2017年07月24日

ニューヨーク 観劇記録 2017 夏 その2

6月2日

素晴らしい劇場、Metrographで、
日本未公開のゲイ・ムービー"Beau Travail"
(英語字幕版で公開された時は「美しき仕事」だった)を観る。
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20年近く前に作られたなんて思えない見事な絵の繋ぎ。
同性愛シーンがまったく出て来ないけれど、
兵士たちの訓練シーンは同性間のエロスそのもの。
「ムーンライト」は、大きな影響を受けたようだ。
観ることが出来て、ホントに良かった!


この日の夜は"Come from away"を観た。
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911で空港が閉鎖されアメリカに帰る事が出来ず、
カナダのガンダーという街に降り立った人々を描く群像ミュージカル。
12人のキャストが、それぞれ複数の人間を演じていて、
まるで映画を観ているような気になる。
「ハロー・ドーリー!」、「ハミルトン」の次に
取りにくいチケットだそうで大歓声。

変化のない背景に椅子を動かしていくだけ、というセット。
想像力だけで見せる、というテクニック。
とは言え、観客が笑い、盛り上がるほどに、
なかなか英語についていけない悔しさも味わうモノとなる。
本気で勉強しなければ!!


6月3日

土曜日のソワレは、待ちに待ったオフの「スウィーニー・トッド」。
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200人も入らない小劇場でこの豪華キャスト。
劇場内、明るいうちはレストランかのような状態で、
お客さんは人肉ならぬスウィートパイを食べる。
このあと、客殿が落ちるとまさかの設定に。。。

小さなバーレストランのような作りで、長テーブルの上を、
観客の真横をところ狭しとキャストが歌う。
それもあの「オペラ座〜」や「レ・ミゼ」のメインをやった
ノーム・ルイスが自分の50p前で熱唱というミラクルな時間!!
これを至福と言わず、何と言うか。。。

今まであらゆる場所、あらゆるキャストで何度観ただろう。
そのたびにソンドハイムの楽曲に胸を焦がされ、様々な演出に鳥肌がたつ。
ームは素晴らしいが、この演目で肝となるラヴェット夫人、
「ファインディング・ネバーランド」のキャロライン・カーメロ、
頑張っていたけれど、かつて観た役者に比べるとすこし毒が弱いのが残念。


夜は「アナスタシア」を観た。
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イングリッド・バーグマンの「追想」を
元にしたミュージカルアニメの舞台化。
消えたロシアの皇女アナスタシアは本物かどうか。
きらびやかで豪華な話で、多くはLED映像の背景処理だけど、
それを効果的に使っているのが、何ともブロードウェイ。
特に列車の大道具と映像処理は見もの。
衣装もダンスもなかなか。でも全体的に大味(笑)

日本でも人気の「レ・ミゼラブル」バルジャン俳優の
ラミン・カリムルーは今回脇役に徹していて、
相変わらず格好は良いものの、出演時間も全体で3、40分か。
ただ、この作品のもうひとつ趣きがないことが
トニー賞にノミネートされなかった理由だろう。
来年の「アナと雪の女王」もこんなふうになるんだろうか。


6月4日

日曜日のマチネは"Bandstand"を観た。
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戦争からの帰還兵が、スウィングバンドでスターを目指すという話。
戦場で亡くした友人のフィアンセを思う、
という切なさがなかなかドラマを深くしている。
戦争後遺症、そして反戦というのは、
「アメリカン・イディオッツ」でもディープに描かれたが、
そういう意味ではまさにアメリカらしい作りとなっている。

今回、観たショウで最もダンスの見せ場が多いミュージカル。
調べると振付が「ハミルトン」のブランケンビューラー。
これで2連続になるか。また、主演の恋人役が
「シンデレラ」をやっていたローラ・オズネス。
当たり前だけど、役に寄ってまったく違う顔を見せるのは天晴れだ。


2年ぶりの「スリーブ・ノー・モア」を体験する。
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今まではキャストを追いかけて、クルージングスポットさながらの
暗がりを上へ下へと走り回ったが、さすがに歳も歳だし(笑)
今回はゆっくりとひとつひとつのパフォーマンスをじっくりと観ることにした。
そうすると、今まで見えて来なかった「マクベス」像が見えてくる!

それにしても、エロくて、怖くて、
なおかつ前衛的なこのパフォーマンスを考えたプロデューサー、
ランディ・ウィーナーは凄い。
上海でも始まったって言ってたけれど、どうなんだろうか。
色々な意味で(消防法、風営法など)
日本ではこのままじゃ無理だろうなあ。。



6月5日

月曜日は、ほとんどの劇場がクローズ。
その代わり、歌手のマイケル・ファイヤスタインの名前を
冠にした54 Belowというライブハウスのオープン5周年を祝うために、
ブロードウェイスターが集い、歌うというイベント。
"FEINSTEIN`S/54 BELOW 5 Year's Annibersary
ALL-STAR CELEBRATION"を観た。
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ローラ・ベナンティが実母親とビヨンセのSingle ladiesを歌ったかと思うと、
昨日観たばかりのローラ・「アナスタシア」・オズネス他
3人で、ディズニーのプリンセス・メドレーも楽しい。

圧巻はアリス・リプリーが「この作品で注目されたけれど、
いつか将来主役のノーマをやりたい」と
「サンセット」の"Never say goodbye "を歌った時。
もちろんそのあとに続く89歳のマリリン・メイもまったく衰えを知らず。
ラストはもちろん、ファイヤスタインのブロードウェイを
ベースにした数々のヒット曲。良い一夜だった。

6月6日

最近の若いアーティストでここ一年間でよく聴いたアルバムが、
エド・シーランとザ・ウェークエンド。
そのザ・ウェークエンドのライブを観にブルックリン、バークレイズセンターに。
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7時半開演なのに始まったのが9時半過ぎ。
まあ、こんな事はこちらじゃザラなんだけど。
終わってマンハッタンに到着すると0時だなんて
ティーンエイジャーは大丈夫か?といつも思う。
それも火曜日だ。

ライブというのは、そのアーティストが旬の時に、
いかに観ることが出来るか、というのは大切。
ブロードウェイのオリジナルキャストと同様に。
彼のパフォーマンスは、エロティックなR & Bというか、
ミステリアスなファンクと言うか。
27歳でこの音作り!と思っていたけれど、
生のステージは若さがはち切れていた。
そして、まさかのレイ・シュリマーが出て来て
共に大ヒット曲Black Beatlesをやるとはビックリした。

6月12日

ニューヨークからメキシコ、そしてキューバに来て
まさかのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのライブを観た。
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あの映画公開からもう20年近くが過ぎようとしていて
多くの奏者は、亡くなったりしているけれど、
残された高齢者、そして亡くなった人の息子さんなどが
素敵なキューバン・ミュージックをどんどん披露。

驚くべくテクニックのみならず、
素晴らしい演奏、歌を聴きながら、
観客も歌い踊り、
深夜まで演奏が続いた。
これがモヒート付きで2000円くらい、
と目の玉が飛び出るほどの安さだった。

6月16日

ハバナからニューヨークへ3時間弱。
特に何の問題もなく再入国出来たけれど、飛行機が少し遅れて、
予約していたブライアン・ストークス・ミッチェルのライブ。
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タクシー、荷物持参で駆け込む。着席5分後に始まった!

「ジェリーズ・ラスト・ジャム」「蜘蛛女のキス」
「ラグタイム」「ラ・マンチャの男」「スウィーニー・トッド」
「キス・ミー・ケイト」「シャッフル・アロング」
最も多く作品を観ている人かも。
カンパニーの難曲"Getting marry today "を
何役の分も一人で歌う。
その深く響くあまりに美しい声に震える。

6月17日

ゆっくり飲もうかと歩いていたら、
何と3年前にブロードウェイで観た"FUN HOME"を上演してる。
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当日券を聞いたら最前列ど真ん中。
好きな作品だし、もうNYでは観られないし、思わず買った。

舞台を見下ろすように囲む円形のブロードウェイとは違って、
普通の舞台上で行われる。
基本的な演出は同じだけれど、感覚的にまったく違うのが不思議。
とにかく舞台がデカイのが難点。
でも、ゲイの父親とレズビアンの娘の確執を
描いたテーマと、楽曲には何度観ても泣ける。

6月18日

前日のフィラデルフィア美術館に続いて
とても評判が良いバーンズコレクションに来た。
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美術館について、ここに書くことはないけれど、
あまりに素晴らしかったので、ちょっとだけ。

いやあ、これは参った。凄い!
普通、壁横一列に並べられている絵を
観ていくというのが通常の美術館だが、
とにかく所狭しと、バーンズ氏の収集した作品がテーマや、
モチーフ、または彼自身の想像力によって並べられている。
それも、ゴッホ、ルソー、ルノワール、セザンヌ、
マティス、マネ、ピカソから日本画まで。
印象派好きは是非訪れるべき。

とても素晴らしいのは、
無料で美術館のアプリをダウンロード出来て、
ひとつひとつの作品の解説を聞くことが出来ること。
それも予約制なので、ゆっくりと椅子に座って眺める事が出来る。
午後はすべて費やしたけれど、まったく問題ない。
必ずまた来たい。今回の旅の美術館ではベスト。


この日の夜は、U2「ヨシュア・ツリー・ライブ」
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初夏の屋外ライブは海外に出るたびにほぼ毎回観ているけれど、
夜8時過ぎても明るく、そして風が気持ちいい。

一見ちゃっちく見えるセットだけど、これが実は凄い。
オープニング・アクトはルミニアーズ!
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たっぷり1時間!
アコースティックで素敵なロックで盛り上がった。

そして、U2!!
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何故フィラデルフィアでか。
それは30年前のこのツアーがアメリカの
ライブ記録を作った場所だから。
それだけに思い入れも深いアルバムであり、
ライブ会場なのだ。

1対5ほどの横長大スクリーンに曲ごとに
まったく違う凝りに凝った映像を映し出し、
前半はヨシュア・ツリー以前のフォークロック、
後半は90年代以降のテクノを取り入れたものに変わる。
もちろん、メッセージ性は相変わらず強い。

ボノも57歳。でも、30年前!
東京ドームで観た時とほぼ変わらない。
世の中の偉大な女性に捧げると歌った
「ミステリアス・ウェイズ」のバックスクリーンには、
ミシェル・オバマやヒラリーのみならず、
オプラ・ウィンフリー、エレン・デジェレネス、などが映った。


6月19日

毎回、往年、のブロードウェイ・ミュージカルの楽曲を、
オールスターキャスト15人で歌い、踊る
"Broadway by the Year "が、このの演目。
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今回は、2007年から去年までのミュージカルの名曲を。
前回、54 belowでも登場したアリス・リプリーも出演。
今回の見せ場は、リプリー自身の「ネクスト・トゥ・ノーマル」や、
「ファルセットズ」でトニー賞にノミネートされた
ブランドン・ウラノウィッツの「巴里のアメリカ人」、
圧巻は、出演者全員による「アナスタシア」と「
ヤング・フランケンシュタイン」の見事なタップダンス!
楽しかった。

6月20日

ブロードウェイ最後の演目ベット・ミドラー「
ハロー、ドーリー!」の前日に
火曜日だけ、やっているドナ・マーフィー版を観た。
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大好きはなドナは、歌もダンスも良い。

でも、翌日観たベットの存在感は凄過ぎた。
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ドナに欠けているオーラ全開。
コメディエンヌとしても、歌手としも完璧!
舞台はとてもオールドファッション、
そして芝居も臭い。
でも、すべてがベットに支えられている。
Amazing!とはこの事!!

発売日初日にゲットしたから、
前から4列目の中央。
今では500ドルも、600ドルもする、
と言われるこのプラチナチケットを200ドルそこそこで
買えたのも、嬉しかった。

20年近く前に観たキャロル・チャニング、
そして映画版のバーブラ・ストライサンドも
遥かに超えている。
この演目を最後に持って来たのは、
本当に、本当に良かった。

これで今回の旅行記は終わり。
この長旅から帰国して、もうひと月が経った。
まるで、夢を見ていたかのような時間。

さあ、次の旅行まで、また頑張って働きます。

posted by みつあき at 18:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月22日

ニューヨーク 観劇記録 2017 夏 その1

今さらだけど、ニューヨークでの今回の観劇記をずらずらと書くことにします。

5月27日

到着1本目は、オフで、大好きなソンドハイムの『太平洋序曲」を観た。
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ジョン・ドイル演出は、以前の2タイトル
(『カンバニー」『スウィーニー・トッド』)のように
役者が楽器を奏でるワケではないけれど、
客席中央に伸びるセットを効果的に使った舞台。
「スター・トレック」で有名な
ゲイをカミングアウトした日系人俳優ジョージ・タケイや、
テレビドラマ「スマッシュ」のアン・ハラダ他
10人中8人はアジア系だ。
宮本亜門氏の日本再演は、大好きだったけれど、
茶室のシークエンスは大幅にカット、
2幕劇を1幕にして全体的にシンプルになっていたけれど、
大好きな"Someone in a tree "には泣けた。
それにしても、なんと男性客が多いんだろう。
女性だらけの日本の劇場は、気が重いだけに、
ホントにこちらに来るたびにホッとする。

ニューヨーク・シティ・バレエの「夏の夜の夢」を観る。
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あの有名な結婚行進曲を、初めてバレエで観た。
子役も入れると30人を超える凄い人数の出演者。
冬に観た「くるみ割り人形」と同じく、振り付けは巨匠ジョージ・バランシン。
オーケストラ・ボックスでコーラスがあるというバレエも初めて。

モネの絵のような美術も良かったけれど、
ラスト、子供たちが闇でライトを輝かせる中、
空に舞い上がるパックにはわくわくさせられる。
それにしても、こちらの子役は日本のように
出演する時間制限はないんだろうなあ。

5月28日

22年ぶりのグレン・クローズ主演の「サンセット大通り」。
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本当は今日が千秋楽という事で早々とチケット買ったから、
3列目中央というかぶり付き(笑)。
でも結局延長となったので、この日は千秋楽ではなくなった
輝かしいばかりの豪華セットはなくなっても、
十分に金がかかった美術の中で
クローズの迫力ある渾身の演技がさらに怖く凄すぎた!
前に観た時よりも激しく恐ろしい。

壇上に上がった40人編成のオーケストラを囲む階段やシャンデリア。
そこを足早に動き、歌い踊るクローズは、
とても70を超えたとは思えない。
曲が終わるごとに拍手喝采だけれど、
"As if we never say goodbye "は、
ショウストッパーのスタンディングオーベーション。
2部の最初ジョー役M,ザビエルのプールから出てくる
マッチョなヌードにも観客、絶叫(笑)


5月29日

  • 2日目、ソワレは「チャーリーとチョコレート工場」を観た。
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  • ロンドンで数年前観たけれど、美術セットや演出、曲までも違う!!
  • ロンドン版のほうが洗練されていて、NY版はキッチュな感じ、
  • と言うか大衆向け。
    「マチルダ」や「天使にラブソングを」はロンドン版しか
    観なかったけれど、ここまで違ったりするのなら
    両方、観るべきだったのかなあ、と。
  • ここでも子役たちが大活躍!とは言え、
  • 決して子供騙しになってないのがブロードウェイ!(上がNY、下がロンドン)
  • 「スパマロット」でトニー賞をとったクリスチャン・ボールはやっぱり芸達者。
  • でも、この演目で大活躍なのが多人数の小人たち。
  • この振り付けは、ロンドン版とほとんど同じような気がするけれど、どうだったんだろう。
  • 彼らがダンスするたびに城内大爆笑。


この日の夜は「ミス・サイゴン」再演を観る。
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ついこの前、映画館でやった25周年と同じキャスト。
そして僕が最初にNYで観たのがこの演目。そ
もそもこのドラマは決して好きじゃないけれど、
改めて楽曲の素晴らしさに陶酔。
そして初演のエンジニアのジョナサン・プライスは
上手かったけれど、やはりアジア人俳優だとしっくり来る。

今回の演出は生で観ると、初演を超えているかもしれないとさえ思わせる。
特に全編に渡って陰影の深さを見せるライティングの見事なこと。
キム役のEva Noblezadaは、オリジナルのサロンガとは
また違う若きキムを演じてみせる。
見せ場のマッチョなドラゴンダンスの激しさ!!
想像を超えて、堪能できた。


5月30日

映画からのミュージカルでも、リバイバルでもなく、
まったくのブロードウェイの新作、
その一本目「ウォー・ペイント」を観た。
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パティ・ルポン、クリスティン・エバソールの二人が、
20世紀前半の実在した化粧品界の女性起業家として闘うという話。
何と言っても、この二大女優のパワフルな歌唱合戦が見どころ。

イタリア系で、「エヴィータ」やら「スウィーニー・トッド」で
ハリがありながらも鼻にかかった歌声が独特なルポンで、
好き嫌いが分かれるところだけど僕は好き。
初見のエバソールも、負けず劣らずのヘビーな歌声。
二人のあまりの背丈の違いが気になったけれど、
(並んだら、ルポン、身長低すぎ)
全体的に凝りに凝った衣装、美術も楽しめた。


5月31日

水曜日のマチネは、オフで「アーネスト・シャクルトン・ラヴズ・ミー」。
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何とキャストは二人。現代を生きる音楽家の女性が、
出会い系ネットTVで繋がったのが、
実在したポーランドの冒険家シャクルトン。
流氷のなかを探検しながらの自分探しというストーリー。
背景のスクリーンと共に前方で演技をする手法。
かなりチープだけど、オフだから仕方ないか。

主演女優のヴァル・ヴィゴダは、
エレクトリック・ヴァイオリニストとしても
多くのミュージシャンと共演したりと有名らしく、
演奏のメインは彼女のヴァイオリンやパーカッション。
アーネスト役のマッチョなマッカラムも、
1時間半という短さもシンプルで悪くないけれど、
物足らなさは否めなかった。



夜は、「恋はデジャ・ブ」"Groundhog Day"を観る。
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映画もとても良く出来ていたけれど、これは最高に面白かった。
ニュースキャスターの主人公が、
何故か取材に行った街で同じ日を繰り返し続けるという映画からの舞台化。
あらゆるシーンが工夫を凝らしていて多くのサプライズがあり、
爆笑させてラストでは切なさに泣ける仕組み。やられた!!

何と言っても、主演のアンディ・カールが素晴らしい。
「ロッキー」のミュージカル版は今ひとつだったけれど、
これは彼の代表作となるはず。
トニー賞、取ってほしいと思ったけれど、やっぱり
「ディア・エヴァン・ハンセン」のベン・プラット。
これは仕方がないか。
アンディは、オープンしてすぐに足を骨折したらしく、
コルセットをしながらも全く問題なく舞台を動き回るのが凄い!!


6月1日

木曜日のマチネはニュージャージーの
Paper Mill Playhouseまで来て「メリー・ポピンズ」。
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この劇場は日本の多くのように舞台が大き過ぎ、
ともすれば空間がスカスカになりがちなのが難点。
でも、大人数で見せるこの演目は成功だと思う
特に煙突掃除のStep in timeは見もの。

驚いたのは、有名な「スーパーカリフラジリスティック〜」の振付が
初演とまったく違っていたこと。
あの人文字のコラボは楽しかったのに。
もちろん、この演出なりの文字盤を色々な言葉に変えていく、
という工夫も悪くはなかったけれど。
パート役のマーク・エヴァンスは、
去年の暮れに観た「フィニアンの虹」同様際立っていた。


この日の夜は、"THIS IS HOW MUSIC WORKS  present by David Byrne"というイベント。
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30年近く前にトーキング・ヘッズでメロメロにしてくれた
デヴィッド・バーンが、目新しい音楽の仲間を集めて見せる、というライブ。
今、バーンは何をやるか、という興味で観に行ったけれど、
素人のパフォーマンスが並んで、なかなか胸を掴まれる事がないモノだった。。。
うーん、残念。。。これは残念。


これ以降は次のブログで。
posted by みつあき at 20:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏か 冬か

梅雨が明けた。
僕は昔から夏は大好きで、いくら暑くとも
日が燦々と降り注いでいる中を
歩いたり、車で走ったりしているだけで
何とも爽快な喜びを感じる。

昨日、そんな話を店でしていたら
「ホントに早く終わって欲しい。
もうこの不快な暑さはたまらない。」
とキョウスケが言った。

「冬のほうが嫌だよ。死ぬほど寒い。」
ブラジル育ちのラファエルはそう言う。

さて、夏が好きか、冬が好きか。
それをゲイに聞くと、ほぼ真っ二つに意見が分かれる。

上の温度差からくる不快感などは、
多くのストレートもそうだろうけれど、
確実にゲイは次の理由から、
夏派、冬派に分かれていることもわかる。

夏派は、とにかく薄着になって、
露出度が多く、目の保養が出来るということ。
あ、これはストレート男性も同じか。

Tシャツやポロシャツから出る二の腕や
ハーパンから見えるスネ。
それを見ているだけで、うっとりする、
というのは僕もよく理解できる。

それは海などに行き、
半裸が見られる、というのも同様の理由だ。

冬派というのは、圧倒的にオシャレが出来る、
というのが多くの理由。
夏は薄着で、それこそ身に付けるモノは
限られてしまう。
しかし、冬はシャツ、ジャケット、コートに
マフラー、帽子、手袋、とオシャレをするアイテムが
山ほどあるのだ。

僕はそこまでお洒落ではないけれど、
こんな楽しい季節がない、というのもわからなくもない。

こう分けると、夏好きはエロ派、体育会系、
冬好きはアート派、文化系、とも思われがちだけど、
ここに汗かき、寒がりのようなモノを入れると
またちょっと違ってくる。

あなたはどちらの季節が好きで、
どんな派閥に入るのだろうか。
posted by みつあき at 15:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月19日

職場の部下への思い その2

それから3年。
この春、彼は職場に戻って来た。
それも見事に鍛えた肉体と、さらにさわやかな雰囲気を持って。

ひょっとしてゲイか?と思うほどの変化だったが
どうであれ、ヤマネ君の心に覆いかぶさる
彼の存在の大きさは、また日々を辛く、
重くさせていった。

この辺りまでは、なるほど、そんなこともあるなあ、
そう思うのだが、このあとの展開には
僕もこのブログが創作なのか?と
思われるほどの流れになり、
驚いてしまうことになる。

ヤマネ君は数年前、マンションを購入した。
都心でみんなが憧れるようなアーバンライフを
ヤマネ君はとても気にいっていた。

そんなある日、電車を降りて、
自宅への道をほろ酔い気分で歩いていると、
会社の彼が女性と歩いている。

!?
何故?こんな場所に!

ヤマネ君はドギマギしながら、
彼らを見過ごして、自分のマンションに
向かおうとしたのだが、自分の先を行くその二人は
なんと自分のマンションに入っていくのだ。

自分に気がつかず、マンションに入った二人は
エレベーターに乗った。
ヤマネ君は、エレベーターが動くのを待ち、
階数を確かめたら、何と彼のフロアに止まった。

10世帯ほどが住む彼のフロアだが、
それが、彼の住まいなのか、彼女の住まいなのか。
あまりの衝撃に、たじろぎながら、
ヤマネ君は時間を見てから
エレベーターに乗った。

フロアに降りると、そこに何故か
まだ部屋に入っていない二人の姿があった。

そしてバッチリと目が合ってしまう。
「あ・・・」と固まるヤマネ君だが
「え?ここに住んでるんすか?マジ???」
とほろ酔い気分の部下。
どこの部屋か、と話すと、何とヤマネ君のはす向かいの部屋だと言う。

「んじゃ、いつか屋上でビールでも一緒にしましょう」
爽やかにそう言う彼。

あまりの衝撃に、ヤマネ君はどうすれば良いか、
わからなくなったと言う。

それでなくとも、職場で会うだけでも苦痛だったのに、
まさかのまさか、住まいでも同じ場所だと。

彼自身も、何故かヤマネ君がよそよそしいいのは
十分に気がついているはず。
にもかかわらず、何故こんな対応ができるんだろう。

ヤマネ君は何人かの友人に相談する。
「すぐ、そのマンションを売るなりして、すぐ出るべき」
という意見を言ってくれたりするようだ。


でも、僕はこの話を聞いて、
何だか凄いお伽話を耳にした気持ちになって
とても幸せな思いをした。

だって、こんな偶然は、必然だろうか。
神が仕組んだとしか思えない。


僕はずっと辛い思いをしていたヤマネ君が
やっとの思いで、次のステップに上がるよう、
神が道筋をつけたように思えた。

ある意味、これはヤマネ君にとって
試練かも知れないけれど、
でも前向きに考えれば、
彼とのより良い関係を作ることが出来る、
ということだと思う。

これをきっかけに、肉体関係を結べる
ということはもちろんないだろうけれど、
少なくとも今までよりも、ずっとハッピーな
職場環境を持つこともできるだろうし、
彼とより良い関係が築き上げることが
出来るんじゃないかと思う。

意外な展開だったが、とても素敵な話を聞いた。
posted by みつあき at 15:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

職場の部下への思い その1

ヤマネ君は40代半ば。
ひょっとして、ずいぶん前にここにも書いたかもしれないけれど、
彼は職場の後輩の存在に長い間、
苦しめられてきた。

苦しめられたと言うのは、
特に嫌がらせをされたとか、
言うことを聞かない、
とかそういうことではない。

彼のあまりの魅力的な存在が
ゲイであるヤマネ君を辛くさせていたのだ。
通常、あまり近くにいると、
最初、格好が良いと思った仕事先の人間も
なんとも思わなくなったりするものだが、
ヤマネ君はそうではなかった。

彼が話すたび、笑うたび、動くたびに
ドキドキする。
それだけでなく、心が苦しくなる。
そしてその穏やかではない心持ちが
仕事にも影響してきたりもする。

ところが、数年前、その彼は転勤で
職場を離れることになった。
寂しいという気持ちよりも、ホッとした。
もう、これで日々、かき乱されることはない、
そう思った。

以前書いたとしたら、また前置きのような話と
なってしまったけれど、この続きは
このあとのブログで。

posted by みつあき at 14:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月15日

エレベーターが止まった!

旅行記ばかりになって、店のことを
まったくアップしていないので、
ひとまず、店のことを。

先週の土曜日。夜の10時過ぎ、ちょうど混み合う時間に
入って来てくれたお客さんが
「エレベーター、止まっていて、
階段で上がってきた」と言う。

驚いてエレベーターを見ると、確かに止まっていて
エレベーターの止まっている回数さえわからない状態。

震災のあと、数回止まったことがあって、
その際に大家さんから聞いた担当の人に連絡をしたら
深夜でも、モノの30分で直していただけた。

即、電話をかける。
ただちに来てもらえたようだが、
なんだか機械自体が古くなってしまっていて、
基盤を変えないといけないとのこと。

そんなこんなで、直すこと3時間。
エレベーターが動き出したのが1時半過ぎ。

その間、一人や二人でいらっしゃったのが10組ほど。
何組かのお客さんは「EVが止まっているから
他店に行きます」なんて、LINEをくれる。

そのほか、団体で来ようとしてくれた人も
こぞって帰ってしまったことも聞いた。

地震や災害は仕方がないけれど、
何もエレベーターの故障が、
土曜日のこの時間じゃなくてもいいのに。

まあ、10年目にして、どんどん起こる故障や、
壊れていく。乗り越えていかなければ・・・

って、あれからもう一週間か。
ブログ更新、もう少しマメにしなければ。

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posted by みつあき at 20:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月11日

愛しのハバナ その2

旅行記だけでなく、日々のブログも
書くことが山ほどあるのに、
店以外にやることが山ほどあって、
帰国後は映画も観られない始末。

楽しみにしてくださってる人がいると、
申し訳ない。

とりあえず、旅行記、続きです。


ハバナに飛行機が到着し、
それからはWi-Fiも通じないし、
荷物が出てくるのに
2時間も待たされた、などかなりヘビーな書き込みを
たくさん、ネットで読んで来た。

僕はそのために何冊か本を持ってきて、
携帯をバッグにしまう。
ところが、意外にハバナ入国は驚くほどスムーズ。
網タイツでミニスカートの職員が笑顔で
迎え入れてくれる。
本などまったく読む時間もなく、
空港の外に放り出された。

ドルからの両替は高いと聞くので、
メキシコの残りのペソと日本円を両替。
ただ、どれくらい替えたら良いのか、
皆目わからないので、とりあえず3万円ほど。
(結果的には、その後、両替することに。笑)

空港には旅行客を捕まえようと、
多くのCASA(いわゆる民泊)の人たち、
そしてタクシー運転手が待ち受ける。

一人のタクシー運転手に僕の滞在予定のCASA
(これは日本で予約ができた)の行く先を伝える。

キューバは外国人用の値段と現地の人の値段は
10倍ほど違う、と聞いているけれど、
ホテルはニューヨークばりに値段が高い。
これはごっそりと政府に持っていかれるから、とか。
比べてCASAは一泊10ドルから30ドル前後と格安。

タクシーも15キロくらい走っても、5ドルくらいだっただろうか。

僕が泊まるCASSAは、ネット経由で
日本から宿泊予約が出来たやはり一泊30ドル前後。
そして、宿の主はゲイの人。
宿泊客は、LGBTだけではなく、
もちろんストレート男性、女性などもいる。

僕の部屋はそれなりに広く、綺麗だったし、
バス、トイレも水洗で
まったく問題なかったけれど、
何故かこのバス、トイレだけが部屋の上にあり、
それがちょっと不便だった。


宿の主はゲイだと書いたけれど、
キューバは、かなりゲイに寛容で、
街で手を繋いでいる男性同士もいれば、
女性同士がキスをしている写真なども街にあったりする。

カストロの娘さんがLGBT権利活動家だとのことで
あちらの人は、誰がゲイだろうが、レズビアンだろうが
まったく気にしない、
僕が会った何人かのキューバのストレートの人たち
(タクシー運転手やバーテンダーなど)は
そう言っていた。

街に一軒だけある"VEGAS"というゲイ・クラブは
平日の深夜でもすごい人だったし、
そこではドラッグが口パクショウをし、
マッチョなGOGOが踊る、という様子は
ゲイはどこの国でも変わらない、と
改めて確信させられた。

ただ、現地の人たちは本当に貧しく、
多くの外国旅行者に飲ませてもらう、というのが
通常となっているようだった。

もちろん、彼らが買うと10分の1くらいなのだが、
旅行者が買ってあげると、当然旅行者料金。

これは、バスに乗っても、何をしても、
常に旅行者の料金だということが
ちょっと理不尽な気がしたけれど、
まあ、そこが社会主義なのだろうし、
それでも安いんだから、文句は言えない。

僕が最も驚いたのは、多くの人たちが
スマホを使っていた、ということだ。
あちらに行く前に、本やネット情報によると、
Wi-Fi環境も悪く、あてにしないほうが良い、と
書いてあったので、僕はPCも携帯も使わないつもりでいた。

ところが、どこもかしこも、スマホだらけなのだ。
彼らは3Gや4G環境で使っているのかは不明だけれど、
僕ら外国人はWi-Fiカードというモノを買って、
(5時間1500円くらい)、Wi-Fiスポット
(主に公園や大きなホテル)に行って、
Wi-Fiカードにある番号を入れて繋げる。

基本的にはほぼあてにせず、
あちらでは一切、ネットは使用しない、と
決めていたのに、僕は朝の30分から1時間、
店のやり取りや、ハバナ情報にアクセスすることにした。
もちろん、スイスイと繋がるかと言うと
そんなことはないのだけれど、
それでも中国などのようにツイッターや
Facebookに繋がらないということもなかったし、
情報見放題、という不思議な社会主義。

Wi-Fi事情はともかく、
ハバナは僕を含めて旅行者にとっては、
本当に素敵な街だった。
ヨーロッパや欧米の都市、ハバナに行く前に
行ったメキシコも、もちろん東京とは違う面を
たくさん見せてはくれるけれど、
ここまでありとあらゆることが違う、
と思える都市はそんなになかった。

とにかく、50年以上前に建てられたと
思うような古い建築物があり、
配給制度というシステムの中で
人々は暮らしている。

街を歩くと、ありとあらゆる場所から音楽が聴こえてきて、
街行く人たちは踊ったり、歌ったりする。
質素で決して裕福ではないけれど、
明るく優しいし、治安もすこぶる良い。

驚いたのは、もう20年前も昔に
映画化されて有名になったブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ
というビッグバンドの残った人たちや末裔が
集ってライブをしているということ。

サルサや、チャチャ、マンボなど
血湧き肉躍る音楽に老若何女が酔いしれる。
それに魅了されているのは、多くの観光客に
間違いないけれど、脇で観ている地元の人たち、
スタッフたちのノリがとっても良い。

そんなこんなで、毎夜、ライブに、ゲイクラブに、
と本当にリラックスし、楽しい日々だったが、
そんな中、明日にはハバナを発つ、という最終日、
サンタマリア・ビーチという
ものすごく綺麗なビーチでの出来事。

今までモルディブでしか見たことがないほどの
澄み切った海の青さに驚愕しながらも、
そこからさらに車で10分ほど行ったところは
ゲイが集まるのだ、とCASAで教えてもらえた。

レインボーフラッグが立つビーチで
旅行者、地元の若者がワイワイと楽しんでいる。

そこで目に飛び込んで来たのが
どう見てもアジア人のマッチョ君。
僕はキューバに着いて、日本人はおろか、
中国人や韓国人でさえ、ほとんど見なかったので
驚き、「どこから?」と声をかけた。

彼はタイのバンコクで、その驚くほどの筋肉は
なんとミスター・タイ(つまり、タイのボディビルのトップ)を
何年も経験している、ということだった。

話を聞くと、タイのボディビルダーの半分以上は
ゲイだとか。

彼はオーストラリア人、カナダ人の友人たちと
マイアミ経由で来ていて、そこにメキシコ人、
キューバの現地人たちが
加わって、本当に楽しい海での1日となった。

夜は現地の若い人たちが進めるレストランで
大勢で食事となったけれど、
これもまったく想像していなかったことだった。

キューバ人の若い人たちは
「実は一度、来てみたかった。
僕らはここ初めて」だと。
僕ら旅行者には飲み物を山ほど飲んで、
たくさん食事をして、30ドル前後と
決して高くはなかったけれど、
よくよく考えると彼らにとっては凄く高い食事だったのだ。

ヴェトナムに行った時もそうだったが、
どこが社会主義なのだろう、と思うほど
人々は自由に楽しく見える。

医療や学校は無料であることなどは
確かに素晴らしいけれど、
医療ミスは多く、学校も休んで仕事をしている
学生も多いらしい。

日本円で月、2000円前後の月収だそうで、
もちろん仕事もまったくない人も多いようだ。

僕ら旅行者からはまったく想像もできない
キューバの人たちの生活。
絶やさない笑顔の裏での彼らの日々は
なかなか想像ができない。

キューバに限らず、異国に行くと、
結局、僕らはただの一旅行者に過ぎないのだ。
仕方がないし、それでもちろん良いのだろうけれど。

いずれにしても、想像していた以上に、
あらゆる意味で、深い感銘を受けた旅行になった。



posted by みつあき at 21:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

愛しのハバナ その1 ハバナへの道のり

今回の旅行で、最も楽しみだったのが、
キューバに行く、ということだった。

オバマ政権になり、アメリカの国交が回復し、
去年の暮れからアメリカからの直行便が出来た。
今後、アメリカ資本がどんどん入り、
スターバックスやマクドナルドが出来、
今までの古い町並みやクラシックカーが走る
ハバナの街は一層される、ということも
十分に考えられるから、行くなら今、
と誰もが言っていたのだ。
(ただし、僕が帰国後、トランプが
このオバマ案をくつがえし、また難しく
なっているという話が出ている)

日本を出る前に、NY→プエルト・バヤルタ→メキシコシティ
→ハバナ、という航空券が取れても、
何故か帰りのハバナ→ニューヨーク、というのが
この航空券と一緒に取れないのは不思議だった。

色々調べてみると、アメリカンとデルタという
2大航空会社からハバナ往復は出ているモノの、
実はアメリカからは「観光」
ということでは入れないと判明。

入国できないだけではなく、
キューバからアメリカへ戻るだけでも、
「観光ではない」という証明が必要とのこと。

家族に会いに行く、とか、宗教上のこと、だとか
政府関連など、13項目のどれかにチェックをして入国、
仮に違うとバレたら、飛行機には乗れない、と書かれてある。

メキシコ経由で、またNYへ戻っても良いけれど、
トランジットの時間など考えると
倍以上の時間がかかるだけでなく、
料金も高くなる。

ネットを調べてみると、
「ボランティア」ということにチェックを
入れたら、問題なかった、という人を見つける。
これは運、不運の問題かなあ、とちょっとビビりながらも
とりあえず、僕も「ボランティア」にチェックを入れて、
日本を出る前に、チケットをゲットしてみた。

まあ、そんなこんなで、ハバナへ向かうだけは
出来そうだと踏んで、心待ちにしていた。
しかし、それよりも前に、メキシコシティを出る時が
実は本当に大変だった。

メキシコでは、流しのタクシーよりも安全、かつ安い、
ということで、Uberを利用していたのだが、
出国時に、お世話になった二人の家から
乗ったUberの運転手のナビゲーションする
スマホの電池が切れてしまった。

そして、彼は空港までの道がわからないという始末。
車内で、右往左往する彼だが、クレジットで先払いされているから
降りて、他に乗り換えるというのも、と考えてしまう。

一応、空港には3時間前に到着するように、
アパートを出たのだが、彼の右往左往で、
どんどん時間が過ぎていく。

僕のスマートフォンは、Wi-Fi対応ではなく、
現地の3Gや4Gにはもちろん繋がらない。

運転手は何度も申し訳ない、と僕に言いながら
空港へとやっと着いたのが、2時間前。
何とかセーフである。

ところが。
メキシコで航空会社のデスクに行くと、長蛇の列。
自分の番が回ってくるのに、30分はかかる。

やっと僕の番。ところが
「メキシコのツーリストカード(いわゆるビザのような
モノ)を出せ」と言う。
ツーリストカード???
キューバへ入るのに、メキシコでツーリストカードが必要、
というのは聞いていたし、それはこの空港で買えるはず。
しかし、メキシコのツーリストカードとは何ぞや??

空港職員は「ある紙を見せながら、
こういうのって、入国時に渡されただろう?」と。

あ、あった、あった。もらった。
でも、それがツーリストカードであり、
出国時もいるなんて聞いていない。
いや、聞いたかも知れないけれど、
まったく覚えていない。

いやはや。
色々書類が入っているバッグを咄嗟に調べていても見当たらず。

「これは重大な問題。
すぐに階下にある入国出国審査の窓口に行って
再発行してもらってください。」と。

「時間、大丈夫か?」と聞くと
「とにかく、急いで」と。
僕はメキシコで買った大きなスプラクチャーがあり、
それと3週間分の荷物を詰めたスーツケースを
引きづりながら、階下の窓口へ。
ここがまた遠かった(笑)

そこで書類を書いて、いざ、お金を払おうとしたら、
「あ。ここの窓口、これから昼食時間。受け付けられない」と。

今さら言うな。

「この通路をずっと歩いていくと銀行がある。
そこで、この書類を出せば、支払いができるので
そちらに行ってください」と。

その時点で1時間を切ってしまっているどころか、
時計を見るとあと40分くらい。
また、荷物を持って駆け足でそちらに向かう。
ところが!!!
銀行も長蛇の列。

ここで僕は「もう無理。」
次の便は明日なんだろうか、とかなりダウンしてしまう。
そして、銀行に書くためのボールペンをとりあえず
出そうと、バッグに手を突っ込むと
なんと、ツーリストカードが!!!!

ってなワケで、もう銀行など用はない。
一目散に改めて空港会社窓口にUターン。

どんどん時間の過ぎていく中で、
意外に「大丈夫」と余裕のメキシコ人職員。

思えば、今まで数々の旅行の中で、これに似たようなことは
(特にヨーロッパや中東)何度も経験していて
(そのほとんどを忘れているから繰り返す。笑)
まあ、何とかなるさ、と腹をくくる。

厳しいのか、甘いのか、わからないような出国審査を通過して、
ゲートへ向かう。

結果的に、飛行機は1時間ほど遅れて、
ギリギリに着いたはいいけれど、待たされる始末。

だから旅行は面白い。
何があるか、わからないけれど、
自分の度胸試しにもなり、人生のアドベンチャーが
転がっているのだ。

そんな流れで、僕はキューバ行きの飛行機へ。
そして、魅惑のハバナは僕を待ってくれていた。


posted by みつあき at 15:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

お知らせ

明日、7月3日から、当分の間、月から木曜日の
深夜のBridgeは「ラファエル・ナイト」と題して、
0時から朝まで、ラファエルが入店することとなりました。

月、水、木はみつあきが1時くらいまで、
火曜日はタクヤが0時までおりますが、
それ以降は、ラファエル一人の営業となります。

皆さまのお越しをお待ちしております。
posted by みつあき at 18:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする