あれだけ強かったヒデキが
どんどん負けて行き、最終的にはパンツも脱ぎ、
裸にエプロン状態。

入ってくるお客さんたちが「こんな店だっけ?」と苦笑。
新年も明けて、もう半月。
思えば、その昔、脱ぎたがりの裸レモンという
あだ名を持つスタッフもいた。

昨日、書いた「落ち着いたバー」の
イメージが少しだけ壊れてしまうけれど、
こういうスタッフがいてくれることによって、
ゲイゲイしさを醸し出すというのも
うちの店の一面なのだと確信した。

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2018年01月13日

PCとの対決の日々

僕はこのブログを仕事の行き帰りの地下鉄の中や
たとえば映画を観る前や、ジムに行った帰りに
ちらっとカフェに寄って書いたりしている。

外で書くことが多いので、愛用の
MacBook Airを持ち歩いている。

ものの15分から20分くらいなのだが、
ここのところ、書いて保存しようとすると
出来ていなかったり、何故か飛んでしまったり
という不具合が起こり、
最初に書いた文章をほぼ忠実に
書き直せなかったりする。

去年の周年用の映像編集がぶっ飛んでしまったことは
ここにも書いたけれど、
それ以外にも、家でのiMacで、
ファイルがうまく保存されていなかったり、
送ろうと思っていたエクセルが
起動しなかったり、と
パソコン環境に悩ませられることは多い。

自分がPCに結構疎いということもあるだろうけれど、
ここのところの不具合を
親切なアップルサポートに電話をして
尋ねても、何故か理由がわからなかったりする。

中には再起動をかけると、うまく行く、
という場合もあるけれど、
その再起動をかけること自体で、
開いているアプリケーションが
閉じなかったり、ということも多く、
そんなことで半日が過ぎてしまったりするのだ。

そう。こうやって書いていても、
ちゃんと保存できているのか、不安となり、
最近は文章の途中で、コピペして
ワードなどに保存しておく、
ということさえしたりする。

今の若い人たちは、こういうブログや
他の作業も、携帯でスイスイとやるようだが、
僕自身、文章を書くのに、携帯で、
という気にはとてもならない。

日々、あまりストレスを感じることがない僕も
このPCの問題だけは、とてもストレスになっている。

かと言って、先日手放した車のように、
PCや携帯とはおさらば、なんていう
生活は、さすがに想像できない。
僕と同世代で、鼻からそういうモノを
否定し、使っていない人はいるけれど、
そこには戻れないワケで。

とは言え、しょせんマシンなのだ。
それに振り回され、ストレスを感じること自体が
問題なのだと気が付いた。
そう気が付いてからは、何か支障があっても、
またMacちんが機嫌そこねたんだね、ハイハイ、
そう思って次に進むようにしている。

とは言っても、このブログの送信ボタンを
送る時に、ドキドキするのは変わらないけれど。。。(笑)

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シドニーからのカップル

一昨日は日本に初めて来た、という
オーストラリア、シドニーで10年付き合っているという
ゲイのカップルが来てくれた。

シドニーと言えば、僕は15年くらい前に
行ったが、オックスフォード・ストリートという
ゲイ・タウンに多くの人が集まり、
なかなかの賑わいを見せていた。

今はどんな感じかと尋ねると、
シドニーには大きめのクラブが一軒しか
なくなってしまったとのこと。
それには結構、ショックだった。

でも、それはシドニーに限らず、
他の国もそうなようで
ニューヨークやロスなども
かつての活気はなくなっていた。

東京だって、バブルの頃はともかく、
たぶんうちの店が出来た頃からは、
スマホの出会い系が生まれ、
人の流れはずいぶん変わったのだと思う。

それでも、東京だけでゲイバーは
小さい規模ながらも、
700軒とも、800軒とも言われているから
これはもう世界一と言われるのも
おかしくないし、ホントにすごいんだろう。

そのカップルは、本当に東京のその数に驚き、
かつ、このようにのんびりして、落ち着いた
話が出来るようなゲイバーは、
さらに他国にはないのではないかと
言ってもらえて、有り難かった。

もちろん、カラオケも日本の文化のひとつだと
思うけれども、うちのようなまったり
という店があるのも、
日本ならではなんだなあ、
そんな事を思った。

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2018年01月11日

路上の出会いから起こること

昨夜、うちのスタッフのマサヤが
連れて来てくれたのは、40代女性と
その親戚筋にあたるという二十歳の大学生だった。

シンガーのマサヤが、10年ほど前に
新宿の駅前で路上ライブをやっていた時に
熱心に彼の歌を聴き、応援してくれていたのが
宝くじ売り場のおばさんだった。

彼女はマサヤのCDを買ってくれ、
行くたびに、声援を送ってくれたと言う。

そんなおばさんが数年前に
マサヤにひとつの詩を渡した。
彼女の若い頃の切ない思い出を書いた詩だった。

マサヤはそれに曲を付け、
いつかきちんとした楽曲としてCD化しようと
考えていたと言う。

そんな話が、おばさんの娘さんに伝わり、
昨日、共にやって来てくれた女性こそ、
宝くじ売り場のおばさんの娘さんだった。

そして、大学で映画を勉強している、という
その親戚の子供さんが、いつかそのPVを
撮影しないか、という話になったのだそうだ。

マサヤが持って来たその仮歌は、
僕の年代からしてみると、
ちょっと懐かしくなるような
いつものマサヤの曲とはちょっと違う
でも、良い曲だった。

いずれにしても、不思議な縁で繋がった
その三人の話は、
宝くじ売り場のおばさんの過去だけでなく、
マサヤのCDからPVまで将来の話へと
繋がっていき、また素敵な夜となった。

CD化される日が楽しみだ。

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2018年01月10日

愛車との別れ その2

今から30年前。
最初は会社の同僚から安く買った
トヨタ スプリンターはボロボロで
一度、目黒の坂道の途中でブレーキが
効かなくて焦ったことがあった。

その後、新車でニッサンのスカイラインに乗って
この時期はあらゆる場所にドライブした。
車を持ったことがない両親を乗せて
多くの場所に行ったのもこの車だった。

その後買ったニッサンティーダは
小回りが利くなかなか良い車だったが、
店をやって2年目に、早朝、ハンドルを
切り損ねて道路脇の壁にぶつけて、
大破させてしまった。

朝だったこともあり、人身事故さえ
この時は、さすがに今後、車を使うのをやめるか
かなり考えたけれど、この時は
まだ今のような思いに至ることはなかった。

そして、今から8年目に買ったのが
今回のホンダのオデッセイだった。

この時ほど多くのディーラーを周り、
悩んだことも初めてだったが、
当時店でアルバイトをしてくれていた
ツカサが、車に詳しく、
ずいぶん多くの店舗に付き合ってくれた。

当時出たばかりのこの車に試乗した瞬間に
これだと思った。

他の車には例を見ないかなり広めで
まるで宇宙船の操縦席か、と思うばかりの運転席。

7人も乗れるミニバンのこの車は
多くの人を乗せるというよりも、
パーティ用の美術やら照明、
そしてワインやそのほか多くの荷物を
運んでくれた。


まさに店と共に8年間、走ってくれた愛車だった。

ここ3日間で、売却の手続きをし、
昨日、車は引き取り業者によって
持って行かれた。

「一緒に写真を撮りますか?」
業者の方に言われて、一瞬迷ったけれど、
気恥ずかしさもあり、「大丈夫です」とお断りした。

うちの駐車場を出ていく愛車を見ながら、
たぶんこれが僕自身が所有する最後の車に
なるのだなあ、とちょっとだけセンチメンタルな気持ちになった。

多くの思い出をありがとう。

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愛車との別れ その1

自宅から店までが12キロ少しあることもあって、
平日は僕が車で通勤していたことを
知っているお客さんは多いはずだ。

この10年の間の平日のほとんどは
車で店に来て、ほぼアルコールを飲むこともなく
帰って行った。
これだけ飲まないと、休みの日や
週末も昔ほどお酒が進む訳ではない。
めっきり弱くなった、と言うよりも
飲み屋をやってて言うのもなんだけれど
それほど飲みたいという欲求がなくなった。

一緒に飲みたいとおっしゃるお客さんには
本当に申し訳なかったけれど、
おかげで、体調は良く、健康的な日を
送らせてもらっていた。

しかし、こと、歩く、
ということになるとこれが違う。
iPhoneに付属している歩数計を見てみると、
1日2000歩前後などざらで、
下手すると1000歩ほどしか歩かない日もあった。

僕が免許をとったのは比較的遅く
30歳の時で(仕事でロスに行き、ほとほと参ったので
帰国後取ることにしたのだった)、
それからは、前の職場への通勤も含めて
ほぼ30年、車にはお世話になった。

その分、ジムに通っているから、
足腰は大丈夫、という勝手な思い込みで
時間だけが流れてしまった。

死んだ母がお世話になっていた介護施設で
多くのお年寄りが骨折をする。
もちろん、強い骨を作る、ということも大きいだろうけれど、
そこから寝たきりになるか、
また元気に歩くことができるか、というのは
いかに足腰を鍛えているか。
つまり歩いているか、ということに
今さらながら気がついたのだ。

いくらジムに行ってたからと言っても
30年もの間、ほぼそんな生活をしていたと思うと
いささかぞっとする。

思い立ったのは去年の秋口。
夏以降、ラファエルが深夜に入店してくれていることや、
月曜日もマサヤが朝まで入ってくれることで
僕はちょっと早いけれど、終電で
帰宅する、ということにさせてもらうことにした。

深夜遅く、僕がいると思って
わざわざ来てくださるお客さんには
大変申し訳なかったりするけれど、
その分、3月あたりからは19時オープンに
しようかと考えている。

ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。

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2018年01月08日

10周年シネライブ上映会を終えて

多くのお客さんから、
10周年の映像は観られないのかと
尋ねられたりしていた。

基本的には、ああいうモノは一期一会だと思っていて、
周年で観られなかった人に改めて観せることは
今までは避けてきた。

しかし、今回は三部に分けて、どうしても
その一部が観られなかったりした人もいたことと、
映画という形を作った、ということで
一度限り、ということを条件に
昨日、上映することを決めた。

あれから3ヶ月経ち、
改めてお客さんと一緒に観てみると、
かなり客観的に感じることが多く、
ここはこうするべきだったとか、
ああしたら良かった、
当然そんなことを考えてしまったりする。

それは、単に映画を観る、ということではなく、
やはりゲイバーの周年パーティだということを
念頭において、作られているか、ということだった。

お酒を飲んでワイワイと盛り上がる中、
スタッフがいくら真剣なパフォーマンスをしても、
そこには笑いや、ノリが求められてくる。

ある意味、それだけユルくもあり、
しかしながら、どれだけ楽しんでいただくことが
出来るか、ということだった。

当然、エロや笑いのシーンには、多くの反応があり、
そうではない部分は、退屈さや
白けたムードも漂ったりする。

自分やスタッフがやりたいこと、と
こういうパーティ用だからこそ、
お客さんが満足してもらうモノとの
ギャップがどう埋められていくか。

いずれにしても、スタッフたちの労力や
熱意に支えられているだけに
それが最も大きいということだ。

11周年以降、パフォーマンスをするかどうかは
まだ未定で、あらゆる意味で
またゆっくり考えてみたい、
そんなことを考えた一夜だった。

来ていただいた皆さん、
ありがとうございました。

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2018年01月07日

若さと孤独と

セイヤは、ちょうど1年半ほど前から
店に来てくれている26歳。
まだまだ長い仕事の研修期間中で、
今年には本業で、力が発揮できる感じだ。

とは言え、セイヤはその歳にしては、
とても落ち着いていて
僕から見ると、彼の周りの
同世代よりも大人っぽかったりする。

僕がそんなことを言うと、
「いやいや。そんな事はないです。」
セイヤはそう言う。

去年、彼がした数少ない恋愛の中で
自分が甘えん坊で、寂しがり屋であることを
実感させられたのだそうだ。
おまけに自分のプライドの高さも。

忙しい中で、時間がある時には
相手に強く会いたいと思うし、メッセージも送る。
僕に言わせると、そんなことは
恋愛していれば普通だと思うけれど。

とは言っても、相手の趣味について
とても興味深いクセに
色々それについて尋ねたり頼んだり出来ない。
プライドが邪魔してしまうのだそうだ。


そういう中、この2年間にセイヤに出来た
たった一人の同い年のゲイの親友が
仕事で日本を離れることになってしまった。

恋愛と同様、いやそれ以上に
寂しさが募る。
そういう時には、いつものプライドが
出てこないのだ。
ただ、ただ悲しい。


僕はそういうセイヤの一連の話を聞いて、
ゲイの友人も恋人もまったくいなかった
26歳の頃の自分を思い出した。

口では説明できない切なさと
なんとも言えない空しさ。
それは30を越え、
40を過ぎたあたりには
かなり影を潜め、
むしろ人と関わらないでいられる
気楽さを楽しめるようにもなった。

若い頃から多くの友人に囲まれ、
ワイワイと楽しめていることは
素敵なことでもあるけれど、
孤独を感じるそういう時間こそ、
自分を成長させ、人には必要なんじゃないか。
今となってそんな気がしてしまう。

いつか、セイヤもこんな時代を
気恥ずかしくも、懐かしくなる時がくるはずだ、
僕はそう思う。

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2018年01月06日

29歳 初めての2丁目

うちの店が、生まれて初めてのゲイバーです、
と言ってくれた人はかなり多い。
年間、ひょっとすると15人前後は
いるような気がする。
このブログに初心者、という言葉が
出てくる、ということも原因かもしれないのだが・・・。


昨日も、29歳のヒデツグ君が
一人でやって来てくれた。
たまたま仕事で知り合った
うちの常連でもあるミズサワちゃんに
紹介されたとのこと。

ガッチリ型のヒデツグ君は、
ルックスもなかなかで、すぐにでも
相手が見つかりそうなモノだが、
高校生の頃から自分がそうだと気がついても
かなり慎重なタイプだそうだ。


去年、出会い系アプリに初めて
登録し、年上、年下、二人の男に出会った。
ちょっとお茶をして、
二人とも、そういう関係にはなったモノの、
触られただけでちょっと痛くて
気持ちが萎えてしまったのだと言う。

相手が下手なのか、
それとも自分が弱いのか。
性的なことは、まだまだわからないし、
病気も怖いのでどこまでやればいいかも
悩むところなのだそう。

彼から僕や他のお客さんに飛ぶ質問の多くは
「ストレートとゲイの違い」だったり、
「何パーセントのゲイが浮気をするのか。
肉体関係だけなのか。
どういうことをしたら、病気が移るのか。
長く付き合うということに意味があるのか」
等々。

その質問のすべてが人によって
まったく違うことだと話す。
経験値が少ないとは言いながらも、
心配することが多過ぎる彼が
なかなかその先の一歩を踏み出せない理由も
わかるような気がした。

彼は高校時代、同級生と先輩が
部室で性行為をしたことを耳にして、
もどしそうになるほど、不快になったと言う。

ゲイビデオなどでよくあるシチュエーションだし、
多くのゲイが憧れたりすることだと思う、と
話をしても、ビデオはファンタジーで、
実際、絶対あり得ない!と言っていたから
それなりに潔癖症でもあるようだ。

これからどこで、どういう人と出会い、
どういうセックスをし、
どういう付き合いをしていくのか。

このルックスにして、未知数な部分が多過ぎるからか、
それとも持ち前のクリーンな性格なのか。
いずれにしても、うちの店に6時間以上も
いてくれて、とりあえず第一歩を踏み出せて良かった、
そう言ってくれたのは、嬉しく、ありがたく思った。

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2018年01月05日

正月の過ごし方

昨日、来てもらったお客さんたち
それぞれに、どんな三が日を過ごしたのか
尋ねてみた。


元旦から出会い系アプリで初デートした
という20代のケンゴ君もいれば、
うちから歩いてすぐの場所にある
とある神社に行くと、
年末にあった事件のせいで
(と書くと、どこかわかってしまうが)
かなりガラガラだったと言うエイジロウちゃん。

そして年末、年始はずっと外で
仕事で明日から2日間だけ休み、
とかなりゲッソリとした表情で
「ビールがうまい!」と飲んでいた
サブロウちゃんもいたりした。

思えば、僕も十代の頃に
ホテルでアルバイトをしたいた時期があり、
前夜は紅白歌合戦を観ることもなく、
四畳半の部屋で早々に一人休み、
元旦の初詣に行く酔っ払った若い人たちを
横目に、早朝、仕事場に向かったことを思いだした。

あの頃の正月は、コンビニもほとんどなく
(どれだけ昔やねん)
デパートも、どのお店もまったく
開いていなかった。
大晦日までに食事の準備などしていれば
良かったけれど、忙し過ぎて
そういう事も出来ず、
押入れの奥に眠っている
親から送ってもらったインスタントラーメンを
すすった正月だった。

今、思うと、とても惨めな感じはするけれど、
当時はぐったりと疲れて帰って来ても、
そのあとジョゲングをしたりしながら、
貧しくても元気でいられる、
その若さがなんとなく誇らしく思える時代だった。


今や正月と言うと、
一部のお店は休んではいるものの、
多くの店舗は普通にオープン、
帰省している人がいながらも、
それなりに人通りも多い東京。

正月など一年に一度だけ。
あの頃の静けさは素敵だったなあと
思うのは僕だけだろうか。

年に3日間くらい、すべての店が
クローズしたところで、それほど
困らないんじゃないか、
そんなことを考えた1月4日の夜だった。

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