2016年07月31日

初体験の話

最近、平日によく来てくれるツチヤ君が、
先週、山陰地方を一人旅をして、
本当に楽しかったと話す。
島根県の松江で高校時代を過ごした僕にとっても
人生の中でたった3年間、過ごしただけだけれど、
懐かしく、素敵な街だったなあ、そう思う。

そんなツチヤ君だが、何と今まで行ってない
都道府県は、4、5県だと言う。
高校時代、JRが出している
青春18切符を買い、
その頃からいろいろな場所に行ったと言う。

初体験も、当時、文通欄で知り合ったという
山陽地方の人にわざわざ会いに行き、
20歳近く離れた彼とは2年間続き、
実質、それがもちろん初めてのお付き合いと
なったのだ、と言う。

17歳で初体験、と言うのは、
ストレートの世界では決して早くはないとは思う。
しかし、ゲイの場合、相手が同性愛者、
または男に多少なりとも
興味を持っているかどうかを
確認しなければ、なかなか経験には
至らなかったりする。

何度か書いたけれど、僕の場合、
高校の寮の中で、何人かとそういう経験を
持ったけれど、相手はほぼストレートで
女性とやりたさ余ってやっていたのだと思う。

ゲイの初体験というモノが、どこからどこまでが
初体験と呼ぶのかは微妙。
男女間なら、挿入行為というのが当たり前だと思うけれど、
ゲイの場合、挿入行為などそれほど興味がない、
(僕もどちらかというとそちらに含まれる)
という人と、挿入行為がないと
セックスとは呼べない、
という人に分かれるところ。

どうであれ、自分が初体験だと思う「あの時」が
たぶんその人にとっても初体験なんだろう。

posted by みつあき at 18:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

ポケモンGOフィーバー

先週から何本かブログをアップしていたのに、
何故か反映されていないことがわかって愕然とする。
う〜む。
思い出して描き直そうとするのも
かなり労力がいるし、
こういう事がたびたび起こるので
本当にきちんと確認しなければ。

いつも覗いてくれる方たちには本当に申し訳ないです。


さて、さて、気をとりなおして、
先週書いたリライト。

世界を震撼とさせているポケモンGOなるスマホのゲームが
日本にもついに登場。
一週間前の金曜日、うちの店も
その話題で持ちきりだった。


僕くらいの歳になると、
ゲーム世代とは程遠い。
と言うか、子供の頃のゲームなんて、
トランプや花札、麻雀、
それから人生ゲームなどのボードゲーム、
あと、ツイスターなどの身体を使ったゲームくらい。

ゲームセンターや、喫茶店に
インベーダーゲームが出来たのは、
二十歳になるか、ならないかだったし、
ファミコンが出来た時にはもう仕事をしていた。

まして、ポケモンなんて、つい最近の話で、
アニメだと思っていたら、
ゲームボーイから始まったモノだと知ったのも今回が初めて。

もっと驚いたのは(って言うか、これを読む人の
多くが驚いて笑っちゃうだろうけど)、
ついこの前まで、主人公のサトシというのが
ピカチュウという名前で、
ピカチュウという小動物?がポケモンという
名前なのだ、と思い込んでいた。

そんなこんなで、すべてがなんじゃこりゃの世界。

しかし、新しいモノはちょっと挑戦してみるか
という好奇心でやってみたのだけれど、
これがなかなか面白かったりする。

何種類ものモンスターを集め、
それを育ててバトルをさせる、というのが大枠。
モンスター確保、成長、復元などに
必要な道具をポケスポットなる現実世界の場所に
取りに行くのだ。

この日本各所(いや、世界各所か)にある
ポケスポットなる場所の表示が
有名、無名問わず、
こんな場所にこんなモノがあるのか、
と興味深い。
このゲームで最も面白い部分がそれだ。

とにかく、ポケモンやポケスポットを探すために
歩く、歩く。

これは中学生や高校生、
またポケモン世代と言われる
30歳に満たない若い人たちにとって
病み付きになるのはわかる。

しかし、びっくりするのは、
ピカチュウなどレアキャラが
いる!という話から、うちの店のそばの
新宿御苑の物凄い人だかり。
それは週末の深夜も大変なようだ。
御苑だけではなく、
多くのポケスポットの近くに住む
住民の人たちから通報が入ったり、
ということも少なくないようだ。

それもそうだけれど、
僕自身、今回、久しぶりにゲームをやってみて、
かつてスーパー・マリオや、
ドラクエや、テトリスなんかを
やっていた時に感じたモノと
同様な感想を持った。


読書やスポーツ、音楽や映画、舞台のように
そこから深く学びとり、成長させるモノが
僕には感じとれず、ついつい
こんな事をやってる場合じゃない!と
思ってしまうのだ。

やれやれ。だからいつも生き急いでいる
と言われてしまうんだろう。
いやはや。





posted by みつあき at 19:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月23日

テラスで始まった恋

ずっと店に通って来てくれていた
スジ筋肉マッチョな
アユム君、38歳。
彼が連れて来る友人たち(そのうちの
何人が関係者だったか知らないけれど)は
一様にかっこいい男たちが多かった。

彼の好きなタイプは同世代からちょっと上だろうか
そんな事思っていた時に、
ずっとラグビーをやっているという
ひと周り下の若い人を連れて来てくれたのが
3ヶ月ほど前だった。

それから毎週のように二人で来てくれる。
「今日もデート?」と聞くと
「いやいや、そんな感じじゃないです」なんて
言いながら、テラスに出たら、抱き合い、
キスをしている。

前にも何度か書いたけれど、
うちのテラスの様子は、店のカウンターにいる
お客さんの多くは、テラスから反対の
僕がいるカウンター内を見ているから
ほとんど見えない。

逆に僕からするとバッチリと見えるのだ。

あれから3ヶ月。
二人は先週、「無事に今日から付き合うことになりました」
そう報告をしてくれた。
うちの店で知り合ったという訳ではないけれど、
こういう話を聞くことが出来るのは
単純に嬉しい。

おめでとう。
末長く、テラスも使ってください。
posted by みつあき at 15:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月22日

大好きな作曲家と眠る

昨日、初めて来てくれたのが定年を過ぎたと
おっしゃるツキモトさん。
他店での紹介でいらっしゃったのだが、
その昔、とっても映画好きだったということ。

古い映画の話をすると、
へえ!というくらいによくご存じ、
と言うよりも、タイトルこそ知っているけれど、
観たことがない映画の話がたくさん。

そして、何よりもすごいのは、
映画そのものよりも、映画音楽が大好きで
古い作曲家のレコードやCDを買い漁って聴くのが
趣味だそうだ。

それは、それはものすごいコレクションらしく、
ここのところ、とんとCDも買わなくなり、
ほとんどダウンロードしかしていない僕には
ちょっと耳が痛い話だった。

そんなツキモトさん、
フランソワ・トリュフォーの音楽などで
有名なジョルジュ・ドルリューという作曲家が
ものすごく好きで、それこそ彼の作曲した楽曲の
ほとんどを手にしているとのこと。
「リトル・ロマンス」という映画でオスカーを取り、
「イルカの日」や「ジュリア」「アグネス」など
僕が夢中で映画を観ていた80年代の作品も多い。
ツキモトさん自身、観ていない映画も結構ある、
というのも笑えたのだが。

それよりも、何よりも驚いたのが
ドリリューの曲を愛しすぎて、
66歳という若さで亡くなった彼のお墓参りに
ロスまで行き
(ドリリューはフランス人だが、
家や墓はロサンゼルスにあるらしい)
未亡人にも会った。
それだけでなく、彼の隣の墓地に
自分のお墓を買われたとのこと。
いやあ、ビックリである。

ツキモトさんが自分の亡くなったあとのことを
どなたに頼んでいるのか、聞く時間は持てなかったけれど、
なるほど、敬愛する人への思いを
そのように表したいと思う方も
いらっしゃるのだなあと興味深く感じた。

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2016年07月17日

ふたりのリョウ

昨日、先日、こちらにも書いた中国生まれのリョウが、
初めて店を手伝ってくれた。
緊張する、恥ずかしい、と言いながらも、
それほどオタオタとすることなく、
笑顔で仕事をしてくれたのは
嬉しかった。

このリョウと前後して、
群馬在住で月に2度ほど店に来てくれる
やはり同じリョウにも
店を手伝ってくれない?と
頼んだのが先月来てくれた時だった。

で、昨夜、来てくれてその時に
入ってくれるということだった。

こちらのリョウは、27歳。
以前は海上自衛隊でガンガン働いていた、
というなかなかのツワモノ。
10代の頃は女のコと付き合ったりして
ずいぶんブイブイ言わせていたらしい。

まあ、そんなやんちゃ時代を過ぎて、
その後、すっかり大恋愛にはまったりして
純情なところもしっかりと
聞かせてもらったりした。

昨夜は、入ったばかりのリョウが1時過ぎに
アゲハに行きたい、ということで
急遽、群馬のリョウがその後、手伝ってくれた。

そんなワケで紛らわしいので、
中国生まれのリョウはレオン、
群馬在住はリョウ、と店では
呼ぶということになった。

そんなワケで、レオンとリョウ。
二人を、よろしくお願いします。
posted by みつあき at 16:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月16日

ノンケ友の思わぬ発言

関西からたまにぶらっとやって来てくれる
ノリヒサ君、32歳。
彼は、ごくごく最近、思わぬ出来事に
遭遇したと言う。

昔、就職したてで共に同じ会社で働いた2歳上の人。
当時、ノリヒサ君が、それとなくカッコいいなあ、
そう思っていた。それから12年ほど経過し、
今はお互いに職場変わって、4、5ヶ月に一度
飲みに行くような仲らしい。
その間、その彼は結婚もし、
子供を作った。
さすが、ノンケは30近くになると早いなあ、
そんなことを思っていた。

そんな彼に、つい最近、連れて行かれたキャバクラでのこと。
その彼がキャバクラ嬢に
「コイツ(ノリヒサ君のこと)、ずっと前から
何とか落としたいって思ってたんだけど、
男だけど可愛いと思わない?」
なんて声が聞こえてきた。

一瞬、耳を疑ったが、
そのキャバ嬢が自分のほうをチラ見しているのも
含めて、聞き間違いではないことを確信した。

それから数日経ったある日、
今度、また近くに出張でそっちに行くけど
飲まないかと誘われた。
で、自分はこんな高級ホテルに泊まってるんだけど、
その近くで、と言われ、
ノリヒサ君は「うわ。そんなホテル、行ったことない。」
と言ったら、じゃ、部屋に来いよ、と。

ノリヒサ君いわく、たぶん彼はゲイではなく、
バイだとしてもそれをノリヒサ君に伝える気はないだろう、
そしてノリヒサ君も、彼にゲイだと
打ちあける気持ちはさらさらないのだ、と。

なおかつ、今の自分は彼に対して
あの頃の気持ちはない。

ただ、それでも成り行きで、
自分からは絶対に手を出す気はないけれど、
あちらがどういう反応をするのか
興味津々だとのこと。

ノリヒサ君の好奇心は
とめどなく広がっていく(笑)
それでお互いが気まずくなったり、
良くない方向に行かなければいいのだけれど。


posted by みつあき at 17:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月15日

初めてのボランティア

昨日来てくれていたアキト君は、40歳にして
初めてボランテァというものを経験したのだそうだ。

それは、去年まで東京レズビアン&ゲイ映画祭と言っていた
東京レインボーリール。
このスタッフだ。

ここのところ、ちょっとヒマになったので
何か自分が出来ることがないかと探していたら、
ここに行き着いたのだと話す。

今回、40を過ぎて無償で働く、という経験が
アキト君にとって、想像以上に
素晴らしい結果をもたらしたのだそうだ。

それは、ほぼサービス業をやった事がなかった彼が
どうやってお客さんを誘導し、接客するか、
というような事。
それはちょっとした対応でも
相手がどう反応するか、ということを
敏感に感じたり、考えたりするようになった。

もちろん、スタッフ同士の関係性や、
運営や主催者側とのやり取りの中でも
学ぶべきことは多いのだそうだ。

そこに、お金をいただいているから、
仕方がなく、ということもなければ、
逆に重い責任もない。
だからこそ、フレキシブルに考え、
自由に発想し、自分の出来る範囲で力に
なれるのであれば、そう思う。

無償だということで、集まっている人たちだから
変な不平不満もあまりないと言う。
気になったことは前向きに
こうすればどうか、と言うことも出来る。
いやならすぐにやめればいい。

東京レインボーリールは、
新宿シネマートの上映が終わり、
今日から表参道のスパイラルホールに
移っている。
大好きな「リビング・エンド」も久しぶりに上映されるようで、
僕も連休中、足を伸ばそうと思っている。

(って、別に宣伝を頼まれたワケじゃないので、あしからず)
posted by みつあき at 19:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月09日

2年の想い

木曜日に、遅く来てくれたのは
年に数回、寄ってくれる50歳の色男、ヒサオさんだ。
短い頭に、真っ白な歯が印象的な
がっちりとした身体に、
落ち着いた彼は、誰が見ても
ずっとモテてきたに違いない、
そう思わせる。

しかし、本人は長いあいだ、
一人だったから「自分に問題があるんだと思う」
などと、来るたびにつぶやいていた。

色々話をしていても、まったく僕には
彼のどこに欠点があるのか、なかなか
わからないほど、魅力的な人なのだけれど。


そんなヒサオさんが、3年ほど前から
自分が行っているジムで
あまりにも自分のタイプの人がいたそうだ。

ある時に、どう見ても、ゲイだと思われる相手と
話をしていたので、
やっぱりそうだったのだと確信をした。
しかし、彼は出会い系SNSをやるワケでもないし、
ネットの掲示板を使うなどという発想も
なかったため、そのまま刻々と時間が過ぎた。

そして、それから2年が経過した去年、
とあるゲイが集まるサウナに行くと、
なんとその彼がいたのだ。

そして、あちらから
「ジムでお見かけする人ですよね」と声をかけて来てくれ、
「とってもかっこいいと思っていたけれど、
まさかこちら(ゲイ)の人とは思わなかった」と言われた。

ヒサオさんは天にも昇る想いで、
自分こそ、2年前からずっと君のことを
いいなあ、そう思っていたのだと伝えて、
二人で個室に入った。

彼はせいぜい10歳ほど下なのかと
想っていたら、
なんとふた周りほど若いということがわかった。

しかし、セックスの相性も完璧だった、
少なくともヒサオさんはそう思った。

もちろん連絡を交換して、
その数日後、食事をした。
すこぶる楽しかった。

年齢は違えども、
長年の途絶えていた恋愛が
やっとこれで身を結ぶのだ、そう確信した。

しかし、そのあと、連絡をしても、
その相手は乗ってこなかった。
反応がまったく鈍かった。

セックスを満足させてあげられなかったのだろうか。
それとも食事の会話がつまらなかったのか。
年齢のことが気になったんだろうか。

色々考えたところで、理由はわからなかった。
いずれにしても、たぶん答はNOということなのだ。

それから半年。
いまだに、どこかに可能性が残っているのではないか、
なんて考えながら、次の恋、
というのがあるのだろうか、
そう考えるのだそうだ。

この話を聞きながら、僕だってそんなことは
若い頃、いくつかあったし、
少なからず似た経験を多くの人がしていると思う。

想う年月が長く、想いも深ければ、
悔いることも大きいと想うけれど、
それでもそんな事は当然のことなのだ、と
自分に言い聞かせて、人は次に進まなければならないんだろう。

切ないし、苦しいだろうけれど、
恋愛とはそういうものなのだ、そう思う。
posted by みつあき at 20:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

30歳のバースディ

半年くらい前からだろうか、週に一度ほど
来てくれていたリョウ君という
物静かでおっとりとした20代後半の
好青年がいる。

リョウ君は、中国の地方の大都市生まれで
大学生の頃から日本に来て
無事卒業後、就職も終えた。

いつの頃からか、彼の付き合いだした人との
恋愛相談などに乗ったりしたいたのだが、
これがなかなか大変そうだった。
色々、悩んだ末、リョウ君は
その関係にピリオドを打ったようだった。

そんなリョウ君に、つい最近、
店を手伝ってもらえないかと聞いてみると、
ひとつ返事で「こんな僕で良かったら」とのこと。


そんなリョウ君がぶらりと来てくれた
一昨日、まさに彼が30歳を迎えた日だった。
そんなお祝いの日にもかかわらず、
店は異様に混んで、
結果的に慣れることも含めて、
手伝ってもらうハメに・・・。

彼にとってはとんだ1日となってしまったけれど、
今後、彼の心の中に「30歳を迎えた日」として
うちの店が刻みつけられるのは、勝手な話だけれど、
ちょっと嬉しかったりする。

僕が30歳を迎えた瞬間のことなんて
まったく覚えていない。
かなりバタバタとした仕事の中で
迎えていたことは確かで、
それが嬉しかったのか、
年齢をどう捉えていたのか、
まったく思い出せないのだ。


リョウ君のBridge初日は、月末になりそうですが、
よろしくお願いします。
posted by みつあき at 19:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月06日

ベルリン その3

実は今回、ベルリンに行こうと決めたあと、
友人でもある映画監督、今泉君が
あちらでひと月間、ロケをしている、
ということを知った。

彼とは妙なところで色々と繋がりがあって、
本当に不思議な縁を感じるのだが、
まあ、それはいつか書くとしよう。

今回は、僕が3泊の滞在しか出来ず、
なおかつ彼らも撮影で、
結局、ベルリン3日目、最終日に
彼らの起きがけに部屋にお邪魔し、
そのあと、一人で観光、
夜、食事のあと、また彼らの部屋で飲む、
という大変充実した1日となった。

彼らと言っても、今泉君の長年のパートナーで
プロデューサーの岩佐君、
そしてこれまた長年の知り合い、カメラマンの田口君、
そして主演者であるリョウタ君の4人が
アパートを借りて暮らしていた。

部屋を見ると、大きいワンベッドルームに
これまた大きなリビング、そしてキッチン、と
理想的な部屋。
「なんだ〜。ホテル取らずに
僕らのとこに泊まれば良かったのに」なんて
言ってくれたけれど、大変な撮影の邪魔をするのも
気がひけるし。

思えば、その日、僕はベルリン大聖堂から
博物館島(美術館や博物館が幾つも
集まっている中洲のような場所)を
周り、そのあと、映画「ベルルン 天使の詩」で有名な
戦勝記念塔、そしてブランデンブルグ門に行く予定を組んでいた。

ちょうど、彼らが戦勝記念塔で撮影をする、
というので僕も途中から参加という予定を組んだのだが、
博物館島をちょっとゆっくり観たりしていた上、
バスで移動する瞬間、財布がないことに気づき、
大慌て。
なんと美術館で預けられていた!という
海外では奇跡的なオチで、救われた。

まあ、そんなこんなで撮影に
お邪魔することは出来なかった。
あとで聞いたら、こんな僕の出演シーンを
作っていてくれたらしく、
それを聞いて、返す返すも残念だった。

そんなこんなで、みんなで美味しいケバブなどを
大量に食べて、その後、アパートで飲むことになった。

NYは友人と一度だけ会ったものの、
パリ、ロンドンと、一人だった僕にとって
ものすごく人恋しかったのだ、と
改めてこの夜、わかった。
みんなでよく飲み、よく語った。
本当に楽しかった。


今回の映画は例によって、ゲイポルノなのだそうだが
(今泉監督いわく、自分が出るのは今回が最後だが、
ポルノから外れるというのはないそうだ)、
脚本があのゲイ漫画家田亀源五郎氏というから
楽しみにしている人も多いと思う。

それにしても、何故ベルリンなのか。
今泉、岩佐両人は、
何度かベルリンの映画祭に呼ばれていて、
すっかり気にいったことや、前回来た時に、
「次はここで撮影しなければ!!」
そう心に誓ったのだそうだ。

今泉君は、ここ数年、大きな事故から
生死をさまようほどの病気を患い、
多くの人が再起不能か、と思っていたこともある。

脳に異変があったということから
過去経験したことがないことが不意に起こる。
そんなわけで、恐怖は常にあり、
どこにいても方向がまったく
わからなくなってしまうのは、
もう仕方がないそうだ。

そんな今泉君を公私ともに支える岩佐君は
本当に凄いなあ、そう思う。

Facebookによると、昨日あちらでの撮影が終わり、
今日、無事に日本に帰国したようだ。
多くの土産話と、何よりも映画の出来が楽しみだ。

そんなこんなで、この翌朝、僕はベルリンをあとにした。

今回の旅行で舞台、ライブを除いて
最も思い出深い土地となった。

このあとは、いつものように
舞台の事だらけになってしまう旅行記を
たぶん日々の店の事と共に書いていく予定。





posted by みつあき at 20:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月04日

長いノンケ生活から

土曜日の深夜に初めてぶらりと
来てくれたセイヤさん、45歳。
爽やかな短髪にTシャツがはち切れんばかりの
マッチョで、いわゆる「イカニモ」ゲイに
見える。

でも、話を聞くと、うちの店は初めて。
とあるゲイのマッサージで聞いてきてくれたとのこと。

ずっとストレートな生活を
し続けてきて(20代で結婚、子供も作り、
そして離婚)、ここに来てやっと一歩踏み出そうかと
思っているとの話だった。

とは言っても、濃厚なセックスに対しては
かなり抵抗があり、
興味があるのは、せいぜいキスと
身体を触り合うことくらいだとのこと。
それ以上は、ちょっと・・・なのだそうだ。

このルックス、装いで、
ほんまかいな、と多少疑いを持つ話だが、
よくよく聞いてみると、
こんな人もいるのだ、と理解もする。

インターネット社会で、いくらでも
ゲイの世界のことなど調べられるだろうけれど、
彼が言うように、気持ちが抵抗してしまって、
やっぱりそこに行き着かない人もいるのだ。

とかく、僕らはゲイの世界にいて、
当然だと思っていることも多く、
こういう人と直面した時に、
世界はまだまだ広く、
あらゆる人、あらゆるゲイがいる、
ということを思い知らされてしまうのだ。

セイヤさんがこれから、どういう道を
歩いていくのか、ちょっと楽しみな気がする。
posted by みつあき at 19:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月03日

ベルリン その2

ブルース・スプリングスティーンの公演が終わったのが
11時前。そこから混み合う電車で、ホテルに向かい、
着替えをしてから、さあ!と思いついたのが
ベルリンに来たゲイの友人やお客さんから
「ヨーロッパに行くなら、是非、とか
ベルリンに行くゲイであそこに行かない手はない。」

そう言われていたのがゲイ・クラブ「ラボラトリィ」だった。

発電所の跡地となっている大きな倉庫のような場所が
それは凄まじい場所となっているらしく、
その音響、ドリンク、ダンス、そして
ありとあらゆるところで行なわれているエロい光景。

泥レスリングをやっていたり、ウォータースポーツから
SM、そしてFFなど、過激で凄いシーンがあり、
そこには天国と地獄が同時にある!などと
言われていた。

自分がどこまで何を体験するかはともかく、
ある意味、また新たなる舞台を観るような好奇心が
むくむくと湧き上がってくる。

ただ、自分の心の中に、ついさっき観た
スプリングスティーンのまったく違う意味での熱気、
かつ、亡くなったばかりの母親の事などが
脳裏をよぎっており、
ちょっとばかり後ろめたい気持ちが
なかったかと言うと嘘になる。

そんな複雑な思いで、ラボラトリーへと向かった。
(やっぱり行くのかよ)

日曜日の深夜0時半、真っ暗な闇の奥に
ライトと共に多くの人がいるのがわかる。
ただし、その人の波が僕が来た方向へと
向かってくるのだ。

格好の良い若者もいれば、薄汚れたおっさんも
中には女性のカップルらしき人もいる。
「ラボラトリーはあそこ?」と尋ねてみると
「うん。でも、もう終わったよ。
日曜日は0時までなんだ。」とのこと。

そして、次にオープンするのは、
僕が発つ水曜日の夜、とのこと。

思えば、その昔、母と行ったバンコクで
母を寝かしつけて行ったバビロンも
まさにそうだった(笑)

そんな事を思い出しながらも、
自分の意思の弱さは、ちゃんとこういう事象が
結果を伴ってくれるのだと
残念なような、ホッとした気持ちで
その場所をあとにした。
posted by みつあき at 19:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月01日

旧友のマスター

旅行記の合間に、店のこともちらほらと。

昨夜、アイランドというお店のマスター、
ラクちゃんが周年の挨拶に来てくれた。

このラクちゃんとは、もう彼これ30年近くの付き合い。
僕も前の会社にいて、
彼もサラリーマンでバリバリ働いていて
まだ20代半ばだった頃だ。

それぞれ相手がいない時期で、
よく電話で話したり、一緒に飲みに行ったり、
彼の職場の近くでランチを食べたりしたものだ。

それが、彼がパートナーのシマさんと出会い、
2丁目で店をオープンする、と聞いたのが
21年前。
うちの店なんて、それから12年もあとに
出来たから大先輩なのだ。

それにしても、お互いに当時はゲイバーを
経営するなんて、まったく想像もしなかった。

彼が凄いのは、
付き合いがある、なしに関わらず、
新宿2丁目のお店のことを
物凄く良く知っていること。
僕など、名前は聞いたことあっても
行ったことがない店がほとんど。

あそこのお店は大体何年で、
どんな人がやっていて、ということを
まったく主観を交えずに、
とっても客観的に話してくれる。

まあ、そんな意味でも先輩だなあ、
そう思える古い古い友人なのだ。
10年にも満たないうちの店なんて
まだまだ新参者だなあ、
そう思わずにはいられない。
posted by みつあき at 19:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベルリン その1

さて、ベルリン。
旅行前にもちょっと書いていたように、
僕の我が人生の師ブルース・スプリングスティーンが
例年僕が行っているニューヨークでの公演がはずれており、
この時期、ヨーロッパでやるとのことで、
初めてベルリンに行こうかと思い立ったのが
去年の暮れだった。

それがきっかけで、初めてベルリンを訪れることとなった。

その前に、ニューヨーク、パリ、
ロンドンと回ってのベルリン入りで
空港に着いたのが、土曜日の午後11時過ぎ。
それからタクシーでホテルに行き、
よほど、どこかに行こうとは思ったが
翌日のためにこの日は身体を休めることにした。
この決断が、あとで少し後悔することに。

それはともかく、日曜日の午後、
晴れ渡ったベルリンのオリンピック・スタジアムでの
2年ぶりのブルースのライブは
想像以上に僕の胸を熱くさせた。

母が亡くなり、まだひと月も経とうとしていなかった
その時に旅行に出たことはどうだったのか。
ニューヨークでも、パリでもそんな事を
考えていたけれど、この人のライブを観ることで
やはりこの場に来て良かった、
ある意味、ずいぶん自分勝手な言い訳かも
しれないけれど、何故かこの日の
ライブの僕の真横にはずっと
母がいたような気がしたからだった。

2年前にロンドンで観た時に、ブルースは
ヒット曲"Dancing in the Dark"で
自分のお母さんをステージに上げ、共に踊った。
そして、今年のニューヨークでもそれは実現したらしく、
彼のお母さんの年齢は、まさにうちの死んだ母と同じ
90だった。

彼の元気なお母さんの姿を思い出すと共に
何度もうちの母を思った。

それにしても、今年67歳だなんて、
とても思えないブルース。
1日置き、もしくは2日置きにやる
彼のライブは、優に3時間を超える。
今回、NYでビヨンセ、パリでアデルを
観たけれど、その中でも楽曲数、時間とも
最高齢の彼が一番多く、長いのだ。

どれほどエネルギーに溢れ、
パワフルなのだろうか。
そこには「疲れた」とか「面倒臭い」などという
言葉など、おそらくまったく使わない
まさに僕がそうでありたい熟年の男の姿がある。

彼のライブは来日公園も含めると
20ステージ近く観ていると思うが、
観るたびに、今回こそ、ベスト、
そう思わせてくれるのが本当に凄い、そう思った。

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posted by みつあき at 15:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする