僕よりも少し年配のアゲモツさんは、まさか結婚しているとは!と思うほど
結構派手なファッションなのは、
彼がその類の仕事であるからだ。
そのお友達ボンマルさんも僕と同世代。
アゲモツさんよりも、さらに奇抜で、
自他ともに認めるほど、かなりフェミニンな雰囲気。
装いも革ジャンの上にゴージャスな毛皮を羽織って、
話しかたも、芸能界のオネエ軍団も真っ青という感じだ。
驚いたのは、このボンマルさんも
もうとおに20歳を越えた息子を二人持っているとのこと。
奥さんが「私と結婚しよう」という言葉に思わず乗ってしまったということ。
二人息子が出来たものの、ボンマルさんに男の恋人が出来た事で離婚。
長男を男二人で引き取り、20年近く一緒に育てたと言う。
二人でどちらかの子供を一緒に育てている、というのも耳にしたことがあるけれど、
彼のようなケースは初めて聞いた。
「お父さん、頼むから地味にして来てね」と
息子に言われ、どういう格好をしていいかわからず、
今日のような毛皮のコートに、ピッタリとしたパンツを履いて行ったらしい。
息子の女友達からは「お父さん、カッコイイね」と言われたものの、
他の父兄から攻撃にあったのも、今は良い想い出らしい。
十代の時から軍歌を聞きまくって、今や右翼で引きこもり。
昔、あれだけ優しかったのに、まったく口を聞かないほどの
反抗期だと言う。
なおかつ、父の勘としては、どうやらゲイという気もするとのこと。
かけ離れた人生でビックリしたけれど、
ボンマツさんいわく
「私、自分が飛び抜けて変わってるっていうのが
よくわからないのよね」と言う。
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